キル姫日記   作:やす、

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10ページ目、ミョルニル

名称は古ノルド語で「粉砕するもの」を意味し思う存分に打ちつけても壊れることなく、投げても的を外さず再び手に戻る、自在に大きさを変え携行できるといった性質を持つが、柄がかなり短いという欠点もあった。

 

神話ではミョルニルはしばしば真っ赤に焼けているとされ、これを扱うためにはヤールングレイプルという鉄製の手袋が必要だとされる。

 

 

いきなりコピペで申し訳ないのだがミョルニルについて調べた事を書き出してみた。このSSを書くにあたってかなりこのサイトを利用させて貰っているのだが募金する気にはなれないでいた。

 

 

……そんな事より偉大なる雷神、トールが振るったとされるミョルニルをキラーズに持つミョルニル。そんな彼女に会える事を楽しみにしていた。因みに既に服を着替え後はマリアさんが呼びに来てくれるのを待つばかりである。

 

 

ミョルニル、どんなキル姫なのだろうか?ハンマーがキラーズだからきっと大柄なキル姫なのだろう。もしそうだったら筋肉とか触らせてもらおう。そんな事を想像してニヤニヤしていたらドアをノックする音が聞こえて急いで玄関に向かった。

 

 

おはようございます♪起きてますかー?

 

おはようございます!起きてますよ!

 

今日はミョルニルとバイトに行ってきて貰いたいんですよね

 

バイトですか?

 

はい♪こないだ他の奏官が異族討伐で地面をボコボコにしてしまったのでそれを平にしてきてもらいたいんです

 

良いですよ?

 

そう言ってもらえると思ってました♪もう準備はしてありますからね♪

 

 

そう言ってスコップと軍手、地図を渡してくれた。断る気は無かったしマリアさんも断られるとは思っていなかったようだ。

 

 

はい、それでミョルニルはどこに居るのですか?

 

ミョルニルなら教会の前に居るように伝えてあるので、ピンク色の髪と白い帽子をかぶっているのですぐ分かると思いますよ♪

 

はーい!

 

 

マリアさんに言われて部屋を出て教会の前に行くと居た。ピンク色の長髪に白の帽子を被った女の子。

 

 

おはようございます、ミョルニルさんですか?

 

うん♪雷神の槌、ミョルニルちゃんだよー♪今日一日よろしくねー♪

 

はい!僕コウって言います!よろしくお願いします!

 

 

手に持ったハンマー?をブンブンと振り回しながら自己紹介をしてくれた。僕の予想は大幅に外れ背は小さく可愛らしい顔をしているミョルニル。もし僕が阿良々●暦なら間違いなく靴を脱がしてその匂いを嗅いでいただろう。そんな事はどーでも良いんだ。

 

 

ミョルニルさんはマリアさんから今日のバイトの事聞いてますか?

 

うん、聞いてるよ♪地面をドッカーーンってすれば良いんだよね♪

 

多分それで合ってると思います!

 

でもミョルニルちゃんお腹すいちゃったから力がでーなーい

 

ふむ。

 

 

そんな訳で仕事前に二人で適当な喫茶店に入る事に。

 

 

わーい♪コウくんのおごり?おごり?

 

うん、好きなの頼んで下さいね

 

ミョルニルちゃんいっぱい食べちゃうよー♪

 

 

キラキラとした眼差しでメニューを見ているミョルニル。その姿を見て死んだ妹を思い出していた。

 

 

どうしたの?お腹痛いの?

 

 

そのミョルニルの声でハッと我に返った。

 

 

えっ?あーっと、何食べよっかなーーってさ

 

私もう決めたから次はコウくんがメニュー見て良いよ♪

 

うん、ありがとね

 

 

ミョルニルからメニューを受け取りメニューを決めて店員さんを呼ぶ事に。

 

 

えっとね、私はホットケーキとサンドイッチとね、あとココアとパンケーキ♪

 

僕はモーニング一つ、もう良いかな?

 

あとね、うーーーん、もう良いよ♪

 

 

頼んだ料理が来るまでのあいだミョルニルとおしゃべりをする事に。

 

 

ご飯ーご飯ー♪まだかなー♪

 

そんなにお腹空いているの?

