イリスちゃんは知りたい   作:ロザミア

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お待たせいたしました。
学業やら何やらでやる気が削がれていましたが、復帰です。
頑張って投稿していくぞい!


女神が気になるイリスちゃん

今日もイリスはお勉強。

お勉強、ブランが教えてくれる。

ルウィーは、今日も綺麗な雪景色。

今日は、ブランの部屋にいる。呼ばれたので、イリス来た。

偉い、えへん。

 

「イリス、そういえばあなたには私の女神化を見せていなかったわね。」

 

「女神化?女神に、なる?不可解、ブランは既に女神。」

 

ブランがイリスに女神化というものを見せてくれるらしい。

けれど分からない。

女神化、という名称は女神になるということ。

普段のブランは女神ではない?種族偽装…?

 

分からない、分からない。

そうしてイリスが唸っているとブランは頭を撫でて困ったように微笑んだ。

撫でられると、落ち着く。

この手は温かい。ミナのようで、好き。

 

「そうね、少し説明が足りなかったわ。

今の姿は、節約状態みたいなものよ。女神化はエネルギーを多く使うから、この姿でいることで消費量を抑えてるのよ。」

 

「なるほど。」

 

「じゃあ、少し見せてあげるわね。」

 

そう言って、ブランは光に包まれていって、その姿が変わっていく。茶色の髪が水色になって、瞳は赤くて、白い…服?スーツ?を纏った。

これが、女神?つまり、あの光はシェア?

 

「どうだイリス。これが私の本来の姿、ホワイトハートだ!」

 

「ぅ…?ブラン、口調変わった…」

 

「ん?ああ…女神化すると色々変わるのさ。力とか色々な。」

 

「女神化、凄い…イリスも、女神化したい。」

 

「お前もって…流石に難しいな。モンスターが女神になる、なんて聞いたことないからな。」

 

「う…でも、この前ゲームでやってた、やらない後悔よりやった後悔。イリスも、いつか女神化したい。ブランと、一緒に…」

 

イリスがそう言うと、ブランは「ったく…」と言いながらも勝ち気な笑みで頭をワシャワシャと撫でてくる。

イリス、正解言った?

 

「まあ、何にしてもやってみせろよイリス。私もその時を待ってるぜ。」

 

「…うん、何とでもなる。」

 

(何とでもはならないと思うけどな…)

 

「ブラン、それは翼?」

 

「ん?ああ、プロセッサの一部で、翼だな。…噛むなよ?」

 

「ぅ…噛まない。イリス、ブランを噛まない。」

 

「そりゃよかった。…じゃ、戻るぜ。」

 

ブランは一度イリスの前でふわりと浮き上がって飛ぶところを見せてくれてから、また光に包まれていって…光が消えたら元のブランに戻った。

 

「ブラン、変身できる…あっ。」

 

「ん?」 

 

ブランは首を傾げる。

けど、イリスは凄いことに気付く、世紀の大発見。

変身ということは、魔法のようなもの。

シェアエナジーは、魔法の動力…魔力みたいなもの。

つまり…

 

「イリス、理解。ブランは、魔法使いで、魔女。」

 

「えっと…どういうことかしら?」

 

「絵本で見た、魔法使いや魔女は魔法で衣装を与えたり、姿を変えたり出来る。…つまり、ブランは、お姫様に毒林檎を…?」

 

「絵本に影響され過ぎでしょ。私は女神だし、毒林檎を渡したりもしないわ。」

 

「そう…イリスの間違い。訂正、ブランはやっぱり凄い女神。」

 

「そう、それでいいのよ。」

 

イリスの言葉に良く分からないとブランは首を傾げたので、イリスが教えると、ブランは苦笑して頭を撫でながら訂正してくれた。

ブラン、賢い。イリスはまだブランに追い付けない。

追い付けるまで、いっぱい学ぶ。

そして、いつか飛びたい。ブランと…ロムとラムと一緒に飛びたい。

ミナは…ミナ、飛べない。う…それならイリスは一緒にいてあげるべき?

