シャーマンキング BASARAを宿す者 (1時凍結解除)   作:タイキック新

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気まぐれ投稿です。

思い付いたのを書いているだけなので、期待に添えるかはわかりませんがよろしくお願いします。


プロローグ
第一話


ここは日本で有数のシャーマン一家である麻倉家、そこの家の屋根に二人の少年が夜空を眺めていた。

 

「なぁ…(こう)…」

 

「ん~?」

 

「オイラさぁ、シャーマンキングになるってじいちゃんの前で宣言しちまったけど、ホントになれると思うか?」

 

「無理だね」

 

光と呼ばれた少年に不安を語る少年、麻倉葉(あさくら よう)

そして、その不安を聞いてバッサリと切り捨てる黒髪の少年、麻倉光(あさくら こう)

 

この二人は義理の兄弟であり、共に「シャーマン」の道を歩む者。

 

「えぇーー!!無理って…そりゃねぇだろー」

 

「だって、シャーマンキングになるのは俺だから」

 

「えぇ!?オメェじいちゃんの前では興味ないっていってたじゃねぇかよぉ」

 

光は不敵に笑い、夜空に手を伸ばした。

 

「じっちゃんの前でそんなこと言ったら、あの人のやり方を強制される気がするからよ、俺は俺のやり方で俺だけの持ち霊を見つけてシャーマンキングを目指すんだ」

 

光の言葉を聞いた葉は、あっけにとられた顔になるが、すぐにいつものゆるい笑顔を見せた。

 

「そっか」

 

「それにお前、いつも言ってんじゃん…なんとかなるって、今さら不安なんてお前らしくねーよ」

 

「そうだな、オイラは何がなんでもシャーマンキングになる…光、お前と戦うことになったとしてもな」

 

「ははっ、じゃあそん時はそん時、何とかしようぜ」

 

光は葉に向けて拳を出す。

 

「おう、にしし」

 

葉も光の拳に拳を当てて、二人で笑い合う。

 

「シャーマンキングになる時は正々堂々」

 

「どっちがなっても恨みっこ無しだぞ」

 

それから数年後、場所は変わり、ここは宮城のとある場所

 

「ふぁ~っ…ったくじっちゃんのやつ、なんで宮城まで足を運ばされないといけないんだよ、許嫁とかいうけど、会ったこともない奴と結婚なんてオレは嫌だぞ…」

 

光と葉は葉明(ようめい)の指示により、それぞれ許嫁に会うため違う土地に行くことになっていた。

 

葉は青森の恐山へと、光は宮城の瑞鳳殿付近にある陰陽師の一族の1人、三枝(みつえ)の家へと足を運んでいるところだった。

 

「葉は許嫁に会ったのかなぁ?どんなやつだろ…ってかアイツ大丈夫なのかな?オレがこっちに向かう前に葉のやつはとっくに恐山に向かったらしいしなぁ…さすがに会えているだろうけど」

 

「先程からぶつぶつと何をおっしゃっているのですか?」

 

「!」

 

光が独り言を呟きながら歩いていると、1人の少女に声をかけられる。

 

 

「誰?アンタ」

 

「質問に質問で返すなんて、礼儀をわきまえていませんね、バカなのですか?死ぬんですか?」

 

ピキ

 

光は少女の言葉に、少しばかり苛立ちを覚える。

 

「誰がバカだ。まな板娘」

 

ドカァッ!!

 

「ぐぼぉ!!?」

 

光は少女のパンチを顔面に受け、気を失ってしまった。

 

「な…なんで?……」

 

 

 

 

パチッ

 

「おや?目が覚めたかい」

 

「三枝のばっちゃん?」

 

光が目を覚ますと、目的地としていた三枝の屋敷の中だった。

 

「オレ…どうやってここに……?」

 

「アンタ瑞鳳殿の近くで寝てたんだよ。覚えてないのかい?まったく、葉明から今日辺りに光がうちに来るって聞いて待ってたらこれだよ」

 

「瑞鳳殿…思い出した!!!あのまな板娘!!人の事をブッ叩きやがって!!」

 

「誰がまな板娘ですか」

 

「!?」

 

光が振り向くと、そこには先程光を叩いた少女が巫女服すがたで立っていた。

 

「テメェ!!まな板娘!!」

 

「なんですか?何か言いたいことでも」

 

「おや、アンタ達、もう会ってたのかい」

 

