HUGっと!プリキュア 鬼人の夢想曲   作:水無月 双葉(失語症)

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第3話 泣くのは赤ちゃんのお仕事ですよ
輝木ほまれ


 学校が終わってさあやちゃんとはぐたんの所に行ったら物凄く不機嫌で何をやっても泣き止まなくて、ハリーが出したミライパッドで調べたら機嫌の良くなる所を教えてくれたんだけど……

 

 着いた先は日本庭園、でも、はぐたんは愚図ったままでミライパッドは今度は別の場所を差し出して、当ても無いので向かう事になった。

 

「何これ!」

 

「のびのび町の名物、車で移動する動物園だよ」

 

 簡易的に設置された柵の中には羊や兎、モルモットとか居て家族連れの笑顔であふれていた。

 

 はぐたんに動物を見せるけど、興味が無いみたいで泣き出してしまい、私とさあやちゃんは急いで柵の外に出た。

 

「よしよーし」

 

 一生懸命にあやしているといきなり威嚇する様な低い声が私達を捕える。

 

「ビービー五月蠅いなぁ、だから餓鬼は嫌いなんだよ」

 

 私達に凄んでくるサラーマンらしき男性の目は座っており私とさあやちゃんは恐怖で動けなかった。

 

 そんな私達を助ける為にサラリーマンに立ちはだかる人影。

 

「輝木ほまれさん?!」

 

「何だ、姉ちゃん?」

 

 数歩ほまれさんに近づいたサラリーマンは更に凄んで来る。

 

「格好悪ぅ、ガキは嫌いってアンタも昔は子供だったんじゃないの?!」

 

「何だとぉ……」

 

 サラリーマンは更にほまれさんに近づくといきなり右腕を振り上げた、ほまれさんが殴られると駆け出そうとした時、サラリーマンの腕が掴まれた。

 

「いきなり暴力に訴えるのは感心出来ないな」

 

 言葉と共に腕を捻りあげたのは私もさあやちゃんも知っている人。

 

「「木野さん!」」

 

「よっ、家に行ったら居なかったから捜したよ」

 

「放せ、貴様」

 

 サラリーマンが抵抗するけど木野さんは涼しい顔をしていて、やっぱり少し怖いかも……

 

 木野さんはサラリーマンを突き飛ばす様に放す。

 

「何にイラついているかは分からないが、年下に八つ当たるなよ」

 

 サラリーマンは木野さんを一度睨むと逃げる様に去って行き、木野さんは大きな溜め息を吐いた。

 

「ありがとうね、えっと……」

 

「輝木ほまれ」

 

「俺は木野八雲、輝木さんありがとう、はな達を守ってくれて」

 

 木野さんは小さく笑うとほまれさんに頭を下げた。

 

「暴力に訴えるなと言った者が、腕を捻っているんだから説得力に欠けるね」

 

 自嘲的に笑う木野さんを見ていると何だか少し胸が辛い。

 

「別に良いよ、こっちも助かったし、ありがとう……」

 

 ほまれさんと木野さんが連れだってこちらに歩いて来る、ほまれさんははぐたんを見ると途端に破顔した。

 

「かわいい~」

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