ダンガンロンパ・リバイバル ~みんなのコロシアイ宿泊研修~ 作:水鳥ばんちょ
【エリア2:中央分岐点】
朝食明けの午前10時。
ミンミンと鳴き散らす蝉の声を背景に、3冊の本を手元に下げた俺はエリア2へ。目的地は昨日と同じ図書館だ。
エリアが解放されたその日から、俺はあそこへ毎日通っていた。別段、雲居のように図書館そのものが好きになったというわけではない。推理小説といった本が多く蔵書された、この施設の図書館が好きなのだ。
モノパンの静かな策略の1つなのだろうが……コロシアイの参考のため、施設には古今東西津々浦々全世界の小説が相当数取りそろえられている。さらに不思議なことに、そのラインナップに俺好みな物が多くあったため、飽きが来ず、結果的にこんな風に足繁く通う羽目になっているのだ。
そう…表情に出さず…誰に対してでもない理由を並べながら…額に流れる汗を手で拭う。
相変わらず、エリア2特有の暑さは顕在で、額を流れる汗に止めどが無い。夏という季節をモチーフにしているのは分かるが、やはり…天井に映し出される太陽に肌を焼かれる感覚は、どうにも慣れない。この妙な蒸し暑さだけでも、もう少し控えめにしてくれないのだろうか。俺は呆れた目つきで、空を見上げる。そんな些細な反骨心を示しても、暑さに変わりは無かった。
入口から歩いて数分…中央分岐点に差し掛かった直後、俺は気づいた。踏み固められた土の道ばたの道中で、道と道の間に設けられた畑(+水田)を熱心に見続ける姿があることに。
膝を曲げて屈み、畑に植えられたカブなのか、土なのか……微動だにせず何かを見つめ続けるその姿。標識とか地蔵だとか言われてしまえば…正直な話、頷いてしまうかもしれない、そんな1人の生徒の姿が。
「…何やってるんだ?風切」
「…観察」
膝に手を置きながら腰を曲げ、そう問いを投げてみる……されど視線をそらさず、泣きたくなるほど簡潔に一言。
かなり素っ気態度ではあるが、惰性をむさぼることを好む彼女の性格を考えれば、平常運転だな、と納得できる。にしては、いつもより冷たいな…そんな感想が漏れる。
…しかしながら、風切が背中の銃と昼寝以外に興味を持つのは珍しい。それくらいしか興味の矛先が思い浮かばないのは悲しい話なのだが…。
「気になるのか?」
「うん………」
いつも以上に覇気の無い返答に、どう話を続けたものかと頭を軽く掻いてみる……。すると…風切は徐に、畑に指をさし、ゆったりとした動作で、もう片方に耕された畑へと指先を移していく。
「この3つの畑、2つの水田……一昨日、昨日、って見てきた。変なところがある……」
「変なところ?」
「…気のせいかもしれないけど……昨日と位置が違ってる気がする」
風切の指先の軌跡に沿うように、俺は周辺を見回す。…そこで俺も気づく。確かに、昨日と畑と水田の“場所が移動している”…と。不思議な話ではあるが、事実昨日見た場所とズレていたのだ。
「例えば…昨日までまで温泉側に水田があったのに、今日だと図書館側に移動してる」
「完全に気にしてなかったが……言われてみれば、確かにな…ニコラスに伝えてみたらどうだ?気づいた事があったら報告して欲しいとかなんとか、言ってたしな」
「面倒くさい……それに自信無い」
「言うくらい簡単だろ…」
ものぐさに小さくため息を漏らす風切に俺は眉を顰める。そして俺の言葉に対してなのか……風切は続けざまにため息を吐き、不機嫌なオーラを露わにする。
「……なあ風切。昨日から、何だか元気がないな」
「……………私はいつも通り」
顔を向けずに、俺は正直に、心配の気持ちを口にしてみる……少し間を空けて…なんともないように風切は否定する。本人はそう言っているが、こんな風に話す前から…傾向のようなものはあった。口数もいつも以上に少なかったし、重心も安定せずふらふらしていた。元々元気溌剌なタイプでは無いが……どことなく無理をしているように見えた。
それに――。
「反町が言ってたぞ。昨日の昼から居眠り無しで食べてた、絶対何かあるって」
「……不審がられる理由が不本意……」
「………………そうだな……考えてみれば」
流石に理由が理由だったのか…いつものジト目の瞳がさらにふてぶてしくなる。だけどすぐに、“でも……素直には敵わない”と観念したように目を伏せる。
「………公平の言うとおり、昨日の朝から元気が出ない……」
「朝っていうと……報告会の時からか」
「うん……そう」
「…お前確か、畑の話しの時何かつぶやいてたよな…」
『…ったら、…きるかも』
「あのとき…何て言ってたんだ?もしかして…それが原因か?」
俺のコトノハに、ゆっくりと頭を縦に振る。何かを言おうと口を開けるが……それでも、言い切ろうか言うまいか…言いあぐねる。その煮え切らない姿に、葛藤のようなものを感じる。
