水と炎を受け継ぎし義兄弟   作:ぎゆしの推し

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趣味で書いてますので基本亀より遅い更新になると思いますがご了承お願いします。
炎の呼吸の呼吸音ですがオリジナルです、多分こうかなって感じなので公式でわかり次第変えます。


受け継ぎし者

 兄とは何なのか、家族とは何なのか、日本と冥界と場所が違ってもある少年達二人は同じことを考えていた。

 日本の少年は唯一愛してくれたお祖母ちゃん(母方の)を冥界の少年は唯一愛してくれた母は大切だったが最早兄や家族(父)には無関心になっていた。

 二人の少年は家に居られなくなり冥界から出た少年と日本の少年は路地裏で出会う。

 

「お前も同じ眼をしているな、大切な人以外の家族を信用できないか」

 

「家族何てもういない、祖母ちゃんには心配かけるかもしれないけどもうここには居たくないだけだよ」

 

 生きる気力を感じさせない眼を見て言葉を聞いて冥界の少年は自分と完全に同じだと確信した、お前も生きることに絶望しているのかと。

 

「俺と兄弟にならないか?同じ眼をしている俺たちなら血の繋がりなど無用だろ?」

 

「一誠、名字は捨てたから祖母ちゃんが着けてくれた一誠だけが大切な名前」

 

「俺と同じだな、俺はヴァーリ、これからは俺の弟だ一誠」

 

「ヴァーリ兄さん……」

 

 一誠は思った、血の繋がりのあるあの家での兄らしき男よりもヴァーリ兄さんの方が本当の兄に思えた、だから差し出される手をとろうと。

 

 

 二人は食事を取るのに山に罠を張ったり、川の魚を捕まえ、雨風を凌ぐのに廃ビルで生活をすること半年がたった、一誠の兄であるヴァーリの神器という刀から冨岡義勇という男性、胡蝶しのぶという女性がおり罠の張り方と魚の捉え方は義勇が山菜や薬草の作り方や料理はしのぶが教えてくれ何とか暮らしている。

 

「兄さん、この子達なんだけど……」

 

「猫か、随分傷だらけだな(ただの猫ではないようだが……)」

 

 一誠に抱えられた2匹の黒と白の猫、ヴァーリは普通の猫ではないことに気づいてはいるが一誠が心配そうに抱え、しのぶに教わった薬草で手当てしていたので何も言わないことにした。

 

「俺は罠を見てくる、一誠は待っててくれ」

 

「気を付けてね、兄さん」

 

 

 罠を見ると兎が捕まっており、兎は捕らえ罠を外していく。

 義勇は少し考える素振りをして何か気づいたようだ。

 

『参曲さんと同じだ』

 

『義勇さん言葉が足りてません、参曲さんだとヴァーリ君がわかりませんよ』

 

「参曲……あの猫と関係があるのか?」

 

『わかりません、ただ似た気配を感じましたので、あの猫は猫魈であることは間違いないかと』

 

『ヴァーリ……(その程度で呼吸を乱すとは情けない)水面だ』

 

「ッ、すまない急いで戻った方がいいな」

 

『!早く戻った方が良いかもしれません』

 

『悪魔か』

 

 その言葉を聞きヴァーリはヒュゥゥという呼吸音と共に急いで一誠の元へ戻る。

 

 

 ヴァーリが罠を見に行った頃一誠は山菜などを使ったスープを作っていた。

 

「味を薄めにすればこの子達も飲むかな?」

 

 今は傷だらけで眠っている猫を見ながら手際よく作業をしていく、だがそこに1つの影が現れる。

 

「みーつけた、なあ少年ようその猫をこっちに渡してくれねえか?俺の猫なんだよ」

 

 不敵でこちらを嘲笑ってる笑みで話しかける男を見て一誠はこの男がこの猫を傷つけたと理解した。

 

「嫌だ!この子達を傷つけたおじさんには絶対渡さない!!」

 

「ハァ、こっちが下手に出てるときに渡せばいいのに、よ!」

 

 一誠の腹に思いっきり蹴りを入れられ一誠は酸素を全て吐き出され数センチ浮かび上がりそのまま地面に打ち付けられる。

 腹の痛みに悶えながら何とか息を整え猫に近づく男の足を両腕で掴み進行を妨げるが男は今度は頭を思いっきり3度踏みつけボールを蹴るかのように一誠の腹を蹴り壁に衝突させる。