 

うん♪ミョルニルちゃん沢山遊んでるからすぐお腹空いちゃうんだ♪

 

ふむ。

 

 

まだ朝の8時なのにどこで遊んでいたのだろうか?あれか?あの有名な朝帰りってやつなのか?

 

 

よく分からない想像をしていると料理が運ばれてきた。

 

 

うわぁ♪美味しそうなご飯がいっぱーい♪

 

全部食べれるの?

 

うん♪もちろんだよー♪いただきます♪

 

 

パクパクと美味しそうに料理を食べてゆくミョルニル。その食べ方は見た目相応で子供らしく美味しそうに食べていた。

 

 

ミョルニルさん口の周りにクリーム付いてるよ

 

えっ?ほんとー?まぁいっか♪

 

 

口の周りについたクリームも気にせずご飯を楽しんでいた。その姿を見ているとなんだか心が癒やされるのを感じる。

 

 

ご馳走様♡あー美味しかった♪

 

 

ご飯を食べ終わり満足そうな顔のミョルニル。僕も食べ終わったのでそのままお会計へ。

 

 

4524ゼニーになります

 

(うわ、たっか)

 

 

あれだけ食べればそうなるかと思いながらお会計を済ませ地図を見ながら現場に行く事に。

 

 

コウくん早くはやくー♪

 

 

僕の前を走りたまに振り返っては手を振ってくれるミョルニル。その姿に癒されているとミョルニルが転んでしまった。

 

 

大丈夫?

 

うん、ミョルニルちゃんこんな事じゃめげないよ♪

 

 

再びパタパタと走り出してまた転んでしまっていた。あれかな?大きな槌を持っているから走りにくいのかな?

 

 

よかったらその槌持ってようか?

 

うーん、じゃあお願いね♪

 

 

そう言ってミョルニルから槌を受け取ったのだがあまりの重さに持ちきれず地面に落としてしまっていた。

 

 

重たっ何これ!?

 

 

柄を持って持ち上げようとするのだが全く持ち上がらなかった。むしろビクともしていない。

 

 

やっぱりミョルニルちゃんが持つね♪

 

うん、ごめんね

 

 

僕が持てなかった槌を片手で持ち上げ肩に担ぎ笑顔で走っていた。人間とキル姫の身体能力の差を思い知った瞬間だった。

 

 

それから少し歩き郊外にあるその現場へと辿り着いていた。

 

 

うわっ、すごい跡だね

 

これ全部ペッタンコにすれば良いのかなー?

 

そうだと思うよ?

 

 

僕達の目線の先にあるのは抉られた道路だった。話で聞いたよりかなり損傷している。

 

 

どんなキル姫がやったのかな?

 

うーん、ミョルニルちゃんもこれぐらい楽勝だよ?

 

そうなの?

 

うん♪見ててね♪

 

 

ミョルニルがそう言うと槌を高く振り上げた。そして

 

 

ぺったんこーーー♪

 

うわぁっ!!

 

 

楽しそうにミョルニルが槌を振り下ろすとその衝撃で大地が揺れ地面が陥没していた。

 

 

どぉー?ミョルニルちゃん凄いでしょ♪

 

 

「えっへん♪」と言いながら得意げに槌を振り回していた。あんな小さな身体の何処にこんな力が詰まっているのだろうか?

 

 

凄いけどお仕事増えちゃったね

 

えぇっと、ミョルニルちゃん反省♪

 

可愛く言ってもダメだよ?

 

むぅぅぅーーーー!!

 

膨れてもダメだよ?

 

うぇぇぇぇぇぇん

 

泣いてもダメだからね?

 

はーーい

 

 

ころころと表情を変えるミョルニル。その一つ一つがとても可愛い。やっぱり僕も靴の匂いを嗅がなきゃ。

 

 

よく分からない事を考えてるとミョルニルが槌を使い地面を慣らし始めていた。慌てて僕もスコップで地面を慣らす事に。

 

 

カリカリとスコップで隆起した土を削り凹んだ所へ運び踏んづけていた。地味な作業だけど綺麗に慣らせば馬車も通れる様になるだろう。

 

 

チラッとミョルニルの方を見ると一生懸命に作業をしていた。その姿を見て思い付いた質問をしてみる事に。

 

 

ミョルニルさんはどうしてそんなに頑張るの?

