ウルトラマンティガ THE ULTIMATE MAGICIANS   作:naogran

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奪われた歌
デザイアドール 登場



24.9「奪われた歌」

ボーンヒルシュ王国。

 

フェオン「ハァッ!!」

 

レア「ぐはっ!!」

 

模擬戦でフェオンがレアを飛ばした。

 

フェオン「前より中々になったわね。レア。」

 

レア「けどフェオン、もうちょっと手加減して欲しいぞ。」

 

フェオン「そんなんじゃ、強くなれるの遠くなるわよ?」

 

ヒナ「フェオンさん、レアさん。お疲れ様です。」

 

イザベラ「終わったみたいだね。」

 

アンナ「では、そろそろ行きましょうか。」

 

フェオン「行くって何処へ?」

 

アンナ「聖歌隊の歌を聴きに。」

 

 

 

 

 

 

野外劇場。

 

聖歌隊「ーーーーーーー♪」

 

この日は、4人の少女聖歌隊が歌を披露していた。彼女達の歌声で、国民達は癒されている。

 

フェオン「ん〜。良い歌声ね〜。」

 

アンナ「何でしょう?今まで戦った疲れが一気に飛ぶ感じです〜。」

 

レア「お?痛みが一気に消えたぞ?」

 

カサンドラ「しかし、聖歌隊の歌を聴く前に模擬戦なんて。」

 

グレア「まぁまぁ。レアが公演まで時間があるから時間潰しにって。」

 

ティオ「それにしても、本当に凄いなぁ〜。僕の竪琴と共演したいよ。」

 

タクト「・・・・・」

 

エミリー「ん?どうしたんだタクト?」

 

タクト「いや、何でもない。(何だ?彼女達から感じる違和感は。)」

 

アンナ「あの聖歌隊は、4人の女の子達で結成されたんですよ。元気で周りを元気付けてくれるビヤンさん。皆に勇気を与えてくれるクラージュさん。優しくて癒し系のジャンティーさん。自分の誇りが取り柄のルビアさん。」

 

ローラ「流石アンナ。物知りね。」

 

アンナ「そして、彼女達聖歌隊を支えているのは、バイオリニストのシオン=パルティさん。ボーンヒルシュ王国パルティ聖堂のお孫さんです。」

 

リナ「へぇ〜。」

 

 

 

 

 

 

聖歌隊の歌唱が終わった。

 

スズ「凄い良い歌だったね〜。私心が和んじゃいそうだよ〜。」

 

シア「はい〜。」

 

ユリア「今度お会いしたら、是非お礼を申し上げましょう。」

 

タクト「・・・・」

 

そんな中タクトは、劇場から降りる4人を見ている。

 

ナタリー「どうしたのよタクト。」

 

タクト「え?何が?」

 

パドメ「さっきからずっと聖歌隊の方々を見てましたけど。」

 

タクト「ちょっと気になってな。」

 

ミウ「気になる?彼女達の事が?」

 

ジェシー「でも、気になる所なんて無いけど。タクトさんの勘違いじゃないかな?」

 

タクト「だと・・・良いんだけど。」

 

アンナ「タクトさん、明日も公演がありますよ。また聴きに行きましょう。」

 

タクト「ああ、そうだな。」

 

 

 

 

 

 

その夜。ボーンヒルシュ王国・パルティ聖堂の片隅の部屋。

 

ビヤン「疲れた〜・・・」

 

クラージュ「全く。あれ位でヘコたれるんじゃないわよ?」

 

ビヤン「歌は好きだけど、歌い続けると疲れるって言うか・・・」

 

ジャンティー「ビヤンちゃんは、もう少し腹式呼吸を鍛えたら長時間歌えるようになれるよ?」

 

クラージュ「ジャンティーは本当ビヤンを甘やかし過ぎよ。」

 

ルビア「情けないわね。そんなんじゃ、私みたいな世界一の聖歌少女になれないわよ?」

 

クラージュ「自称の癖によく言うわね。」

 

ルビア「五月蝿いわね!」

 

