無職転生 アイシャAfter   作:TANASOUKO

10 / 10
アイシャAfter10.酔っ払いアイシャ

「んっんっんっ……。ぷはーっ、このお酒、飲みやすいね!」

 

「アイシャ姉。このルーシー姉のお土産、結構強いお酒だよ。そんなに一気に飲んだら危ないよ」

 

「えーっ、大丈夫だよ。こんなにおいしいんだよ? ほら、アルス君も飲んで」

 

どぷどぷ。

 

「まぁ、飲むけどさ。アイシャ姉お酒強かったっけ」

 

「んー、あんまり強くないかな? 自分ではよくわからないけど」

 

 

---

 

 

「あれー? アルス君がふたりになってる ……これはハーレムかな?」

 

「あー、言わんこっちゃない……」

 

「右のアルス君、ちゅーして。左のアルス君は抱っこね」

 

「俺はひとりしかいないよ……ほら、危ないから俺の隣に座って」

 

とさっ。

 

「あ、アルス君がひとりに戻った。ならちゅーしなさい」

 

「はいはい」

 

ちゅ。

 

「ぷはぁ……んふふー。アルス君はかっこいいなぁ」

 

「そんなことないよ」

 

「そんなことありますー。世界で一番かっこいいですー」

 

「うんうん。ありがと」

 

「あのねぇー。お姉ちゃんは、アルス君が産まれたときから知ってるんだよ? もう一目見た瞬間にわかったね。この子は世界で一番かっこよくなるって」

 

「まさかぁ」

 

「わかったんだよー。だからそんなアルス君をお姉ちゃんは構わずにはいられなかったんですー」

 

「う、うん」

 

ちゅー。

 

「んふ。初めてちゅーしたときのこと、覚えてる?」

 

「覚えてるよ。俺から頼み込んだんだもん」

 

「ホントはねー、あたしもちゅーしたくてたまらなかったんだよ?」

 

「そうなの?」

 

「うん。アルス君に言われるよりずっと前から。アルス君のこと大好きだったから、ずっとちゅーしたかったの」

 

「でも俺がしたいって言ったらダメだって言ったじゃない」

 

「だって、しちゃったら歯止めがきかなくなると思ったんだもん」

 

ちゅーっ。ちゅっ。ちゅっ。

 

「ぷはぁ。ねえアルス君。あたし以外の人とちゅーをしたことはある?」

 

「えっ、ないよ」

 

「そんなこと言って、あたしがいない間に魔法大学でモテモテだったんじゃないの?」

 

「そんなことないよ。誰がそんなこと言ってたの」

 

「ジーク君。なんでもー、卒業式で告白タイムがすごかったらしいじゃない」

 

「あれは、俺がパパの息子で目立ってたからだよ。青ママも赤ママも教える方だし、どうしても目立っちゃうんだよね」

 

「その中でひとりくらい、いいなって思う女の子はいなかったの?」

 

「いなかったよ。アイシャ姉しか考えてなかったからね」

 

ぐびぐび。

 

「……世界一かっこいいのに、もっとかっこよくなった。これはどうしたらいいんだろう」

 

「ああ、もうほら、これ以上飲んじゃダメだって」

 

「アルス君がかっこいいのが悪いんでしょ!」

 

「ほら、わかったからグラス置いて」

 

ごとっ。

 

「むー。……暑い。上脱ぐね」

 

「アイシャ姉、もう首まで真っ赤になっちゃってるよ」

 

「酔ってませーん。酔ってるとしたらアルス君のかっこよさに酔ってます」

 

「もう何が何だか」

 

「あ! あたしだけ脱ぐのはずるいです。アルス君も前を開けなさい」

 

ぷちぷち。

 

「んふー。アルス君の胸板は広いなぁ」

 

すりすり。

 

「ホントに、昔はぜんぜん子供の身体だったのに、すっかり大人の男になっちゃって……」

 

「アイシャ姉、恥ずかしいんだけど……」

 