「ばっちゃん!!こいつは…」

 

「この娘はアタシの義理の孫…そして、アンタの許嫁さね」

 

三枝の台詞に光は呆気にとられ、一瞬だが思考が停止した。

 

「…へっ?」

 

「だから、この娘はアンタの嫁になる女、桜 双葉(さくら ふたば)、今はアタシの家名で五星(いつぼし)って名字だがね、まぁ、仲良くやりな」

 

「はいぃぃぃ!!?」

 

 

 

「はぁ…なんだってあんな女と許嫁なんだよ」

 

光は客間でうなだれていた。最悪の第一印象。しかし、悔しいことに顔だけは可愛い。

 

(ってなに考えてんだオレは!!!)

 

バタン!!!

 

「わあ!!」

 

襖をいきなり開けられ飛び起きた光は、壁際に逃げ、背をつける。

 

「晩御飯、できましたよ。さっさと来て下さい」

 

それだけを言うと、双葉は居間へと戻っていった。

 

「やっぱ可愛いくねぇ」

 

(はぁ~葉はもうちょっとマシな嫁さんもらってんのかなぁ…羨ましい……)

 

この頃、葉がアンナと出会っていることは、光には知るよしもなかった。

 

 

 

「なぁ、ばっちゃん」

 

食事中、光は三枝に話しかける。

 

「なんだい、トイレかい?さっさと行ってきな」

 

「ちっげぇよ、何でオレと葉は許嫁を決められてるのかなって思ってよ」

 

「あぁ、そんなことかい、答えは簡単さね。必要だからだ」

 

「必要?」

 

「アンタ…葉には双子の兄がいるのは聞いたことあるんだろう?」

 

「あぁ、ハオ…つったっけ?」

 

ピクッ

 

葉王(ハオ)という名前に、双葉はピクリと反応する。

 

「そう…その葉王を葉には倒してもらわにゃならん、アンタにはそのサポートをしてもらいたいんだよ」

 

「サポートねぇ…」

 

「葉は麻倉家を継いで葉王を倒さないといけない、そしてその為には強い嫁が必要…その手助けとなるアンタにもね」

 

「ふーん」

 

 

「…葉王……」

 

光は小声で呟く双葉を見ると、肩を震わせていた。

 

「?」

 

その後食事を終えてテレビを観ていた光と双葉は、一言もしゃべらずにジッとしていた。

 

(お、紅白ボブが出てる。葉も今頃キノのばぁちゃんの所で観てんのかなぁ?アイツ、ボブ好きだしなぁ)

 

「アンタら…いつまでも黙ってテレビなんか観とらんと、外にでも出てきたらどうだい?二人っきりで」

 

「このくそ寒い夜に外に放り出そうなんて…ばっちゃんは鬼か何かで?」

 

「いいから、もうじき年明けなんだ、初詣にでも行ってきな」

 

「はぁ…へいへい」

 

光は上着とマフラーを取り出すとそれを着こなし、双葉に声をかける。

 

「おーい、ちょっくらどこかで時間潰して初詣いこうぜ」

 

「…えぇ、わかりました」

 

双葉も立ち上がると、1人で先に玄関に向かう。

 

「ってかお前、寒くねぇの?」

 

「平気ですこれくらい、軟弱な貴方とは違いますから」

 

「いちいち一言多いやつだなお前は!!」

 

口喧嘩をしながら出ていく二人を、三枝は黙って見送った。

 

「はぁ…まったく、もうちょっと仲良くできんもんかねぇ」

 

 

ヒュオォォォ

 

「うぅ~っ寒」

 

「はぁ…はぁ…」

 

二人はファミレスでしばらく時間を潰した後、初詣に向かっていた。

 

「そういやぁ、ちょっといいか?」

 

「なんですか?」

 

「オメェ、オレと三枝ばっちゃんが話してるとき、葉王って名前に反応したよな?」

 

ピクッ

 

「ほら、今も…何かあったのか?」

 

「……あなたには関係ありません」

 

「…ふーん……」(話したくないってことね)

 

二人が初詣に向かう道中、見たことのない化け物が現れる。

 

「死ネ」

 

「は?」

 

ガァァァ!!!