 

だって、ミョルニルちゃん達が頑張れば他の人達が助かるんでしょ?

 

 

キョトンとした顔でそう言われた。その言葉は僕の胸に響いていた。

 

 

じゃあ僕も頑張るね!

 

うん♪じゃあミョルニルちゃんはもっと頑張るよー♪

 

 

 

そしてしばらくして。

 

 

あー疲れた、少し休もうよ

 

良いよ♪じゃあ休んでる間ミョルニルちゃんと鬼ごっこしよっか♪

 

えぇっと

 

 

そうキラキラとした目で見つめ言われてしまった。もう断る事なんてできない。

 

 

じゃあ僕が鬼をするね

 

うん♪じゃあミョルニルちゃん逃げるね♪

 

 

あはは♪と笑いながら駆けてゆくミョルニルを追いかけてゆくのだが先ほども言った通り転んでしまいすぐ追いつく事ができた。

 

 

はい、次はミョルニルが鬼だよ

 

うん、すぐ捕まえてぺったんこにしてあげるからね♪

 

 

笑顔で物騒な事を言いながら立ち上がっていた。それに恐怖を覚え脱兎の如く走り出した。

 

 

まてまてーー♪

 

ひぃぃ!!

 

 

ブンブンと槌を振り回しながらミョルニルが僕に迫って来ていた。そんな時にミョルニルのバランスが悪いのは武器であるミョルニルの柄が短くバランスが良くない事からきているのだろうと一人考え納得をしていた。

 

 

そーーれーー♪

 

 

その声を聞き後ろを振り返ると嬉しそうな顔のミョルニルが槌を振り上げていた。あれに潰されてしまったら命は無いだろう。

 

 

ぺったんこーーー♪

 

 

ズッシーーーンと響く轟音を聞きながら逃げてゆくと僕を追いかけるミョルニルが転んだ。

 

 

大丈夫?

 

平気だよ♪はい、捕まえた♪

 

 

心配になり駆け寄ると笑顔でタッチされてしまった。まぁ良いんだけどさ。

 

 

じゃあそろそろお仕事しよっか

 

そーだねー

 

 

それからのんびりと穴を埋めていた。お昼の時間を少し過ぎてしまったけどあらかた埋め終わる事ができた。

 

 

そろそろお昼にしよっか

 

うん♪ミョルニルちゃんお腹ペッコペコだよ、、、

 

頑張ってたもんね

 

 

因みに殆どミョルニルが道路を慣らしてくれていた。僕も頑張っていたのだがやはりキル姫には勝てなかった。

 

 

辺りを見渡すと少し離れた所に牛丼屋があるのを見つけた。ミョルニルに聞くと牛丼でも良いとの事なのでお持ち帰りを買いに行く事に。

 

 

特盛二つとお茶四本かな?足りなければまた買いに来るか、、、

 

 

あざしたーー

 

 

ホカホカの牛丼を持ってミョルニルの元へ。そのまま少し離れた木陰でお昼ご飯だ。

 

 

いただきまーーーす♪

 

いただきます

 

 

二人で木に背中を預けてのんびりと牛丼を楽しんでいた。

 

 

こうしているとなんだがピクニックに来たみたいだね

 

そーだねー、なんだかミョルニルちゃん眠くなってきちゃったよ

 

 

いつの間にか特盛の牛丼を食べ終えていたミョルニル。眠たそうにコクリコクリとしていた。

 

 

起こしてあげるから寝てて良いよ?

 

うん、、。おやすぴー

 

 

のんびりと牛丼を食べていると左肩に重みがかかった。横を見るとミョルニルが僕の肩を支えに眠っていた。何この可愛らしい生き物。

 

 

スーースーーと安らかな寝息とふんわりと香るお日様の様な匂いに癒されていると僕も眠たくなってきた。そのまま肩を寄せたい気持ちを抑え木に深く持たれ直し目を閉じていた。太陽を遮る木陰に優しく吹き抜ける風が眠りの世界へと連れて行ってくれた。

 

 

 

 

 

………………………………………………………

 

 

んあっ

 

 

少し肌寒くなり目を覚ますと辺りが薄暗くなり始めていた。慌てて起きようとすると僕の足にかかる重みに気がついた。

 

 

むにゃむにゃ

 

 

寝言を言いながら僕の足を枕に眠るミョルニル。可愛い!可愛い!じゃなくって!!