「……パイセンだったら…できるかもしれない…って言った」
「…先輩?」
自信が無いのか、声の音量も落し、やっとことさと言い切る。それでも頭の疑問は拭えなかったので、壊れそうなものに触るように“…誰の事なんだ?”と柔らかな語気で聞いてみた。
「…私が中学生だった頃の先輩…だからパイセン……作物を育てるとか、環境を整えるのが凄くうまい。自然が大好きだった人」
「お前が目を向けてる…このカブとも関係あるのか?」
「分からない……でも、梓葉が“育てるのが難しい”が言ってたから」
「ああー、そういえばそんなことを報告会で言ってた気がするな…」
さらに風切は、周りの林に目線を移していく。
「エリア1とか、2とかに生えてる周りの自然とか…全部人工林だけど、でも人工じゃ無いみたい…こういう風に植物を整えるの、パイセンは得意だった」
「…育てる才能に溢れてたってことか…?」
「厳密には少し違うけど……そう。成績とか、普通だったのに…木とか、花とか、池とか、自分で進んで綺麗にして学校の景観を向上させたりしてた」
「木とか作物だけじゃない、幅広い先輩だったんだな……もしかして、超高校級の生徒だったりするのか?」
続けざまに聞く俺に風切は頷きで返す。その反応に俺は表情を驚愕へと変えた。
「……“超高校級の環境委員”として入学してた。私たちの代の一個上。活躍はローカルだったから、あんまり有名じゃ無いけど」
「その先輩が……この施設に関わっていたかもしれないってことか」
「もっと言えば……」
――その先を口にしたくないのか、膝を抱えて、俯く。少し、声が震えているようだった。
「……ふぅ……黒幕かもしれないってことか」
「……曖昧だから、断定したくないし、余計なことだって思うし……でも…この施設にあるものを細かく管理するのって、凄く難しいはずだから」
あまり表情の変えたことの無い風切が、どこか悲しげに目を潤ませる。それに俺は。なんとも言えない表情で、返す言葉を考えた。だけど遮るように、すぐ“パイセンは…”とこぼす。
「変わり者だった」
「……超高校級の生徒らしいな」
「…神経質だったし、打たれ弱かったし、ヘラヘラしてたし、隈が酷いからっていつもサングラスしてたし、年中アロハシャツだったし」
「……み、見た目と中身でギャップのある先輩だったんだな…」
隈くらいだったら、雲居みたいに堂々とさらけ出してみても良いものの。
「…でも、すごく、すごく優しい人だった」
噛みしめるように、言い切る。今の小言をこぼしていた時とは別に、信じたいという気持ちが読み取れた。
「それに…射撃に出会えたのも……パイセンのおかげだった」
背中に背負うライフルケースを撫でながら、懐かしむような目を銃へと向ける。
「中途半端な私のままで良い、そのままの自分を極めれば良い、それが誰にもバカにできない新しい道になる……って勇気づけてくれた」
その言葉に恩義の心を感じた。下手な慰めじゃ無い、自分を救ってくれたコトダマだったいうように。俺はその言葉に確かな優しさを感じた。
――だけど、…“中途半端”って、どういうことだ?
「この学園に入学した理由も…パイセンにお礼言いたかったから。成長した私を見て欲しかったから」
「――本当に良い人だったんだな」
「だから…そんなパイセンがコロシアイなんて恐ろしいことを計画するとは思えない」
不安と疑惑、悲哀と混乱…様々な感情を混ぜ合わせた表情の風切。俺はゆっくりと思案し、頭の中で、打ち出す言葉を並べる、そして――。
「なら――きっと違う」
そう、言い放った。その返答が予想外だったのか、目を見開きながら風切は顔を上げる。
「お前が信じてる人なら、きっと信じられることができる人のはずだ……」
俺は頭の中で、“家族”の姿を思い浮かべた。楽観的を絵に描いた、俺の悩みの種であり……憧れ。そして平和の象徴。俺が信じる人達。
「間違ったことが出来ないと思える人なら、きっとその通りだ……。お前の思うとおり、神経質で、そんな大それたことの出来ない、優しい人なんだろう…」
――考えるだけ、お前の自由だ
そう、言葉を添えた。
「全く知らない他人の俺が言うのも、何だがな…」
カッコのつかない、ぎこちない笑みを浮かべる。風切は、表情を変えず、畑の方へと顔を戻した。
「…………………そっか」
短く反応を返し、短めのスカートを手でパンパンと払いながら、風切は立ち上がる。その声色から、どこか、吹っ切れたような、そんな印象を受けた。
「もう良いのか?」
「うん…ほんのちょっと、気分晴れたから部屋に戻る」
「昼寝か?…図書館とか、グラウンドでも良いんじゃ無いか?」
「む…別にどこかしこで休んでるわけじゃ無い…私なりに選別してる……図書館は雲居がうるさい。グラウンドは、あの2人がお稽古をしてるかもしれないから…」
