キル姫日記   作:やす、

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15ページ目、ダグダ

朝起きてから今日会うキル姫、ダグダに付いて調べる事に。なになに?

 

 

タグザとはケルト神話に登場する最高神の事でダグダとも呼ばれる、ふむ。

 

 

ダグザの名は「善き神」「偉大な神」を意味する。ダーナ神族の長老ともいうべき存在で、豊穣と再生を司り詩歌や魔術にも優れているらしい。

 

破壊と再生、生と死の両方の力を併せ持つ巨大な棍棒、天候を自在に操ることで豊作を招き、感情や眠りを誘うことができる三弦の金の竪琴、そしてダーナ神族四秘宝の一つにして無限の食料庫である大釜を所持している。

 

 

最高神らしく明朗な性格で、万能ぶりから多くの女神たちに慕われた一方、奔放さや野卑な面も持ち合わせる。粥が大好物であり、しばしば粥好きが高じて痛い目にもあっている。たとえばフォモール族と戦うために、ルーがダグザを偵察に差し向けたところ、敵がダグザを引き留めるために作った大量の粥を食べていて帰還が遅れてしまったという。ダグザは武芸にも秀で、フォモール族との戦いを前に、「全ての神々の偉業を私一人でやってのけよう」という万能神らしい宣言をしている。

 

 

との事。つまりダグダはダグザという大いなる神が携えていた棍棒がキラーズとなっているのだろう。ここには書いていないけどダグダの見た目についての文があるのだがこれは地上編のダグダに活かされているのだろう。気になった人はWikipedi●でダグダと検索して下さい。

 

 

ううーんっと椅子に座ったまま伸びをしながらもうすぐ会うだろうダグダの事を考えていた。

 

 

元の人が巨大な棍棒を持っていたのだからダグダも巨大な棍棒を持っているのだろう。………優しい姫だと良いな。

 

 

そんな事を考えていたらドアがノックされた。返事をしながらドアを開けるといつも通りの笑顔で挨拶をしてくれるマリアさんが居た。

 

 

おはようございます♪今日はダグダに会いに行って貰いますね♪

 

おはようございます!了解です!それとダグダはどんなキル姫なのですか?

 

広場で待っていれば運ばれてくるのですぐに分かると思いますよ♪

 

ふむ

 

 

運ばれてくるという言葉に疑問を持ったけどまぁ良いだろう。財布をポケットに差し込んでマリアさんと一緒に部屋を出て廊下を歩いていた。

 

 

あっ、マリアさん

 

はい?どうしました?

 

トイレ掃除のやり直しをお願いします

 

えっ、綺麗になってましたよね?

 

全く綺麗になってませんでした

 

あれー?おかしいなぁ、、、

 

お願いしますね

 

…………はい。

 

 

不満そうな顔のマリアさんと分かれて教会の前にある広場へとやって来ていた。運ばれて来るって言ってたけどどうやって運ばれて来るのだろうか?

 

 

朝の通勤や通学で広場を歩いている人達を見ながら考えていたのだが全く思い浮かばず考える事を諦めようとしていたらゴロゴロとなにかを引くような音が聞こえてきた、その方を見るとリアカーが誰かに引かれていた、きっと野菜を街に卸しに行くのだろう。その光景が少し懐かしくて見ているとリアカーに乗せられているのは野菜ではなく人だという事に気が付いた。

 

 

その光景を見て何となく不安が過った、あのリアカーに乗っているのがダグダというキル姫なんじゃないのかと。僕のその嫌な予感は当たりダグダらしき人を乗せたリアカーを広場の中心に停めると引いていた人は何処かに行ってしまった。

 

 

引く人が居なくなった事は乗っている人には些細な事のようで気にする様子も無く荷台から顔を覗かせ誰かを探しているようにキョロキョロとしていた。とりあえず話しかけてみよう。

 

 

おはようございます!もしかしてダグダさんですか?

 

うん、おはよぉー私がダグダだよ〜

 

僕コウって言います!今日一日よろしくお願いします!

 

丁寧にありがとうね〜それじゃぁ、、、しゅっぱーつ

 

 

リアカーの上で右手を突き上げているダグダさん、それはまぁ良いのだが話が見えてこないでいた。

 

 

えっと?

