それではその10、どうぞ
「うーん…」
今は家までの道を歩いているのだが、少し考え事をしながら帰ってきている。帰りの道中、何軒かお店に入り、実際にネットに接続してみたのだが、遅いところ、十分な速度のところとまちまちだった。
「ルーター替えるだけで対処できればいいけど」
正直それが一番楽だ。別に新回線を開通させる必要がない方がいい。
「あ、もう着いた」
そんなことを考えながら歩いていたら、神社に着いた。
「あ、おかえり諒」
将臣が神社の境内を掃除しながら、挨拶してくれる。
「ただいま」
「随分と早いな」
将臣のそばからムラサメが出てくる。凄いふわっと出てきたな。
「まあ顔合わせだけだったから。あと昼飯も奢ってもらった」
「何食べたんだ?」
「寿司。結構美味しかったぜ」
「いいな~、俺も食いたい」
「まあ、今度暇なときにでも行こうぜ。そういえば将臣はもう昼飯食べたのか?」
「まあ、食べたけど…」
どんどん言葉が弱くなっていく。何かがあったのか?
「なかなか…ね?」
なんだか少し疲れているように見える。まだ起きてから半日しか経っていない。どちらかというと体力的な疲れよりも精神的な疲れか?
「何があったんだ?」
「芳乃がなかなか頑固でな…」
「あー、なるほど…」
朝の態度が思い出される。確かにあんなピリピリした中じゃ落ち着いては食べられない。
「まあいきなり結婚って言われて、すぐに納得できないもんだろ。そこは待つしかないよ」
「確かにそうだな。あ、あと諒」
「どうした?」
「朝から動画とかネットとか見てるんだけど、カクついたりして重いんだよね。接続しなおしてみたりしても変わんないからさ。後で直せたら直してくれない?」
「分かった。確認してくる」
原因をいくつか考えながら、将臣と別れ、家に戻る。
「ただいま~」
そう言いながら、扉を開け、中に入る。
「おかえり、諒君」
安晴さんが出迎えに来てくれた。あ、ちょうどいい、ルーターの場所を聞こう。
「安晴さん、ルーターってどこにあります?」
「ルーターかい?どうして?」
「将臣が回線が遅いって言ってるんで確認をしたいんです」
「なるほどね。それならリビングにあるよ」
安晴さんに案内してもらい、ルーターを見つける。
「じゃあ確認します」
まず回線速度の確認から。パソコンを立ち上げ、検索に回線速度測定のサイト名を入力し、検索。そしてそのサイトでテストする。スタートのボタンをクリックすると、いくつかメモリが出てくる。それが少しの間勝手に上下するが、止まる。これで測定完了だ。
「どうだい?」
「多分これは遅いですね…」
別タブでルーターの製品ページを開き、そこにある理論値を見る。
「やっぱり遅いですね。理論値からだいぶ落ちてます」
「直せるのかい?」
「原因が何か分からないんで…もしかしたらファームウェアが古いかもですね」
「ファームウェア?」
「いわゆるバージョンのことです。それが古いままだとダメなんですよね」
販売サイトにアクセスする。そしてかなり下までスクロールし、製品ぺージを開く。そしてファームウェアバージョンを確認する。
「やっぱり古いかもですね」
最新バージョンが出ているところを見るに、多分古いな。アップデートしよう。サイトからアップデートファイルをダウンロードし、専用ソフトを開く。ルーターを識別するコードを入力し、専用画面を開く。そしてアップデート画面を開き、ファイルを選択。更新実行をクリックする。するとアップデートの進み方を示すバーが出現し、その上に180秒と出る。
「少し待ちですね」
「これで変わらなかったらどうするんだい?」
「多分ルーター自体に問題があるかもですね。それはもう替えるしかないです」
規格が古いと当然新しいのに比べると速度は劣る。もしかしたらそれかもしれん。
「しかし凄いね。僕は全然分からないから」
「学校では情報系を専攻してましたから。あとゲームとかが好きなんで、その周辺機器も知っておこうと思って」
そんな感じで話していたらアップデートが終わった。これで改善していればいいけど。
「じゃあもう一回確認してみます」
さっき使った回線診断サイトをまた使う。さっきよりは早くなっているが、理論値からは遠い。
「マシになったんですけど、まだ遅いですね」
やっぱり規格が古いのか?それを思った俺は規格を確認する。
「やっぱりそうか…」
「何がだい?」
「これ規格自体が古いんです。今の主流の大体3世代くらい前の奴なんで、最大回線速度も低いですし、実測値も低くなっていたんでしょうね」
これじゃカクついたりするわけだ。
「じゃあ新しくしないとかい?」
「まあ、そうですね。それが1番いいんですけど、今回は俺が持ってきてあるのがあるんで、部屋から取ってきます」
そう言ってパソコンを閉じて立ち上がり、自分の部屋に行く。バックからそれを取り出す。穂織に来るときにネットがどこまで繋がっているのか分からなかったから、一応持ってきてよかった。俺が持ってきたのは小さめだが高性能な奴で、今の一番新しい規格を使っているから回線速度も速い。それを持ってリビングに戻り、元々あったルーターを外して、持ってきたのをつける。
「これでよしと。じゃあ将臣に伝えてきます」
また立ち上がり今度は部屋ではなく、玄関に行く。外に出て、まだ境内にいる将臣のところに向かうと、血相を変え明らかに焦った様子の女性が居た。
ネット関連は自分も調べながら書いてるので、もしかしたらところどころ間違っているのがあるかもしれませんがお許しください。
次回もよければご覧ください
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