「我慢しなさい。胸板ぎゅーでお姉ちゃんは感動しているのです」

 

「そうなんだ……」

 

「もう胸にちゅーしちゃう。ちゅー。」

 

「あーあー、これ跡が残っちゃうよ……」

 

「男の子が気にしないの。もし誰かに言われたらお姉ちゃんにつけられたって自慢しなさい」

 

「自慢になるのかなぁ……」

 

「愛されている証拠でしょ! 何も恥ずかしくなんてありません」

 

「はいはい」

 

「むー。アルス君」

 

「うん」

 

「あたしと、初めてしたときのこと、覚えてる?」

 

「忘れるわけないじゃない。……俺から無理矢理したようなもんなんだし」

 

「ホントはねぇ、あの時、逃げようと思えば逃げられたんだよねー」

 

「え、そうだったの」

 

「うん。でもねぇ、ダメだねぇ。誘惑に負けちゃったんだよ」

 

「誘惑?」

 

「このままアルス君としちゃったら、きっとすごく幸せだって。きっとものすごく気持ちいいって」

 

「……」

 

「ねぇ、あたし初めてだったんだよ。それなのに、すっごく気持ちよかった」

 

ちゅ。

 

「理性はダメだって言うのに、欲求に負けちゃった。ダメなお姉ちゃんだよね」

 

「そんな、アイシャ姉は最後までダメって言ってたじゃない」

 

「口だけだよ。身体は、本当に喜んでいた。だから、2回目以降も、ホントはずっとしたくてたまらなかったの」

 

「そうだったんだ」

 

「うん。すればするほど、アルス君のことが好きになっちゃって、もうどうしていいかわからないくらいだった」

 

「うん」

 

「だから今はすごい幸せ。ルロイ君が産まれて、もう一度アルス君があたしを迎えに来てくれて。本当に夢じゃないかと思う」

 

「夢じゃないよ、アイシャ姉。俺はここにいるよ」

 

ぎゅー。

 

「んふふ。ああ、幸せ……」

 

「うん」

 

「……ねえ、アルス君はお兄ちゃんみたいに奥さんがもっとほしいとか、思わないの?」

 

「……思わないなぁ。俺はアイシャ姉だけがいいよ」

 

「あたし、文句言わないよ。アルス君が本当に大切だと思う人なら、シルフィ姉たちみたいに、受け入れられるよ」

 

「ホントにいらないんだ。俺はずっとアイシャ姉だけ見てたから。子供の頃から、ずっと。今さらアイシャ姉に並ぶような誰かが現れるとは思えないよ」

 

「そうか。んー。こんなにかっこいいアルス君をあたしが独り占めしちゃっていいのかな、って気になるんだ」

 

「いいよ。独り占めしてよ。俺もアイシャ姉を独り占めするから」

 

ちゅっ。

 

「えへへ……お互い、独り占めなんだ……なんか、嬉しいな」

 

「うん」

 

もじもじ。

 

「なに、アイシャ姉」

 

「あのさ……ベッドいきたいな」

 

「ん」

 

「今日はね……めちゃくちゃにしてほしいな……」

 

「え」

 

「いっぱい注いでほしいし、飲ませてほしい。あたしがアルス君のものだって、身体にわからせて?」

 

がばっ。

 

「そんなこと言われると、激しくしちゃうよ」

 

「うん、いっぱい激しくしてほしい……お願いね?」

 

 

---

 

 

「アイシャ姉、もう朝だよー。ご飯できてるし、ルロイはもう食べちゃったよー」

 

「ううう……」

 

「気持ち悪い? 寝る前に解毒したけど、足りなかった?」

 

「いや……お酒は残ってないんだけど……ううう」

 

「どうしたの?」

 

「昨日、あんなことまで言うつもりはなかったんだよ……初めてのキスとか、初めての時のこととか」

 

「あー……」

 

「恥ずかしくて……アルス君の顔が見れないよ……」

 