 

「うおぉぉぉぉ!!?」

 

光は双葉の手を取り、走って逃げ出す。

 

「何あれ!!ナニアレ!!なにあれーーーー!!!!」

 

「鬼…ですね」

 

「鬼!!?」

 

「えぇ、たまに出るんです…とりあえず離してください」

 

「はっ!!?」

 

双葉は光の手を振りほどくと、懐から一枚のお札を取り出す。

 

バッ

 

「はぁっ!!」

 

お札を鬼の額に向けて投げ、お札はピッタリと鬼の額に張り付く。

 

双葉は、お札に念を込め始める。

 

「急急如律令!!」

 

ボウ!!

 

「ギャアァァァ!!!」

 

鬼から炎が上がると、鬼は悲鳴をあげながら消えてしまった。

 

「す…すげぇ…」

 

「私は…陰陽師の末裔…」

 

「え?」

 

「その看板に泥を塗ったアイツは…絶対に許さない……」

 

「……」

 

 

『おもしれぇ』

 

瑞鳳殿の前で、幽霊が一体、二人の事を見ていたことに、二人は気づかなかった。

 

「鬼…そして陰陽師…か」

 

「何を考えてるかはわかりませんけど、さっさと行きますよ初詣…行くんでしょう?」

 

「あ…あぁ…」

 

光が双葉と共に神社へと向かおうとすると、またしても小鬼が現れる。

 

あぁぁぁぁ…

 

「っ…また」

 

 

「よぉ~く~も~オレの駒を一つ無駄にしてくれたなぁ」

 

「!!?」

 

光と双葉の前に、かなりガタイのいい男が現れた。

 

「なんですか?貴方は」

 

「オレの事なんかどーでもいいんだよぉ、重要なのはオレの駒を…鬼を倒しちまったことよ。せっかく葉王様に認めてもらえそうな力を手にいれ、試しがてらにこの先の神社で人暴れしようとしてたのによう」

 

「っ…!!」(葉王!!)

 

双葉の目付きが変わり、お札を取り出す。

 

ガッ

 

「うっ…」

 

双葉の後ろから、また新たに鬼が現れ、双葉を捕まえる。

 

「双葉!!!」

 

「鬼が一匹だけなんて誰が言ったぁ?テメェさえ死ねば後は楽なもんだ!!ヒャハハハハハ!!!」

 

「双葉を放せぇ!!」

 

ドガァ

 

「がっ…」

 

光が双葉を捕まえている鬼に殴りかかろうとするが、鬼が腕を一振りするだけで、光は吹き飛ばされてしまった。

 

「くっ…そっ…」

 

「ヒャハハハハハ!!!人間が鬼に敵うわけねぇだろ!!バカじゃねぇのか!!」

 

「さぁ鬼よ!!その小娘を握りつぶしちまいなぁ!!!」

 

ギリギリギリ

 

「ぐっ…あっ…」

 

「双葉ぁ!!!」

 

「もういい…逃げなさい…このままじゃあなたも…」

 

「ふざけんな!!!」

 

「!!」

 

双葉の逃げろと言う言葉に、光は強く反発した。

 

「誰が逃げるか…テメェの惚れた女1人残して逃げたら…男じゃねぇだろ!!!」

 

「っ…//」

 

『――いい覚悟だ。気に入ったぜ、Boy』

 

「!!」

 

光が覚悟を決めたとき、光の背後から1人の霊が現れた。

 

『アンタの覚悟を認めて、このオレが力を貸してやる』

 

「……武将の……霊?」

 

「なんだアイツは…鬼ども!!妙な事をされる前にその二人を片付けなぁ!!」

 

鬼の一匹が光に襲いかかり、もう一匹は双葉を握りつぶそうと力を込める。

 

「うっ…あっ…」

 

「双葉…オイ!!あんた!!何でもいい!!アンタの力…オレに貸してくれ!!」

 

『いいぜ、アンタのそのHeart、この奥州筆頭・伊達政宗が買った! 力を貸してやる、遠慮なく使いな!』

 

「今まで持ち霊を持つまで使わないと決めていたけど…双葉を護れるなら、遠慮なく使ってやる!!」

 

「政宗!!!」

 

光が右手を上にあげると、政宗は人魂の姿へと変化する。

 

「ヒトダマモード!!!」

 

そして、光は政宗の魂を、自分の身体に入れる。

 

「憑依合体!!!」

 

憑依合体した光からオーラが発せられ、それにより鬼が吹き飛ぶ

 

「なんだ!!」

 

