めっちゃ短くなりました()
よろしくお願いします。

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令嬢、堕つ。

メジロマックイーン。

 

ご存知、"メジロ家"の令嬢である。

 

彼女もまた、トレーナーに対して異常なまでもの好意を抱くとは誰が思ったであろうか。

 

 

 

 

 

「ごきげんよう」

 

マックイーンが挨拶をしてきた。

 

彼女は様々なレースで活躍をし、舞台から姿を消した。

 

引退してからは勿論、メジロ家の方にいることもあったが、トレーナーであった俺の家に来ることも多い。

 

ましては現役時代に比べ、会う機会が少なくなったためか、以前よりよく家に来る。

 

「おはよー、今日はどうしたの?」

 

「今日は野球の中継があるんです!」

 

どうやら彼女が応援している球団は今日、試合をするそうだ。

 

どうせならチケットを取って俺と現地で観戦したかったそうだが、その球団の所属しているリーグ1位との対戦だったからなのか、気づいた頃には2人が並んで座る席が全く無かったとのことらしい。

 

「にしてもなんでこんな早くから...まだ昼の1時なんだぞ...?」

 

「それは......トレーナーさん......いや、貴方と一緒に.....食べたい.......ので.....」

 

「分かった。準備するよ」

 

「ほんとですか!?」

 

マックイーンは凄く喜んでいた。

 

それは表情にもはっきりでていた。

 

 

 

 

 

「あそこがいいですわ!」

 

マックイーンが指を差した先にある店は、明らかに美味しそうなスイーツが食べ放題のお店であった。

 

真っ昼間からスイーツか...とも思ったが、マックイーンからのお願いだ。断ったりすることはしたくない。

 

「お!美味しそうじゃないか...」

 

「ですよね! 早く入りましょう!!」

 

マックイーンの耳と尻尾はピクピク動いていた。相当楽しみなんだろう。

 

 

 

「うわぁぁぁ....!!!」

 

マックイーンの手に持っていたお皿には大量のスイーツが盛られていた。

 

「すげぇな...それ...全部食べれるのか...??」

 

「はい! もちろんですわ!!」

 

本人曰く体重には気を使っているそうだがそう思えなくなってくる...

 

マックイーンは一つ一つ、美味しそうにスイーツを食べる。

 

やはり女の子が何かを食べる姿は可愛いなぁ...

 

そんなことを考えていたりすると...

 

「私の顔に何かついてます?」

 

「あ、いやぁ...なんでもないよ?」

 

「そうでしたか。貴方もたくさん食べてくださいね?」

 

「お気遣いどうもありがと」

 

こうして俺とマックイーンはスイーツバイキングを楽しんだ。

 

 

 

 

 

午後6:50

 

テレビの前にいる男女はそれぞれソファーに座り、メガホンを持ち、選手の名前や背番号がプリントされたユニフォームを着て、プレイボールを待っていた。

 

「あと10分ですわね...」

 

「そうだな...」

 

「緊張しますわね...」

 

「あぁ.......」

 

野球観戦をまともにしたことなんてほとんど無いのに本当に俺とで良かったのだろうか...

 

「喉が渇きましたわね...」

 

「お茶でも飲むかい?」

 

「ではそれを...」

 

 

 

そんな雑談ばかりをしていると、気づけば試合が始まっていた。

 

「きゃあああああ!!!ユタカー!!!」

 

マックイーンが特に応援している「ユタカ」選手はスタメンに入っているそうだ。

 

さすが一番好きな野球選手ということもあってか、応援の熱量が違う。普段、球場へ行って観戦する時もこんな感じなんだろうか。

 

いつものマックイーンらしくはないけどそれもまたいい...

 

「何をしてるんですの! 早く一緒に応援しましょう!」

 

「あ、すまん」

 

「ほら、次はユタカが打つ番ですわ!! かっとばせーーっ!!!!ユ・タ・カッ!!!」

 

「かっとばせー!!!」

 

ユタカはバッターボックスに立ち、バットを握りしめ、ひたすら構える。

 

「第一球、投げました!!!」

 

相手球団の有名投手がボールを投げる。

 

「「かっとばせーーーっ!!!!!!」」

 

ユタカは上手くボールをバットに当て、そのボールは綺麗に観客席の方へ軌道を描いていった。

 

「ユタカ選手、ホームランッッ!!!!!」

 

「「やったぁぁぁ!!!!!」」

 

 

 

 

 

ユタカだけではなく、様々な選手がホームランを決め、この日は相手側の球場での開催にも関わらず11-3と快勝であった。

 

「今日は最高でしたわ。これは間違いなく貴方のいたおかげですわね」

 

「あ、そりゃあこっちこそどうも...」

 

「それにしても........貴方は本当にカッコいいですわね.......」

 

「え.....は?」

 

一瞬時が止まったような気がした。

 

「いや、どした? 急に...」

 

「急なんかじゃないですわよ? 私はずっと貴方のことが好きだったんですから.....」

 

「そうだったのか.....」

 

「そうですわ... だから...この時をずっとを待っていましたの...」

 

すると突然、マックイーンは俺に向かってダイブしてきた。

 

「こうすると.....ずっと貴方のことだけを見れますわ....」

 

「ちょ、おい! どうして...」

 

「どうしても何も先ほど言ったじゃありませんか。貴方のことが好きなんですの」

 

「ユタカよりもk...?」

 

「もちろんです!」

 

「即答かよ......」

 

さすがにこれには驚いた。

 

「さあ、貴方。これから私とずっと、ずーっっと、ともに人生を歩みましょ...」

 

この先トレーナーはどうなったのか。

 

行方なんてマックイーンにしか分からない。


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