特殊すぎるヒーローたち(旧題:海パンヒーロー)   作:UFOキャッチャー

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なんかめっちゃ評価も高くてびっくりしました。感想で他の特殊刑事も見たいというのがあったので書きます!
評価バーが赤い……すげえ…


2人の名は月光刑事&美那須刑事!

夜…日中とは違い暗闇に包まれ影がより深くなり犯罪も増える時間帯。そんな増える犯罪を取り締まる存在【ヒーロー】。彼らヒーローのおかげで日々の犯罪率は劇的に減り市井に暮らす人々は夜の街でも平和に暮らせていた。

 

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「クソッ!どこに行った!?」

 

「……こっちに反応あるわ!あなた達は向こうの通りから回り込んで!」

 

「了解した!行くぞ!」

 

「「おう!!」」

 

複数の通行人から鞄等を盗んだ(ヴィラン)を追っていたヒーロー達。途中まで追跡は出来ていたのだが路地裏や曲がり角を巧みに使われ逃走されたかと思われた。しかしスネークヒーローウワバミの個性のおかげで(ヴィラン)の痕跡を捉えることが出来た。ウワバミと他のヒーローは二手に分かれ再び(ヴィラン)の追跡を始める。

 

「あなたたちもこの先は十分に気を付けてくるのよ!」

 

「「はいっ!!」」

 

腰に幅が広いベルトを巻き胸からへその辺りまで大胆に開いている赤い水着のようなコスチュームと、チャイナドレスをベースにしたコスチュームを身に纏っている2人の少女が返事をする。彼女ら2人は雄英高校ヒーロー科にに通う女子学生であり名前は八百万と拳藤。2人は今はプロヒーローの職場へ行き現場を体験する…いわゆる職場体験の真っ最中であった。(ヴィラン)が逃げたと思われる道を辿っていくと4車線の国道に出る。辺りを見回すと歩道橋に逃走中の(ヴィラン)と思わしき人影が見えた。3人はすぐに歩道橋の階段を駆け上がり、逃走中の(ヴィラン)と思わしき人物にウワバミが声を掛ける。

 

「そこのあなた待ちなさい!」

 

「っー!…なっ、何ですかヒーローさん?」

 

「あなたのその持っている大きな鞄の中を検め(あらため)させてもらってもいいかしら?」

 

「えっ…なっ、なんでそんなこと…僕が何か盗んだとでも言うんですか?…」

 

「あら?私まだ鞄の中を検めさせてとしか言ってないけど…どうして何か盗んだと思ったの?」

 

「―っ!…そっそれは……」

 

「諦めなさい!いくらシラを切ろうとも、あなたの顔は防犯カメラに写っていたから逃げられないわ」

 

「……んだよ…なら初めかっらそう言えよ。面倒くせぇ言い方しやがって…」

 

(ヴィラン)の口調が変わる。どうやら逃走中の(ヴィラン)で間違いないようだ。(ヴィラン)がウワバミの方に振り返ると持っていた鞄を地面に乱暴に置く。(ヴィラン)はウワバミと後ろにいる八百万と拳藤を見ると口角を上げニヤりと笑う。3人とも女性であるためこの場を乗り切れると思ったのだろう。(ヴィラン)の顔の表情が余裕のある顔に代わったため3人は気を引き締める。(ヴィラン)はすぐ仕掛けてくるかと思ったが仕掛けてこない。それどころか頭を上に向け空を見ている…いや正確には月である。すると(ヴィラン)の体が小刻みに震えだし唸り声のような声を出し始め、体の表面が毛に覆われ体格も二回りほど大きくなる。月…唸り声…毛…ここまで言えば分かる人もいるだろう。そうこの(ヴィラン)の個性は狼男、満月の夜に狼男に変身できるという個性である。3人は狼男に変身した(ヴィラン)を見て驚く。確実に自分たちよりパワー・スピードが勝っている相手である。ウワバミはこの状況をどう乗り切るか考えていると上空からレシプロ機のような音が聞こえてくる。

 

「…飛行機?こんな時間に?」

 

「なんかどんどん音…近くなってない?」

 

「ええ、確かにそうですわ…」

 

「ったくうるせぇな、なんでこんな音が近ぇん…だをおぉぉおおお!!?」

 