「憑依…合体…シャーマンのみに使える力…」

 

シュゥゥゥ…

 

オーラが消えて現れた光の腰には左右三本ずつ、刀を携えていた。

 

(巫力のみで…刀の具現化まで…)

 

光は刀を一本抜き鬼に向ける。

 

「『さぁーて…ド派手なparty(パーリー)と行こうじゃねーか』」

 

光は青いオーラを纏い、高速で移動すると、双葉を握っていた鬼の腕を裁ち切る。

 

「がぁぁぁ!!!」

 

「『Too late(遅いぜ)!』」

 

ドサッ

 

鬼の腕から落ちる双葉を、光は素早くキャッチする。

 

「よぉ、無事か?」

 

「え…は…はい//」

 

光は双葉を下ろし、鬼に向かっていく。

 

「政宗!!お前の力、もっと借りるぞ!!」

 

『HA! OK! この竜の爪、好きなだけ振るいな!』

 

鬼の目の前に移動した光は、刀を三本抜き、右手の指に挟み込む。

 

PHANTOM DIVE(ファントム ダイブ)!!」

 

そう言うと光は、薙ぎ払いから飛び上がって斬り下ろしを放ち、衝撃波を奔らせ鬼を粉々にする。

 

「う…嘘だろ…」

 

「終わりだ」

 

光は、刀を引き、電撃を溜める。

 

HELL DRAGON(ヘル ドラゴン)!!」

 

前方一直線に電撃を放つと、残っていた鬼と、鬼を操っていた男が電撃に巻き込まれ、そのまま消滅し、戦いは終わった。

 

それと同時に光の中から政宗が人魂から戻って現れ、光は大きく息を吐いた。

 

「お…終わった」

 

『上出来じゃねーか、中々楽しめたぜ』

 

光は顎に手を当てて考え込むと、政宗を見て決意する。

 

「決めた!!」

 

『?』

 

「政宗!!お前、オレの持ち霊にならないか?」

 

『持ち霊…だと?』

 

「あぁ、お前、この現世に残っているってことは未練があるんだろ?だったらオレがその未練を断ち切るのに協力してやる。だからそれまではオレの持ち霊として、オレに力を貸してくれねぇか?」

 

『…HA!おもしれぇ、いいだろう。この竜の力、アンタにしばらく貸してやる』

 

「ホントか!!よっしゃぁ!!持ち霊ゲットォ!!!」

 

『それはいいが、いいのか?アイツは放っておいて』

 

「?」

 

政宗が指を指した方には双葉が腰を抜かして座り込んでいた。

 

「しまった!!忘れてたぁ!!!」

 

『はぁ~…』

 

光は慌てて、双葉の下に駆け寄る。

 

「おい…大丈夫…か?」

 

バッ!!

 

「!!?」

 

双葉は光が近付いてくると、いきなり光に抱きつく

 

「お…おい…え?」

 

『ヒュ~』

 

「…ありがとう……怖かった…」

 

双葉は涙を流しながら、光に抱きつき続ける。

 

「そうか…もう大丈夫だ」

 

「うん…でも…しばらくこうさせて」

 

双葉が抱きつき続けるのを、光は黙って身体を預けた。

 

それから一週間が過ぎ、光は麻倉家に戻ることとなった。

 

「もう帰るのかい?もうちょっとゆっくりしていけばいいのに」

 

「あ~そうしてもよかったんだけど…政宗との憑依合体を少しでも早く完璧に使いこなして、双葉と葉を守れねーといけねーからな、今回は早めに帰る事にするよ」

 

光が双葉を見ると、双葉は顔を赤くして下を向いていた。

 

「じゃ、また会おうぜ二人とも」

 

「あぁ、今度は葉と二人でゆっくりしにおいで」

 

「おう!!」

 

光が列車に乗り込もうとすると服を引っ張られバランスを崩して後ろを振り向く。

 

「おわっ」

 

チュッ

 

「!!」

 

光の唇に柔らかい感触が当たる。

 

「…今はこれで我慢します。近い内に…また」

 

そのまま列車のドアは閉まり、光を乗せた列車は発車した。

 

(いつの日か…また……)




とりあえずこんな感じかな?

このやり方なら、銀魂とかともクロスオーバーできるんじゃね?やり過ぎるとおかしくなるからあまり多くはできないけど

もう一作品と平行しながらやっていきます。
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