寝るのは否定しないのか……。そんな呆れた心持ちと同時に、少しの安心感が胸に宿る。
それに…選別している、か…雲居についてはわかるとして……グラウンドの2人、というのは……ああ、反町と小早川か。アイツら今でも稽古続けてるんだな。
合点がいったように頷きながら、立ち上がる風切の背中に目を向ける。
すぐに入口の方へと歩いていこうとしたのだが、風切はすぐに立ち止まりに、此方へ猫のような黄色い瞳を向ける。
「それと公平……ありがと」
にこりと風切はふわりと微笑む。初めて見たかもしれない彼女のそれ。女性に慣れていない俺からしてみれば、かなり強力なもので、少し、俺は赤面してしまい、バレないよう顔をそらす。
気がつくと、微笑みを終えた彼女は、既にエリア2の入口へと向かうため此方に背を向けていた。俺は、“良かった”と誰に向けてでも無い小さな一言を漏らし、目的地である図書館へ再度、向かっていった。
昼飯時の風切の話なのだが、いつも通り彼女は食事に顔を沈め寝息を立てていた。反町は、何となく安心したように、苦笑いを浮かべながら拳骨を振り下ろしていた。
結局、殴られるのは変わらなかった。
* * *
【エリア1:購買部】
購買部のレジには、『モノモノマシーン』という機械が置いてある。見た目はガチャポンのそれで、機能についても、特筆するべき差は無い。
機械の中には様々なカプセルが雑然と詰め込まれている、カプセルの中身については、逆光が酷く確認することはできない……が……これを利用したことのある鮫島などの話を聞くと、中々手に入らないようなものから…見たことのあるものまで、多種多様な品揃えらしい。まああくまで、出てきたものからの判断で有り、なにがはいっているのか、その全てを把握できていない。
勿論、ガチャポンを回すためには、コインが必要である。1枚以上入れて、金属製の突起を回し、アイテムを手にする。これが一連の流れで有り、コインが尽きないかぎり、延々と行うことが出来る。
そして、当のコインの供給については……時々地面に落ちてたり、本と本の間に挟まっていたり、部屋の引き出しに収まっていたり。これを態々モノパンが隠し続けていると考えると、ご苦労なことだな、と思ってしまう。
話を戻すとしよう。つまり何が言いたいかというと、コインは様々な場面で出くわすことができるため、かなり貯まるのだ。既に俺の懐には30枚ほど収まっている。
充分な懐事情、折角あるのだから消費してしまおう、多少の怖い物見たさ、様々な思惑が混じり合った結果、こうやって購買部に行ってみよう。そう頭の中で帰結したのである。
そして現在、購買部レジ前。
しかし、こんな風な考えを持っているは、何も俺だけでは無く…ココにいる生徒全員が一律的に考え得ることなのだ。回りくどくなく言い切ると、先客がいたのだ。
「んん?………おう折木、あんさんもこれで遊びにきたんか?」
「…鮫島か」
ガチャガチャとライン作業のように回し続けながら、鮫島は俺へと意識を向ける。その慣れた手さばきからして、相当この機械で遊んでいることが分かる。
「コインが貯まってきたからな…消費しにきた」
「ほーんええやん。ウチも同じや、知らんうちにたんまりポケットに貯まってもうてるからな……かさばってしゃあないんよ……消費する身のもなってみろっちゅうは無しや……・ほんま困ったもんやで」
そうは言っているが…ニヤニヤと緩んだ顔は抑えられていないみたいだ。商売人的な表現をするなら、嬉しい悲鳴、といったところか。
「にーしーてーもー。折木もとうとうガチャ童貞卒業みたいで、ウチも鼻が高い高いしとるわ」
「どこのどいつの立場で言ってるんだお前は。それに、別にガチャポンをやったことが無いわけじゃない……あまり良い当たりをした覚えは無いがな」
「ほんまか~?ええ文明やで~ガチャは。何が出るか分からん高揚感たるや、筆舌に尽くしがたきやで」
「…お前結構、ギャンブルに嵌まるタイプだろ…」
「…やってみいひん限りは……否定できへんな」
真顔のままのおちゃらけた口調はいつも通り、微妙なボケを混ぜてくるのもお決まりだ。しかし時々素に戻るのだから、一体どっちが本心なのかいまいち掴めない。勿論、それもありきでのこんな交流の仕方なんだけどな。
そうこうと他愛も無い会話を続けていると、鮫島は最後のコインをガチャポンに差し込み、カプセルを取り出す…すると“おっ”と、喜色を交えた声が上げる。
「おっ、懐かしの瓶牛乳やん。しかも北海道産!ええもんが手にはいったで~~うまいんや、これが」
「…生モノまで入ってるのか…鮮度は大丈夫か?」
「ドライアイスが中に入っとったみたいやな……まあこのままやと鮮度は落ちてく一方やから、部屋の冷蔵庫で冷やしといて、風呂上がりにきゅーっとやな」
