それいけ!ベラミー海賊団!!+α 作:北の海出身のモブ
アレから三日、ローとワタシは物凄く仲良くなった!
何処かに向かう予定も無いなら、しばらくここに居ろよとローを説得(物理)して、ワタシが作ったサンドイッチを食べさせている(無理矢理)。
そのお陰だろうか、観念して行く場所が決まるまで匿う事に成功した。ローも恩を感じているのだろう、日に日にローからの視線が熱くなっている(殺意)。
「アアしかし、残念だけどワタシはオマエに興味は無いんだナ。将来的に恩を売った方が良さそうだから、お世話しているだけなんだヨ・・・スマナイケド、オマエのキモチは受け取れないんだナ」
「・・・今すぐにでも怨返ししてやろうか?」
ローはワタシの事を気怠げにあしらうと、ワタシが港で集めた、船の予定航路を見ていた。
「ナァ、何で航路を見ているんダ?」
「・・・オマエをぶっ殺せる海賊の所に行くんだよ」
「アー、ドフラミンゴの所カ」
「・・・それも占いで分かったのか」
「マァ、占いと言えば占いカ?」
ローは少し考えて、ワタシの方を見る。
「俺はこの街を出てスパイダーマイルズに行く。だが向こうに行くまでに武器が欲しいんだが、お前なんとか用意できないのか?」
「武器カァ・・・」
(ワタシも武器が欲しいんだよナァ、親に言っても買ってくれないシ)
未来予知を持っていたカタクリが何故強いのか、それはモチモチの能力や覇気などの強力な矛と未来予知という強力な盾を持っていたからだ。
ワタシは未来予知の盾を持っていても、相手を攻撃する矛が全くない、避ける事に集中すればそれなりに戦えは出来るだろうけど、攻撃力が足りずに負ける可能性がある。
(銃さえアレば、北の海では何とかなるカナ?、グランドラインでは全く役に立たないケド)
ワンピース は銃や爆弾よりも剣や筋肉が強い世界だ。
銃はモブを殺すだけの飾り付けで、一定の実力者の前では当たらない、効かない、そもそも撃つ前にやられる事が多い。
爆弾の扱いはもっと酷く、光と煙を巻き上げるほぼ演出用の存在で、モブに当たっても多少焦げるくらいで死なない悲しい存在だ。
そして、グランドライン後半の海では覇気による近接強化があり、酷い扱いがより顕著になる。
こんな世界ではウソップ(狙撃士)が弱いのも当然だよな
(タダ、それでもあると無いとでは火力が違うし護身用として欲しいよナ)
「ワタシも丁度欲しかったし、夜中の間にスグそこの軍艦から適当に盗んでくるヨ」
「・・・言った手前、止めはしないが大丈夫なのか?」
「未来予知があるカラ、多分大丈夫ダロ」
人が少ない夜に忍び込んで盗んで行けばいいだろう。なに、ワンピース世界の警備なんだ、適当に行っても未来予知でなんとかなるさ。
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草木も眠る丑三つ時、街中では停泊中の軍艦内に何者かが侵入して、武器を持ち去ったと大騒ぎしている。
兵士達は街中にある各所の病院や診療所などを訪れて、背中に逃げ傷を負った犯人を探していた。
はい、失敗しました。
逃げている最中に攻撃されて、肩から背中を刀でバッサリと切られた・・・スゴク イタイ(;×;)
今も街では兵士達が兵器を盗んだ奴を探し回っている。一応覆面して行ってよかった、顔を見られる事なく逃走は出来た。
(しかし、未来予知でも使っている本人が力不足だと覆せない未来があるんだナァ。)
兵器を盗んだ帰り道、戦艦の通路で挟まれてしまい、敢えなく見つかる。駆けつけた兵士の攻撃を未来予知で避けて外に出るが、
他の兵士よりも強そうな奴に出会い格闘戦へと持ち込まれる。
なんとか攻撃を凌いで逃げようとするが、四方八方から打たれまくり、背中から回避不能の攻撃を受けて逃走する。
この逃走で分かった事は、未来予知が強くても使っている本人が弱ければ、そこら辺の雑魚相手に負けるという事だ。
(ヤッパリ悪魔の実を食べるか、六式を覚えないとダメだナ)
モブと強者を分けるのは、能力者か六式を覚えているかどうかだと思う。
