ウルトラマンティガ THE ULTIMATE MAGICIANS 作:naogran
ここは、沢山の花畑や美しい湖が有名な国フィオーレイノ。この国は、沢山の人間と獣人が共存する平和な国。
???「ここは・・・何処だろう?」
フィオーレイノの湖にある城。そこに迷い込んだ1人の少女が居た。彼女の名はファーリア。リスの獣人で、少し人見知りな少女。
ファーリア「・・・良い匂い。」
手に持っているリンゴを食べようとした時。
ファーリア「ん?」
遠くで遊んでいる2人の少女を発見した。
ファーリア「・・・」
気になったファーリアが、2人の後をこっそり追う。
彼女が見た2人の少女。
???「ラン〜!ここだよ〜!」
ウサギの獣人のノエル。お転婆で元気いっぱいの少女。
???「ノエル。はしゃぐと危ないですよ?」
フィオーレイノの王女ラン。この2人は幼少の頃からの幼馴染み。
遠くからファーリアがやって来る。
ファーリア「・・・・」
湖を眺める2人。
ノエル「綺麗だね〜。」
ラン「危ないですよー!」
柵の上に登るノエルをランが注意する。
石橋付近の。
ノエル「よいしょっと!」
ジャンプして向かい側の地面に飛び移った。
ラン「もうノエルったら。」
ファーリア「・・・・」
壁の陰からランを覗くファーリア。中々声を掛けれない。
ラン「ふふっ。」
元気に遊ぶノエルを眺めるラン。ファーリアが勇気を出して声を掛ける。
ファーリア「・・・あの!」
ラン「ん?」
後ろに振り向き、ファーリアを見る。
ラン「あら、あなたは?」
ファーリア「あの・・・えっと・・・これを・・・」
ラン「え?」
手に持ってるリンゴをランに差し出す。
ノエル「ん?」
遊んでいたノエルが、ランにリンゴを差し出すファーリアを不思議な目で見ている。
ラン「これを、私に?」
ファーリア「は、はい・・・」
差し出されたリンゴを受け取った。
ラン「ありがとうございます。」
ファーリア「・・・!」
渡したと同時に、陰に隠れる。
ノエル「ラン〜!誰なのあの子?」
ラン「さっき会ったんです。リスの子みたいですね。」
ファーリア「・・・・・」
こちらを覗くファーリア。ランとノエルがファーリアに寄る。
ノエル「ねぇ。あなたの名前は?」
ファーリア「えっと・・・ファーリア・・・です。」
ノエル「ファーリア!一緒に遊ぼ?」
ファーリア「え?」
ノエル「こっちこっち!」
ファーリア「わあっ!」
ノエルに手を引っ張られて行って、2人で遊んだ。
休憩し、柵の上に座る。
ノエル「ねぇ、ファーリアって何処から来たの?」
ファーリア「あの丘の上の家だよ。」
城から見える丘の上にある小さな家を指差した。
ファーリア「あの家で1人で暮らしているの。」
ノエル「へぇ〜。ねぇ、今度遊びに行って良い?」
ファーリア「うん!ラン様も!」
ラン「そうですね。是非招待されたいです。」
それから3人は、仲良く、時に喧嘩などをしたり幸せな日々を過ごした。
そして1年後の現在。
ファーリア「今日も良い天気〜。」
丘の上から、ファーリアが城へ向かっていた。
城下町に入った。
ファーリア「おはようございまーす!」
御者「おぉファーリア。おはよう。」
通り掛かる御者に挨拶をした。
フィオーレイノ城。3人の門番の騎士がファーリアに敬礼をした。
ファーリア「おはようございます。」
騎士「おはようございます。」
挨拶するファーリアに、騎士達が御辞儀をした。
寝室では、ランがぐっすり寝ている。そこにメイドが入って来た。
メイドA「ラン王女。おはようございます。」
彼女の声を聞いたランが目を覚ました。
目を覚まし、服に着替える。
メイドA「ラン王女。よくお眠りになられましたか?」
ラン「はい。」
着替え終えて、通路を歩く。
メイドB「おはようございます。ラン王女。」
メイドC「ラン王女。おはようございます。」
カーテシーでランに挨拶をする。
