キャメルパトロール艦隊。ムサイ級軽巡洋艦3隻で編成され赤い彗星の元部下であるドレン大尉が指揮するパトロール艦隊。艦隊戦の指揮能力、状況把握能力が高く部下からの人望も厚い優秀な軍人であったが対ホワイトベース挟撃作戦中ニュータイプ能力が覚醒したアムロ・レイが駆るガンダムの強襲によりビームサーベルでブリッジを貫かれ戦死する
三馬鹿筆頭であるイツワに分かりやすく噛み砕きながら説明するタヌベロス。『ジーク・ジオン!ジーク・ジオン!』と拳を突き上げるアライさん。理解出来てない馬鹿…イツワ。だからファースト全部観ろよ…
とりあえずの予習を済ませブリーフィングに入るタヌベロス。今回の配置は至って簡単であり戦術や連携などは特に必要では無かったが一応馬鹿とポンコツが勝手に殺し合いをしない様にとの配慮であった…
『団長機がとりあえずザクを捌いてから艦隊攻撃で、アライさんは最前線から一本引いた位置で団長機の撮影、解析ね、イツワは団長機の護衛兼サポート兼使い捨て装甲板な。了解なのだ』ブリーフィングをざっくり復唱するアライさん。『誰が使い捨て装甲板だ、コラ』とガンを飛ばすイツワ
日常の愉快な血で血を洗うやり取りをしながら格納庫へ向かう三人
格納庫には三機の機体が主人を迎え入れるべく待ち構えていた
タヌベロス:GN-X指揮官機(BLDTroiaS仕様)
アライさん:Blitz Sigint
イツワ:ザクII
メタリックカラーのGN-Xとは対照的に全体を艶消黒で染め上げられたブリッツシギント。そしてただの一般ザクII。いかにもBLDTroiaSらしい自由さである
『おいおい…ヅダはどーしたんよ、アレか?ジオニック社の汚い陰謀ってやっなんか?なぁ?』とイツワのザクを見て煽るアライさん。性格が素晴らしく悪い
『この前親に見つかりそうになって急いで隠そうとしたら落として踏んじまったんだよ…』と遠い目をするイツワ…その目には薄らと涙が浮かんでいる
『だからさっさとウチの地元に引っ越して来いとアレほど…』と呆れるタヌベロス
『この完成度から見ると展示のレンタルやろ。しっかし上手いこと合わせ目やヒケ処理してある事…モールドもしっかり掘り起こされてる…し…?ん…?』とザクをジロジロと様々な角度から眺めるアライさん。しかし何か疑問に思った様で一瞬立ち止まり思考する。『どーしたの?』と問い掛けるタヌベロス。『いやぁ多分気のせい?なんか違和感有るけど気のせいなのだ、うん』と返すアライさん。『お前の違和感は前科有るからこえーよ』とボソリと呟くイツワだった
『さぁそろそろ行くよ。総員搭乗』とタヌベロスが指示を出す。各自各々の機体に乗り込みシステムチェックを開始する
機器、計器類は正常に稼働し異常は無い。アライさんは通信モニターを開き回線越しにタヌベロスに『いつでも行けるのだ』と報告する。イツワも鼻を穿りながら『OK行けるよー』と報告する。
三機が射出カタパルトにスタンバイしカウントダウンが始まる
カウントが0になりタヌベロスが号令を掛ける『BLDTroiaS出撃!』
カタパルトの凄まじい加速に一瞬視界が狭くなる。瞬く間に近付く真空の海。射出された瞬間三機は一気にバーニアを噴かし射出の勢いと相乗させトップスピードに乗る
先行するタヌベロスのGN-XはGN粒子の煌めきを残し艦隊へと吶喊する。アライさんは手近なデブリに身を隠しつつモニターを操作しタヌベロスへ敵艦隊の配置とザクの陣形のデータを転送する。
『イツワが来ないんだけど?』とタヌベロスが困惑顔で通信して来る。確かにザクは何処にも居なかった…『トイレで吐きながら寝てんじゃね?』とアライさんはGN-Xのデータを取る為に必要な設定をしながら吐き捨てた。『ちょいと探して来て…ザクぐらいなら抑えれるし』とタヌベロスがアライさんに指示を出す。『えー…マジもんの子守じゃん…』と文句を言って機体を反転させるアライさん。来た道を戻ればだいたい居るやろ。と思いながら引き返す
結構道中には居らず辿り着いた射出ポイント。そこに縦回転を続けるふざけたザクが居た…
ブリッツのビームライフルをザクに向けロックオンする。『おめー…何してるん…返答次第では射殺も止むなし。が上層部の決定事項だ』と殺る気を溢れるアライさん。しかし意外な返答が返ってくる
『よく分からんけど射出された時から操作受け付けなくてどう動かしても全く言う事聞かん』と遠い目をしながらレバーをガチャガチャするイツワ。『んな訳ないやろ…バグだったらこっちも異常出るしお前作のザクじゃないから外観にも異常無し。スキャンするから動かすなや』とブリッツの右腕部に装着されたピアサーロックの上部に設置された高性能複合デバイスでイツワのザクを解析する
そして結果は更に予想外の解析結果だった…
型式番号MS-06J、地球降下作戦の発動に伴ってザクⅡF型から姿勢制御バーニアなどの宇宙用装備を取り払い、軽量化による地上運用適性の向上やコストダウンを図った派生型。つまり陸戦型ザクだった…