シャーマンキング BASARAを宿す者 (1時凍結解除)   作:タイキック新

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今回は蓮との決着は書ききります!…絶対!…必ず!…出来るかな?…出来なくてもよろしい?…


第五話

ドッ!

 

「よ…葉くん!!」

 

葉は肩から血を流して倒れ、動かなくなってしまった。

 

「クククッどーだ、この恐るべきスピードとパワー、これが霊の動きを全開までトレースする憑依100%状態だ」

 

「だがキサマはせいぜい10%が限度と言ったところか…いくら強い霊を持とうが、それではオレに勝つことはできん。阿弥陀丸は…もらっていくぞ」

 

 

「うっ…うわあああっ!!一体何がどーなってるんだ!!葉くんと阿弥陀丸が負けるだなんて!!」

 

「フン、甘いのさ霊を支配出来ぬシャーマンに霊は使いこなせない。それを友達などとぬかすあの男が、霊を支配できるハズがなかろう!」

 

 

「…!支配!?」

 

 

「そうだ、我々にはそうしなければならぬ訳がある。何しろ憑依状態においては、この身体の中に二つの魂が同居することになるのだからな」

 

 

「二つ…!」

 

二つの魂が同居するという意味に、まん太は理解する。

 

「ほう、理解が早いな、一つの身体を二つの心が操縦する。そこに生ずる様々な抵抗は計りしれん」

 

「シャーマンとは!自らの意志で霊の力をこの世に行使する存在その為には常に霊を100%支配し道具として使いこなさねばならない!!!霊を友達などと甘いことをほざいている奴に霊の力を100%引き出せるハズがなかろう!!!」

 

「いくら優れたF1マシンを持っていてもパイロットがクズではレースに勝てんという事さ。優れたマシンには、それを支配するだけの優秀なパイロットが必要だ。安心して死んで行け、キサマの阿弥陀丸はオレが上手に乗りこなしてやるよ」

 

 

(光くん!早く戻ってきて!このままじゃ葉くんが!)

 

「阿弥陀丸はマシンじゃねぇ!!」

 

「!」

 

蓮の攻撃を受け、気を失っていたと思われた葉が、ゆっくりと起き上がる。

 

「阿弥陀丸はオイラの友達だっつってんだろうが、まだ道具扱いする気なんかオマエは!!」

 

 

「よ…葉くん!!」

 

 

「キサマ…まだ起き上がる力があったか!!」

 

「ってー!なんて血だ…阿弥陀丸がギリギリかわしてくんなかったら腕無かったぞ」

 

「クククッこれ程不利な状況下で尚 馬孫の攻撃に耐えるとは、ますますキサマが欲しくなってしまうじゃないか…阿弥陀丸!」

 

憑依合体が解け、阿弥陀丸が葉の身体から現れる。

 

『ふざけるな、誰がお主などに憑くものか』

 

「いきがるな、そんな状態で何ができる。また憑依して戦ったところで、次はかわすことなど無理なのだぞ。キサマのご主人様のそのケガじゃな」

 

『くっ!!すまぬ葉殿、拙者がもう少し強ければこんなことには』

 

「なに言ってんだ、お前は充分強いよ阿弥陀丸。ふがいないのはこのオイラさ、まいったよ…あんな奴がいるなんてな、こんなことなら光みたいにちょっとでも憑依の修行しとくんだった」

 

「阿弥陀丸、オイラはアイツに勝てないだろう。だから今すぐここから逃げるんだ」

 

蓮は、葉の提案を鼻で笑う。

 

「フッまた無駄な足掻きを…キサマが死ねばそのサムライのこの世での拠り所などもうないのだぞ」

 

「…だから親友の茂助のいるあの世へ行くのさ。阿弥陀丸はもうこの世に未練なんかないんだからな」

 

『!』

 

「バカな!通常、一度成仏した霊は!二度とこの世に戻ってくることがないのだぞ!つまりキサマは持霊を捨てるというのか!?」

 

「阿弥陀丸がお前のものになるくらいなら、全然マシ」

 

『…葉殿』

 

「キサマァ!!ならば!!そのサムライが成仏する間もなくキサマを殺し我がモノとしてくれる」

 

蓮は、葉に向かって薙刀を構えて飛び出す。

 

 

「葉くん!」

 

 

 

 

「政宗!憑依合体!」

 

「!」

 

ガキィン!