悪魔の実は運が良くないと出会えないのと海に溺れるデメリットがあるけど、食べるだけでスグに強くなれるし、何よりもどの能力も使い方次第で強くなれるためハズレというモノがない。
逆に六式は覚えるまでの才能と努力が必要で大変だが、悪魔の実よりもやれる事が多く、悪魔の実と併用すれば更に強くなれる。
(とりあえず、六式を覚える為に筋トレをして、悪魔の実をどうにかして見つける事が優先ダナ)
「ナァ、オマエは悪魔の実だったら何が欲しい?ワタシは能力を底上げスル動物系がイイんだけド」
「バカか?悪魔の実は出会えるだけでも奇跡なんだぞ、選べるわけ無いだろ」
「マァ、確かにソウだけど・・・話のタネにはなるカナッテ」
「口閉じてろ、消毒するから」
グワァー 傷ニ染ミルゾー(;×;)
現在ワタシは逃亡中の身であるため、病院では処置できない背中の切り傷をローに処置して貰っている。 正直、ローが居なかったら捕まっていたな。
「アア、ソウだ言われていた武器はソッチの袋の中にあるカラ適当に持ってイケヨ」
「・・・本当に良いのか?」
「言ッタだろ、借りを作りたいッテ」
傷の処置も終わって、麻酔代わりのお酒が回ったのか意識が混濁してきた。
「・・・あと三年しか生きられない俺に何を期待しているのか知らないが、怨を返すまで死ぬなよ」
イヤーどうだろうな、オマエは病気で死なない運命(原作)だから三年じゃ死なないゾ
「運命か、そんなモノがあるなら、俺はこんなクソみたいな運命を変えてやりたいね」
ソレなら御呪い程度だけど、今からワタシが話す内容を覚えてオケヨ。
「また占いか?」
頬に食べ物をつけたグラサンは味方じゃないって事と大切な人の胸ポケットに大きめの金貨でも入れてヤレ、そうすれば運命(原作)が多少変わるかもナ?
「なんだよそれ、もっと詳しく説明してくれよ」
イヤァー、それ以上説明すると運命(原作)が変わり過ぎて大変な事になりそうだ・・から・・・スヤァ( ̄× ̄)
テントの中で、肩から背中に斬り傷を負った幼い少女が横たわって寝ている。
(俺の妹よりも小さい癖に、泣き言一つも言わなかったな)
占いで助けると良い事があるからと、勝手に俺を助けて無理矢理サンドイッチを食べさせてくる、自分勝手な少女を見る。
(俺はどうしたら良いんだろうな)
コイツと出会う前は、事実を隠蔽した世界政府や俺達を見捨てた隣国の奴ら、殺した兵士共を英雄扱いするこの街の連中全員まとめてぶっ壊してやるつもりでいた。
だが、勝手に助けて恩を押し売りしてくるこの少女と関わっていると、俺の中にある復讐心が鈍くなっていくのが分かる。
(このままだと俺は、あの惨劇を忘れてコイツを・・・俺達を見捨てた隣国の住民のコイツに復讐出来なくなる)
復讐心を再び燃やして、いつか殺すべき相手を見る。
これが八つ当たりなのも知っている、だが今の俺が動く為に復讐する相手が必要なんだ。
「俺はこのままでは終われない、少しでも多く道連れにして死んでやる」
いつか必ず、コイツも道連れにして死んでやる。
コラソンという恩人に救われるまで、彼の復讐心は真っ赤に燃えていた。
救われた後?一足早い厨二病の後遺症に悩んでいるよ。
「・・・おれが殺すまで死ぬなよ、バカ」
テントの中で寝息を立てている少女を見てす独り言を言うが、将来の彼からしたらこの事は顔を伏せて叫びたくなる思い出となった。
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背中ガ凄ク痛インダナ(´×`;)
アレから数日後、背中の傷はまだジンジンと痛むが処置とその後の手当てが適切なので大事には至っていない。
「ウーン?コレどうやって使うんダ?」
ワタシはフリントロック式のピストルを回しながら見て使い方を探っている。
ワタシが盗んだのは、フリントロック式の銃で戦国時代の火縄銃のような弾込め式のピストルだった。 本当はリボルバーのようなモノが欲しかったんだが、まだこの時代には無いのか?
