シャーマンキング BASARAを宿す者 (1時凍結解除)   作:タイキック新

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今日から修行だぁ!ってもそこら辺はそんなに原作と変える気ないんですよねぇ


第六話

「遅い、このサムライと武将の霊の事を忘れて、逃げようとしてたんでしょ」

 

『葉殿ぉ~』

 

『何でオレまで縛られてんだ』

 

ジャラ

 

「「うっ!」」

 

(見抜かれてる…)

 

阿弥陀丸と政宗を、持っていた数珠で縛り、人質?にとり、葉達が戻ってくるのをずっと待っていたアンナは、あまりにも遅かった為、かなり怒っていた。

 

「図星のようですね」

 

そして、部屋の隅では、水筒から温められたお茶を注ぎゆったりとしている双葉の姿があった。

 

「ってかお茶持ってたのかよ」

 

「ええ、あまりにも遅かったのでこちらで用意しましたよ」

 

「じゃあ何で僕にパシらせたのさ!」

 

「うるさいですよ、黙りなさい。そして二度と口を開かないでください」

 

「ひどい!?」

 

 

「まったく、揃いも揃って情けない、まぁいいわ、だからアタシと双葉が来てあげたんだし」

 

「「?」」

 

アンナは数珠から阿弥陀丸と政宗を解放すると、ベッドから下り、葉の目の前までやってくる。

 

「葉、アンタは今日から、アタシのスペシャル修行コースを実戦して貰うわよ」

 

「スペシャル?何だそれ」

 

「シャーマンキングになりたいのよね?だったら言われた通りにしなさい。悪いようにはしないわ」

 

葉はめんどくさそうな顔をし、光は首を傾げていた。

 

「で?それと双葉に何の関係が?つーかオレは関係ないんじゃ?」

 

「大丈夫です。光さんの修行メニューは私が考えてありますのでご心配なく」

 

「大丈夫な要素が見当たりませんが、ってかお前は政宗の刀を持ってきてくれた訳じゃねーの?」

 

「危なっかしくて貴方にはまだ早いようなのでおあずけです」

 

「お前はオレの母親か!」

 

「いえ、許嫁です」

 

「真面目に答えんでいいわ!」

 

 

「えーっと、アンナには悪いけど、オイラにはオイラなりのまったりとしたやり方があるんだけどなぁ」

 

「葉、アンタ、死にたいの?」

 

「光さんも、このままでは殺されますよ」

 

 

「「!」」

 

アンナと双葉が真面目な顔で言った言葉に、二人は少しだけ真剣な表情に変わる。

 

「今のアンタじゃ、シャーマンキングなんて夢のまた夢、それどころか、世界中から集まる選りすぐりのシャーマンを相手に生き残ることもできないわ」

 

「光さんだって、同じことが言えます。貴方が一番だなんて思ってないでしょうが、油断していると足下をすくわれる、これは自然の摂理として当然なのですよ」

 

『世界?』

 

「生き残る?一体何の話しを」

 

『ずいぶんとimportance*1な話しになってきたじゃねーか』

 

「アンナ」

 

「双葉」

 

 

「そう、人々が大いなる霊の存在を忘れ、己の欲のままに動き、世界の秩序が乱れた今、遂にその時がやって来たのよ」

 

「私達シャーマンはそれを目標に努力してきています。その努力を発揮できる大会」

 

 

「聖霊王を求め世界中のシャーマンが集い」

 

「この世界の救世主たるべく、シャーマンの座をかけて争う」

 

 

「「シャーマンファイトin東京」」

 

 

「シャーマンファイト…ブフッ イン東京、イン東京って君たち」

 

まん太は、大会名に思わず吹き出してしまう。

 

「何がおかしいの、水まんじゅう」

 

「はっ倒しますよ、口を慎みなさい」

 

アンナと双葉は、同時にまん太を睨み付ける。

 

「い…いやっ、あのぉ」(こわぁ~)

 

 

「人は常に極限状態の中でのみ実力が試される」

 

「だからこそ戦いがシャーマンキングを決めるのにふさわしいやり方なのです」

 

「東京にはもう、世界中から続々とシャーマンが集い始めているわ。理想を胸に抱き、信頼する霊と共に」

 

『葉殿』

 

「あぁ」

 

『では、あの蓮という少年も』

 

『面白くなってきたじゃねぇか、形はどうあれド派手なpartyだ、暴れても構わねぇんだろ』

 