 

葉が殺される瞬間、光が現れ、蓮の攻撃を一本の刀で防いだ。

 

「光…」

 

『光殿…政宗殿』

 

「光くん!」

 

 

「ったく、やっと双葉の説教が終わって戻ってきてみたら、なんだよこの惨劇は!」

 

『HEY!お二人さん、どうやらまだ生きてるみてぇだな』

 

「なんだキサマは」

 

「テメェが殺そうとしていた奴の弟だっつったらどーする?」

 

「ほう…ならばキサマもシャーマンか」

 

「あぁ、テメェか、まん太が言ってた蓮ってやつは」

 

「そうか、ならばキサマの持霊もこのオレに献上するがいい、そうすればキサマら二人の命は助けてやらんこともないぞ」

 

光は首を傾げ、聞き返す。

 

「は?なに言ってんだお前は」

 

「何?」

 

「献上って…こいつらはモノじゃねぇだろ、頭おかしいのか?」

 

蓮は、怒りでワナワナと震え出す。

 

「そうか…キサマも霊を友達などとほざく口か…ならばキサマを殺し!阿弥陀丸とキサマの武将の霊を一気にオレの物にするまでだ!」

 

「いくぞ!馬孫!憑依100%!!」

 

 

「気をつけろ光!そいつはさっきとは比べ物にならないくらい強くなってるぞ!」

 

「問題ねぇさ、なぁ政宗」

 

『あぁ、あの程度ならno problem!』

 

蓮は薙刀を光に向けてくり出す。

 

「中華斬舞!!」

 

ガキィン!

 

「!」

 

光は刀で、蓮の薙刀を受け止める。

 

(なぜこいつはオレの中華斬舞を受け止められる!?まさか!?霊を友達という奴が…憑依100%に!?)

 

「憑依がどーのとか言うけどな、そんな事知ったこっちゃねぇんだよ、こちとら始めッから戦いの時の考え方はオレが政宗に合わせられるように努力してきたんだ。何%の実力が出てるかは知らねぇが、戦国の武将がそう簡単にやられるわけねぇだろ」

 

「なんだと!?まさか!キサマは霊を無理矢理操るのではなく、自分の魂や考えを完全に霊そのものに任せているというのか!」

 

「実戦経験が多い方に、考え方を有するのは当然じゃねぇのか?お前は自分の霊を無理矢理自分の考え方に合わさせてるんだろ?ならその逆だってできてもおかしくねぇじゃねぇか」

 

『――HA! 言ってくれるじゃねぇか、光! 暴れるぜ、Are you ready?』

 

「チィ」

 

蓮は薙刀を振り回し、周りの物を切り裂いていく。

 

「政宗!」

 

『OK!』

 

ジャキィン!

 

光は片手に三本ずつ、刀を指で挟んで、一気に引き抜いた。

 

「『この竜を六爪流にしたやつは随分と久しぶりだ』」

 

「舐めるなぁ!!」

 

 

「『HA!DEATH BITE(デス バイト)!』」

 

「!」

 

光は片手で切り上げの動作に入ると、蓮は薙刀を下に構え、切り上げを防ぐ。

 

「『やるじゃねぇか!中々楽しめそうだ!』」

 

「ぐううっ!」

 

ズガガガガ!

 

光と蓮の攻防を、葉と阿弥陀丸の二人は黙って見ていた。

 

「すげぇな…光の奴、いつの間にあんなに強くなったんだろうな」

 

『葉殿…』

 

「?」

 

『先程のようなことを言うのは、もうやめてほしいでござる』

 

「…阿弥陀丸……」

 

『確かに茂助との約束を果たした今、拙者の未練はその時なくなったかもしれぬ…しかし、今は葉殿という未練があるため、そう簡単には成仏できぬでござるよ…だから…』

 

「…わかった、すまなかったな阿弥陀丸、無理なこと言っちまって」

 

阿弥陀丸は、笑みをこぼす。

 

『わかってくれればよいでござるよ』

 

「さてと…じゃあオイラたちも光に力を貸すとするか」

 

『しかし、葉殿は肩をケガして…』

 

「大丈夫さこのくらい、なんともねぇよ」

 

 

ズガガガガ!

 

光と蓮の攻防は、より激しさを増していた。

 

そのなかで、蓮は徐々にだが光の動きについてこれるようになってきていた。

 

(よしっ…この流れなら…不意をついて一撃で殺してやる!)