シオン「まあまあ落ち着いて。」

 

ビヤン「ん?ねぇ、今日の夜空綺麗だよ。見に行かない?」

 

 

 

 

 

 

丘の上。

 

ジャンティー「綺麗な星空。」

 

ビヤン「最初に見た時の事、覚えてる?」

 

クラージュ「覚えてるわよ。皆で世界一の聖歌隊になろうってビヤンが言ってたもんね。」

 

ビヤン「えへへ。」

 

そこに忍び寄る、黒い影が。

 

ジャンティー「ん?誰か居る。」

 

ビヤン「え?」

 

シオン「誰・・・!?」

 

その影が、彼女達の前に姿を現した。

 

影「見付けたわ。」

 

クラージュ「あなたは・・・!!」

 

ルビア「ど、どうしてアンタがここに居るのよ!!」

 

影「お前達に未来は、一生ない。」

 

その影が右手を伸ばした瞬間。

 

全員「っ!!」

 

ビヤン達4人が突然気を失って倒れた。

 

シオン「皆!どうしたの!?大丈夫!?」

 

影「あなた達の持ってる宝を頂くわよ。」

 

シオン「待って!」

 

4人に近付こうとする影の前に、シオンが立つ。

 

影「退きなさい。」

 

シオン「ああっ!」

 

右手で引っ叩かれてシオンが倒れた。

 

影「フフッ♪」

 

影が気絶したビヤン達の胸から、小さなカプセルを取り除いた。

 

影「これは頂くわ。」

 

そのカプセルを、影が飲み込んだ。

 

シオン「・・・皆に何をしたの・・・!?」

 

影「この子達の宝を奪ったまでよ。」

 

シオン「お宝・・・?」

 

影「安心しなさい。私は人間を殺さない主義なの。だから、あなたに危害を加えるつもりはないわ。最も、抵抗したら殺すつもりだけど。」

 

そう言い残し、影が去って行った。

 

シオン「・・・あっ!皆!」

 

 

 

 

 

 

同じ頃、ホテルの一室に眠るタクトに異変が。

 

タクト「ムニャムニャzzz・・・・」

 

???『誰か・・・誰か助けて・・・!』

 

タクト「・・・ん・・・?」

 

声が聞こえ、タクトが起きた。

 

タクト「誰だ・・・?俺を呼ぶのは・・・?」

 

???『誰か助けて・・・!』

 

タクト「・・・ん?この声・・・聖歌隊のビヤン・・・?しかもテレパシーか?」

 

ビヤン『誰か聞こえて・・・』

 

タクト『聞こえる。君の声が。』

 

テレパシーで応えてみる。

 

ビヤン『あなたは・・・?』

 

タクト『タクト=クリスティ。君達の歌を聴いた客人の1人だ。君達に何があったんだ?俺に教えてくれ。』

 

ビヤン『実は・・・』

 

 

 

 

 

 

翌朝。フェオン達が起床したが。

 

フェオン「これは・・・」

 

『急に居なくなってすまない。声が聞こえて明朝に出てしまった。だが、俺が居る場所の地図を入れておいた。』

 

タクトからの置き手紙にそう書かれてあった。

 

フェオン「一体どうしたのかしら?」

 

グレア「タクトの事だよ。何かあったに違いない。」

 

カサンドラ「ですが、私達に置き手紙を置いて行くなんて。」

 

アンナ「皆さん!大変です!」

 

 

 

 

 

野外劇場。聖歌隊の公演中止の張り紙が貼られていた。

 

イザベラ「公演中止?」

 

フェオン「どうしたのかしら?昨日は元気に歌ってたのに。」

 

ジェシー「きっと、何か事情があったんじゃないでしょうか?」

 

レア「喧嘩か?」

 

アンナ「それはなさそうだけど・・・」

 

ミウ「タクトの居場所は?」

 

フェオン「この地図によると・・・丘の上だわ!」

 

 

 

 

 

 

丘の上にタクトがやって来た。

 

タクト「あ。」

 