ラン「おはようございます。」
騎士2人「おはようございます!」
2人の騎士が扉を開けた。
ラン「おはようございます。」
城の入り口では、ファーリアが花の匂いを嗅いでいた。
ファーリア「良い匂い〜。」
ノエル「・・・それ!」
ファーリア「わああ!」
後ろからノエルに耳を触られてビックリした。
ファーリア「もおノエル!」
ノエル「どお?ビックリした?」
ラン「ノエル〜!ファーリア〜!」
ノエル「あ!ランだ!」
ファーリア「もお!待てー!」
ランに向かって走るノエルを追い掛けるファーリア。
花畑で遊ぶ3人。
ノエル「ラン〜!聞いてよ!ノエルがさ〜!」
ラン「ウフフ。困りましたね。」
フェオン「あら?今日も仲良しね。」
ノエル「あ!フェオンに皆!」
そこに、フェオン達がやって来た。彼女達はこのフィオーレイノに滞在して1週間である。
レア「お前達って本当仲が良いんだな。」
ノエル「当然だよ!私達は親友なんだから!」
ラン「あら?タクトは居ないんですか?」
グレア「タクトなら向こうの草原の上で眠ってるよ?」
エミリー「余程気持ちが良いのだろうな。」
ノエル「そっかぁ。あ!ちょっとイタズラしちゃおうかなぁ〜?」
そう言ってタクトが眠っている場所へ走って行った。
ドロレス「また始まったよ。ノエルのイタズラ。」
ティオ「まぁまぁ。楽しそうだし良いじゃん。」
一方のタクトは、近くの草原の上で眠っている。
タクト「zzz・・・」
こっそり近付くノエル。
ノエル「ニヒヒ〜♪おっはよーーー!!」
ジャンプしてタクトにダイブしようとした。
タクト「zzz・・・・」
しかしタクトが横に寝転がった。
ノエル「え!?ブヘッ!」
先程タクトが眠っていた地点に”ベターン”と着地失敗した。
ノエル「いたたたた・・・」
タクト「zzz・・・・」
ノエル「ぐ、偶然・・・なのかな?もう1回!」
もう1回ダイブしたが。
タクト「zzz・・・・」
またタクトが寝っ転がった。
ノエル「また!?ブフッ!」
そしてまた着地失敗した。
ノエル「ぐぬぬぬ・・・!今度こそ!!」
何度もダイブするが、その都度避けられるばかり。タクトはそのまま皆が居る場所へ寝っ転がり続ける。
ノエル「もう!待ってよ!!」
皆が居る花畑。
カサンドラ「あ!来ました!」
寝っ転がるタクトを追うノエル。
ノエル「はぁはぁはぁ・・・」
タクト「zzz・・・」
ノエル「追い詰めたよタクト!これでトドメーーーーー!!」
高くジャンプしてタクトにダイブする。すると。
”プクーーーーーー”
突然タクトが風船の様に膨らみ始めた。
ノエル「え!?な、何!?」
フェオン「タクト!?」
”パァーーーーン!!!”
膨らみ過ぎて破裂した。
ノエル「わわわわわわ!グヘッ!」
地面に激突した。
アンナ「タクトさんが・・・風船の様に割れた・・・!?」
???「プクククククク・・・!アーッハッハッハッハッハッ!!」
ノエル「え!?」
そこに、本物のタクトが現れた。
タクト「いやぁ〜、ノエル。傑作だったなぁ〜。」
ノエル「あれ!?本物!?」
タクト「サンキューな。ティオ。」
ティオ「エヘヘ♪」
ファーリア「ティオと共謀してたの!?」
ドロレス「やっぱり。心の中で嗤ってたんだね。」
ティオ「僕とタクトで作ったタクトバルーン。本物そっくりに作ったんだ。」
タクト「毎回毎回ノエルが俺にイタズラを仕掛けるから、ちょっと懲らしめようと思ってな。」
ノエル「クゥ〜!私の負けだ〜!」
バタバタと悔しがる。
タクト「大丈夫かよノエル。ホラ。」
ノエル「あ、ありがとうタクト・・・」
差し伸べたタクトの手を握った瞬間。
タクト「ん?・・・・痛ってェーーーーー!!!」
ノエル「フッフッフ〜♪騙されちゃったね〜!」
右掌に画鋲を貼り付けていたのだ。
ヒナ「ノエルさん。やっぱり策士ですね。」
ラン「タクト大丈夫ですか?」
タクト「チックショー!今回も負けた・・・」