 

今日は私と大陸中のおいしい物を食べに行くよ〜てな訳で運転よろしくね♪

 

 

荷台の上からリアカーの持ち手に目線を送りながらそう言ってくれた。つまり僕がリアカーを引けば良いのだろう。悩んでいても仕方ないのでリアカーを引こうと持ち手をまたぎよいしょっと持ち上げていた。

 

 

その時に荷台を見たのだが荷台には座布団が引かれておりその上にダグダさんが体操座りをしていた。その横にはダグダさんの使う棍棒が置かれており、、、そんな事はいいんだ、それよりもダグダさんの容姿が問題なのだ。

 

 

長い金髪をポニーテールにまとめてあり前髪から覗かせる金色の瞳。それに顔はフェアリーの様な可愛らしさ。ここが1番のポイントなのだがたわわに実ったパイオツ。もうね、スイカが二つあるといっても過言では無いと思う。僕の棍棒がムクムクし始めていた。何?その爪楊枝しまえって?

 

 

よく分からない事を考えながらゴロゴロとリアカーを引いていた。

 

 

それで最初は何処に行くのですか?

 

んーっとね、お任せで♪

 

えぇ、、、僕まだこの街の事を良く知らないので案内なんてできませんよ?

 

そこはコウ君の自主性に任せるよ♪

 

 

自主性。それだけを聞けば良く聞こえるけどリアカーの上で寝そべるダグダさんがそう言うと考えるのがめんどくさいとしか思えない。まぁ良いんだけど。

 

 

ゴロゴロとリアカーを引きながらサフランの街を進んでいると何処からか美味しそうな匂いが漂ってきた、この辺りはご飯街なのかな?その匂いをダグダさんも嗅いだのか「うぅーん、良い匂い♪」と背後から聞こえていた。

 

 

時間は午前9時、朝ごはんには少し遅い時間な気がするけどこのあたりでご飯にするとしよう。そう思い適当な喫茶店の前で立ち止まった。

 

 

ダグダさんはこの喫茶店で朝ごはんで良いかな?

 

良いよ♪じゃあお願いね?

 

 

そう言ってダグダさんが僕に手を伸ばしていた。とても可愛い顔を向けられて満足なのだがその手を伸ばすという行動の意味が分からないでいた。

 

 

えっと?

 

歩くのは無理だからおんぶ♪

 

 

むっ、今おんぶと言ったよね?おんぶとは背中に背負う事だよね?つまり?

 

 

ダグダさん、どうぞ僕の背にお乗り下さい

 

はーい♪

 

 

しゃがんで背を向けるとのそのそとダグダさんが僕の背におぶさり首に手を回した事を確認してからよいしょっと立ち上がった。

 

 

(うっひょーーーたまんねぇぇぇぇ!!)

 

 

女の人の温もりと柔らかさ、それに押しつけられているパイパイに歓喜の心の声をあげていた。そんな僕に気が付かずダグダさんは背から手を伸ばし喫茶店のドアを開けようとしていた。

 

 

うーん、もーちょっと、、、

 

 

前のめりになりながら手を伸ばしやっとドアノブを掴み開ける事ができていた。そんな事よりもこの人は無自覚なのだろうか?

 

 

それから空いている席の近くでダグダさんを降ろすと素早く席に座りメニューを開いていた。そんなにお腹空いてたのかな?

 

 

私これにしよっと、コウ君は何にする?

 

僕は…

 

 

ダグダさんにメニューを渡されそれを見ていた。今日は食べ歩きする感じなので軽めな物にしようとコーヒーとサンドイッチにする事に。

 

 

メニューが決まり店員さんにそれを伝えてダグダさんとおしゃべりをする事に。そうは言っても無難な話題から。

 

 

ダグダさんはいつもはなにをしているのですか?

 

家でゴロゴロしてるよー?コウ君はー?

 

僕は奏官の勉強をしてます

 

ふぅーん?ならいっぱい勉強しないとね♪

 

ダグダさんにはマスターは居ないのですか?

 

居るよ?あの朝リアカーを運転してくれていた人居るじゃん?

 

はいはい?

 

あの人が私のマスターだよ♪

 

(えぇ、、、)

 

でも気にしなくて良いよー今日はお休みだからさ♪

 

 

そう言われたのだが何とも言えないモヤモヤした気持ちを抱えてしまった。それでもこうして僕の勉強のためにキル姫を貸してくれた奏官さんに感謝はしているのだけどキル姫って貸し借りできる者なのだろうか?