青空を見てるビヤン達を発見した。ビヤン達がテレパシーでタクトに話し掛けた。

 

ビヤン『あなたがタクトさん?』

 

タクト「そうだ。タクト=クリスティ。ビヤンにクラージュ、ジャンティーとルビアだな。そして君がシオン=パルティ。教えてくれ。君達に何があったんだ?」

 

クラージュ『昨夜に奴が現れて、私達の声を奪ってしまったの。』

 

タクト「声を奪われた?だからテレパシーで助けを呼んだのか。君達の声を奪った奴は誰なんだ?」

 

ジャンティー『ロンズデーライトよ。』

 

タクト「ロンズデーライト?」

 

ルビア『奴はデザイアドールよ。』

 

タクト「なっ!?デザイアドール・・・!?何故デザイアドールが!?」

 

ビヤン『嘗て私達は、奴の配下だったの。でも私達は、デザイアドール達のやり方に嫌気が刺して裏切った。他にも反旗を翻した子達が居たけど、私達4人を除いて全滅してしまった。』

 

タクト「デザイアドールの配下・・・」

 

ジャンティー『デザイアドールの配下。私達はデザイアウォーリアと呼ばれていたの。』

 

タクト「人形達の近衛兵って訳か。」

 

ジャンティー『うん・・・』

 

タクト「それからどうするつもりなんだ?デザイアドールを裏切って、挙げ句の果て声を奪われて。もう君達には・・・」

 

ルビア『私達は諦めない。例え声を奪われても、私達には戦う力が残っている。ロンズデーライトを倒して声を取り戻し、再び人間達に歌を届けたい。その一心で自分達の人生を捧ぐ。それが私達聖歌隊のやるべき事よ。』

 

???「あなた達の人生はこれまでよ。」

 

全員「!?」

 

そこに現れたのは、紺碧のドレスを身に纏った女だった。

 

シオン「ロンズデーライト・・・!」

 

タクト「奴が・・・!」

 

ロンズデーライト「あなた達の声は私が持ってる。後はあなた達を処理するのみ。」

 

タクト(奴から酸性の匂いが・・・まさか・・・!!)

 

クラージュ『これ以上何をしようと言うの!?』

 

ロンズデーライト「あなた達は私達の裏切り者。裏切り者を始末するのが、私達デザイアドールの正義。さぁ、私達の正義の為に死になさい!!」

 

ショットガンの銃口をビヤン達に向けた。

 

ロンズデーライト「死ねぇ!!」

 

ショットガンを発砲した。

 

ビヤン『ッ・・・!!』

 

ショットガンの弾丸が、ビヤンの右肩を貫いた。

 

クラージュ・ルビア『ビヤン!!』

 

ジャンティー『ビヤンちゃん!!』

 

タクト「・・・・!!」

 

今度はシオンに銃口を向けた。

 

シオン「え・・・!?」

 

ロンズデーライト「我々への反逆は、死をもって償いなさい。」

 

ショットガンを握ってシオンに近付く。

 

シオン「・・・!!」

 

ビヤン『さ、させない・・・!』

 

左手でロンズデーライトの足を掴む。

 

ロンズデーライト「は、離せ!!」

 

タクト「ッ!!」

 

隙を見たタクトが、ロンズデーライトを殴り倒した。

 

ロンズデーライト「アアッ!!!」

 

タクト「自由と人生を踏み躙って・・・何が正義だ!!!」

 

ロンズデーライト「フッ。良いわ。あなた達全員皆殺しよ。」

 

ショットガンを仕舞って力を解放し10メートルに巨大化し、背負ってる巨大な斧を握った。

 

ロンズデーライト「さぁ、正義の為に死になさい!!!」

 

ビヤン『ッ!!!』

 

斧を振り下ろすロンズデーライトだが。

 

 

 

 

 

 

遠くからクロスボウの矢が飛んで来た。

 

 

 

 

 

 

しかし、矢はロンズデーライトの体で弾かれた。

 

ロンズデーライト「ん?」

 