フェオン「もう何時まで遊んでるのよアンタ達。」
ノエル「アハハ・・・ん?」
風が吹き、花びらが舞い上がった。
タクト「この国は平和で良いな。差別も無く、皆平等に暮らしている。」
ヒナ「はい。」
ラン「フィオーレイノは、私のご先祖様がこの国に革命を起こしました。そのお陰で、人間と獣人の争いは無くなり、今も平和です。」
フェオン「良いわね〜。争いが無い国って。」
エミリー「ミスリラやエルスティアに、噂のアールスハイドと同じだな。」
ノエル「ねぇ!皆で遊ぼうよ!」
ファーリア「遊ぼ遊ぼ!」
イザベラ「わあっ!引っ張らないで〜!」
2人に引っ張られたイザベラ。
ラン「もお〜。ウフフ。」
タクト「おいノエル!さっきの仕返しをさせてくれ!」
ノエル「ヘヘ〜!ここまでおいで〜!」
レア「皆も行くぞ!」
カサンドラ「はい!」
彼らは大いに遊んだ。
遊んでいる彼らの光景を、謎の群衆が覗いていた。
???「あれが王女か。ケッ!平和に暮らしてるなんて気に食わねえ。だが、彼奴を目覚めさせる鍵はヤツが持っている。」
その夜。ランが寝室で眠っていると、寝室に白い煙が蔓延し、謎の集団がランを攫った。
翌朝。城がパニックになった。
メイドA「ラン王女!!」
騎士A「何処ですか!?」
国王「ラン!ラン!」
一夜にして王女ランが行方不明となり、国民は不安と絶望に陥ってしまった。
この騒動に、タクト達も見過ごせなかった。
タクト「どう言う事だ?ランが一瞬で居なくなるなんて・・・」
フェオン「誰かに誘拐されたとか・・・」
タクト「そんなハズはない。この国は争いの無い国。誘拐なんて誰が・・・」
ノエル「皆!!」
ファーリア「おーい!!」
そこに、ノエルとファーリアが走って来た。
イザベラ「ノエルさん!ファーリアさん!」
ノエル「ねぇ!ランが行方不明ってどうして!?」
ファーリア「何処へ行っちゃったの!?ねぇ!!」
タクト「落ち着け2人共!兎に角、城へ行って手掛かりを探そう。」
城へ向かい、寝室に入り手掛かりを探す事に。
国王「皆さん、娘の為にありがとうございます・・・」
フェオン「いえいえ。ランを誘拐だなんて、許せませんから。」
女王「ランは一体何処へ・・・」
グレア「何処か手掛かりがあるはず・・・」
ヒナ「・・・ん?」
ベッドの近くに落ちてある黒い封筒を発見したヒナ。その黒い封筒を拾った。
ヒナ「皆さん!コレ!」
エミリー「どうしたんだヒナ!それは?」
ヒナ「分かりません。」
タクト「ヒナ。見せてみろ。」
ヒナ「はい。」
黒い封筒をタクトに渡した。
タクト「皆は下がってろ。何が起こるか分からない。」
全員がタクトから距離を取る。タクトが黒い封筒を開けた。中身は・・・
タクト「これは・・・山賊からの脅迫状か。」
『フィオーレイノのクズな家畜共。王女は頂いた。これより我々はこの国に眠る禁断の遺物を蘇らせる儀式を行う。もし儀式を妨げる行為を実行した代償には、王女の命を貰い受ける。』
タクト「フィオーレイノの遺物?一体何の事なんだ?」
国王「ま、まさか・・・!!」
イザベラ「知っているんですか?」
国王「あ、ああ・・・」
同じ頃、誘拐されたランは。
ラン「っ・・・・・」
彼女は、山賊達の住処に囚われていた。
ラン「あなた達は山賊・・・なのですね?」
頭領「そうだ。俺がこの山賊の頭領だ。」
フードを被った頭領が、フードを取って自分の姿を晒した。
ラン「その姿・・・狐の獣人・・・!まさか・・・」
山賊は、皆狐の獣人だったのだ。
ラン「私をどうしようと言うのですか?」
頭領「威勢が良いな。俺達の目的は、鍵であるお前を使って、禁断の遺物を蘇らせる。」
ラン「禁断の遺物・・・まさか・・・!!」
城内。
フェオン「デザイアドール?」
国王「そうです。480年前、魔道具師達が、世界中の戦争を終結させる為、禁断の魔道具を作り上げたのです。」
タクト「それがデザイアドール?」