頬を緩ませながら瓶を手で転がし“それにしても懐かしいで~”と一言。
「北海道かぁ……子供ん頃、寒空の下で妹と仰山夢を語り合ったんを思い出すで~」
「えっ……お前関西出身じゃなかったのか?」
「何言うてん?ウチは生まれも育ちも北海道。きっすいの道産子やで?」
お前は何を言っているんだという顔をされてしまった。……まあ確かに、鮫島の口から直接出身を聞いた覚えはないから、俺の勝手な想像だったわけだけども。にしても、そんな口調なのだから、関西出身と思ってしまっても仕方ないような気もする。
「…だったら、なんでそんな口調?」
「好きやから、あと笑ろうてくれはるからやで」
手をポケットに入れながら、あっけらかんとしたように言い切る。正直な話、そんなに皆笑っているような気はしないが…。むしろうさんくさくて、評判は良くないような…。
「まあ、この話は置いといてや…ウチはこれで素寒貧やから、折木にタッチ。あんさんの順番やで」
「……さっきのことを踏まえてみると、その口調に違和感が出てくるな」
「これでも毎日練習してんやけどなー。積み重ねは中々実らんもんやで……まあ出身の話はもうええやん。ウチの下手の横好きっちゅうことでこの話はおしまいやから。ほら折木も回してみ回してみ」
納得感の持てない話の切りであった。言ってしまえば変に濁された感じはする。…俺は小さく息を漏らし、言われるがまま、コインをモノモノマシーンにセットして、手をかけ、回していく。
「これは……『あんパン』?」
「ハズレやな。ウチがなんべんも当たってもうてるもんや」
「次は、雑誌か…?『月刊オカルティックシューブーン -ver.2010-』」
「古家が好きそうなタイトルやな。後で渡してみたらどうや?」
「ああ、そうしてみるか……ん?今度は、ブローチか…先っぽが錨になってる」
「…それは長門あたりが首にかけてそうやな。プレゼントとしては中々ええんやない?」
1つ1つ、丁寧に反応しながら、コインをモノモノマシーンに入れ続け、次々とカプセルを出していく。先ほどのあんパンといったものからシャープペンシルのような普通のモノ。風見鶏、聖書、“絆”と刻印された指輪といった変わり種のモノまで…本当に豊富な種類、多方面に好みが分かれそうな品々が出てくる。
「おっ、その飛行機の模型活かすやん。ええな~、ウチそれ当たったためしないねん」
「……欲しいならやるよ」
「ほんまか?サンキューやで~」
時々物欲しそうに眺める鮫島に、アイテムを押しつけたりして…回していく…そしてとうとう最後の1枚になってしまった。それをセットし、今までよりゆっくりと回していく……すると出てきたのは“ドリルのようなものがついたブレスレット”であった。
「それは……!」
「鮫島…?これが何かわかるのか?」
「……御託は抜きや、折木。それ、自分の首にかけてみぃ」
促すように、鮫島は俺の首を指さす。何となく、不信感が増してしまったが……早く掛けろという妙な圧を感じたので……俺はだまされたと思って、ブレスレットを首にかけた。
「………っ!!!」
…瞬間、俺の中で押さえつけられたナニかが解き放たれた。とても扇情的で芸術的。決して認められないことであるはずなのに、どうしてもやってしまいたいような……そんな感覚が全身に走る。
「折木…ようこそ、男の世界へ」
肩に手を置かれる。鮫島を見ると、その首には、俺と同じブレスレットがかけられていた。つまりヤツも、俺と同じ感覚を共有していることになる。
「今この瞬間から、ウチらは盟友や」
俺はその差し出された手を拒まず、それどころか固く強く、結び合った。子供の頃からの親友のように、大会で出会ってしまったライバルのように。
そんな得体の知れない友情を感じる中……たった一つ、心の“しこり”が残っていることに気づく。とある友人に放ってしまった一言に対し、とてつもない申し訳なさが心を蝕んでいくのがわかった。
率直な表現をするなら、そう…“謝罪の気持ち”。
「沼野は…今温泉の脱衣所におる…まだ間に合うで」
その気持ちを読み取ったのかのように、目の前にいる鮫島は、悔やむように眉を顰める俺へ告げる。“行ってこい”言葉を交わさずとも、俺には分かった。俺はその目に頷き、購買部を飛び出した。
* * *
【エリア2:温泉】
「沼野!!俺が間違っていた!!」
ガタンと、勢いよく男湯の引き戸を開け大きく声を張り上げる。脱衣所のテーブルに広げられた地図の前に立つ、甚平を着た糸目の男に向けて。
「…俺には、お前のしようとしていることに、何にも理解できていなかった。…だけど、今分かった!!」
間違っているのは俺では無く彼らの方であり、理解しなくて良いことなのだが…このドリルを首に掛けた途端、その気持ちは反転してしまった。いま沼野達が計画することこそ、俺達にとっての“ロマン”であると。
