特殊すぎるヒーローたち(旧題:海パンヒーロー)   作:UFOキャッチャー

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彼の名は海パン刑事!

世界総人口の約8割が個性という特異体質となった超人社会。

個性という超常の出現により爆発的に増加した犯罪件数。各国の対応が後手に回るなか、勇気ある人々がコミックさながらにヒーロー活動を始める。超常への警備、悪意からの防衛。たちまち市民権を得たヒーローは世論に押される形で公的職務に定められ、日々平和に暮らす人々の日常と生活を守っていた。

 

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――某街中(まちなか)――

 

「強盗だっーー!!」

 

今や日頃の生活で必要不可欠と言ってもおかしくない多くの人々に利用されているコンビニ。そのコンビニの自動ドアを突き破って走る大柄な男。彼は自動ドアを突き破ったコンビニで金を奪い逃げている最中だ。息を切らしながら街中の大通りの歩道を通行人を突き飛ばしながら走っている。その理由(ワケ)は早く逃げなければ近くにいるヒーローが駆けつけてくるからだ。そう言っていると噂をすれば何とやら、近場にいたヒーローが駆け付けたようだ。

 

「待ちたまえ、そこの君」

 

「あ˝あ˝ん!なんだてめぇ!!」

 

 

「股間のもっこり伊達じゃない!!陸に事件が起きたとき海パン一つで全て解決!特殊ヒーロー三羽烏の一人!!海パン刑事 …只今参上!!」

 

 

「私はプロヒーローだ、大人しく投降するんだ。その方が君のためにもなる」

 

「プロヒーローだあ!?そんな恰好をしたヒーローがいてたまるか!冗談も大概にしろ!」

 

「冗談ではない。私はれっきとしたヒーローである。この通り免許もある」

 

海パン刑事は身につけている海パンの中に手を突っ込むみ、ヒーロー免許を取り出し(ヴィラン)に見せつける。しかしその取り出す行為に対し周りにいた一般市民、特に女性からは軽く悲鳴が聞こえたが海パン刑事特に気にしない。そこに他の場所から駆け付けた別のヒーローが合流する。

 

「ここに(ヴィラン)が…って海パン刑事(デカ)!?あなたもいたのね…」

 

「あー!海パン刑事だー!」

 

「おお、君はリューキュウと確かねじれちゃんだったかな?」

 

「わあ!名前覚えててくれたんだー!嬉しい!」

 

「やっと着い…ってうおわああ!?海パン一丁の人がおるぅ!?」

 

「けろっ…えっとこの人もプロヒーローなのかしら?」

 

「おや?新しいサイドキックかね?」

 

「雄英のインターン生でねじれの後輩、今インターン中なの。それより海パン刑事、状況は?」

 

「うむ、今は大人しく投降するように説得している最中だ」

 

「ごちゃごちゃとうるせえなっ!!だれが投降してたまるか!!」

 

苛立つ(ヴィラン)が懐から大型のナイフを取り出し海パン刑事に向けて構える。ここで海パン刑事の格好について一応話しておこう。彼のヒーローコスチュームはネクタイ・デジタル腕時計・海パン・靴下・革靴、そしてペイント弾が装填され、胸と右足首につけたホルスターに入れてあるサポートアイテムの銃2丁である。普通に歩いていたら職務質問されても文句は言えない格好である。

話を戻そう。(ヴィラン)が海パン刑事にナイフを向けたそのとき、彼が左腕に付けているデジタル腕時計からピー!ピー!という電子音が鳴る。

 

「なっ、なんの音だ!?」

 

「慌てるな。どうやらエネルギー補給の時間だ」

 

海パン刑事はそう言うとまたもや海パンに手を突っ込むと今度はバナナを取り出す。その光景を始めて見たインターン生の麗日は驚きと悲鳴が混ざったかのような声を上げ、もう1人のインターン生の蛙吹は全く動じずその光景を淡々と見るのであった。ちなみにねじれちゃんはあの海パンの中は他に何が入っているのか考えており、リューキュウは顔に手を当てため息を吐いていた。

 

「モグモグ…さて待たせてすまない」

 

「あっ、頭いかれてんじゃねぇのかてめぇ…」

 

「私は至って正常だ。さあそんな危ない武器を捨てて話し合おうじゃないか」

 

「だったらまずその銃を捨てろや!」

 

「おっと私としたことがついうっかり。すまないがリューキュウ、少し預かっててくれないか?」

 

「えっ、ええ…分かったわ」

 