国王「はい。ですがデザイアドールは強大な力を有しており、暴走して世界を滅ぼそうとした。しかし、私のご先祖様がそれを阻止し、フィオーレイノに革命を起こしました。デザイアドールは5体開発されており、その内の1体がこの国に眠っているのです。」
タクト「1体って事は、まだ4体が?」
女王「デザイアドールは、ご先祖様達によって世界各地に封印されているのです。」
山賊の住処。
頭領「俺達の先祖は、そのデザイアドールの攻撃で朽ち果ててしまった。俺達は先祖達の無念を晴らそうとこの国に復讐を決意した。そのデザイアドールへの道を開く鍵を、お前達王族が持っている。」
ラン「それで私を・・・」
すると頭領が剣をランの首に突き付けた。
ラン「・・・・!」
頭領「案ずるな。殺しはしない。ただ俺達の命令に従えば、生命は保証する。お前だってまだ死にたくないだろ?」
ラン「・・・・・」
頭領「さぁ、どうする?」
ラン「・・・・・分かりました。」
頭領「そうだ。それで良い。」
剣を収めた。
頭領「さぁ、デザイアドールの在り処を教えて貰おう。」
城のバルコニー。タクトとドロレスとヒナが透視でランを捜索している。
ファーリア「ラン大丈夫かな・・・」
ノエル「ファーリア!ランなら大丈夫だって!」
タクト・ヒナ・ドロレス「・・・・」
エミリー「どうだ?何か見えたか?」
ヒナ「いえ、異常は見当たりません・・・」
ドロレス「視えるのは、人々の絶望と不安の心・・・」
タクト「・・・・ん?」
森林を歩く集団が見えた。
タクト「ヒナ。ドロシー。森林に誰か居る。」
ヒナ「え?・・・・あ!あれは!」
ドロレス「ランだわ!山賊も一緒よ!」
国王「何ですって!?」
タクト「行き先は・・・森林の遺跡?」
女王「大変!彼処にデザイアドールが!」
アンナ「え!?」
レア「それはヤバイんじゃないか!?」
グレア「早く行こう!」
タクト「・・・皆はここで待ってろ。グレア行くぞ。」
グレア「うん!」
ティオ「タクト!グレア!」
タクト「俺達が状況を確かめる。グレア。俺が合図したらティオにテレパシーを送ってくれ。」
グレア「分かった。」
タクト「行くぞ。」
2人は遺跡へ向かって走って行った。
森林にある遺跡前。
頭領「ここか。さぁ、扉を開けてくれ。」
ラン「・・・・」
扉の前に立ったランが、扉を見詰めると。
”ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!”
轟音と共に、扉がゆっくりと開いた。
頭領「いよいよだ。」
遺跡へ入って行った。近くの岩陰からタクトとグレアが覗いてる。
タクト「遺跡に入ったみたいだ。」
グレア「中に入るの?」
タクト「山賊の目的もそうだが、デザイアドールがどんな姿なのか気になる。」
こっそりと遺跡へ入って行く。
遺跡の最深部。
頭領「おぉ〜・・・!これかぁ・・・」
ラン「・・・!」
そこにあったのは、巨大な檻に閉じ込められた白と黒のドレスを身に纏った女型の人形だった。
頭領「これがデザイアドール!プラチナム!これを使えば、先祖達の無念を晴らせる!」
ラン「・・・あなた達はそれで良いのですか?」
頭領「ん?」
ラン「封印された遺物を解放させ、この国を滅ぼしてご先祖様の無念を晴らす。あなた達はそれで良いのですか?」
頭領「この国の事なんて、俺達が知ったこっちゃない。無念を晴らせれば良い。それ以外の本望なんてない。」
ラン「だったら私は、この遺物を目覚めさせません!」
頭領「そうか・・・フンッ!!」
ラン「キャァッ!!」
痺れを切らせた頭領がランを蹴り倒した。頭領は剣で自分の腕に傷を刻み、そこから流れた血を剣に付着させた。
ラン「・・・!!」
頭領「安心しろ。お前が死んでも、この血があれば蘇らせる。デザイアドールは人間の生き血を使えば蘇らせる代物。もうお前は用済みだ。死ねぇ!!」
ラン「ッ・・・!!」
”ガキン!!!!”