ミナは温かいから、イリスは手を繋いで、飛ぶ三人を見る?

 

それもいい。

それなら、やっぱり賢くなる。

賢くなって、それで…いっぱいくれたブラン達に、お礼をしたい。

イリスにしか出来ない、お礼をしたい。

 

頑張れば、叶う。本はイリスに、夢を教えてくれる。

 

「ブラン、ありがとう。」

 

「どうしたの急に?」 

 

「いっぱい教えてくれるから、ありがとう。お礼、したい。

イリスにしか出来ないお礼……モンスターの、味の感想?」

 

「食べるんじゃねえ。」

 

「あう…」

 

頭叩かれた…イリス、痛くはないから、これは注意喚起と記憶している。

ブラン、優しい。イリスも頑張って食べないようにする。

…でも、美味しかったからまた食べたい…

 

「…ほら、今日は仕事もないし、何かしたいことある?」

 

「本当?イリス、ブランと遊びたい。ロムとラムとも遊びたい。」

 

「何をしたいの?」

 

「う……ゲームとか絵本を読む、とか?」

 

「ふふ…外じゃないのね?」

 

「ブランと遊ぶなら…中で遊びたい。」

 

外で遊ぶのも、好き。でも中で遊ぶのも、好き。

どっちも好きは、素晴らしいこと。

イリスは、家族と仲良くしたい。

最近気づいた、遊ぶだけでも気付くことがある。

素晴らしいこと、イリスは嬉しい。

 

ブランは、くすりと微笑んでからイリスの頭を撫でて…イリスの手を握る。ブランの手、冷たい。けど、温かい。

イリスはこの手が好き。

優しいの、知ってるから好き。 

 

「じゃあ、ロムとラムも誘って遊びましょうね。」

 

「ミナは?」

 

「ミナはどうかしら。もしかしたら、遊んでくれるかもしれないわね?」

 

「もし、そうなら…イリス、嬉しい。」

 

「…そうね、私も嬉しいわ。」

 

ブランと手を繋いで、ブランの部屋を出る。

ロムとラムは、お勉強。魔法も勉強しないと、出来ない。

イリスも勉強したら出来る?分からない。

でも出来たら…ロムとラム、一緒。

そう考えると、胸の辺りがポカポカする。

ポカポカするのは…嫌いじゃない。

 

ロムとラムの部屋に戻って、今日は遊べるとブランが伝えると二人とも喜んでいた。

イリスも流れに乗って、わーいってやったら、皆笑っていた。

何故?でも、楽しそうに笑ってたから、満足。

イリス、嬉しい。 

 

 

 

 

 

──

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イリス日記 七頁目

 

今日はブランの女神化を見た。

ホワイトハート、でも髪は水色。

イリスも女神になりたいので、努力する。

魔法使いにもなりたいので、頑張ってみる。

 

今日のブランは遊べるらしいので、いっぱい遊んだ。

遊んでくれて、嬉しい。

ロムとラムが、とても嬉しそうにしていた。

家族が一緒は、心がポカポカ。これは、嬉しいの一つ?

分からないけど、これも知っていきたい。

 

ポシェモンの操作、大分分かってきた。

不思議な生き物、イリスと同じ。

つまりイリスはポシェモン?