「俺を……!仲間に入れてくれ……!」
某海賊団の狙撃手のように、俺は邪なる魂の叫びを口にする。そしてその言葉が聞こえたのか、沼野は振り向く。その表情には、否定も、隔絶も、疎外の色は見当たらず…むしろ穏やかな凪の心が見られた。
「……なあに。折木殿は何も間違ってはござらん。拙者らが今やろうとしているのは、唾棄すべき間違いだらけの催し…しかし。そんな間違いだらけの物の中で“ただ1つ”間違っていないことがあるでござる」
にやり、と。俺へと微笑みを向ける。
「拙者らが“同志”であること……それだけでござる」
その首元には、俺達と同じロマンが輝いていた。
――――アイテムの名は『男のロマンドリル』
――――その名の通り、男の夢が詰まった“ロマン”である
* * *
【エリア2:温泉】
「同志達よ…準備はできているでござるか?」
円陣を組み、相互の顔を見合い、うなずき合う。まるで戦場に行く前のつわもののように。
…一応勘違いをしないように言っておく。こんな風に、表情こそ真剣にしているが、俺達やろうとしていることは、バカ丸出しの“のぞき”である。のぞきにここまで気合いを入れるのは、世界広しといえど、俺達しかいないだろう。いったいどう道を踏み外したらこうなるのか…。
「ああ。勿論だ」
「なに当たり前のこときいとんねん」
「もう腹は決まってるんだよねぇ」
「既に今生の別れも済ませているぞぉ」
「今ココで交わされるのは、絆の再確認。あると思っても、いつかは無くなっているかもしれないからね。だけど僕は言うよ、杞憂だとね」
ちなみにメンバーについてだが、リーダーである沼野を筆頭に、俺、鮫島、古家、雨竜、落合。ニコラス以外の男性陣である。憐れニコラス。
そして首元には全員共通の飾りがかけてある。ドリルの排出率は思いのほか高いらしい。嬉しくない朗報である。
「まず全体的な計画を話すでござる」
円陣を解いた俺達は、沼野に注目する。沼野はホワイトボードを持ち出し、紙を広げる。そこには恐ろしき大きな字で書かれた簡素なタイムスケジュールであった。だってやることが、集合して、のぞくことだけなのだから、そんな大したことは書かれているわけが無い。
「まず拙者らの行動の軸を説明するでござる。夕食後の午後7時、我がクラスの女子全員が温泉を訪れる予定になっているでござる」
「…本当か?ダミーの可能性は」
「これは耳の良い落合殿が隠れて女子達の話しを盗み聞きして入手したため、信頼できる情報でござる」
「……ジャラララン」
そういえば曲がりなりにも吟遊詩人…音楽家だったな。時々、コイツの才能忘れるんだよな。失礼な話だが。
「そして、拙者らの行動についてでござるが……勿論夕食後、午後7時、この温泉に集合するでござる……しかし、“ギリギリ”に」
「ギリギリ…だとぉ?」
意味深に言葉を付け足す沼野に、顎を撫でながら雨竜は反復する。
「下手に急いで温泉に集合した場合…女子達が不審がる可能性があるでござる。想像してみるでござる、7時直前になって、急に男子の姿が見えなくなった場面を…」
「成程…」
「確かに、絶対裏があるって思っちゃうんだよねぇ」
「そのまま入浴を断念してまうかもなぁ」
沼野の意図に、全員が納得するようにうなずく。こういういざという時になると、妙に頼りになる沼野。多分希望ヶ峰入学前のアルバイト時代も同じ感じだったんだろうな。
「故に、ココに集まるのは、女子達がこの施設に入りきった後……それまではお互い、何も考えていない風に日常を過ごすこと……良いでござるな?」
「うん、勿論だよ」
「…了解したぁ」
「分かったんだよねぇ」
「委細承知やで」
「…ああ」
取るに足らない大したことのない決まりではある。しかしそれは重要な事で、俺達全員も共通の見解のなのか、返事にも真剣さが滲んでいる。
「そして、問題ののぞきの際でござるが…わらの壁に、顔をくっつけて楽しむでござる」
「何ともみっともない光景だなぁ」
「皆まで言うなでござる…雨竜殿……そしてのぞきをする場所についててござるが、既に壁にマーキングを施しているでござる」
「周到すぎるくらいだな。少し気持ち悪いぞ」
「ふっ…褒め言葉でござる」
コイツ、できる…!まるで百戦錬磨の猛者のように、のぞきに対して、並々ならぬ執着と、情熱をもっている。ドリルがなかろうと、こんなバカげたことを敢行していたかもしれない、そんな気概を感じる。こういう大人にだけはならないでおきたい。
「では皆の者……お気をつけて」
沼野の言葉で会議は締めくくられる。俺達は細心の注意を払い、バラバラのタイミングで、温泉を出て行った。
* * *
【エリア2:温泉】
時刻はPM7:00を回る。作戦実行の時が来た。
「時間…でござるな。女子達は全員温泉に入りきったのは、拙者が確認済みでござる」