 

「ッッッグゥ、守んなきゃ、だって、あのときの、俺、みたいに、虐げられ、るのは、おかしい、から」

 

「チッ、まだ意識があんのかよ、人間は殺すなって言われてたが鬱陶しい、死ねや」

 

 男が一誠を殺すために魔力の塊を生み出し一誠に向けて放つ。

 一誠に衝突する直前、炎が一誠を包み込み、そこには炎を思わせる焔色の髪と眼力のある瞳が特徴の一人の男性と悪鬼滅殺の彫られた1本の赤い刀が現れた。

 

『天晴れ!素晴らしい心意気だ少年!』

 

「神器保有者かよ、障害になる前に殺さなきゃなあ!」

 

 再び魔力を収縮し魔力の塊を打ち出そうと準備をする、それを確認した焔色の髪の男性は一誠に声をかける。

 

「ハアハア、絶対に守るんだ」

 

 呼吸を荒気ながら一誠は赤い刀を握り、不格好ながら水の構えで構えが剣線はブレており立つことがやっとのようだ。

 

『少年!呼吸だ、俺の呼吸に合わせろ!柱として不甲斐ないが俺は霊(たましい)の状態ゆえ戦うことが出来ん!だが手助けはできる!』

 

 一誠は直感ではあるがこの男性を信用していいと思った、故にこの男性の呼吸に会わせるため一度深呼吸をして男性の呼吸のゴォォォという呼吸を試す。

 

「なにやってるか知らねぇが死ねや!!」

 

『大丈夫だ少年!己を信じ心を燃やせ!!』

 

 先程の魔力の塊より大きいサッカーボール位の魔力の塊を一誠に放つ、それを刀の間合いに入った瞬間横に一閃され魔力の塊は消失した、それに気づいた男は驚きを隠せないようだが一誠は限界のようで前に倒れる。驚いていた男はそれに気づき一誠に歩み寄る。

 

「俺が来るまでよく頑張った一誠、後は任せろ」

 

 背後から高く跳躍して男を切る準備の済ませたヴァーリが現れる……そして。

 

「全集中水の呼吸壱ノ型 水面斬り」

 

 交差させた両腕から勢い良く水平に刀を振るい、男の頸を切り落としヴァーリは男を見向きもせず一誠に駆け寄る。

 

「一誠!!」

 

『大丈夫だ白髪の少年!限界が来て寝ているだけだ!!』

 

「赤い日輪刀……もしや貴方は」

 

『俺は元炎柱・煉獄杏寿郎!その日輪刀を見る限り冨岡のだな!よもやよもやだ、君が冨岡の刀を受け継いだ者か!それ久しいな!冨岡と胡蝶妹!』

 

『ああ、久しいな煉獄。

(煉獄の気配がしたから予想はしていたが)一誠が受け継いだか』

 

『お久しぶりです煉獄さん。

そうですね、フフ義兄弟揃って受け継ぎましたか。参曲も出てきて構いませんよ』

 

 しのぶの言葉で七尾の三毛猫が姿を表す、そして何処か悲しそうにだが嬉しそうな表示で義勇達を見ていた。

 

「本当に……本当に義勇、杏寿郎、しのぶなのかい?」

 

『お久しぶりです、参曲さん』

 

『ええ、百年ぶりですかね』

 

『百年か!随分時が経ったものだな!』

 

「さっき義勇としのぶが言っていた方か?」

 

『ええ、この方が参曲様です』

 

「ヴァーリです、未熟ながら義勇の日輪刀を受け継がせてもらっています、すみませんが一誠を寝かせたいので少し離れても……」

 

 一誠を背負い参曲に断りをいれ離れようとするがそれに待ったをかける参曲。 

 

「私もぬらりひょんの指示であの子達を迎えに来たんだ、あの子達を守ってくれた例もしたいから着いておいで」

 

『お言葉に甘えましょうヴァーリ君、流石にぬらりひょん様なら話せばわかってくれるかたですので』

 

 ヴァーリが認識するよりも早く二匹の猫を手元に大事そうに抱き抱えている参曲を見てヴァーリ日汗を流す、そんなヴァーリを見てしのぶが答え、東の総大将ぬらりひょんの元に向かうことになった。

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