ウルトラマンティガ THE ULTIMATE MAGICIANS 作:naogran
ラミレス王国でドロレスを救出し、彼女が仲間に加わった。
夕方。次に向かった場所は、ラミレス王国の隣に存在するキキリア連邦国。
アンナ「騎士や魔法師団が多いですね。」
ヒナ「何でもこの国は、優秀な軍隊を厳選し、国の治安を守ってる優等生の国だと聞いています。」
レア「にしても、公にこれだけの兵士が居ると物騒に見えるな。」
ドロレス「でも、心を読むと皆心が綺麗よ。殆どの兵士が家庭を持ってる。」
タクト「なら良いんじゃねえの?兵士達はそれぞれ幸せな家庭を持ってるんだし。下手に詮索すると何されるか分からねえからな。ゴクゴク。」
フェオン「って、何ジュース飲みながら言ってんのよ。」
タクト「これ美味いぞ?カーナン王国産のリンゴジュース。結構甘さがある。」
レア「おお!レアも飲みたい!何処にあるんだ!?」
タクト「彼処の露店で売ってるぞ。」
レア「よっしゃー!」
露店に向かってダッシュした。
タクト「もう1つ特徴なのは、犯罪率や魔物襲撃率が低い。」
グレア「まぁそうだね。ヒナの言ってる言葉が正しいもんね。」
タクト「そして極め付けは、この国に巨大な湖がある。この国の人気スポット。」
その湖へ行ってみる。
エミリー「おー!綺麗な湖だな!コスペル王国と同じように綺麗だ!」
ティオ「サンタナの真相を探った時だね。」
ドロレス「サンタナ?」
カサンドラ「コスペル王国にある湖の島に住んでいた人で、元々は魔術師だったんですけど、それを認めない人達の意向で島を追いやられたんです。」
グレア「そして、人形を使って水難事故で死んだ少女を供養してたんだ。」
ドロレス「恐ろしい事件ね・・・」
タクト「もうすぐ夜だし。明日にまたここに来てみるか。」
イザベラ「ですね。早速ホテルへ戻りましょう。」
その夜。騎士と魔法兵士が湖の周りを巡回している。
騎士「今日も異常はないな。」
魔法兵士「魔物の出現無し。魔人の出現無し。犯罪の形跡は無し。本部に戻って団長に調査報告するか。」
”ブクブクブク”
魔法兵士「ん?」
騎士「どうしたんだ?」
魔法兵士「何か、湖から音が聞こえた。」
騎士「気のせいじゃないのか?」
魔法兵士「だと良いけど。」
”ブクブクブクブクブク!!!”
しかし、その音は次第に大きくなった。
魔法兵士「や、やっぱり気のせいじゃなかった!」
騎士「お、おいあれ見ろ!!」
魔法兵士「え!?」
湖の水面に巨大な物体が現れ、湖畔に打ち上げられた。
騎士「な、何だコレは・・・!?ウッ!?」
魔法兵士「ク、クセェ!!」
その物体から、強烈な悪臭が広がった。
魔法兵士「す、すぐに団長に報告を!!」
騎士「お、おい待ってくれ!!」
翌朝。湖に打ち上げられた物体が新聞で取り上げられた。
フェオン「昨夜遅く。湖畔で巨大な物体が打ち上げられたのを、巡回していた騎士と魔法兵士が発見。これがその写真ね。」
レア「な、何だこの物体?」
アンナ「何か生き物みたいな形をしているね・・・」
タクト(これは・・・)
その湖へ向かうと、兵士達が巨大物体の調査を行っている最中だった。タクト達は遠くから見物する。
グレア「うぅぅ・・・凄く臭い・・・」
ドロレス「かなり距離があるのにここまで悪臭が広がってるなんて・・・」
ティオ「それ。」
風の魔法で悪臭を防ぐ。
レア「ふぅ・・・助かったぞティオ。」
ヒナ「それにしても、大きな物体ですね。何かの塊でしょうか?」
エミリー「でも、表面は溶けている。一体どうしてこの湖に?」
タクト「・・・・」
透視能力で物体を調べてみると。
タクト「これは・・・!」
アンナ「何か分かったんですか?」
タクト「あの物体、グロブスザウルスだ。」
フェオン「グロブスザウルス?何なのそれ?」
グレア「聞いた事がある!正体不明の巨大生物の死骸のグロブスターが、海底に沈んでいる恐竜の骨に付着して誕生した体長10メートルの巨大生物。でも付着したけど、結局死骸として漂流し続けたって伝説がある。」
ティオ「それが何故ここに?」
タクト「それは分からない。」
ドロレス「あ、魔法兵士達が引き上げるみたい。」
タクト「引き上げ作戦か。」
団長「引き上げ開始!」
魔法兵士達「了解!」
重力魔法でグロブスザウルスを引き上げた。
団長「よし。そのまま慎重に。」
騎士「ん?団長!」
団長「どうした?」
騎士「物体が動いています!」
団長「何!?」
引き上げられたグロブスザウルスが突然動き、暴れ始めた。
グロブスザウルス「ーーーーーーー!!!!」