タクト「あ!!」

 

そこにフェオン達が駆け付けた。

 

フェオン「タクト!大丈夫!?」

 

タクト「ああ。」

 

ローラ「何なの彼奴?」

 

スズ「デカいんですけど!?」

 

カサンドラ「あの姿・・・まさかデザイアドール!?」

 

スズ「な、何なのそれ!?」

 

ヒナ「大昔の魔道具師達によって造られた、戦争を終わらせる為の魔道具です。ですが、その強暴の力故に封印されたはずですが・・・」

 

タクト「奴から酸性の反応があった。」

 

ジェシー「じゃあ、あの時の霧で・・・!?」

 

ロンズデーライト「邪魔が入ったわね。」

 

フェオン「ここは私達に任せて。タクトは彼女達を。」

 

タクト「分かった。こっち。」

 

急いでビヤン達を連れて避難した。

 

レア「お前の相手はレア達だ!覚悟しろ!」

 

ロンズデーライト「いいわ。あなた達から始末してあげるわ。」

 

フェオン「ハアァッ!!」

 

ローラ「フッ!!」

 

ユリア「タァッ!!」

 

3つの武器が、ロンズデーライトに直撃したが。

 

ロンズデーライト「どうしたの?この程度なんて片腹痛いわ。」

 

レア「だったらこれならどうだ!!」

 

カサンドラ「行きます!!」

 

リナ「ドリャアアアア!!!」

 

3人の攻撃を受けたロンズデーライトだが、傷1つすら付かなかった。

 

カサンドラ「か、硬い!?」

 

レア「頑丈な奴だ・・・!!」

 

ロンズデーライト「この程度とは残念ね。ハァッ!!」

 

巨大な斧を横に振って風を起こした。

 

フェオン達「うわああああああ!!」

 

イザベラ「お姉ちゃん!!」

 

ジェシー「どうなってるの!?」

 

ミウ「あれだけの攻撃を受けたのに、傷が付かないなんて・・・!」

 

グレア「ムムム・・・そうか!彼奴の体、ロンズデーライトで出来てる!」

 

アンナ「それってまさか、ダイヤモンドより硬い物質って事ですか?」

 

グレア「間違いないよ!」

 

ティオ「僕達の攻撃を受け付けないなんて・・・!」

 

 

 

 

 

 

丘の下。

 

タクト「皆苦戦してるみたいだ・・・」

 

シオン「どうするんですか?」

 

タクト「俺も戦う。」

 

ルビア『どうやって!?』

 

タクト「・・・・」

 

彼はスパークレンスを取り出して、光を解放した。

 

 

 

 

 

 

ティガ「タァッ!!」

 

ロンズデーライトの前に、ウルトラマンティガが現れた。

 

フェオン「タクト!!」

 

ティガ「フッ!」

 

ロンズデーライト「その姿・・・ウルトラマンティガか!!」

 

ティガ「タァッ!!」

 

ダッシュからの飛び蹴りがロンズデーライトに直撃した。

 

ロンズデーライト「ハアァッ!!」

 

斧を振り下ろしたが、ティガが側転で避けた。

 

ティガ「フッ!」

 

隙を見たティガがロンズデーライトの頭部を掴む。

 

ティガ「タァッ!ハァッ!」

 

頭部を掴みながら、腹部にニーキックを2回蹴り込む。

 

ロンズデーライト「離せ!!」

 

ティガ「ドゥアッ!!」

 

右手の裏拳でティガを殴り飛ばした。

 

ティガ「ハァッ!!」

 

起き上がったティガが、ロンズデーライトの両肩にマルチチョップを叩き込んだ。

 

ロンズデーライト「鬱陶しい!!」

 

ティガ「ドゥアッ!!」

 

ショットガンで叩き飛ばされた。

 

ロンズデーライト「喰らえ!!」

 

ショットガンを連射した。

 

ティガ「ハァッ!!」

 

横に転がってショットガンを避けた。

 

ロンズデーライト「すばしっこい奴め!!」

 