(ヴィラン)の男がウワバミの後方上空を見るとそこには、かつて大日本帝国時代に使われていた夜間戦闘機【月光】が迫って来ていた。超低空飛行で歩道橋の上を通過するのと同時に、戦闘機月光から2人の男が歩道橋に飛び降りる。2人の男は(ヴィラン)の後ろに華麗に着地する。飛び降りた2人の男はどこにでもいるサラリーマンの男のように見える。突然現れた2人の男に(ヴィラン)・八百万・拳藤の3人は困惑、だがただ1人ウワバミだけは冷静であった。いや冷静というよりむしろ「よりにもよってこの人達かぁぁ…」という顔であった。

 

「日本に3人の名ヒーローあり…陸に海パン刑事(デカ)!海にドルフィン刑事(デカ)!そして空にこの私、月光刑事(デカ)だ!…そしてもう1人、私の相棒美那須(ビーナス)刑事(デカ)だ!」

 

「よろしく!」

 

「……ただのリーマンじゃねぇか…」

 

「えっ、えっと…プロヒーローなんだ…よね?」

 

「この場に来たということは…恐らくそうですわ」

 

「だけどこんなヒーロー見たことないよ」

 

「私もですわ」

 

「2人ともこれから精神的に疲れるから覚悟しといて…」

 

ウワバミから言われたことに対し頭の上に?を浮かべる八百万と拳藤。2人が顔を見合わせて不思議に思っていると月光刑事はスーツの懐から、某美少女戦士の変身アイテムを取り出し空に向かって持ち上げる。

 

「ムーンライトパワー!!」

 

月光刑事がそう言うと相棒の美那須刑事が某美少女戦士の変身BGMにそっくりな音楽を掛けはじめ、どこから持ってきたのか月光刑事の後ろに三脚型のスポットライトを設置。次に布がピンと張られたキャスター付きの衝立(ついたて)を月光刑事の前に設置する。衝立の布には月光刑事のシルエットが映っており、バレリーナのようなポーズを取りながらクルクルと回っている。それから両方の足で足裏を叩くようなジャンプを4回ほどし、ちょっと足が曲がった状態のY字バランスをすると「メイクアップ!!」といい着替えを始める。

 

「まさか中で着替えていらっしゃるのですか…?」

 

「説明しよう!月光刑事はコスチュームを変えることにより7つの特殊能力を発揮することが出来るのだ!…では私も!」

 

美那須刑事は疑問に思っている八百万と拳藤に向けてそう説明し自身も衝立の裏にいき着替え始める。そして着替えが終わると衝立がどかされ月光刑事と美那須刑事の姿を現す。その姿を見た(ヴィラン)と拳藤が声を揃えて驚く。

 

「「い˝っ!?」」

 

「華麗な変身伊達じゃない!月のエナジー背中に浴びて!正義のスティック闇を裂く!空の事件なら任せてもらおう!月よりの使者!月光刑事!!」

 

「同じく美那須刑事!!」

 

「「只今見参!!」」

 

最後はポーズを決め華麗な?登場を終える月光刑事と美那須刑事。そして月光刑事は持っている変身アイテムに内蔵されてある鞭を引っ張り出す。

 

「世間を騒がす犯罪者は!月に代わって…お仕置きよぉーー♡!!」

 

「いでっーーー!!!いだだだだっ!いきなり何しやがる!!」

 

「出動の儀式だ!」

 

「んな儀式あってたまるかっー!!」

 

月光刑事に理不尽な理由でいきなり体を鞭で叩かれてしまう(ヴィラン)。一連の流れを見ていたウワバミは彼らが現れるときいつも思っていることを声に出して言う。

 

「あなたたち登場するとき時間かけ過ぎよっ!」

 

「仕方ないだろう。これが我々のやり方だ」

 

「あのー…」

 

「ん?なんだねポニーテールの子よ」

 

「なぜセーラー服を着ているのですか?」

 

「犯人追跡の際はこの方が動きやすーいの!それにそれにパンチラを見せることでこれまで多くの(ヴィラン)を悩殺してきた!」

 

「うわぁ…」

 

「う˝えぇー気持ち悪くなってぶっ倒れただけだろうが!」

 

八百万からの質問に答える月光刑事。だがオッサンが履いたパンツを見せながら悩殺してきたと言う答えにドン引きする拳藤とまさにその通りである正論を返す(ヴィラン)

 

「なるほど!そんな理由があったのですね!そんな理由にも気づけないなんて私もまだまだですわ!」

 

「うん八百万、ちがう、ちがうから。あとでゆっくり色々教えてあげるから」

 

八百万の肩に手を置きながらめちゃくちゃキリっとした顔つきで言う拳藤。そんなやり取りをしていると狼男の(ヴィラン)は歩道橋から飛び降り、その身体能力を生かして逃走を始める。