「こっちも…誰にも勘ぐられず、そして気づかれずに、ここに集まれたんだよねぇ…」
「決戦の時かぁ…!フフフフ、心が躍るぞぉ…!」
共通してアホ丸出しの楽しみを抱えながら、俺達は脱衣所を抜け、温泉へと足を踏み入れた。わらの壁の向こう側では、女子達の話し声が聞こえる。
『うわー、風切さん本当に肌がお黒いんですね。てっきり日焼けかと思ったのですが…』
『……生まれつき。それにそんなに黒くない』
『薄い、茶色って、感じだ、ね?』
「この先に桃源郷があるんだよねぇ…ゴクリ」
「踏み入れると命は無いがなぁ…遠くから観測するのが吉というもの…フフフ、ワタシの独壇場ではないかぁ」
「此方からはあまり声は出さない方が良いでござる……気配を殺さねば、遠くから眺めることすら出来ぬ」
“ではでは、いざ…”と俺達は一斉にわらの壁に手をつき…目を押しつけていく。端から見れば、何ともむさ苦しい光景である。
『あずはちゃーん!!!あーそーぼっ!!!』
『きゃあああああ!!何するんですか!!!!そんな風に掴まないで下さい!!』
『うむむむむこれは暴力的な大きさですなぁ…まるで大玉すいかだよ』
『水無月!!あんまり小早川を困らせるんじゃないよ!うーん……それにしても……本当にでかいね。どう鍛えたらそうなるさね』
『これは胸筋じゃありませんよ!鍛えても大きくはなりません!!ただ、その……脳に栄養が行き渡らなかっただけで……ブツブツ』
湯煙が燻る先では、俺達男子勢が知ることすらあたわない魅力的なやりとりが行われている。俺達はそんな未知の世界を夢見て、血走らせた目をこらし続ける。
『くっ…ここにいる連中スタイル良すぎですよ……本当に高校生ですか?出るゲーム間違ってないですか?私を見習うですよ…』
『…蛍を見習ったら世界の平均身長が下がる』
『これが私の世界では常識的な大きさなんですよ。この身長でどれだけ苦労したか……』
『あとさ~贄波さんとか~、あの身長でこれだけとか~ルール違反だよね~~』
『いっぱい、食べれ、ば、おっきくなる、よ?』
『その発言に信用性を持ったことは、人生で一度も無いですよ。一昨日くるです』
『司は…そもそもウエスト細すぎ。本当にちゃんと食べてる?』
「ううむ…モヤモヤが酷くて…良く、見えないでござる。拙者の忍の眼を持ってしても謎の煙を突破することを出来ないというのでござるか…」
「あと少し視線を伸ばせば、届くはずなのにねぇぇ…」
「何でや…ウチの普段の行いが悪いんか?妹ののぞきもしてこんかったウチやで?」
「普通家族をのぞくことは考えないと思うけどねぇ…」
その光景を現在進行形でのぞこうとしている愚かな盟友達は、どうやら立ちこめるモヤに邪魔をされてるみたいで、小声でその不満をぼやき出す。
しかし俺は運良く湯煙の隙間から全員の姿を捉えられており…沼野達のように苦心はしていない。しかし、女子全員は、テレビのタレントのように身体にタオルを巻き込み、全てを見切ることは出来ていなかった。まあ、それはそれで眼福ではあるが。
「…良いな」
「ああ…良いなぁ」
どうやら雨竜も同じように見えているらしい。流石は観測者。そして落合は……わらを背にして空を見上げ始めてるので、よく分からない。コイツは一体何しに来たんだ?いや、本来こういう態度が正しいハズなのだが。
「くっそ…折木ぃ……!ちょい頼むわ…場所交換してくれや…。見えにくくてしゃあないんや」
「あたしも、あたしもなんだよねぇ。雨竜君、場所変わって欲しいんだよねぇ…」
「何を言っておるのだぁ…!そこは貴様が選択せしテリトリーであろう…責任をもつのだぁ……!」
横を向くと鮫島と古家が懇願するように、俺達に手を合わせる。ふむ……まあ、俺は充分楽しんだから、交換しても良いのだが……足音でバレないだろうか?
「み、皆の者。少し大人しくするでござる。バレたら全てが終わるでござる」
「見えるもんも見えんかったらそれこそ終焉やで…バレる前に見る…!それに尽きるで」
「コマーシャルが如く快活に言い切るでない…!ワタシに選択を見誤らせるなよ…!」
「鮫島殿…!雨竜殿…!ここでコンバットするのはあまりにも愚策でござる…!鮫島殿の言い分にも一理あるでござるが……一秒でも長くこの幸福の堪能するためお互い矛を収めるでござる……良いでござるか?のぞきというのはコツが要るのでござる…そう、このように…ゆっくり腰を据えて、目をじっとりとこらして…………あれ?」
諍いを始める予兆を見た沼野は、すぐさま仲裁に入る。そして俺達にポイントを説明するよう、人差し指を立て、わらの壁に目をビッチリと押しつける。だけど…何か違和感があったのか、首を傾げる、声を漏らす。
「何か黒い影で……見えなくなってしまったんでござるが…?えっ――――――」
ジャゴォッ!!!