頭領「何!?」
ラン「・・・!!」
剣を防いだのは、タクトだった。ウルトラシールドで防いだのだ。
タクト「その辺にしとけ。でないと国の者達がお前達を殺すだろうよ。」
頭領「何だテメェは!!」
ラン「タクト・・・!!」
タクト「大丈夫か?ラン。」
超能力でランの傷を治した。
頭領「お前、昨日王女と一緒に居た奴か!」
タクト「察しが良いな。俺は彼女の友人だ。友人を汚すなんぞ、俺が許さねえぞ。」
頭領「腑抜けたヤロウだ。おい!コイツを殺せ!」
山賊「ウオオオォォォォ!!!!」
タクト「ハァッ!!タァッ!!」
次々と襲い来る山賊達を生身で蹴散らす。
グレア「ラン!こっち!」
ラン「グレア!」
やって来たグレアが、ランを連れて退散する。
タクト「数が多いな・・・しゃあねぇ!」
ジャケットの内ポケットからスパークレンスを出して、光を解放させた。
頭領「な、何だ!?」
光が晴れ、ウルトラマンティガが姿を現した。
ティガ「フッ!」
頭領「な、何だその姿は!!」
ティガ「タァッ!!」
ハンドスラッシュを地面に向けて連射し、山賊達を吹き飛ばした。
山賊達「うわああああああああ!!!」
頭領「く、クソォ!こうなったら!!」
血が付着した剣を、檻の南京錠に突き刺した。
ティガ「ッ!!」
血が檻の中を巡回し、南京錠が破壊され、檻が開きデザイアドールが目覚めた。
プラチナム「・・・」
頭領「遂に・・・遂に目覚めたぞ!!デザイアドール・プラチナム!!さぁ、今こそ我々の先祖の無念を晴らすのだ!!」
”ザスッ!!”
頭領「・・・へ?」
十字架型の剣が、頭領の左胸を突き刺したのだ。
プラチナム「失せろ。醜い獣が。」
左胸から剣を引き抜いた。頭領はそのまま倒れ死亡した。
山賊A「頭領!!!!!」
山賊B「貴様ァアーーーーー!!!!!」
プラチナム「穢らわしい。」
回転斬りで、周囲の山賊達を真っ二つにした。
ティガ「・・・・!」
プラチナム「あなたも死にたいようね。」
ティガ「ッ!!」
すぐに飛翔し、遺跡から脱出した。
プラチナム「フフッ♪」
遺跡を脱出したグレアとラン。
グレア「誰か来る!」
ラン「あ!」
遺跡からティガが飛び出した。
ラン「ウルトラマン・・・ティガ・・・!」
グレア「タクト!」
ラン「え!?」
ティガ「ここを離れろ!デザイアドールが!」
”ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!”