走り出したロンズデーライトが斧を振り下ろすが、ティガが前転で斧を避けた。

 

ロンズデーライト「ハァッ!!」

 

ティガ「ドゥアッ!!」

 

立ち上がったティガをショットガンで殴った。

 

ロンズデーライト「ヤァッ!!」

 

ティガ「ハァッ!」

 

斧を再び前転で避けた。

 

ティガ「タァッ!」

 

ロンズデーライト「ガハッ!!」

 

近付くロンズデーライトをティガがマルチキックで止めた。

 

ティガ「タァッ!!」

 

再びマルチキックでロンズデーライトの脇腹を蹴った。

 

ロンズデーライト「ハァッ!!」

 

ティガ「ドゥアッ!!」

 

ロンズデーライトのキックがティガを飛ばした。

 

ティガ「ッ!タァッ!!」

 

立ち上がったティガがロンズデーライトの首を掴む。

 

ティガ「タァッ!ハァッ!」

 

そのままロンズデーライトの腹部にニーキックを叩く。

 

 

 

 

 

 

ビヤン『あれは一体・・・?タクトさんなの・・・?』

 

グレア「え?テレパシー?」

 

フェオン「ウルトラマンティガ。超古代の戦士の姿よ。」

 

ジャンティー『ウルトラマンティガ・・・』

 

 

 

 

 

 

ティガ「ドゥアッ!!」

 

倒れたティガの首を、ロンズデーライトが締め上げる。

 

ロンズデーライト「ハァッ!!」

 

ティガ「アアッ!!」

 

首を締め上げられたティガが、後ろへ放り投げられた。

 

ティガ「ドゥアッ!!」

 

放り投げられたティガが倒れ、その場で起き上がる。

 

ティガ「タァッ!!」

 

ロンズデーライト「グアッ!!」

 

ハンドスラッシュがロンズデーライトの左肩に直撃した。

 

ロンズデーライト「小癪な!!」

 

両目が発光した。

 

ティガ「ドゥアッ!!」

 

ティガの足元が爆発して炎が上がった。

 

ロンズデーライト「アッハッハッハ!!」

 

炎の中でティガがゆっくりと立ち上がった。

 

ティガ「ーーーーーーハァッ!!」

 

マルチタイプからパワータイプへタイプチェンジした。

 

ロンズデーライト「ん?」

 

 

 

 

フェオン「・・・・」

 

 

 

 

ティガ「フッ!」

 

走り出したティガ。

 

ティガ「タァッ!!」

 

ロンズデーライト「アアッ!!」

 

パワーパンチがロンズデーライトの腰に命中し、ロンズデーライトを転ばせた。

 

ティガ「フッ!!」

 

倒れたロンズデーライトをマウントポジションで乗っかった。

 

ティガ「タァッ!!」

 

パワーチョップが、ロンズデーライトのショットガンを破壊した。

 

ティガ「タァッ!!」

 

パワーパンチでダメージを与えるが。

 

ロンズデーライト「ハァッ!!」

 

背中から煙が噴射した。

 

ティガ「ドゥアッ!!」

 

吹き飛ばされたティガが倒れた。

 

ティガ「ッ!」

 

ロンズデーライト「ハァ・・・ハァッ・・・!」

 

ティガ「フッ!ハアァァァァ!!!」

 

両腕を左右から上にあげ、胸の前に集めた超高熱のエネルギーを光球にした。

 

ティガ「タァッ!!」

 

デラシウム光流が、ロンズデーライトに直撃した。しかし。

 

ロンズデーライト「こんなものか!!!」

 

突如全身が輝き、デラシウム光流を打ち消した。

 

ティガ「ッ!?」

 

ロンズデーライト「私を本気にさせたわね・・・!!これを喰らいなさい!!!」

 

腹部が透け、4つのカプセルが浮き出た。

 

カプセル『ーーーーーーー♪』

 

そのカプセルから歌が響いた。

 

ティガ「ウアアアアアアア!!!」

 