海パン刑事はリューキュウにそう頼むと胸と右足首のホルスターに収めている銃を取り出し預ける。

 

「さあこれで私は丸腰だ、君もナイフを地面に置きたまえ。そして話し合おうじゃないか」

 

「………その海パンの中にまだ何かあるんじゃないのか…?」

 

「ふむ…確かに君の言う通りまだこの海パンの中に何かあるかもしれない」

 

「へっ!だったらその海パンも脱げや!それが本当の丸腰だ!(どうせ出来やしねぇ、どうするか迷っているうちに…)」

 

(ヴィラン)は少し余裕が生まれたのかニヤニヤしながら海パン刑事を見る。そして海パン刑事の後ろにいたリューキュウはこの後の展開が読めたため、初めて海パン刑事に会った麗日、蛙吹に目を閉じておくようにと言う。2人は一体どういうことなのか疑問に思ったときそれは起こった。

 

「わかった、海パン(これ)を脱げば君もそのナイフを捨てるのだな?」

 

「……はっ?えっなに言って……??」

 

(ヴィラン)は海パン刑事の言ったことがうまく理解できず混乱する。そんな混乱している(ヴィラン)をよそに海パン刑事は身につけている海パンに手をかけその場で迷うことなくずり下ろす。周囲にいた一般市民(女性)からは甲高い悲鳴が発せられ街中に響き渡る。後ろにいたリューキュウはもう慣れてしまっているため深い深いため息しか出ないが、麗日は悲鳴よりも驚愕が勝った声が出て蛙吹はその場で軽く固まっていた。ねじれちゃんはクラスメイトの通形である程度こういうのに慣れているので問題はなかった。

 

「なななっ、何してんだてめぇ!?本当に脱ぐ奴があるか!」

 

「どうしたのだ、君が脱げと言ったから脱いだんじゃないか。さあこれで私は真の丸腰だ」

 

「くっ!来るんじゃねぇ!!!」

 

海パン刑事は敵意がないことを示すため両腕を開き、そこからゆっくりと(ヴィラン)に近づいていく。目の前の異質な存在に恐怖を感じたのか精神的に追い詰められた(ヴィラン)は、海パン刑事に持っていたナイフで攻撃を仕掛ける。

 

「今だっ!」

 

海パン刑事はその瞬間、(ヴィラン)に向かって走り出す。その速さは素人が見ても速いということがわかるほどの速さであり、瞬く間に(ヴィラン)の1m手前まで近づくとその場で空中に飛び両脚を開脚させ顔面にまたがる様に着地する。(ヴィラン)は衝撃と気持ち悪さで気絶してしまいその場で膝から崩れるように倒れる。

 

「よし…!リューキュウ終わったぞ」

 

「お疲れ様…あと早く海パン履いて。うちの子たちが困っているから」

 

「………//」

 

「………//」

 

「ねえねえその海パンどうなってるのー?」

 

麗日と蛙吹は顔を赤くしながら顔を逸らしねじれちゃんは気になったことを質問していた。

 

「おっと私としたことが、レディーの前だというのに…」

 

「まったく…少しは恥じらいを持ちなさい」

 

「ネクタイが曲がってしまっていたとは。いかんいかん」

 

「そっちじゃないわよ!!!」

 

リューキュウのキレのいいツッコミが現場に響くのであった。その後、麗日が緑谷に海パン刑事に会ったことを話すと緑谷は驚き事の詳細を聞くのであった。

 

「デクくん、この前リューキュウのインターンで変わったヒーローに会ったよ」

 

「へえ~どんなヒーロー?」

 

「海パン刑事とかいう海パン一丁のヒーローで…」

 

「かかかかっ、海パン刑事に会ったの麗日さん!?」

 

「うっうん、そうだよ。なんかもう色々とスゴイヒーローやったよ…」

 

「わあああ!いいなあ僕まだ海パン刑事に会ったことないんだよー!サインもまだ持ってないんだよー!」

 

「そっ、そんなにすごいヒーローなん?」

 

「すごいなんてもんじゃないよ麗日さん!関わった事件の解決率は100%でその身一つで事件を解決に導く凄いヒーローなんだよ!個性は全裸に近ければ近いほど身体能力が上がるもので、普通ならコスチュームで身を守るのに彼は個性をフルに活用するために海パン一つでヒーローをやっているんだ!他にも……」

 

緑谷のヒーローオタクの知識が全開になっているのを見て若干引き気味になるお茶子であった。なおこの数日後に緑谷は街中で偶然海パン刑事と会いサインをGETするのであった。

 

 

 

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