 

「『MAGNUM STRIKE(マグナム ストライク)!』」

 

光は、超高速の突きを繰り出すが蓮はぶつかる瞬間に身を捻って光の攻撃をかわす。

 

「!」

 

「死ね!中華斬舞!」

 

蓮は光の背後に回り込み、薙刀を振り下ろす。

 

「『しまっ…!』」

 

 

 

「光くん!」

 

 

ガキィン!

 

「「!?」」

 

二人の間に割って入り込んだのは、先程肩に重症をおったハズの葉が、短めの鉄パイプを二本持って防いでいた。

 

「葉!?」

 

「キサマ!邪魔を…!」

 

そして蓮は、葉が蓮の攻撃を防いだことに、違和感を感じる。

 

「はっ!」(何故こいつも我が馬孫の攻撃を受け止める事が出来たんだ!?まさか…!)

 

(憑依…100%状態…!?)

 

ガキィィィン!

 

「フッ…まさかな」(あの光という奴の理屈ならともかく…霊を友達だ何だと言っている奴が、いきなり憑依100%状態になれるハズがない…何らかの偶然だ)

 

「出来るさ」

 

「!!」

 

「レンとか言ったな、お前が教えてくれたんだ。お互いの気持ちが100%一つになれば、100%霊の力を引き出せることを」

 

「そして今、オイラ達の気持ちは一つになった…お前を倒すとな」

 

葉は、阿弥陀丸特有の腰の左右の鞘から、刀を半身抜いた状態を模した構えをとる。

 

「葉…その構えは?」

 

「如来!!」

 

「ッ…気持ちが一つになっただと?下らんデタラメを言うな。いくら友達とはいえ、互いの意志が100%一致することなどありえん」

 

蓮は薙刀をもう一度構え、今度は葉に向かって攻撃しようとする。

 

「キサマらの言う友達とやらが…全てキサマらの思い通りになったことなど一度でもあるか!!」

 

「ある!!」

 

「これが答えだ!阿弥陀流!後光刃」

 

葉は、居合いで蓮を吹き飛ばすが、蓮の体力を削りきるには少し足りなかった。

 

「くっ…この武器は使い物にならんか…だが、まだオレには拳法がある!これで終わりではないぞ!」

 

「いや!終わりだ」

 

「!」

 

光が蓮の目の前まで飛び上がり、頭上で腕を交差する。

 

「『X(エックス)!』」

 

交差した腕を振り下ろし、今度こそ、蓮との勝負に決着がついた。

 

「がはぁっ!」

 

(憑依100%と、そのオレよりも実力が上の男…まさか…これが真実だとすれば…!)

 

(奴等にもシャーマンキングとなる資格が…!!?)

 

バタッ

 

「葉!」

 

『葉殿!』

 

「葉くん!」

 

『葉!』

 

葉は決着がついたと同時に意識を失い、その後病院に運ばれることとなった。

 

 

それから3日後

 

「うぅん?」

 

朝早くに葉が目を覚ますと、病院のベッド上で寝ていることに気がつき、周りを見渡すと、光とまん太が椅子に座って眠っていた。

 

パタッ

 

「?」

 

「んあ~!…おはよう」

 

「いい天気だぞぉ」

 

「昨日までぶっ倒れて寝てたってのに…呑気なもんだ」

 

「へへへ…アイツ、蓮は?」

 

光とまん太は、同時に首を横にふる。

 

「さぁな、お前を病院に運んでからは見てねぇよ」

 

「そっか…阿弥陀丸」

 

葉に呼ばれて、阿弥陀丸が位牌から現れた。

 

『気分は…どうでござる?』

 

「うーん悪くねぇけど、身体はそこら中痛いよ」

 

『そこから強くなるでござるよ』

 

「いいよ、別に弱くて、痛いのしんどいからなぁ」

 

光は驚いた顔で、まん太に聞いてみる。

 

「え?そうなの?筋肉痛みたいなもんなの?」

 

「何で僕に聞くのさ」

 

『アンタも強くならねぇと、まだオレを完全に使いこなせていないぜ』

 

「マジで?やっぱり修行とかまだまだ必要か?」

 

『Naturally』*1

 

 

「ホント、緩いわね」

 

「全くです」

 

病室の出入り口から少女の声が聞こえ、全員がそちらに注目する。

 