口から腐った肉が流れ出た。
魔法兵士「うわっ!!」
団長「全員退却!!」
魔法を解除し、その場から離れた。グロブスザウルスが湖に落下した。
レア「何だ!?何でいきなり動いたんだ!?」
タクト「まさか・・・生きてるのか!?」
グロブスザウルス「ーーーーーーーーー!!!!」
湖の中からグロブスザウルスが蘇った。湖はグロブスザウルスの体で一気に濁った。
アンナ「死骸じゃなかったんですか!?」
グレア「嘘でしょ!?」
グロブスザウルス「ーーーーーーーーー!!!!」
蘇ったグロブスザウルスが、何処かへ進んで行った。
団長「全隊員!奴を攻撃せよ!!」
騎士達が弓矢で攻撃するが、矢がグロブスザウルスの体内に取り込まれてしまい、魔法兵士達が魔法で攻撃するが、グロブスザウルスには効果がない。
ティオ「一体何処へ行くんだ!?」
ドロレス「ダメ、心が読めない。所詮は死骸ね。」
フェオン「ヒナ。奴の行き先は?」
魔法でグロブスザウルスの進行方向の先を読む。
ヒナ「ここから真っ直ぐ行くと・・・あ!見えました!鉱山です!」
エミリー「鉱山?そこに何があるんだ?」
ヒナ「・・・これは!鉱山にフローライトの原石が見えます!」
タクト「何だと!?フローライトは熱を加えると爆発する宝石だ!先回りするぞ!」
鉱山へ向かうグロブスザウルス。
グロブスザウルス「ーーーーーーーーー。」
団長「これ以上先へは行かせない!!ボムアロー!炎!発射!」
騎士団・魔法師団「ハッ!!」
爆弾を括り付けた弓矢・ボムアローを一斉曲射してグロブスザウルスに全て命中した。しかしボムアローがグロブスザウルスの体内に取り込まれた。炎魔法も命中したが、グロブスザウルスには効果がない。
団長「クッ!このままだと鉱山が!」
騎士「団長!彼処!」
団長「ん?」
先回りするタクト達を発見した。
団長「何だ?」
丘の上に着いたタクト達。
タクト「奴には水分が多くあって濡れてる。乾燥させて一気に叩き込む。イザベラ!奴を束縛しろ!」
イザベラ「分かりました!えいっ!!」
蔦の魔法を投げ、グロブスザウルスを束縛する。
グロブスザウルス「ーーーーーーー!!」
タクト「ヒナ!グレア!ティオ!今だ!」
ヒナ「はい!」
巨大なレンズを生成し、陽の光をグロブスザウルスを照らす。
ティオ「グレア!」
グレア「うん!」
炎と風で熱風を起こし、グロブスザウルスに浴びせる。
グロブスザウルス「ーーーーーーーー!!」
水分が外に流れ、徐々に乾燥されて行くグロブスザウルスが苦しむ。
レア「良いぞ!このまま固まれ!」
ドロレス「ん?」
しかし、グロブスザウルスの表皮を見たドロレスが異変に気付いた。グロブスザウルスが取り込んだボムアローが浮き出たのだ。
ドロレス「ヒナ!グレア!ティオ!解除して!爆発する!」
ヒナ・ティオ「え!?」
グレア「そんな!クッ!!」
すぐに魔法を解除したが、浮き出たボムアローが落ちて爆発した。蔦の魔法が爆発で千切れた。
グロブスザウルス「ーーーーーーーーー!!」
体だけ乾燥した程度のダメージしか受けず、グロブスザウルスが再び行動を開始した。
タクト「クソッ!水分が抜けた時に押し出されたのか。」
ドロレス「タクト。情報よ。奴の体は攻撃耐性がある。」
タクト「何だと?」
フェオン「外からの攻撃は全て無効って訳ね・・・」
ドロレス「でも、体内から爆発すれば焼き払われるわ。」
タクト「流石ドロシーの魔眼。何でもお見通しって訳か。鉱山へ向かおう!」
戦いは夕方まで進んだ。鉱山前では、兵士達が防衛に当たっていた。
団長「さぁ化け物め。来るなら来い!」
騎士「団長!発掘されたフローライトの原石、全部回収しました!」
団長「よし。そこの森林に隠せ。」
騎士「了解!」
回収されたフローライトの原石を乗せた荷車を引っ張って森林に隠した。
団長「フローライトは下手をすれば爆発する危険な宝石だ。奴に壊されてたまるか。」
グロブスザウルス「ーーーーーーーー!!」
団長「来たぞ!」
兵士達が全員構える。
グロブスザウルス「ーーーーーーーー!!」
しかし、グロブスザウルスの首が突然伸びた。
団長「何!?」
首が、森林に隠されたフローライトの原石を全て喰らい付いた。
魔法兵士「フローライトが!団長!」
団長「迂闊に手を出すな!爆発するぞ!」
魔法兵士「このまま見過ごすしかないのか・・・!!」
イザベラ「フローライトが!」
タクト「俺が行く!皆は兵士達を避難させろ!」
フェオン「分かったわ!」
タクトがスパークレンスの光を解放させ、ウルトラマンティガへ変身した。
