それいけ!ベラミー海賊団!!+α 作:北の海出身のモブ
ローと別れて数日ほど、ワタシの背中の傷は血も出なくなり大分良くなったが、傷跡(逃げ傷)は残りそうだった。
その間家族に怪我がバレなかったと言えば嘘となり、丁度現在進行形で兄貴にバレた所だった。
「エイラ、お前ぇ」
「アハハ・・」
バレた理由はお風呂に入った時に、兄貴が間違えて入ってくると言うトラブるが起きたからだ。
(マァ、六歳の少女に発情する変態で無ければトラブるって事にはならないのカ?)
現にサーキースの兄貴は鬼の形相で、ワタシの肩を掴み色欲よりも、怒りに燃えているようでだった。心の底から安心した。
「エイラ、何故こんな大怪我をして黙っていたんだ!?」
「イヤァ、そのー面倒事になりそうだったカラ・・・」
「面倒事に?お前まさか!」
ここ最近、港に停泊していた軍艦から武器を盗まれると言う、平和な街で起こった大事件。 その犯人は背中に斬り傷を負った子供だと言われ、今も病院に来る人たちを捜査している状態だ。
サーキースの兄貴は妹のワタシがその犯人だと気づいたようで驚き、呆れている。
「はぁ・・・エイラ、怪我は大丈夫なのか?」
「大丈夫だゾ、知り合いの医者(見習い)に診てもらったからナ」
「そうか、大丈夫なら良いんだが・・・、そんな怪我までして何が欲しかったんだ?」
「エット、拳銃カナ?」
(あとローからの信頼ダナ)
「・・・それぐらい親に頼んで買って貰えば良いだろう?」
「ソリャア兄貴は護身用でククリを買って貰えたケドサ、ワタシは何度言ってもダメだったんだゾ?」
だから盗みに行ったんだヨ!と胸を張って言うと、兄貴は更にどうしようもないモノを見る目になった。
ナゼアキレテイル?、ココハ 弱肉強食ノ ワンピースセカイダゾ?( ̄× ̄)
「はぁ・・・エイラ、普通、親が六歳の女子に拳銃を買う訳ないだろう?ましてや欲しいからと言ってワザワザ軍艦に盗みに入るなよ、バカ」
もっと穏便なやり方だってあるはずなのに、と兄貴から説教を受ける。 たしかに正論だ、弱肉強食のワンピース世界でもマトモな所はマトモな感性をしている。
だがしかし、ワタシの場合はこんなにも心配してくれている兄貴が死ぬ事を知っている、ならワタシは(身内には)優しい兄貴を死亡フラグから守るためにもっと力を付ける必要があるのだ、more Power(╹×╹)
「エイラ、何を焦っているのか知らないが、もう少し兄貴を頼ってくれよ?」
「・・・・・分かったヨ、兄貴」
(優しい兄貴は、ワタシが守らねばならぬ・・・)
「・・・本当に分かってるのか?」
しばらく兄貴と向かい合った後、向こうはワタシの頭をグシャグシャと撫でて、ため息を吐いてこの場を去っていく。
「・・・守らねば」
決意を新たにワタシは更なる力を求めた。
・・・正直、兄貴の話は耳が痛いので話半分に聞いておく。
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自分の部屋でサーキースは買ってもらったククリナイフを回して、先ほど見た妹の顔を思い出す。 どこか寂しげで頼りないモノを見る、憐れみをした目だった。
(少し早い反抗期のエイラ・・・可愛かったな)
サーキースは妹が大好きなシスコンだ。
妹が赤ん坊の時に拙いながらもサーキースの名前を言ってくれた所から、彼のシスコンが始まった。
(イヤ、あの目は弱い俺を頼りたくないって言う可愛い目だった)
エイラは他の子よりも可愛くて大分変わった妹だ。
とても、とても可愛く、絶世の美少女なのに、趣味嗜好は男の子より(元が男性だから当たり前)で、普段から未来が見えると公言して、実際に占いで当てている本物の予知能力者だ。
そのため、周囲から異端者や化け物を見るような目で見られており、友人も不良であるサーキースの知り合いしかいない状況である。 (後々海に出るから海賊団以外の友達なんて要らないナと本人は気にしていない模様)
サーキースは、そんなコミュ障の可愛い妹を守る為に強くなろうとしていた。
(俺の可愛いシスター、まだ俺は頼りないのか?)