その歌を聞いたティガが苦しむ。

 

ロンズデーライト「アッハッハッハ!!」

 

ティガ「ウッ!」

 

歌で苦しむティガを、ロンズデーライトが攻撃する。

 

ロンズデーライト「苦しめ!!苦しんで死ね!!」

 

ティガ「ドゥアッ!!」

 

首を締め上げられた。

 

”ピコン”

 

 

 

 

 

 

エミリー「彼奴の外側は難攻不落の要塞そのものだ!私達が何百人で挑もうとも倒すのは不可能だ!」

 

スズ「じゃあこのまま放っておけって言うの!?」

 

シオン「外側・・・そうだ!皆、歌を歌って!」

 

ビヤン『え?』

 

シオン「外側からじゃダメなら、内側から攻撃するの。皆が歌えば、皆の声がロンズデーライトの体内から響くかも知れない!」

 

クラージュ『・・・やってみましょう!』

 

ビヤン『うん!』

 

彼女達は立ち上がった。シオンがバイオリンを奏でた。そして。

 

ビヤン・クラージュ・ジャンティー・ルビア『ーーーーーーー♪』

 

テレパシーで歌い始めた。

 

 

 

 

ティガ「ウアアアアアアア!!」

 

ロンズデーライト「あの時の苦しみを存分に思い知れ!!」

 

だが次の瞬間。

 

ロンズデーライト「うっ!?な・・・何だ・・・!?」

 

突然、ロンズデーライトが苦しみ始めた。

 

 

 

 

シア「見て下さい!様子が変です!」

 

 

 

 

ロンズデーライト「うああああああ・・・!!」

 

ティガ「ハァッ!」

 

苦しむロンズデーライトからティガが離れた。

 

 

 

 

ナタリー「やった!賭けが当たった!」

 

パドメ「ビヤン様達の歌声が、あのカプセルと共鳴したんですね!」

 

 

 

 

ロンズデーライト「や、止めろ・・・!!私を苦しめるな!!!!!」

 

斧を持って自分の腹部を叩き壊した。

 

ティガ「ッ!」

 

破壊された腹部からカプセルが飛び出した。

 

 

 

 

飛び出したカプセルが、ビヤン達の方へ戻った。

 

ビヤン「・・・あ!喋れる!」

 

ジャンティー「やったわ!」

 

ルビア「ロンズデーライト!!私達に不可能はないのよ!!」

 

 

 

 

ロンズデーライト「コ・・・ンナ・・・バ・・・カナ・・・」

 

思考停止して止まった。

 

ティガ「ーーーーーハァッ!!」

 

パワータイプからマルチタイプへ戻った。

 

ロンズデーライト「・・・・・・・」

 

止まったロンズデーライトが白目を向いた。

 

ティガ「フッ!!」

 

両腕を前に突き出し交差させ、大きく横にゆっくり広げてエネルギーを集める。

 

ティガ「タァッ!!」

 

ゼペリオン光線が凍結したロンズデーライトに直撃した。

 

ロンズデーライト「・・・・・・・・」

 

後ろへ倒れたロンズデーライトが爆散した。

 

 

 

 

ジャンティー・シオン「やった!!」

 

ジェシー「勝った!!」

 

フェオン「彼女達の協力が無かったら、私達は勝てなかったわ。」

 

 

 

 

ティガ「・・・・・」

 

光となって、タクトの姿へ戻った。

 

 

 

 

 

 

翌日。野外劇場に聖歌隊が登壇した。

 

ビヤン「私達には、皆さんに言ってなかった秘密があります。」

 

クラージュ「私達は、人間ではなく、嘗て戦争を止める為に造られた魔道具の衛兵でした。」

 

ジャンティー「でも、その魔道具達のやり方に嫌気が刺し、私達は裏切って人間として生きて行く事を誓いました。」

 

ルビア「これを聞いた皆さんは、私達を危惧するかも知れません。ですが構いません。私達は、それを覚悟した上で公言しました。」

 

ビヤン「だから、それでも私達を愛してくれる事を信じています。」

 

聖歌隊が頭を下げた。すると。

 

”パチパチパチパチパチ!”