そこには、二人の少女、アンナと双葉が立っていた。

 

「先が思いやられるわ」

 

「貴方もですよ、光さん」

 

 

「げっ…もう来た…」

 

 

まん太は、二人の近くに行き笑顔で質問する。

 

「えっと…あのぉ、どちら様で?」

 

「うるさいわよ、水まんじゅう」

 

「貴方には関係ありませんよ」

 

ムカッ

 

「みっみっみっ、みずぅ~!」

 

「久しぶりね、葉」

 

「光さんも先日の電話ぶりで」

 

「や…やぁアンナ」

 

「電話ぶりって…実際には会ってねぇじゃねぇか」

 

「何かいいましたか?」

 

「イイエナンデモ」

 

 

「二人とも知り合いなの?」

 

まん太が二人に訪ねると、二人は気まずそうに答える。

 

「「幼なじm…」」

 

「「許嫁(よ)(です)」」

 

 

 

 

「『許嫁ぇぇぇ!!?』」

 

まん太と阿弥陀丸は、驚いた顔で二人を見る。

 

「政宗も、相変わらずお元気そうで」

 

『HA!とっくに死んでる奴に元気もクソもねぇよ』

 

「まぁ、それもそうですね、失礼」

 

『政宗殿は知っていたでござるか!?』

 

『まぁな』

 

双葉は光と政宗と、アンナは葉と話しを続ける。

 

「ケガ、大したことなさそうね」

 

「あぁ…アハハ…」

 

アンナは葉からまん太へと視線を変える。

 

「喉渇いたわ」

 

「え?」

 

「ジュース買ってきてちょうだい」

 

「あ、でしたら私はお茶をお願いします」

 

 

ガタン

 

まん太は、言われるがまま、病院の自販機へとパシらされていた。

 

「なんなんだあの子達は、なんで僕がパシりなんかしなきゃいけないんだ、まぁ言いなりになっている僕もどうかと思うけど…それはそうと」

 

まん太はテンションが著しく下がっている、葉と光の二人を見る。

 

「何でついてきたの?」

 

「「………」」

 

二人は何も答えず、ただ黙って立っていた。

 

「まぁ、行こう。待たせたらなに言われるか分かったもんじゃない」

 

「えぇーもう?少しのんびりしていこうぜ」

 

「オレもそうしたい…な?いいだろ?」

 

「…なんか戻りたくないみたいだね」

 

それからまん太は、二人から話しを聞いていた。

 

「許嫁ってホントだったんだ」

 

「あぁ…」

 

「悲しいことに…」

 

「今時スペシャルな話しだよね、親同士が結婚相手決めちゃうなんてさぁ」

 

「シャーマンはシャーマン同士ってことなんだろうなぁ、多分」

 

「え?じゃあ、あの娘たちもシャーマンなの!?」

 

「まぁ、イタコと陰陽師だけど…」

 

「陰陽師って、あの有名な?」

 

「そう、その有名な陰陽師」

 

「陰陽師とイタコ…?」

 

葉と光の二人は、同時にため息をつく。

 

「はぁ~、いつかこういう日が来ると思ってたけど、とんでもない事になっちまったなぁ」

 

「まさかアンナまで来るとは…っつーか双葉の荷物多くね?まさかとは思うけど、オレらの家に住み着く気じゃあ」

 

「そ…それは困るぞ!何とかしねぇと!」

 

葉は立ち上がり光に叫ぶが、光は既に悟った顔をしていた。

 

「何とかできんのか?…オレら二人で、あの二人を」

 

「…無理だよなぁ」

 

葉は、もう一度椅子に座ってため息をこぼす。

 

 

「でも、分かるよぉ。僕だっていきなり許嫁が現れたらどうしていいかわからないもん」

 

「いやぁそうじゃなくて」

 

「?」

 

「アンナと双葉だよ…あの二人には会う度に泣かされて、追い討ちに言葉攻めをされていた記憶しかない」

 

「同じく…パシらされ、バテているところにエグいほど貶された記憶しかない」

 

(くぅ~っ分かるような気がする)

 

「はぁ~このままトンズラしちゃおうかなぁ」

 

「オレもこのまま帰っていいかなぁ?」

 

「阿弥陀丸と政宗はどうするの?」

 

「「あっ」」

*1
Naturally意味 当然だ




中途半端に終わったけど、まぁいいや。そこは許して下さい
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