トウカイテイオーとトレーナーの話   作:鳳という名のケモナー

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リクエストを貰った!
作者のやる気が上がった!
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なんか普段より怪文書色が強くなりました。

あと、これ書いてたら、作者がリアルに風邪ひいたってマジすか。
マジです。


風邪をひく話

「ボクが、無敵のテイオー様だ!」

 

トウカイテイオー。

 

その脚で、その走りで、数多の強敵を制し、数々のレースを制し、多くの人々を魅了する。

 

そんな、まさにトップウマ娘、注目の的と言える彼女は今…

 

 

「とれぇーなぁー………」

 

 

…風邪をひいていた。

 

***************

 

「…あれ、おかしいな…」

 

いつもなら既にテイオーが来ているはずの時間のグラウンド。

 

しかし、いくら待ってもテイオーの姿はない。

 

(遅刻なんて珍しいなぁ… 一回連絡を入れてみるか…)

 

と、その時。

 

「トレーナー、おまたせ…」

 

テイオーが歩いてきた。 が、安心したのも束の間、

 

「て、テイオー…? 」

 

そこにいつものハツラツとした様子はなく、足取りは重く、息は荒れていて…

 

ひと目で分かるほどに、彼女は体調を崩していた。

 

「おい、テイオー! 大丈夫か…!?」

 

「ぼ、ボクは無敵のテイオー様だよ…? これくらい、何とも…」

 

「そんな訳ないだろ!? いいから、保健室行くぞ!」

 

強がるテイオーを、半ば無理やり保健室まで引き摺っていった。

 

***************

 

「ほんと、風邪で済んでて良かったよ…」

 

その日の夜。 トレーナーは急いで仕事を終わらせ、テイオーの看病をしていた。

 

結局、あの後出た結論は『ただの風邪』だった。 それでも、重症は重症なようだが。

 

そして、テイオーはと言うと…

 

「ごめんねトレーナー、ボクのせいで迷惑かけて…」

 

「何度も言うけど、トレーナーなんだから当たり前だぞ? そう気にするなよ。」

 

「…えへへ、ありがとぉ…」

 

テイオーが部屋に入り浸るようになって、テイオーの物が色々と置いてあること。 トレーナーの、何かしてあげたいという思い。

 

そして、何よりもテイオー本人たっての強い要望により、トレーナーの部屋、ベッドの上で横になっていた。

 

「…んで、何かあったら言ってくれよ。 何でも聞くから。」

 

「………ぴえっ? …トレーナー、今なんて…?」

 

「…? だから、なんでもするって。」

 

「………!」

 

熱に浮かされたテイオーの頭に、「なんでも」という言葉が染み渡る。

 

「…えーっと、それじゃあー…」

 

***************

 

(…どうしてこうなった…)

 

しばらく前まで、普通に看病していたはずだった。 はずだったのだが…

 

「とれぇーなぁー…えへへ…♪」

 

途中までは、普通のお願いだったのだ。 「水が欲しい」だとか、「何か冷やすものをくれ」だとか。 なのに…

 

「…もっと、なでなでして…?」

 

途中から、段々と変な方向へ向かっていった。

 

序盤の、「頭を撫でて欲しい」程度ならまだよかったのだが、それが途中から頬になったり、そのまま手の甲を掴んで引き寄せてきたり…

 

「…ねぇ、トレーナー…」

 

「…どうした?」

 

「…隣で、いっしょに寝よ?」

 

「………!!?」

 

とうとうマズい。

 

トレーナーとして、ウマ娘が困っているときに何でもしてあげたいというのは事実だが…

 

「ちょ、テイオー、それは流石に…」

 

「…トレーナーがしんどい時は、やってあげたのに…」

 

「うっ…」

 

そう言われるだけで、完全に言い返せない。

 

「…でもやっぱり、うつっちゃうかもしれないし、イヤだよね…」

 

「………分かった! 分かったから!」

 

完全なるオーバーキル。

 

もうどうしようも無くなり腕を引っ張られるままに隣に寝転ぶ。 すると…

 

「ほら、ぎゅーってするから、ぎゅーってして…?」

 

「………これでいい?」

 

言い返しようが無いのはもう分かりきったことなので、大人しく従う。

 

「えへへ… トレーナー、大好き…」

 

テイオーは消え入るような声でそう呟いた後、満足そうな顔で眠りに落ちて…

 

***************

 

「んん…」

 

ほのかな明るさに包まれて目を覚ます。

 

(確か、ボクは昨日…)

 

そうだ。 昨日、自分は風邪をひいて休んでいたのだった。

 

そして、昨日感じていた辛さはだいぶマシになっていた。

 

(よしっ♪ これで今日こそはトレーニングが…)

 

…ふと思い出す。 ここはどこだっただろう。

 

少なくとも自室ではない。 そういえば、昨日はトレーナーに看病してもらって…

 

そこまでして、やっと自分がトレーナーの腕の中で、トレーナーと抱き合って寝ていたことに気付く。

 

「………~~~~~~~~っ!!?!?」

 

思わず声に出そうな叫びを、何とか心の中で抑え込む。

 

昨日とは別の理由で真っ赤に染まる顔。

 

(なっ、何でっ、こんな状況にっ…!? …そういえば、ボクは昨日トレーナーに色々とお願いを………!!!)

 

「~っ! ~~~っ!!!」

 

このタイミングでトレーナーに起きられると、主にメンタルが死にそうなので、出来るだけ動きを最小限に絞りつつも身をよじる。

 

(あんなっ、あんな風に思いっ切り甘えてっ、しかも最後には添い寝までっ…!!!)

 

もう、トレーナーの姿を視界に入れるだけで、羞恥心で死んでしまいそうだった。

 

(わああああっ! ボクのバカッ! バカッ!!! しかも、よりにもよって大好きなトレーナーにっ、あんな恥ずかしいっ…!!!)

 

悶えること数十分。

 

ほんの少しだけトレーナーの腕が緩んだのを、テイオーは見逃さなかった。

 

その隙に急いで逃げ出す。

 

『今日のトレーニングもお休みします』

 

トレーナーが目覚めた時には、テイオーの姿の代わりに、そんな置き手紙が置かれていた。




リクエストありがとうございました!
モチベ「やったるでぇぇぇ!!!」←こんなノリで書いた。
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高い評価・コメント等々、ありがとうございます!
うすぼんやりなものからはっきりしたものまで、リクエストもお気軽に!
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