 

観客席から拍手が起こった。皆笑顔でビヤン達を信じてくれたのだ。

 

シオン「・・・!」

 

ビヤン・クラージュ・ジャンティー・ルビア「あっ・・・!!」

 

 

 

 

タクト(良かったな。皆。)

 

 

 

 

 

ビヤン「では、私達の歌を聴いて下さい。」

 

聖歌隊の歌が始まった。

 

 

 

 

 

 

公演後。ビヤン達はタクトに会った。

 

タクト「皆はこれからどうしたいんだ?」

 

ビヤン「決まってるよ!これからもずっと、皆の為に歌を届けるの!」

 

ジャンティー「うん!ボーンヒルシュだけじゃなく、世界中の皆に私達の歌をね!」

 

タクト「そうか。」

 

クラージュ「タクト。私達の為にありがとう。」

 

ルビア「私達からお礼を言うわ。」

 

タクト「俺は当然の事をしたまでさ。これからも、良い歌を世界中に届けてくれよ。」

 

ビヤン「勿論!」

 

タクト「じゃあな。」

 

シオン「ありがとうございました。」

 

 

 

 

 

 

皆が居る公園へ戻った。

 

フェオン「挨拶は済んだかしら?」

 

タクト「ああ。皆笑顔が戻って良かった。」

 

ヒナ「それにしても、驚きました。彼女達がデザイアドールの近衛兵だったとは。」

 

タクト「他にも仲間が居たらしくてな。結局皆殺しにされてしまったけど。」

 

カサンドラ「聖歌隊の皆さん、また会えますかね?」

 

タクト「会えるさきっと。」

 

 

 

 

その夜。ビヤン達は星空を眺めていた。

 

ビヤン・クラージュ・ジャンティー・ルビア・シオン「・・・・・」

 

 

 

 

 

 

その翌日。

 

フェオン「ローラ達は、まだ旅の途中?」

 

ローラ「はい。世界中を回るのが私達の旅ですから。」

 

スズ「何時かまた会おうよ。」

 

シア「皆さんに、神様のご加護がありますように。」

 

リナ「皆さん、お世話になりました!」

 

ユリア「ごきげんよう。」

 

ミウ「皆も元気でね。」

 

ジェシー「またね〜!」

 

彼女達も、それぞれの旅へ発った。

 

カサンドラ「ティオも。」

 

ティオ「うん。」

 

カサンドラ「皆さんと出会った時は忘れません。また何時か、何処かでお会いしましょう。」

 

ティオ「グレア。タクト達と元気でね。」

 

グレア「そっちも。元気でね。」

 

カサンドラ「皆さん、お元気で。」

 

ティオ「じゃあね。」

 

カサンドラとティオも自分達の旅へ向かった。

 

タクト「また、このメンバーに戻っちゃったな。」

 

ヒナ「はい。」

 

エミリー「そうだな。」

 

レア「何だか懐かしいメンツだな。」

 

フェオン「では改めて、次の旅へ出発するわよ!」

 

最初のパーティに戻ったタクト達が、次の旅へ向かった。

 

『THE END』




キャスト

タクト=クリスティ:萩谷慧悟

フェオン:内山夕実
イザベラ:黒沢ともよ
エミリー:大橋彩香
ヒナ:高野麻里佳
レア:本渡楓
アンナ:近藤玲奈
カサンドラ:高田憂希
グレア:高橋李依
ティオ:村瀬歩
ミウ:鈴木愛奈
ジェシー:照井春佳
シア:大野柚布子
ローラ:田中美海
リナ:花守ゆみり
スズ:種崎敦美
ユリア:大空直美
ナタリー:田澤茉純
パドメ:宮原颯希

ビヤン:磯部花凜
クラージュ:堀内まり菜
ジャンティー:熊田茜音
ルビア:吉武千颯
シオン=パルティ:高木美佑

ロンズデーライト:日笠陽子
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