ティガ「タァッ!!」
ハンドスラッシュでグロブスザウルスの首を攻撃した。
グロブスザウルス「ーーーーーーー!?」
団長「何だあれは・・・!?」
フェオン「皆さん!早く避難を!」
団長「き、君達は・・・!?」
レア「説明は後だ!早く逃げろ!」
ティガ「フッ!」
グロブスザウルス「ーーーーーーーーー!!」
フローライトの原石が全て、グロブスザウルスに呑み込まれてしまった。
ティガ「ッ!?」
グロブスザウルス「ーーーーーーーーー!!」
フローライトの原石を食したグロブスザウルスが、ティガに向かって走り出す。ティガは走り出すグロブスザウルスの鰭と頭部を掴んだ。
ティガ「タァッ!フッ!」
グロブスザウルスにマルチキックを2回蹴り込む。
ティガ「ハァッ!タァッ!」
マルチチョップとマルチキックの連続攻撃。
ティガ「フッ!!」
怯むグロブスザウルスの首を掴み上げる。
ティガ「タァッ!!」
そのまま巴投げで後ろへ投げた。
ティガ「タァッ!!」
倒れてるグロブスザウルスを無理矢理起き上がらせ、後ろへ放り投げた。
グロブスザウルス「ーーーーーーーーー!!」
ティガ「ハァッ!ハァッ!ハァッ!タァッ!」
連続マルチパンチからのマルチキックで蹴り飛ばした。
グロブスザウルス「ーーーーーーーーー!!」
ティガ「フッ!!」
グロブスザウルスを起き上がらせ、マルチキックを繰り出したが。
ティガ「ッ!?」
腐った肉に減り込まれた。
ティガ「ハァッ!!」
マルチパンチでグロブスザウルスを攻撃し、足を抜けようとするが。
グロブスザウルス「ーーーーーーー!!」
口から悪臭のガスを吐いた。
ティガ「ドゥアッ!!」
ガスを受けたティガの足が抜け、そのまま後ろへ倒れた。
グロブスザウルス「ーーーーーーー!!」
ティガ「ドゥアッ!!」
倒れてるティガに、グロブスザウルスがジャンプしてティガに乗った。
ティガ「ドゥアッ!!」
グロブスザウルス「ーーーーーーー!!」
立ち上がり、ティガを立たせて腹部にティガの頭部を呑み込もうとする。
ティガ「ッ!!」
呑み込まれそうになるティガの両腕が光った。
ティガ「タァッ!!」
ウルトラ・ライトパワーでグロブスザウルスを押し飛ばした。
ティガ「ッ!」
するとティガが、あの時の言葉を思い出した。
タクト『フローライトは熱を加えると爆発する宝石だ!』
ドロレス『体内から爆発すれば焼き払われるわ。』
グロブスザウルス「ーーーーーーー!!」
立ち上がったグロブスザウルスがティガに迫る。
ティガ「フッ!!」
両腕を前に突き出し交差させ、大きく横にゆっくり広げてエネルギーを集める。
ティガ「タァッ!!」
ゼペリオン光線が、グロブスザウルスの腹部に呑み込まれた。
ティガ「・・・・・・」
グロブスザウルス「ーーーーーーーー!!」
ゼペリオン光線を呑み込んだグロブスザウルスが再び前進する。ティガは迫り来るグロブスザウルスから一歩も退かない。
グロブスザウルス「・・・・!?」
前進するグロブスザウルスの足が止まり、体内で爆発音が轟いた。そして・・・
”ドゴォォォォーーーーーーン!!!”
木っ端微塵に爆発した。
ドロレス「何でも食べるからよ。」
呑み込んだフローライトが、ゼペリオン光線の衝撃を受けてグロブスザウルスの体内で爆発を起こしたのだ。
ティガ「・・・・」
光になって、タクトの姿に戻った。
団長「す、凄い・・・!あの戦士は君達の仲間かい・・・?」
フェオン「はい。」
団長「君達のお陰で助かった。この国を救ってくれて、ありがとう。」
ヒナ「いいえ。評価なら、彼に与えてあげて下さい。」
そこにタクトが戻って来た。
タクト「ふぅ・・・」
その後。グロブスザウルスを倒してくれたタクトに対し、国王が勲章を授けた。
翌日。キキリア連邦国を出発した。
タクト「今後もあの国は、未知の敵が現れる事を想定して訓練を強化中だと。」
フェオン「でも不思議ね。海に漂流するはずだったグロブスザウルスが湖に流れ着くなんて。」
タクト「世界にはまだまだ未開の現象があるんだ。にしてもドロシー。今日も君のお手柄だったな。」
ドロレス「いや、私はただ奴を魔眼で調べただけよ。」
イザベラ「その魔眼のお陰で特徴を見出し、恐竜を倒せたんですから。」
レア「ありがとな。ドロシー。」
ドロレス「・・・やっぱり、お礼を言われるの慣れないなぁ・・・」
増岡大介
大泊貴揮
人間と獣人が共存する花の国フィオーレイノ。争いの無いこの国に突如現れた山賊達が襲撃を開始した。命を狙われた王女ランの運命は。