エイラが困った時に兄貴として助けられるように、ちゃんとしたククリナイフの扱い方を学び、ベラミー相手にそこそこ戦えるようになり、周囲からはベラミー一味のNo.2と言われるほどの強さを手に入れた。
しかし、エイラは未だにサーキースを頼ってくれず、時折あの様な哀れみを感じる目で見ている。
(いや、思い上がるな俺・・・可愛い妹のエイラがやった様に、俺は軍艦から武器を盗めるのか?)
無理だ。エイラは先読みの力で六歳ながらも軍艦から武器を盗み出せた、無能力なサーキースが行ってもすぐに捕まってしまうのがオチだろう。
サーキースはそこまで考えると、ククリナイフを一旦仕舞い込んで外に出る。
(俺はいつか、可愛い妹よりも強くなって頼られる兄貴になりたい)
シスコンの理想は、強くカッコいい兄貴としてエイラを守り、頼られる存在になる事。
今の頼りないモノを見る目ではなく、危険な時に助けを求められる人になれるようにサーキースは今日も鍛える。
・・・流石、シスコン。あの妹(ts転生者)に理想を抱きすぎである。
あと、No.2が強くなってきた事により、ベラミー自身も負けないように強くなると言う現象が起きている。
図らずも、エイラは既に原作ブレイクをしていた。
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あれから時が飛んで一年。
今日もエイラは、ローと別れた時から毎日欠かさずしている探し物占いをしていた。
(マァ、今日もどうせ何の手がかりも無さそうだけどナ)
いつものようにタロットカードをめくっていると、普段とは違うイメージが頭に浮かぶカードが配置されている。
(ウン、アレ?コレはもしかして・・・)
期待しながら最後のカードを確認する。
(今日の午前中に、この街の海岸沿いで悪魔の実が漂流するのカ!?)
占いの結果を確認すると急いで何処の海岸に漂流するのかを占う。
(場所は・・・ッテ、船の空き倉庫!?)
示された場所は、普段からベラミー海賊団が使用している船の空き倉庫の前。
何という幸運、ワタシはこの占いの結果が出ると急いで家を出る。 途中、兄貴から声を掛けられるが待っている暇はない。
誰かに取られる前に悪魔の実を確保せねば!
海岸沿いにある、古い船の空き倉庫。
この空き倉庫は現在、ベラミー海賊団という街の悪ガキ共が秘密基地として使用しており、面倒事が嫌いな街の住民達は誰も近寄らない場所だ。
エイラは大人顔負けの足の速さで、ベラミー海賊団のアジトへと全力で急ぐ、後方からは何事かと思ったサーキースの兄貴が妹よりも若干遅い速度で走っている。
古い倉庫の前にある海岸沿いの通りに出ると、普段なら見当たらない人影が見えた。
まさかと思いつつも、走る速度を落とさずにその影へと向かう。
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ベラミー海賊団のリーダー、ベラミーはここ最近親との仲が悪い。
それはベラミーが悪ガキ達の筆頭なのと、将来の夢が憧れのあの人と同じ海賊になる事、それらが切っ掛けでベラミーは親と絶縁するほどの大喧嘩をした。
目が覚めると父親から殴られた場所が痛む。
「クソッ」と悪態をつきながらもベッド代わりに使用していたソファから起き上がり、用を足す為に外へと出る。 フフンと鼻歌歌いながら堤防の上で用を足していると、凄い勢いで幼馴染の妹のエイラがこちらへ走ってくるのが見えた。
ベラミーから見たエイラは、親友の妹で未来が見える変わり者。 実際に占いで未来が見えている事といい、そこら辺の女子とは違って冒険や格闘技に興味があり、俺が語るドフラミンゴさんの武勇伝を聞いてくれる。 中身が男のような男オンナで普通とは違う存在だ。
そんなエイラが勢いよくズザザっと滑りながら俺の前へと止まった。
「よう、エイラどうしたんだ?そんなに急いでよぉ」
「べ、ベラミー先輩、今ココでナニしてたんだナ?」
「ナニって、見てわかるだろ?海に向かって小便を出してたんだよ」
俺が用を出し終えてジッパーを上げていると、青い顔をしたエイラが恐る恐る堤防の下を見渡して何かを探していた。
ウギャァァァァ!!