「火薬を詰めて弾を込めるまでは分かるケド、コレでどうやって発砲するんだ?」
撃鉄を起こして引き金を引くが、弾は発砲されずにカチンと撃鉄が落ちる音だけが聞こえる。
「コレ不良品カ?」
「・・・お前それ火皿に点火薬入れてねぇだろ」
「火皿?」
「撃鉄が落ちた所にある溝だ」
「溝?アァーこれカー」
火薬を火皿に入れ、未来予知をしながら狙いをつけるが・・・
「ンン?銃が暴発する未来しか見えないゾ?」
「・・・また未来予知か、生まれつき見えるのかそれ?」
「ソウだナ、ワタシは生まれつき見えているナ」
フリントロック式の銃に入っている火薬を調整しながら、未来予知をしながら適当に構える。 銃が暴発してワタシがアフロになる姿が見える。
「マタ爆発したカー、量の調整が難しいナァ」
「ワタシは?お前以外にも見える奴は居るのか?!」
エ、アー、ウン(´×`;)
バカかワタシは、マタ原作知識の事を話しちゃってるよ
「セ、世界は広いからナ。占いで分かった事ダケド、ワタシのように占いで未来が見える人や少し先の未来が見える人も居るみたいだゾ?」
「そんな奴らが世界には居るんだな。なぁ、俺も努力すれば見えるようになるか?」
スマン ソコラ辺ハ才能ノ世界ダナ( ̄× ̄)
「・・・そうか、少なくとも3年以内では無理だよな」
センチメンタルになったローを横目に見ながら、銃の調整を行う。
ようやく適量になったのか、銃が爆発せずに打てるようになった。
(後は的の中央に当たるように狙って)
未来予知で銃の向きを変えながら、的の中央に当たるよう、弾道を調節していく。
赤い線の弾道がピッタリと中央に合ったら引き金に指をかける。
ズドン!!
引き金を引くと同時に大きな発砲音を立てて、遠くにある的の中央に穴が開く。
「お見事、それも未来予知で当てたのか?」
「そうだナ、使用せずに1発で当てるなんて芸当、わたしには無理だヨ」
現に的の中央に当てるだけで二、三十秒ほど弾道の調節をしていたし。
「この射撃も今後の努力しだいだナ」
「なぁ、お前は何でそんなに強くなりたいんだ?その歳でそれなら十分に強いだろ」
「ワタシは兄貴を救いたいのと、ワタシ自身が強くなりたいってのがあるナ」
(この世界は弱肉強食、弱いと何も出来ずに死ぬ事になるからナ)
「・・・兄貴を救いたい?」
「いつもの占いだヨ、あと15、6年・・・いや、もっと先かもしれないケド、死ぬ可能性があるからナ」
「・・・・・お前の兄貴は、その事を知っているのか?」
「・・・まだ伝えてない、将来死ぬって事をどう言えば良いのか分からないカラ」
「・・・そう・・・だな」
俯きに答えるローを見て思い出す。
(ソウ言えばローは、火事で全部が燃えるまでずっと妹に優しい嘘をつき続けていタナ・・・)
気まずい空気の中、ワタシは銃の調整を練習しながら、空気を変える為に話題を変える。
「ナァ、いつスパイダーマイルズに行くんだ?」
「ああ、明日この街を出る」
「明日?!エ、モット早く言えヨ!」
(マダ盃も交わしていないのに?!今の好感度なら(エイラが一方的に思っている)義兄弟の盃も交わせそうナノニ!!)
「そこまで驚く事じゃないだろ」
「盃がアルダロ!?折角オマエと仲良くなったのに!!」
「盃?お互いの名前も知らないのにか?」
「アッ」
(ソウ言えば言ってないゾ、お互いオマエかお前でしか言ってないヨ・・・アレ、もしかシテ、ワタシが思っていたほど仲良くなてないのカ?)
「ジャ、じゃあワタシから名前を言うカラ、オマエの名前を教えろヨ!?」
「いや、いい。俺はお前と会う事は二度とない、だから言わなくていい」
「でも占いデ・・・」
「俺はどうせ後三年で死ぬんだよ。病気を治す治療法も、珀鉛病のオレを受け入れてくれる病院もない・・・お前の占いは外れるんだよ」
「・・・・・」
(たしかに原作知識で生き残るのは知っているけど、本来ならまず間違いなく死んでるよな・・・)
「オレが死んでも、お互い知らない者同士のほうが気楽だろ・・・」
そう言ってローは、この街を出るまで名前を教えてくれなかった。 あの時見た悲しい表情のローを思い出しながら、ワタシは・・・
(イツカこの事を掘り返して思いっきりローの事を煽ってやるカ)(⌒×⌒)
思いっきり下衆な楽しみ方を考えていた。