新しき<剣帝>の軌跡   作:kohac

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最後に書いたの4年前だったという事実から目を逸らしたい…
閃の軌跡も完結してしまったんですよね( ´゚д゚`)…


対面

 駅舎内にいても、ケルディック名物の大市で賑わう人々の声がかすかに聞こえてくるものの

フライベアの中では確かに緊張が走っていた。曲者しかいないに等しい《身喰らう蛇》の頂点

である目の前の人物ーーー盟主(マスター)がここに出向いてくること自体が自身の想像の

遥か右斜め上だったためだ。

 

 

  「ーーー私に、御用とはなんでしょうか。」

 

 

未だ動揺が隠し切れず、声が震えていながらもなんとか話を切り出した。

 

 

  「ええ、先程も言ったようにフライベア、あなたに話さなければならないことがあり

   カンパネルラに無理を言ってここに来ましたーーーあまり時間をかけるわけにはいかない

   ので早速本題に入りましょう。」

 

 

盟主(マスター)が軽く咳払いをしてると、フライベアもようやく気持ちを落ち着け目の前の

人物の紡ぎ出す言葉に集中し始めた。

 

 

  「単刀直入に言いますね、コーネリア=フライベア、あなたに未来を変えてほしいのです・・・」

 

 

  「---ちょっと待ってくださいよ!はいわかりました、って未来に行けませんよ!」

 

 

飛び抜けた内容に思わず素な反応をしてしまうフライベアを落ち着かせて盟主(マスター)

は話を続ける。

 

 

  「そうではありませんよ。私が未来を視ることができるのは知っていますね。」

 

 

  「・・・あぁ、そうですね。」

 

 

そのことは以前《身喰らう蛇》に入る時に盟主(マスター)と会い、話したのを覚えている。

 

  「このままではそう遠くない日に悲劇が起こり、多くのものを失いますーーーその悲劇を

   変えることができるのは、新たに生まれた未知な存在のであるフライベアだけです。」

 

 

ーーーいままでこのような事はありませんでした、どことなく悔しさを感じさせながら話す。

あははっ・・・と苦笑いを返しつつフライベアは返答に迷っていた。盟主(マスター)がこのような

話をしないと思っていたうえ、もしかしたらその悲劇を生み出す可能性だってあるからだった。

しかし、自分が見てきたものが脳裏をよぎり、今までの思考を首を振って否定し決意を固める。

 

 

 

  「・・・・・・わかりました」

 

 

  「ーーーよろしいのですか」

 

 

  「もちろんだ、俺にできるかどうかなんてわからないけれども尽力するまでだ。・・・

   それに、レンやレーヴェ達のようなことを1つでも無くさなければならないんだっ!」

 

 

彼女、彼達の過去を思い出したためか後半の発言が自然を感情がこもってしまい思わず咳払いを

してしまう。

 

 

  「ふふふふ、フライベア、貴方を数か月ぶりに見ましたがまたいきいきしましたね。」

 

 

  「ははは・・・、どうも・・・」

 

 

  「それと遅くなりましたがあなたに渡す・・・いえ、《剣帝》に返すものがあります。」

 

 

盟主(マスター)はそういうとどこからか身喰らう蛇(ウロボロス)をかたどった1アージュほどの杖

を取り出して詠唱をすると先程のカンパネルラが出した光よりは幾分優しい光がフライベアの前

現れた。光が収まると、そこには一振りの剣があった。”黄金の魔剣”と呼ばれた剣にフライベアは

目を疑った。

 

 

  「これは、レーヴェのーーー」

 

 

  「そうです、”福音計画”のさなかで多大なる損傷を受けましたがこの日までに間に合って

   よかった・・・さぁ、フライベア受けとってくださいーーーこの、”魔剣ケルンバイター”を。」

 

 

そう言われ、ケルンバイターを手に取る。確かな重さを感じるけれども思ったよりは軽く何度か

その場で素振りをして、一通り素振りをして魔剣を仕舞おうとすると、たちまち光る粒子になり

消滅した。

 

 

  (・・・これは、すごい。正に剣が体の一部に感じる。)

 

 

  「それでは、フライベアお願いします。」

 

 

  「はい、《新・剣帝》コーネリア=フライベア承りします。」

 

 

そういって、ケルディック駅舎を出ていく。扉が閉まる音が駅舎に響く中、どこからかまた出てきた

カンパネルラは、

 

 

  「あれ?盟主(マスター)まだ彼と話さなくてよかったの?」

 

 

  「ええ、また会えますもの、それに話すべきではない。この”0”の状態から彼がどこまで

   行けるか見せてもらいたいからーーー。」

 

 

  「そういうものかなー?」

 

 

  「そういうものですよ。では行きましょう、カンパネルラ。私たちもやらなければいけないことが

   ありますからね。」

 

 

再び眩しい光が起こり消えた時には駅舎には誰の姿も無かった。無人と化した駅舎には列車に乗るために

人が集まり出し、やがて普段と変わらない光景に戻っていった。

 

 

 

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