「そのパーティでオレ達が生き残れるかどうかは別問題だけどな」

 

 

「これでスペシャルな修行が必要ってこと分かったでしょ?」

 

「光さんも葉義兄さんも、これまでは運良く、実力が下か、もしくは近い相手とぶつかってこられただけです。シャーマンファイトはそんなに甘くありませんからね」

 

光は渋い顔で納得せざるおえなかったが、葉は未だに迷っていた。

 

「う~ん、けどなぁ、やっぱりオイラにはオイラなりの」

 

「アンタはシャーマンファイトを生き抜かなければならないの、光とアンタは違うんだから」

 

「葉義兄さんが強くなるのは結構ですが、光さんもシャーマンファイトを意地でも生き抜いてもらいますよ」

 

 

(何でそこまで)

 

「なぜなら、アタシはシャーマン界のファーストレディを目指す女。アタシの旦那になる以上は、意地でもシャーマンキングになってもらわないと、そしてアタシに」

 

 

 

「楽させてちょうだい」

 

 

「「「『『なんじゃそりゃあ!』』」」」

 

 

「ちょっと待って下さい義姉さん、シャーマンキングになるのは私の夫になる光さんですよ」

 

ピクッ

 

「へぇーアンタ、アタシにたてつくの?」

 

「私が義姉さんに従ったことは一度たりともありませんよ?全て私の意思です」

 

「フッ」

 

「フフフ」

 

アンナと双葉が、お互いに顔を見て笑っている。しかし、端から見ると、火花を散らせて睨み合っているようにしか見えなかった。

 

(目が笑ってない…)

 

それから一週間後、まん太は葉と光が住んでいる家に立ち寄っていた。

 

「うーん、こんな大きな一軒家だったとは」

 

ガラガラガラ

 

玄関の扉が開き、中から葉と光の二人が動きやすい服装で現れた。

 

「やぁ、葉くん、光くん」

 

フラッ

 

「?」

 

バタッ

 

まん太の挨拶に返事をすることもなく、二人はいきなり倒れ込んでしまう。

 

「ああー!葉くん!?光くん!?」

 

 

その後、家の中に連れていかれ、まん太に介抱された二人は、何とか喋れる状態にまで回復した。

 

「手足にこんな重いものを付けられて、1日50キロのロードワーク、地獄だね。あれから一週間もそんな生活してたんじゃ倒れるのも当然だ」

 

「オイラもそー思う、けどアンナがうるさいんよ、鍛えろ鍛えろって」

 

「双葉もだよ、今日も朝イチで逆らったらぶん殴られてコブできたし」

 

 

「うーん、でも彼女たちの言うことも分かるな」

 

「え?」

 

まん太はアンナ達を真っ向から否定する訳でもなく、自分の考えを葉と光の二人に話す。

 

「だってシャーマンファイトに勝つにはシャーマンの能力と持霊の能力の両方が求められるんでしょ?どんなに持霊が強くったって100%引き出せなければ意味がない」

 

「それくらいオイラたちにも分かってるさ、だから、修行がどんなに苦しくても頑張るしかない」

 

「それがシャーマンキングになる為の道ってんなら尚更必要だ」

 

「阿弥陀丸に見合う」

 

「政宗に見合う」

 

「「シャーマンになる為に」」

 

 

 

「って自分に言い聞かせながら辛い修行に耐えてるわけだ」

 

「うぅ~っ」

 

「悲しくなるからやめて」

 

 

「でもさぁ、四六時中彼女らが見張ってる訳じゃないみたいだし二人なら楽勝でサボれるんじゃない?」

 

二人は苦笑いしながら、今までの事を思い出す。

 

「それがぁ…」

 

「身体が言うこと聞かんのよ、小さい頃から泣かされ続けた恐怖が染み付いてて、光みたく反抗したらオイラもぶっ飛ばされかねんし」

 

「もうアイツらの方がシャーマンキングになれる可能性あるんじゃねーの?」

 

「悲しすぎる」

 

 

「それに、もしサボったりしたらコイツらが二人に密告してお陀仏」

 

「コイツら?」

 

葉が後ろを指差し、まん太がそれに合わせて振り返ると、そこには4体程幽霊が出てきていた。

 

「でたぁーー!」

 

「昔この家に住んでた家族だよ。ちょっとした悲劇があってさ、聞きたい?」

 

「間に合ってます!」

 

「これは今から20年程前の話なんだけどな」

 