地震が起き、遺跡が崩れて森林が焼き払われた。
ティガ「!!」
崩れた遺跡から、デザイアドール・プラチナムが上空に舞い上がった。
フェオン「な、何あれ!?」
国王「デザイアドールが・・・目覚めてしまった・・・!!」
フェオン「皆!!行くわよ!!」
ファーリア「私達も行かせて!」
ヒナ「ダメです!危険です!」
ノエル「ランを助けたいんだよ!!だからお願い!!」
フェオン「・・・無茶しないようにね!」
ノエル・ファーリア「うん!」
急いで遺跡へ駆ける。
森林。
プラチナム「その力・・・ウルトラマンティガね。あなたはこの世界の守護者のつもり?それって烏滸がましいと思わないのかしら?」
ティガ「何が言いたい!」
プラチナム「480年前、私達は天才魔道具師達によって作られて、平和を作り上げようとした。しかし人間は愚かだった。いとも簡単にミスを起こしてしまい、私達を自立させた。解放された私達は平和の為に世界を綺麗にしようとした。だが突然、あなた達が現れて私達を封印した。作られた他のデザイアドールは、あなた達と人間達の力によって世界各地に封印された。あなたは招かれざる者に過ぎない!」
ティガ「・・・・!!」
プラチナム「見せてあげるわ。私達が起こす世界平和実現の戦いを!!!」
ティガ「ッ!」
プラチナムが力を解放し10メートルに巨大化し、剣を構える。
そこにフェオン達が到着した。
フェオン「あれがデザイアドールの正体!?」
イザベラ「悍ましい力を感じる・・・」
ラン「皆さん!」
ノエル・ファーリア「ラン!!」
2人がランに抱き着いた。
ノエル「無事で良かった!」
ラン「ありがとうございます。もう大丈夫ですよ。」
グレア「皆!ここから離れよう!奴から異常な力を感じる!」
フェオン「山賊め・・・」
一方ティガはプラチナムと同じ10メートルに巨大化し、プラチナムとの戦いを繰り広げていた。
プラチナム「ヤァッ!!」
ティガ「タァッ!!」
振り下ろすプラチナムの剣を白刃取りで受け止めた。
ティガ「ハァッ!!」
隙を見てプラチナムの腹にマルチキックを蹴り込む。
プラチナム「ダァッ!!」
ティガ「ッ!!」
振り回す剣を、ティガが避け続ける。
ティガ「ハァッ!」
プラチナム「グッ!?」
しゃがんで避けたティガが、プラチナムの腹にマルチパンチで叩き込む。
ティガ「タァッ!!」
そのまま腕を掴んで、ウルトラホイッパーでプラチナムを投げる。
プラチナム「ヤァッ!!」
前宙して着地した。
ティガ「ッ!!」
着地したプラチナムに迫るティガだが。
プラチナム「ヤァッ!!」
ティガ「ドゥアッ!!」
ハイキックを受け、後ろの崩れた遺跡に倒れた。
プラチナム「フッフッフ♪」
ティガ「ッ・・・!!」
プラチナム「その程度かしら!?」
振り回す剣を、ティガが後退りしながら避ける。
プラチナム「タァッ!!」
ジャンプしてパンチしたが、ティガが右手でプラチナムのパンチを掴んだ。
ティガ「タァッ!!」
そのまま後ろに倒れて、ウルトラレッグホイップで後ろへ投げた。
プラチナム「クッ!」
ティガ「ハァッ!」
プラチナム「ッ!」
マルチパンチを避けたプラチナムが、右手でティガの顔を鷲掴みにする。
ティガ「・・・!!」
自分の顔を鷲掴みにしてるプラチナムの右手を握った。
ティガ「タァッ!!」
プラチナム「ウッ!!」
マルチエルボーでプラチナムの脇に打撃を与えて怯ませる。
ティガ「タァッ!!」
プラチナム「アアッ!!」
ウルトラホイッパーでプラチナムを投げた。
少し離れた草原。
ノエル「あれって、タクトなの?」
レア「そうだぞ!そして彼奴は、レア達の仲間のウルトラマンティガでもあるんだ!」
ファーリア「ウルトラマン・・・ティガ・・・」
ティガ「ハァッ!」
プラチナム「ッ!!」
マルチパンチを掴んだプラチナムが、ティガの腹にキックで蹴り込む。
ティガ「タァッ!!」
しかしすぐにマルチキックで反撃された。
プラチナム「ヤァッ!!」
ティガ「ドゥアッ!!」
振り回されて投げられた。
ティガ「ッ!・・・タァッ!!」
ハンドスラッシュを連射した。
プラチナム「グアッ!!」
ハンドスラッシュがプラチナムの腹部に直撃した。
プラチナム「このぉ・・・!!」
ティガ「ーーーーハァッ!!」