 

 

細かい事は気にしなくて良いよー?そんな事より食べよ♪

 

あ、うん、そうですね

 

 

気が付けば運ばれてきていたパフェをスプーンですくい口に運び美味しそうな顔をしているダグダさんが。僕もサンドイッチをかじりコーヒーを飲むことに。

 

 

笑顔でパフェを食べるダグダさんを見ているとその後ろの壁に何かのチラシに気が付きそれを目を凝らして見ていた。

 

 

なになに?教会の支部でお祭りが開催される?場所は…ここからそう遠くはないか。

 

 

ダグダさん後ろのポスターのお祭りに行ってみませんか?

 

お祭り?

 

はい、このポスターですよ

 

 

席から立ちそのポスターを指差していた、こうして近くで見ると縁日や出し物とかもあるようだ。

 

 

良いよー♪食べ歩きも良いもんね♪

 

じゃあ早速行きましょうか

 

まだ食べてる途中でしょ?

 

あっ

 

 

そう言われてテーブルを見ると食べかけのサンドイッチとまだ湯気を立てるコーヒーが。苦笑いをしてから席に戻り残りのご飯を口へと運んでいた。そんな僕を見ながらダグダさんはパフェを食べ続け終始笑顔だった。

 

 

次の目的地も決まりご飯を食べ終わりそのお祭り会場を目指して歩く事に。そうは言ってもダグダさんは僕が引くリアカーの荷台でゴロゴロしているのだが。

 

 

今日は天気も良くて絶好のドライブ日和だね〜♪

 

 

こうしてリアカーに乗っているだけで満足してくれて良かった。リアカーの荷台に乗っている事がドライブなのかどうかは置いといて。

 

 

しばらく進むと目的の町に辿り着く事ができた。既にお祭りが始まっているようで立ち並ぶ屋台に沢山の人の姿が見える。それに屋台から漂う良い匂いも。

 

 

全部周りますか?

 

そーだねー♪お願いね♪

 

 

そんな訳で町の入り口から見渡してみたのだが人が多い為リアカーで入って行くのは迷惑だろうと考えダグダさんをおんぶして祭りの中を歩いてゆく。

 

 

あっこれ食べたーい♪あれも〜♪

 

 

朝ご飯を食べたばかりなのに屋台に並ぶ食べ物に興味津々なダグダさん。ダグダさんが背中から指を指すたびに屋台に寄り食べ物を購入していた。

 

 

そんなに買って全部食べれるの?

 

もちろん残さずに食べるよ♪

 

 

そう言われたけどダグダさんの手には焼きそばやたこ焼き、フランクフルトが入った袋を左手に持ち右手にはかき氷が入ったカップが握られている。他の物は良いけどかき氷は溶けてしまう。早く食べれるような場所を探さなければ。

 

 

しばらく歩くと人気のない所にベンチがあるのを見つけた。

 

 

じゃああそこのベンチで食べましょうか

 

そうだね♪

 

 

ベンチの前にダグダさんを降ろし二人で腰掛けて買ってきた物を食べる事に。そうは言っても僕はお腹が空いていないので食べたいるダグダさんを見ているのだが。

 

 

あーーーん♪

 

 

美味しそうにご飯を食べているダグダさんを見ると心が癒される気がする。朝ごはんの時もそうだったけど本当に美味しそうに食べているのだ。

 

 

 

ねぇ〜買い物に行こうよ♪

 

えっ、もう食べたの!?

 

そうだよ?

 

 

ダグダさんを見ていたはずなのに食べ終わるのに気がつかなかった。僕がトロいのかダグダさんが食べるのが早いのか?まぁいいか。

 

 

おんぶ♪と手を伸ばすダグダさんの前でしゃがんで重みを感じてからよいしょと立ち上がった。

 

 

(お、重い、、、)

 

 

元々大柄な体型な事と沢山食べた事により増えた体重がずっしりと僕にのしかかっていた。それでも柔らかな物を背に感じれるから笑顔になれる。

 

 

あれやろ〜♪これやろ〜♪と気になる物を見つける度にそこでダグダさんを降ろして一緒になって縁日を楽しんでした。今まで関わってくれたキル姫もそうなのだがこうしていると本当に人間との差を感じない。むしろ違う所を探す方が難しいだろう。

 

 

なんでよぉ、、、

 

 

ヨーヨー釣りに挑戦し一つも取れずに落胆しているダグダさんを見ながらそんな事を思っていた。

 

 

僕が取ってあげますよ?