 

「しまった!」

 

「早く追いかけないと!」

 

「落ち着きたまえ、私にかかればあのような(ヴィラン)などすぐ追いつける。メイクアップ!!」

 

「また変身するんですね…」

 

「今度はどんなお姿になるのでしょうか!?」

 

「八百万、あんたなんか楽しくなってない?」

 

拳藤が八百万にそう言っていると最初と同じ変身シーンになる。そして衝立がどかされるとそこにはバニーガールの衣装を着た月光刑事と美那須刑事がいた。

 

「これは…バニーガールと言うものでしょうか?」

 

「なんでバニーガール…」

 

「説明しよう!月光刑事はバニーガールのコスチュームを着ると聴覚が10倍にパワーアップするのだ!」

 

「聞こえる…聞こえるぞ、奴が逃げた方角は…あっちの方角だ!!」

 

「確かに」

 

「見えてるじゃない!!わざわざ変身せずに早く追いなさいよ!!」

 

「では追跡用のコスチュームに…」

 

「いい加減にしなさい!!!」

 

「「ひいぃぃー!!」」

 

ウワバミの怒りのツッコミが炸裂するのであった。それから月光刑事と美那須刑事は上空に自動操縦で待機させていた夜間戦闘機【月光】に乗り込み、戦闘機の胴体から伸び出ている梯子にウワバミ・八百万・拳藤の3人を乗せて(ヴィラン)の追跡を開始する。

 

「乗った後に言うのもあれだけど落とさないでよ!」

 

「心配するな。私の腕を信じろ」

 

「心配しかないわ…」

 

「あっ、ウワバミさん!あそこ!」

 

「―!、月光刑事!」

 

「了解した!」

 

拳藤がビルとビルの間をジャンプしながら逃走している狼男の(ヴィラン)を発見する。月光刑事は3人に負担がない様に機体を少し加速させながら近づく。その近づく間に月光刑事は3人にとある提案を話し始める。

 

「さてウワバミよ。このまま接近するのはいいのだが…我々は機体を操縦しているため(ヴィラン)に対して攻撃ができない」

 

「まさか…」

 

「君もしくはそこの2人のお嬢さんたちに頼めないだろうか?」

 

「いくらなんでも危険すぎるわ!他に何か方法はないの!?」

 

月光刑事からされた危険な提案にウワバミが声を荒げる。ウワバミが声を荒げるのも仕方ない、八百万と拳藤はまだ学生。いくらヒーローを育成する教育機関に通っているとは言え、対(ヴィラン)戦闘に関して訓練が足りていない。USJ襲撃事件で(ヴィラン)との戦闘は経験済みだがそれでも危険であることは変わりない。とは言えじゃあ自分が行くかと言えばそうもいかない、ウワバミの戦闘力では歯が立たないのは明白である。そんなウワバミが他に方法がないか考えていると八百万が声を発する。

 

「ウワバミさん!私たちなら大丈夫です!!」

 

「…えっ!?」

 

八百万の発言に驚く拳藤。

 

「プロのウワバミさんにこう言うのは大変失礼ではありますが、近接戦闘ということになるとやはりウワバミさんでは力不足が(いな)めません。ですが私と拳藤さんの力なら何とかなると思います!」

 

「そうは言っても危険すぎるわ!ここは何か別の方法を―」

 

「私たちはいつも言われていますわ!更に向こうへ!Plus Ultra(プルス ウルトラ)と!!」

 

「―っ!!」

 

「だけど―!」

 

八百万の気迫迫る説得に押されながらも何か別の方法で事件の解決を模索するウワバミに追い打ちの声が上がる。

 

「ウワバミさん!私からもお願いします!」

 

「拳藤さん!」

 

「あなたまで何を言っているの!もし失敗すれば軽い怪我じゃすまされないのよ!?」

 

「分かっています!だけど八百万のさっきの言葉を聞いて思ったんです!このぐらいの事を乗り越えられないとヒーローなんかになれないって!だから行かせてください!」

 

「ウワバミさんお願いします!」

 

八百万と拳藤、2人からの説得にウワバミはついに根負けしてしまう。そしてそれを聞いていた月光刑事は声を掛ける。

 

「決まったようだな。準備はいいか2人とも?」

 

「ええ!」

 

「大丈夫です!」

 

「よし!あと(ヴィラン)に攻撃を仕掛けるとき………」

 

「わっ、分かりましたわ!」

 

「マジで言うのそれ…」

 

「行くぞぉーー!」

 

機体を再加速させ逃走している(ヴィラン)に接近させる月光刑事。

 

ブロロロロロ……!!