立ち上がったティガが、マルチタイプからスカイタイプにタイプチェンジした。
ドロレス「色が変わった!?」
カサンドラ「スカイタイプです。」
ティガ「フッ!!」
プラチナム「クゥッ!!」
ティガ「ハァッ!!タァッ!!」
プラチナム「ガアッ!アァッ!!」
スカイタイプの高速攻撃で、プラチナムが怯む。
ティガ「タァッ!!」
怯んだプラチナムを、ティガが背負い投げで投げ飛ばした。
プラチナム「・・・・!!」
ティガ「ハァッ!!」
ジャンプしたティガが空中回転した。
プラチナム「クッ!!」
剣を構えるプラチナムだが。
ティガ「タァッ!!」
プラチナム「アアッ!!」
ウルトラかかと落としが、プラチナムの剣を粉砕した。
ファーリア「やった!!」
ラン「・・・!!」
ティガ「ハァッ!タァッ!」
連続スカイキックでダメージを与え、プラチナムの腕を掴んで背負い投げした。
プラチナム「ガハッ!!」
背負い投げされたプラチナムが倒れた。
プラチナム「ッ・・・!!」
ティガ「タァッ!!」
立ち上がったプラチナム目掛けて、スカイキックを繰り出した。
プラチナム「アアアッ!!!」
ティガ「・・・・」
プラチナム「招かれざる者の分際で!!!ハァッ!!!」
ティガ「ドゥアッ!!」
右手からの光線を受けたティガが飛ばされた。
プラチナム「世界平和の為、お前を消す!!」
激昂したプラチナムがティガを掴み、ティガに連続攻撃を叩き込む。
ティガ「アァッ!ドゥアッ!」
プラチナム「ハァッ!!」
ティガ「ドゥアッ!!」
そのままティガを投げ飛ばした。
プラチナム「まだだ!!」
右手から再び光線を放ち、ティガの前に着弾させた。
ティガ「ウッ!!」
プラチナムの攻撃を受け、ティガのカラータイマーが点滅を始めた。
ノエル「ティガ!!負けちゃダメ!!」
ファーリア「頑張って!!」
プラチナム「ハッハッハッハ!!!傑作だなぁ!!これで貴様も終わりだ!!」
ティガ「ウッ!」
キックが腹部に直撃して倒れた。
プラチナム「ハァッ!」
ティガ「ドゥアッ!!」
背中を肘打ちされた。
プラチナム「ハッハッハッハ!!!」
倒れたティガの首を掴み、起き上がらせる。
ティガ「・・・・!!」
プラチナム「死ね!死ね!死ね!!」
ティガ「アァッ!!」
腹部に何度も殴り込まれた。
プラチナム「ハァッ!!」
ティガ「ドゥアッ!!」
後ろへティガを放り投げた。
ティガ「・・・!!」
プラチナム「これでトドメよ!!」
ティガ「ッ!ハァッ!」
光線を左に避けた。
ティガ「ハァッ!!」
両手にエネルギーを集中させ、右手でプラチナムの頭上に青色の光線を放った。するとプラチナムの頭上で光線が爆発して、プラチナムに降り注がれた
プラチナム「な、何だコレは!!さ、寒い・・・!!」
それは、冷凍光線であるティガフリーザーの冷気だった。
ティガ「ーーーーハァッ!!」
スカイタイプからマルチタイプへタイプチェンジした。
プラチナム「わた・・・し・・・は・・・せか・・・い・・・へ・・・いわ・・・を・・・・・」
冷気がプラチナムを完全凍結にさせた。
ティガ「フッ!!」
両腕を前に突き出し交差させ、大きく横にゆっくり広げてエネルギーを集める。
ティガ「タァッ!!」
ゼペリオン光線が凍結したプラチナムに直撃した。
ティガ「・・・・」
プラチナムが爆散し、破片が周囲に散らばった。
ファーリア「やった!!」
ノエル「やったやったーーーー!!」
ティガ「・・・・」
光となって、タクトの姿に戻った。
その後。ランは無事に戻り、国民達は歓声を上げた。
国王「君達のお陰で、娘は無事に戻った。感謝します。」
アンナ「そんなそんな。私達は当然の事をしたまでですよ。」
ラン「私を救って下さった皆さんに、贈り物があります。どうぞ。」
それは、色取り取りの花束だった。
イザベラ「綺麗〜!」
エミリー「ありがとう。ラン。」
タクト「これは最高だな。」
存在するデザイアドールは、後4体。果たして、それらは何処に封印されているのか。もしかしたら、デザイアドールはまだ近くに封印されているのかも知れません。
増岡大介
八木侑紀
フィオーレイノの片隅にある2つの村、ヴォルメリオ村とカエルレウス村。シャーラとキコアの禁断の恋が2つの村に危機を招いてしまう。