 

ほんと?

 

見ててくださいね?

 

 

紙でできた糸を濡らさない様にヨーヨーの輪っかに引っ掛けて青色のヨーヨーを釣り上げていた。

 

 

わぁ♪ありがと♪

 

 

顔とにヨーヨーを並べて笑顔のダグダさんを見ると姉ができた様な気分になれる。あんまり伝わってないと思うけど包容力がありなんだろ、一緒にいると落ち着くっていうか。

 

 

今胸見てたでしょー?

 

見ておりません!

 

もぉ、コウ君も男の子だね♪

 

 

ダグダさんはしゃがんでおり僕は立っているので胸のキャニオンを見下ろす事ができるのだ。一応見ていないとは言ったけど、はい。しっかりと見ていました。そして見ていたのはキャニオンだけじゃなくてその見えそうで見えない太ももの奥も、、、。

 

 

 

 

そんな感じでダグダさんと縁日を楽しんでいるといつの間にか日が傾き始めていた。ここから教会のある街に帰ろうと思うと直ぐにでも出ないと真っ暗になってしまうだろう。

 

 

ダグダさん、そろそろ帰りませんか?

 

えぇ〜〜?んーそーだね♪

 

 

少しだけ名残惜しそうなダグダさんをおんぶしてリアカーに乗せてゆっくりと元来た道を帰って行くことに。

 

 

帰ったら何食べよっかな〜?

 

 

後ろから聞こえるそんな声を聞きながら歩いて行くと少し離れた所に人影が見えた。今から縁日に向かう人なのだろうか?邪魔にならない様に道ギリギリにリアカーを寄せてその横を通り抜けようとしていた。

 

 

あっ異族

 

 

遠目から見た時は気付かなかったけどよく見ると異族だった。向こうも僕に気がついた様で武器を構えこっちに向かって来ている。

 

 

ダグダさん!異族です!

 

しょうがないなぁ

 

 

そう言ってリアカーに積まれていた棍棒を手に取り異族の前に立ち塞がってくれた。

 

 

戦うのは良いけど〜骨が折れる覚悟はできてるよね?

 

 

その言葉の後に異族に向かい棍棒を振り下ろし異族を吹き飛ばしていた。吹き飛ばされた異族が地面を転がりそのまま動かなくなっていた。

 

 

骨が折れる覚悟っていうより死ぬ覚悟だよね?大体あんな棍棒で殴られて骨だけで済むはずがないよね?

 

 

そんな事を考えている間にも異族は薙ぎ倒され最後に一匹だけが残っていた。

 

 

せ〜の♪

 

 

その異族に棍棒によるフルスイングを叩き込むと異族が空の彼方へと飛んで行き星となっていた。バイバイキーンと聞こえて来そうなシチュエーションである。

 

 

助かったよダグダさん

 

もー疲れたから歩けなーい、リアカーまで運んで♪

 

 

その場に座り込むダグダさんにそう言われた。そう言っているけど呼吸一つ乱さず汗すらかいていない。そんなダグダさんをおんぶしてリアカーに乗せてあげていた。

 

 

じゃあ朝の広場までお願いね♪

 

はい!

 

 

ダグダさんを乗せたリアカーを引きすっかり暗くなってしまった道を教会に向かって進んで行くのであった。

 

 

 

じゃあコウ君またね〜♪

 

一日ありがとうございました!ダグダさんのマスターさんにもよろしくお願いします!

 

は〜い♪

 

 

朝の広場にリアカーごとダグダさんを置いてゆく事に。聞くともう少ししたらマスターさんがお迎えに来るらしい。手を振りながら教会に帰ってゆく僕に笑顔で手を振りかえしてくれるダグダさん。可愛い

 

 

ただいまーっとドアを開けて部屋に入りシャワーを浴びて机に向かい図鑑を開いていた。次はシャルウルというキル姫の様だ。それだけ調べてからベッドへ寝転がり今日背中に押し付けられていた物の柔らかさを思い出していた。

 

 

 

……………………おやすぴー

 

 

 

 

 

………………………………………………………

 

 

 

 

 

う〜ん♪やっぱりマスターが作ってくれるお粥が一番だね♪

 

 

笑顔でそう言うダグダにマスターがおかわりのお粥をお椀によそっていた。それを笑顔で食べるダグダを見てマスターもお粥を食べようとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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