 

「あん?まだ追ってきて…うおおっ!?」

 

「悪い子はお仕置きよぉーー!!」

 

ドガガガガガッ!!

 

「ヒイイィィィッ!!!」

 

機体に備え付けられている機銃で(ヴィラン)に向かって機銃掃射する月光刑事。それに悲鳴を上げながら逃げ惑う(ヴィラン)

 

「今だ!!」

 

「「はいっ!!」」

 

八百万と拳藤がタイミングを揃え怯んでいる(ヴィラン)に向かって飛び降りる。そしてその勢いを利用して(ヴィラン)の顔面に渾身の一撃の蹴りをお見舞いさせる。

 

「月に代わってっ!!」

 

「お仕置きだあああーっ!!」

 

「あっ、なんd?…ぶへえっ!!!」

 

機体から飛び降りた際の勢いを利用した蹴り、その威力は(ヴィラン)の体をぶっ飛ばすほどの威力であった。蹴り飛ばされた(ヴィラン)はビルの屋上の出入り口に激突する。

 

「痛っ…てぇなっ!おいゴラァっ!!」

 

「もう逃がしませんわ!ハアっ!!」

 

「なっ、なんだこれ!?網!?」

 

立ち上がった(ヴィラン)に創造で作りだした捕獲用の網を投擲する八百万。網は(ヴィラン)の体に絡みつつ身動きがうまく出来ない。その隙を拳藤は見逃さず駆け足で接近する。

 

「クソがっ!なんで俺がこんな目に!!」

 

「恨むんなら自身の行いを恨むんだなっ!!」

 

「なっ、おいちょ待っ…!」

 

「おすわりっ!!」

 

「おっ、俺が悪かっ―ギャイィンっ…!!」

 

拳藤の個性【大拳】によって地面に叩きつけられた狼男の(ヴィラン)。最後は犬の鳴き声みたいな叫び声をあげるのであった。

 

「任務完了…!」

 

「あんたら2人たいして何もやってないでしょうが!!」

 

夜の空にウワバミのキレッキレなツッコミが響くのであった。なお八百万と拳藤が(ヴィラン)を倒す際の映像がビルの屋上の防犯カメラに音声付きで記録されており、その映像がネット上にUPされ2人のファンが増えるのであった。

 

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――雄英高校――

 

職場体験を終えた八百万と拳藤。2人は登校するないなやクラスメイトから映像の事について早速絡まれていた。

 

――1年B組――

 

「アッハハハハハハハハハハッ!!拳藤!なんだいこれは!?傑作ではないか!!」

 

「絶対言ってくると思ったよ…」

 

「なんだいこの『月に代わってお仕置き』と言うのは?まるで一昔前のアニメのようなセリフじゃないか!」

 

「もういいだろ…ただでさえ恥ずいのに…」

 

「ハハハっ!恥ずかしいなんてまるで乙女のようなこと言うじゃないか!泡瀬もそうは思はないか?」

 

「……」

 

「どうしたんだい泡瀬?黙り込んだりして?」

 

「後ろ見てみな」

 

「へっ?後ろ?」

 

拳藤に対して映像で絡んでいた物間は泡瀬にそう言われ後ろを振り向く。するとそこには怒りの頂点を超えもはや普段の顔つきと変わらない拳藤が立っていた。光は消え相手の意識を飲み込みそうな瞳である。そして静かに物間に問いかける。

 

遺言はあるか…?

 

「おおおっ、落ち着くんだ拳藤!暴力はよくない!」

 

それが遺言か…

 

「ぼっ、僕が悪かったさ!気を損ねてしまって悪かった…!」

 

歯ぁ食いしばりな……じゃあ…月に代わって…

 

「まっ、待つんだ拳藤!ヒーローを目指す者として暴力で訴えるのは―!」

 

お仕置きだっ!!

 

「あぎょぱっ!!」

 

物間の顔面に全力の正拳突きをする拳藤。その拳は物間の顔面にめり込みまるで某ガキ大将のパンチのようになっていた。その後、HR(ホームルーム)をするため教室に来た担任のブラドキングは物間の顔を見て一瞬驚くが同時に拳藤を見て何があったかすぐに察するのであった。ちなみにA組の八百万は特に拳藤のような絡みはなかったのでこのような事は起こらなかった。

 

 




海パン刑事とか分かりやすい必殺技があるからいいけど他の特殊刑事はどうやって敵を倒させようか結構考えさせられます(笑)
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