強烈な破壊音が目の前で響く。わなわなと震える拳が、わらの壁を貫き、目の前で伸びていたのだ。そしてそこに居たはずの沼野は、顔に拳の後を作り、白目をむいて気絶していた。相当な衝撃だったためか、ピクピクと痙攣している。
「――――アンタら…祈りも無しに天国に行けると思わないことだねえ……」
地獄から出張してきた閻魔が如く、怒気を限界まで孕ませたような声が俺達の鼓膜をゆらす。気づくと、俺の足は小刻みに震えていた。同じく、その瞬間を目の当たりにした他の同志達も、震えにとらわれていた。あの落合ですらも…表情には出ていないが、足が微妙にぶれている。
「そ、反町…」
「あかん、これはあかんで…退散や!!退散!!」
「くっ、やむを得んか…沼野、すまぬ…」
「脱出するんだよねぇ!!」
俺達は鮫島の号令に反射して、出入り口へとドタドタと走る抜ける。逃げる後方からは、遅れてキャーっ!!と誰かの悲鳴が上がっていた。今になって、罪悪感がでてきた。だけどもう、後戻りは出来ない。
気絶した沼野を置いていき、俺を含めた生き残り5人は、温泉の脱出に成功する。中央分岐点へと俺達は走りながら、今後の方針を決めていく。
「どうするのだぁ!このままでは八つ裂きにされるぞぉ!!」
「八つ裂きですめばええんやけどなぁ…部屋で遺書くらい書いとけば良かったわ」
「諦めるの早すぎるんだよねぇ!!とにかく逃げるのが先決なんだよねぇ!!!」
古家の言うとおり、こうやって話している今でも後ろから死刑執行人…いや反町はシスターだから、神が遣わした刺客と表現した方が良いか…とにかくそれくらいヤバいヤツが差し迫っているのだ。
「いや、ウチに良い考えがあるで…」
俺達が焦燥感にとらわれている中、嫌なほど冷静に、俺達へと向け、続けていく。
「まず、誰か1人怒るの反町のデコイ……もとい囮を決める。そんで、残ったメンバーはエリア1に戻り、森の中に潜む……どや?」
「ううむ……囮作戦かぁ……この状況でどこに逃げるにしても、反町の身体能力からして全員まとめてお縄になるのは必至……仕方あるまいかぁ」
「少しでも時間を稼げば、見つかりにくくなるんだよねぇ!」
「犠牲、か……気は進まないけどね」
そこは素直に謝った方が良いのではないかと思うだろうが…残念ながら、俺達は罪の意識を度外視で、逃げることを優先してしまっている。謝罪という名の降伏は、今の俺達の辞書には存在していない。それくらい混乱を極めていたのだ。
「やあ!!姿が見当たらないから、どこに行っているのかと思ったけどキミタチ…こんな夕暮れ時に何をやっているのかな?ボクかい!ボクは丁度…」
そんな碌でもない目的を共有してしまった俺達の目の前に、唯一仲間はずれにしてしまったニコラスが、整った顔のスマイルをひっさげ、登場する。
「ふん!!」
「オオンっ………」
しかし鮫島によってそのイケメンフェイスは殴り飛ばされた。そしてニコラスは気絶した。
「おいぃ…鮫島ぁ……」
「はっしまった。イケメンを見るとつい殴ってまう癖がでてもうた!」
「そんな限定的な癖どう育ったら付くんだよねぇ!!」
「鮫島、罪を重ねすぎだ!!!それよりも、その作戦を採用したとして、誰が囮になるん…………っ!!!」
囮作戦の重要な部分、つまり生け贄の部分に触れようと思った矢先…俺の足を誰かが引っかける。地面に這いつくばってしまった俺は、予想だにしない表情のまま顔を上げる。
「犠牲は儚きもの……しかし時にはこういう気持ちも大事にして良いと思うんだ」
「お、落合いいいいいいいい!!!!」
まさかの落合がなんの表情も変えず、俺の足を払い、地面へと沈めたのだ。いや、俺何か悪いことしたか!?さっきしてたけども!!