「アイシャ姉」

 

ぐいっ。

 

「ダメ、顔見ないで……」

 

「アイシャ姉。俺は昨日のアイシャ姉の言葉を聞いてホントに嬉しかった」

 

「……」

 

「キスも初めての時も、俺だけの暴走で、アイシャ姉を傷つけてたんじゃないかって、ずっと思ってたから」

 

「アルス君……」

 

「本当は、アイシャ姉も望んでくれていたなんて、嬉しかったよ」

 

ちゅっ。

 

「アイシャ姉。愛しているよ……これからも、ずっと一緒にいてください」

 

「……はい」

 

「じゃあ、ご飯食べるよね?」

 

「うん。……アルス君」

 

「うん」

 

「あたしも、アルス君を愛してる。……ずっと、ずっと、一緒にいようね」

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

老デウスの物語(作者:TANASOUKO)(原作:無職転生 - 異世界行ったら本気だす -)

本編にて彼方より現れ、死んだもうひとりのルーデウス・グレイラット。▼彼が生きた物語を追う。▼---▼本編では彼が遺した日記のみで語られる老デウスの生涯。▼若干の味付けとアレンジを加えて書かせていただきます。▼完結まで毎日更新します。▼ 


総合評価:697/評価:8.65/完結:16話/更新日時:2024年07月05日(金) 23:33 小説情報

自分の事をNTRエロゲの竿役だと思っているおじさんVS幼少期から光源氏(動詞)されたが嫌いになるわけないシスター(作者:心理的継続性を持つおじさん)(オリジナルファンタジー/コメディ)

今更転生自覚おじさん「やべぇ…NTRエロゲの竿役おじさんじゃん。作品としては楽しめるけど、現実はNGなんだよね。主人公君と結ばれて幸せにおなり。ってことで身を引くね」▼幼少期の頃から光源氏(動詞)されたが生活のほとんどを握られていたり、欲しいものは言えば買ってくれたり、ちょっかい掛けても怒らない為に嫌いではないし、なんなら結婚するんだろうなと思ってそれなりに…


総合評価:6972/評価:8.58/連載:25話/更新日時:2026年04月27日(月) 18:26 小説情報

面倒なので黙っていたら天才参謀と誤解されました(作者:濃厚とんこつ豚無双)(オリジナルファンタジー/戦記)

後年、ノルトマルクの軍史家たちは、クラウス・フォン・ライフェンベルクを「沈黙の天才参謀」と記した。▼諸邦の利害を束ね、敵国の思惑を見抜き、ただ一言で戦役の方向を定めた男。と。▼だが、その大半は誤解である。▼確かにクラウスは名門ライフェンベルク家の嫡孫にして、陸軍高等軍学院首席、若くして統帥府(参謀本部)に配属されたエリートだった。▼とはいえ本人に言わせれば、…


総合評価:8756/評価:8.67/連載:28話/更新日時:2026年05月03日(日) 20:02 小説情報

俺の彼女がまさかの魔法少女(作者:愛板将軍)(オリジナル現代/冒険・バトル)

俺の彼女は、魔法少女だ。そして――魔法少女は死ぬと、世界から“存在そのもの”が消える。他の魔法少女達の記憶からは消去されないが魔力を持つ者以外からは忘れ去られる。▼誰も彼女のことを覚えていない。最初からいなかったことになる。写真すら残らない存在を抹消される。▼そんな魔法少女は恋をすると、その相手に“魔力”を発現させてしまうという性質があった。そして魔力を持っ…


総合評価:9127/評価:8.58/連載:50話/更新日時:2026年05月04日(月) 00:32 小説情報

多分なんだけど、俺が天才パイロットすぎる。(作者:泥人形)(オリジナルSF/冒険・バトル)

SFロボ系の死にゲー世界に転生させられたらしい。▼なんでなん?


総合評価:15908/評価:8.19/連載:13話/更新日時:2026年04月09日(木) 12:08 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>