エイラは、何か見つけたと同時に悲鳴を上げた。なんだ?死体でも流れていたのか?
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占いの結果で出た古い倉庫に急いで来てみタラ、ベラミー先輩が海へ小便してた、しかも悪魔の実が近くにアル場所で・・・モウ食えないヨその悪魔の実。
生理的に無理になった悪魔の実を、後から来て何も知らない兄貴に、アジトへと回収してもらう。
気ノセイカ 少シ臭ウンダナ(´×`;)
「それでエイラ、俺が運んだコレは一体何だ?何かのフルーツのようだが・・・」
「ソレは悪魔の実ダゾ」
「「悪魔の実!?」だと!?」
ベラミー先輩と兄貴は驚いた様子でワタシと悪魔の実を交互に見る。
「あ、悪魔の実と言えば伝説のアレか?食べると特殊な能力者になれるが、海に嫌われて泳げなくなるって言う、あの?!」
「ウン、その貴重性と力から最低でも1億ベリー、実の種類によっては10億以上で取引される事があるゾ」
「い、1億ベリー!?お、おいベラミー、どうする?売った方がいいんじゃないか?!」
私達兄弟のやり取りを聞いていたベラミーは、しばらく思考して悪魔の実を見た。
「・・・コイツは俺が食べる、ドフラミンゴの右腕になるためにな」
「なっ!?ベラミーさっきの話しを聞いてたのかよ!!1億ベリーだぞ!1億ベリー!!」
ダンダンと机を叩きながら兄貴はベラミーに抗議する、一億あれば俺たちの船を買える、メンバー全員に武器が買えるなど売る利をベラミーに話すが、ベラミーの意見は変わらないようだ。
「おい、エイラも何とかベラミーを説得してくれよ!」
「アー兄貴、ゴメン。ワタシもベラミーが食べるのに賛成なんだナ」
「っな・・・」
「兄貴、悪魔の実は確かに珍しいケド、グランドラインで有名な海賊の殆どは能力者ナンダゾ? ワタシ達もいずれグランドラインに行くなら、一人くらい能力者が居ないとキツいんだナ」
「ハハッハハハ反対しているのはサーキース、お前だけのようだぜ?」
1億ベリーなのに・・・とサーキースの兄貴は項垂れて、ソファに深く腰掛ける。
「クハハすまねぇなサーキース、1億ベリーいただくぜ?」
笑いながら、カブリと悪魔の実を食べ始めたベラミー。 笑顔から一転、ベラミーの顔が上から下へと青くなり、無理矢理悪魔の実を喉の奥へと飲み込む・・・それよりもその悪魔の実洗った?
(ウェ・・・ベラミー先輩、洗わずに食べたヨ)
「お、おいベラミー大丈夫か?」
「ゲッホ、ゲッホ!!オエッ・・・クソッ不味いぞコイツ!!」
「悪魔の実ハ、食べるとクソマズイんだナ。ハイ、コレお水」
今のベラミー先輩にワタシは、生理的に近づきたくないので水を投げ渡す。
「それを先に言え!?」
ベラミー先輩は、キャッチした水筒の水を口の中に含み、濯いで吐き出す。
「ベラミー何か変わったか?」
サーキース兄貴にちょっと待ってろとベラミー先輩は言いつつ、自分の体に変化がないか確かめる。
しばらくすると、ベラミー先輩は何かを掴んだようでトントンとその場でジャンプする。
「ハハッハハハ!!スゲエ!!スゲェぞ!!これが悪魔の実の力か!!」
「ベラミー先輩?」
(コレはやっぱりあの実カナ?)
「サーキース、エイラ!!いいか見てろよ!」
ベラミー先輩は思いっきりその場でしゃがみ込むと、足はバネのように巻かれて太くなる。
「コレが悪魔の力だ!!」
ボッンっと鳴る爆発音と共にベラミー先輩は、その場で弾丸のように弾け飛んだ、その速度は目では追いきれないほどの速さで・・天井に突き刺さった。
「べ、ベラミィー!!?」
「ウワァー、コレが悪魔の実の力かー、流石ダナー」(棒読み)
トイウカ アレ 生キテルノカ?( ̄× ̄)?
「エイラァ!!何してる早く助けに行くぞ!!」
その後、屋根に突き刺さって気絶していたベラミー先輩は、能力者になったおかげか軽症だった。