「ううん…申し訳ないけど…囮は任せたんだよねぇ…」
「骨は拾っといたるで!!」
「後は頼んだぞぉぉぉぉ…………!」
地面に両膝をついた俺を残し、盟友達は姿を消していく。そんな信じられない事実を目の当たりにしてしまった俺は呆気にとられてしまう
「よお折木。道のど真ん中で座って待つとは…中々殊勝な心がけじゃないか…えぇ?」
そして、ゴキゴキと背後で骨をならす音、そして身体を覆うような複数の人影に気づく。ぷるぷるとハムスターのように震え、俺はゆっくりと後ろを振り向く。そこには、こめかみに筋を浮かべる反町だけではなく、小早川や贄波など、女子全員の顔が揃いぶみだった。
「あ…あ……」
「折木ぃ…まさかアンタまで加担してるとわねえ…覚悟はできてるんだろうね…」
「おうおう、公平くんも隅に置けませんなぁ…ぷぷぷ。若々しいおじいちゃんですなぁ……あっ、同い年か」
「折木さん…酷いです……これじゃあお嫁にいけません…うう」
「…天誅」
「それだけで済ませるんですか?生ぬるいですよ……即刻拷問にかけるです。私そういうの伝記で読んだことあるので詳しいです」
「言い訳はあるのかな~?」
「……が、…いや」
目の前に立ち並ぶ絶望を前に、言葉にならない声が漏れ出す。ただ呆然と口を開けている俺の肩に、贄波の手が置かれる。
「観念しよう、ね?」
「……はい」
俺は作戦通り、人柱として捕まった。トカゲの尻尾切りということわざを、身をもって体験するという、情けない結末であった。
後日談を少し話すと、俺と沼野以外にも雨竜や落合も捕らえられた。そして約5時間に及ぶ懺悔の時間が執行され、未来永劫のぞきをしない、そう誓いを立たせられた。
そのときには既に、ロマンドリルによるランナーズハイが消えていたため、酷い罪悪感も加わっており、文字通り地獄の様な時間であった。…結局逃げおおせたのは古家と鮫島のみであった。
…まあでも、その5時間後、森で爆睡している鮫島と古家が発見されるという呆気ない終わりもあったんだけどな。勿論、2人も殴られた。鮫島はニコラスにも殴られた。
以上、後日談終了。
【モノパン劇場】
「人の欲というものは、止めどないモノであり、尚且つ複雑でス」
「あれが欲しい、これがやりたい、それを見たい、壊したい、乗りたい……存在する動詞の数だけ、欲望には種類があり、人の数だけ量があります」
「…ここまで数があると、むしろ何が無いのか気になっちゃいますよネ?」
「しかし、時には何もいらないと無欲なことを口走る輩も存在しまス。ですが、そういう人ほど、心の奥底で渇望しているのでス」
「“欲しくなることが欲しい”…とね」
「そしてそれは。知らず知らずのうちに溜まっていき、欲望を持つ人への“嫉妬”にその姿を変質させていきまス」
「やがてそれは、時と共に……心の闇の一部となっていくのでス」
「本人のあずかり知らぬ、心の中でネ…」
「くぷぷぷぷプ……」
『生き残りメンバー:残り14人』
【超高校級の特待生】⇒【超高校級の不幸?】折木 公平(おれき こうへい)
【超高校級のパイロット】鮫島 丈ノ介(さめじま じょうのすけ)
【超高校級の忍者】沼野 浮草(ぬまの うきくさ)
【超高校級のオカルトマニア】古家 新坐ヱ門(ふるや しんざえもん)
【超高校級の天文学者】雨竜 狂四郎(うりゅう きょうしろう)
【超高校級の吟遊詩人】落合 隼人(おちあい はやと)
【超高校級の錬金術師】ニコラス・バーンシュタイン(Nicholas・BarnStein)
【超高校級のチェスプレイヤー】水無月 カルタ(みなづき かるた)
【超高校級の華道家】小早川 梓葉(こばやかわ あずは)
【超高校級の図書委員】雲居 蛍(くもい ほたる)
【超高校級のシスター】反町 素直(そりまち すなお)
【超高校級の射撃選手】風切 柊子(かざきり しゅうこ)
【超高校級のダイバー】長門 凛音(ながと りんね)
【超高校級の幸運】贄波 司(にえなみ つかさ)
『死亡者:計2人』
【超高校級の陸上部】陽炎坂 天翔(かげろうざか てんしょう)
【超高校級のジャーナリスト】朝衣 式(あさい しき)
どうもこんにちは。水鳥ばんちょです。
完全にボケて書いていたので、キャラが若干崩壊していたと思いますが、ご容赦下さい。
感想、お待ちしています。
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○喜ぶプレゼント(とりあえず3つずつ)
※全て適当に考えた代物です
折木 公平…『幸福の実』『レターセット』『古びた推理小説』
陽炎坂 天翔…『バキバキプロテイン』『晴れ男Tシャツ』『思いおもり』
鮫島 丈ノ介…『大笑い袋』『飛行機プラモデル』『雪の標本』
沼野 浮草…『口寄せ蛙』『抹茶ぁん』『アルバイト忍伝』
古家 新坐ヱ門…『月刊オカルティックシューブーン -ver.2010-』『怨霊写真』『曰く付きツタンカーメン』
雨竜 狂四郎…『最新式テレスコープ』『人をダメにした寝袋』『錆びたメス』
落合 隼人…『とある切り株』『使い切りキャンプセット』『風の向くまま鶏』
ニコラス・バーンシュタイン…『今昔探偵物語』『ストラディバリウス』『賢者の石碑』
水無月 カルタ…『ガラスのチェス盤』『忘れて草』『ドールハウス』
小早川 梓葉…『この世に一つだけの花』『生け生け鋏』『護身術の書』
雲居 蛍…『後ろ向きな除湿機』『セガノビール(ノンアルコール)』『どこかの図書カード』
反町 素直…『簡易版聖典』『釘バット』『サンドバッグちゃん』
風切 柊子…『マシュマロ枕』『自然音プレイヤー(ヘッドフォン付き)』『プラスチック弾』
長門 凛音…『錨ブローチ』『竹竿』『水底ポスター』
朝衣 式…『エターナルペンシル』『壊れたボイスレコーダー』『超メモ帳』
贄波 司…『絆指輪』『現実が見えないアイマスク』『満たされキャンディー』