七つの想いと一つの杖   作:紅霧竜

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強欲な王国~6~

あれから数日がたち竜は王国図書保管庫に来ていた

訓練はせずとも強く、ある程度の知識もあるため免除された

 

竜)これはおとぎ話?・・・杖だ!えっと・・・

 

 

それは昔空に浮かぶ高度な技術を持った人々がいた

人々は互いを尊重し助け合い時に争うこともあったが平和に暮らしていた

しかしある道具師が造り上げた一本の杖

自在に時を操り過去や未来へ行き来できるというもの

人々はそれをてに入れようとその作者のもとへ詰めかけた

それは作者を巻き込んだ戦争へと発展した

ある者達は「己を満たす」ために

ある者達は「美しさを保つ」ために

ある者達は「全てを食らう」ために

ある者達は「他者を見下す」ために

ある者達は「他者から奪う」ために

ある者達は「争い続ける」ために

ある者達は「楽をする」ために

そして皆が争うなかで作者を守ろうとした者達はその命をもって「結界」となし

作者は「自分の工房」をさらに上空へと浮かばせ

天から隕石を落とした

その時大地は7つに別れその思想をもって国となされ

現在に続いている

 

 

 

という話である

 

竜)これが本当なら一回報告に帰りたいなー・・・

???)家に帰るの?

竜)うん面白い話があっ・・・だれ!?

直人)おれおれ!・・・さーて俺もついていっていい?

竜)いいけど・・・たぶん面倒くさいよ?

 

直人は竜から故郷について聞かされる

 

直人)へー竜人かー

竜)うん!私も竜人なの!

直人)少し見せてもらっても?

竜)うーんここではちょっと恥ずかしいかな・・・

 

二人は地下にある危険区域へと降り立つ

そこで竜は半竜人化し全身に鱗が生え尻尾も出てくる

 

直人)触っても?特に尻尾・・・

竜)変な触りかたしたら・・・いいよね?(笑顔)

 

直人は尻尾を順当に撫でる

鱗は空気抵抗を減らせるよう滑らかでかつきれいに並んでいる

そして一枚一枚が恐ろしいほどに固く並大抵の武器では傷つけることすら叶わないであろう

尻尾の根元はとても太いが先に行くほど細くなっている

 

直人)・・・すげぇこんなに綺麗な鱗なんだ・・・欲しい・・・けど・・・うーん・・・

竜)直人?欲しいの?

直人)できるなら欲しい・・・え?ああ!ごめん!気にしないで!!

竜)別に一枚位ならいいよ?

 

竜は何の戸惑いもなく鱗をはがす

しかしそれをはがした瞬間に光沢は失われその強度もほとんど失われた

 

直人)だから鱗が見つからないのか

竜)うんずいぶん昔に乱獲されそうになって進化したんだって~たしか~私が最初に着てた服の国だったかな?

直人)それ500年くらい前のこの国の服だから・・・

 

直人はもらった鱗に紐を通し首から下げる

そのとたんに周囲のアーティファクトの効果が和らぐ

 

直人)これは・・・すごい・・・アーティファクトの効果が減衰している・・・

竜)へー私から離れても効果があるのね~

 

竜はあらゆるアーティファクトの使用が出来ないがあらゆる効果も受けない

それは彼女から離れてもその効果を有するが完全に防ぐわけではなかった

だが直人にはそれで十分であった

 

竜)ねえねえ!明日の日の出とともに出発しようと思うんだけどくる?

直人)ええぜひ!長い旅路になりそうですね~

 

二人は明日の準備を整え早朝に備える

それを誰かに聞かれているとも知らずに・・・

 

 

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