訊いてみたら、ミナは「違いますよ」と言って否定してくれた。

違うということを知れて嬉しい。

 

図鑑を読んだ感想。

エンシェントドラゴン、美味しそう。食べてみたい。

 

 

 

 

 

──

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今日も今日とてイリスは知りたがっていた。知りたいという欲求を隠すことなく言葉で示してくれる。それを疑う余地も今となっては無く、純粋な子だからこそ気付かないことに気付くところもある。

 

ロムとラムに抱かれて眠るイリスの姿はとても無垢だ。

 

「女神化したい、ね…」

 

私にとってそれは、無理だと断定したくなる事だけど、夢見る大地の女神として子供の夢を否定してはいけない。

女神は人に望まれて生まれる存在。なら、本来女神に仇なすモンスターも同じようなものなのかもしれない。

正と負、正も負も転じたら逆になる。

今のイリスのように、人を襲わないモンスターもいるのかもしれない。

 

「それに気付けたということは…ある意味一歩なのかもしれないわね。」

 

寝ている三人の髪を梳かすように撫でていくと、くすぐったそうにしながらもロムとラムは微笑み、イリスは少しもぞもぞと動く。

 

「えへへ…イリスちゃんかわいい…」

 

「あいす…うさぎ~…」

 

「ぶらん…」

 

三者三様の反応だった。

ラムは夢でもイリスを妹として可愛がっているのかふにゃりと笑っていて、ロムは絵本の内容なのか変な呟きをしていた。

イリスは、夢でも私の名前を呼んでいて、そこから信頼を感じとる。

 

「ふふ、可愛い妹達。」

 

私自身、きっと頬を緩ませている。

最近では夜寝ている三人を見てから寝るようにしている。

来る度に思うのは、イリスの定位置は二人の真ん中らしい。

お姉ちゃんなのね、ロムとラムも。

 

「ブラン様、そろそろおやすみになられた方が…」

 

「…そうね。」

 

部屋に静かに入ってきたミナに寝るように言われて、頷く。

今日は女神化を見せたけど、次は何を教えようかしら。

…案外、ミナと同じように教祖になったりしてね。

お転婆な二人を支える良い教祖、かしら?それとも教祖の方が世話が焼けたりしてね。

 

「ふふっ」

 

「?ブラン様、どうかなさいました?」

 

「いえ…教祖のイリス、というのは少し思い付きにくいと思っただけよ。」

 

「教祖ですか…振る舞いがまだまだ子供なので、そうなるとしたら沢山教えないとですね。」

 

「案外乗り気ね。」

 

「お母さん、のようなので。」

 

それを聞いて、なるほどと納得する。

差し詰め、娘の将来を期待する母親ね。

って、かなり先の事考えちゃってるけど…まだまだ女神の座を譲る気はない。

 

「おやすみなさい、ロム、ラム、イリス。」

 

「ふふ、おやすみなさい。」

 

おやすみの挨拶を寝ている三人にしてから、部屋を静かに出る。

モンスターとかじゃなければイリスの反応も大人しくなってきた。

となるとその内連れていってもいいかもしれないわね。

その為にも色々話さないとなのだけど…主に三ヶ国の面々に。

面倒ね…妹の為じゃなければ執筆優先してるところよ。

 

「ブラン様、そういえば…」

 

「ん、どうかしたの?」

 

「イリス、最近モンスターの図鑑を読んでるんですよ。」

 

「あの子ったら…」

 

さては懲りてねぇな…流石に一人で出歩くことはない、と思いたい。

イリスは興味が湧いたら突き進んでしまう子だから、あり得そうなのが何とも…取り敢えず、しっかりと様子を見ないと。

 

「何かしそうだと思ったら、お願いね。お母さんなんでしょう?」

 

「そうなるとブラン様のお母さんということですかね。」

 

「…そうなるのね。ちょっと違和感があるかも。」

 

「甘えてくれて良いんですよ?」

 

「おい、ミナ?」

 

「冗談ですよ。」

 

「どうだか…」

 

割とそのつもりなんじゃないだろうか。

確かに母親的ポジションだけど、私からすれば小さい時のミナを知っているから母親、というのは違和感が凄まじい。

これも女神と人の違いね。

 

それはそうと、イリスの監視はしっかりしないと。




・「やってみせろよ~」「何とでもなる」
閃光のハサウェイのCMネタ。
ここからよく「~だと!?」からカボチャ頭の何者かが踊っていたり…
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