 

 

ミョルニル起きて!

 

むぅぅ?もーお仕事するのー?

 

もう夕方だよ!早く終わらせないと!

 

まだだいじょうぶーー

 

大丈夫じゃないよ!!

 

コウくんは慌てん坊だね♪じゃあミョルニルちゃんがすぐに終わらせてあげるぅ♪

 

 

すくっと起き上がるとそのまま槌を手に取り走り出した。それを追いかけてゆく。

 

 

ミョルニルちゃんの力、見せてあげちゃうよ♪

 

 

槌をブンブンと振り回し道路の凹みを直していた。その姿はまるで重機の様だ。僕も負けてはいられない、ミョルニルが慣らした地面を仕上げてゆく。そして

 

 

終わったーーー♪

 

助かったよミョルニル、ありがとね

 

 

辺りが暗くなる前に作業を終わらせる事ができた。作業した場所を確認してから帰路に着く事に。

 

 

ミョルニルって凄いんだね

 

ミョルニルちゃんにかかれば朝飯前なのです♪

 

 

朝ご飯もお昼ご飯も食べた後なのだがここは突っ込まないでおこう。

 

 

すっかり暗くなっちゃったね

 

暗い道怖いのかなー?

 

そんな事は無いけど暗いと異族が出るって言うし

 

異族なんてミョルニルちゃんがぺったんこにしちゃうよ♪

 

そんな事言うと本当に異族がでるよー?

 

 

僕がそう言った後にガサリと茂みが揺れた。それを二人で見ていると異族が顔を出していた。

 

 

ぺったんこーーーー♪

 

うん、ありがとね

 

 

瞬殺だった。何匹異族が居たのかもう潰れてしまって分からないけど蝿でも叩くかのように異族を叩き潰していた。

 

 

その時にキラリと光ったミョルニルの狂気を孕んだ瞳はやはりミョルニルもキル姫なんだなって実感させてくれた。

 

 

じゃあ、帰ろっか♪

 

うん、夕ご飯はどうする?お礼に奢るよ?

 

うん、食べる食べる食べるーーーー♪

 

 

無邪気にはしゃぐミョルニルと教会の近くのレストランへ。朝と同じで「好きな物を頼みなよ」と言うとメニューを独り占めしていた。

 

 

ミョルニルちゃんこれとこれとこれ食べる♪

 

いいけど残さないでよね?

 

まかせなさーい♪

 

 

ミョルニルからメニューを受け取り注文を決めて店員さんを呼ぶ事に。

 

 

…………………

……………

…………

……

 

 

それでコウくんはどうしてマスターになろうとしているの?

 

ミョルニルさんと同じかな?

 

ミョルニルちゃんと一緒?私マスターじゃないよ?

 

それは知ってるよ、僕も誰かの為になりたくて奏官を目指しているんだよ

 

えへへ、じゃあミョルニルちゃんと一緒だね♪

 

ミョルニルさんは誰かの為に

 

コウくんも誰かの為にね♪

 

 

笑顔でそう言ってくれたミョルニルを抱き締めて頭をナデナデしたい衝動を必死に抑えていると料理が運ばれてきた。落ち着きを取り戻しご飯をいただく事に。

 

 

うーーーん、美味し♪

 

 

ご飯を食べながら終始笑顔のミョルニルを見ながら楽しい夕ご飯を食べる事ができた。

 

 

ミョルニルさん今日はありがとうございました!

 

うん♪ミョルニルちゃんもすっごく楽しかったよ♪また遊ぼうね♪

 

 

レストランの前でミョルニルと分かれる事に。何度も僕の方を振り返りながら手を振ってくれるミョルニルに何度も手を振って、それは姿が見えなくなるまで続いた。

 

 

ただいまー

 

 

誰もいない部屋に挨拶をしてシャワーを浴び机に向かう事に。次はアイムールというキル姫の様だ。

 

 

ふぅとため息を吐いて図鑑を閉じるとそのままベッドに寝転がった。

 

 

おやすぴー、なんてね。

 

 

 

 

………………………………………………………

 

 

 

 

 

……………………ZZZZZ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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