新しき<剣帝>の軌跡   作:kohac

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申し上げることはただ一つ・・・

遅れて申し訳ありませんでしたあああああああああ!!


ここからオリジナル展開を所々で入れていく予定です。オリジナル展開に
対するご意見はもちろんご指摘していただてると嬉しいです。


新たに生まれる歯車

 のんびりと列車に揺られること約数十分、A班は実習地である交易町ケルディックに到着してい

た。ケルディックに到着する前に列車の車窓から見えた一面に広がる畑や、駅から出て周りを見渡

して一同が持った感想は、落ち着いたのどかな雰囲気であった。A班各々が町の雰囲気、風景を

を堪能している中、ケルディック名産の地ビール飲みたさにサラもA班にくっ付いて来ていた。

 

 

  「それじゃあ、今回の実習でお世話になるところに案内するわ」

 

 

心なしか・・・もはや、隠しきれなくなったのか頬を綻ばせて自分の生徒を置いて進んでいくサラ

にフライベア以外頭を抱えつつも、サラの後を追いかけて建物に入っていく。入る途中で視界の隅

でカンパネルラが、こっちにおいでよ、と手を振ってるのが見えた。

 

 

  「・・・すまん、エリオット。先に入っていてくれ、用事ができた」

 

 

  「どうしたの、フライベア?一緒に行った方がいい?」

 

 

  「大丈夫だすぐに戻る」

 

 

少し急ぎながらケルディックの駅前に戻ると、さっき自分たちが通った駅前は不気味なまでに静かだ

った。しかし、不気味なのはそこだけで駅前から少し進んだ広場には相変わらず人が行き交っており

、少し遠くからはケルディックの大市ならではの賑わいも聞こえてくる。

 

 

  (強力な人避けをしてるな・・・)

 

 

同じような場面を数回か見たことがあるためかすぐにこの不気味な光景を理解できた。が、ここま

で強力な人避けをしていることからカンパネルラが自分を呼んだ事の重大さを知ることができた。

軽く深呼吸して駅舎のドアを開け中に入り周りを見渡す。すると右手側の奥のベンチに座り、紅茶

を飲む彼がいた。そして、フライベアを見つけると

 

 

  「遅かったねフライベア。どう?紅茶、君も飲む?」

 

 

  「こっちはいまから忙しくなるんだ、用件は何だ。」

 

 

こちらの気迫に押されたのか、ティーセットを指を鳴らして片付けると、

 

 

  「実はフライベア君にお話をしたい方をお連れしてきたんだよ。強い人避けをしたのはその

   方が他の人に見られるのがダメだからね、ではお連れしましょう」

 

 

カンパネルラが詠唱すると二人の前に魔法陣が現れ光を放つ、徐々にまぶしくなりフライベアは

たまらず腕で目を覆う。あたりが白で塗りつぶされた直後光が弱くなっていくが、強烈な光を見

たせいでまだ視力が回復しきれていないフライベアをよそにカンパネルラは、終わったら呼んで

ねー、と言い残してどこかにワープして行った。光も収まり視力がようやく回復すると、

目の前には黒いローブをまとい頭がすっぽり覆うフードを被った人が立っていた。どのように

話を切り出せばよいか分からず戸惑っていると

 

 

  「突然で申し訳ありません、コーネリア=フライベア。

   ですが、私が視た限り、では今あなたに伝えなければならないのです。」

 

 

あなたは誰なんだ、っと言いかけたとき今までの出来事が脳内に引っかかった。さっきカンパネ

ルラは普段使わない敬語でこちらに話してきた、しかも姿までもが見られるのが不味いこと、そ

して目の前の人物が話した『ーーー視た限り』、とーーー。これらを結び付けて導き出した答え

をゆっくりを口に出した。

 

 

  「・・・あなたは、盟主(マスター)なのか?」

 

 

長く感じる一瞬、無意識のうちに身構えるフライベアをよそに目の前の人物は

 

 

  「はい・・・あなたとお会いするのは2度目ですねーーー」

 

 

そう言って会釈をしたーーー

 

 




何とか大学も2年生へと進級できましたが、必須科目の再履修とかで
大変になりそうです、ができるだけ早く次話を投稿したいです。

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