「だから間に合ってるって!っていうか、よくこんな家に住めるね」

 

「まぁオイラたちなら、とり憑かれる心配はないからな」

 

「たちって…あ、葉くんと光くん?」

 

「それとアンナと双葉な」

 

「えぇー!同棲してるの!?しかも4人…」

 

「あぁ」

 

「ここしか家無いしなぁ」

 

「さすが許嫁…」

 

 

 

「何サボってんの?」

 

 

葉たちの場所にアンナがいきなり現れ、三人はあまりにも驚きすぎて飛び上がる。

 

『葉殿ぉ』

 

阿弥陀丸を数珠で縛り付けながら、アンナは仁王立ちで葉を睨み付ける。

 

『ゴニョゴニョ』

 

元家主の霊が、アンナに耳打ちで今日の修行経過を報告する。

 

「今日はまだ、10キロしか走ってないみたいね」

 

「いやぁ、残りはこれからと」

 

「そう、じゃあ行ってらっしゃい」

 

(双葉は…いねぇな)

 

光は辺りを見渡し双葉が居ないのを確認すると安堵の表情をする。

 

「甘いですよ光さん」

 

「ゲェ!」

 

光の後ろから、双葉がいきなり現れる。

 

「貴方も当然行くんですよ。どうせ葉義兄さんと同じくらいしかまだ走ってないんでしょ」

 

『まぁ強くなる為だ。頑張んな、光』

 

「政宗、オマエ裏切ったな…」

 

「つべこべ言わずにさっさと行ってきなさい」

 

「うぇ~い」

 

葉と光の二人は、そのままロードワークに出ていった。

 

家の外で二人を見送るアンナたち、まん太はそのまま帰ろうと支度をする。

 

(二人とも頑張ってねぇ)

 

「んじゃあ、僕はこれで」

 

「待ちなさい」

 

「うっ…な、何か?」

 

アンナに引き留められたまん太、嫌な予感をしつつもアンナの目を見る。

 

その後、まん太はアンナと双葉に使われ、家中雑巾がけの掃除を強制でやらされるハメになってしまった。

 

「そこの次はこっちをお願いね!」

 

「あ、それが終わったら夕飯の支度もお願いします!」

 

 

「なんで僕がぁ!」

 

まん太が掃除をしてる間、アンナはテレビを観ながら煎餅をかじり、双葉はお茶を啜っていた。

 

 

その頃、葉と光は同じルートで、同じペースで走りを続けていた。

 

それから、毎日のように修行は続き、二人も徐々にだが修行をそつなくこなせるようになってきていた。

 

朝早くに起きてはランニングをこなして学校に行き、まん太と葉と光の三人は、修行について話していた。

 

「今日も朝から走らせやがって…あのまな板」

 

「でも、オイラたちの戦いかたをする奴には持久力が必要だから、やるしかないんよなぁ」

 

「確かにそうだよね、でも二人とも明らかにやつれたね」

 

「あれから解放されると思うと、学校にいる間だけはホッとするぞ」

 

「ホントにな、ここだけが今のオレたちの安らげる空間だよ」

 

「甘い、アンタ今日1日中、空気椅子ね」

 

「光さんは片手で逆立ちをしながら授業を受けて下さいね」

 

「「は?」」

 

葉と光が振り返ると、学校の制服を着たアンナと双葉が目の前に立っていた。

 

「「なにぃ!?」」

 

 

 

「青森は下北からやって来た恐山(きょうやま)アンナくんと、宮城県は仙台からやって来た五星双葉(いつぼしふたば)くんだ」

 

「よろしく」

 

「よろしくお願いします」

 

ウォォォ!

 

顔が美人な二人が転入したことにより、男子は大盛り上がりだった。約3名を残して

 

(葉くんと光くんに、安息の地はないのか)

 

 

 

 

「ねぇ、慶次」

 

『ん?どうした?福』

 

「最近、光さんに会えてないよね?今度僕らの修行の成果を見せるついでに家に会いに行ってみない?」

 

『いいネェ、福! きっと独眼竜も、俺たちが粋な手土産を持って現れりゃ、目を丸くして喜ぶはずさ。……よし、この前田慶次、一肌脱いでやろうじゃないの!』』

 

「よし!決まりだね!」

 

そしてまた、地獄に足を踏み入れそうな人と霊が、ここにもいたり

*1
importance意味 大事




色々と新しく特殊フォームを組み込んでみてますけど、結構難しいこれ
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