オーバーロード ~堕ちし聖女と黒き騎士~ 作:赤猫project
1話からはセイバーオルタ、邪ンヌからの視点も含めて話をお送りします。
それと原作には無い種族やスキル、職業等が出てきますが、あとがきにてどういったものなのか解説を入れておきます。
プロローグ
DMMO-RPG(体感型大規模オンラインRPG) 「ユグドラシル」、数多開発されたRPGのゲームのなかでも燦然と煌めいていたゲームタイトルだ。
12年前発売された「ユグドラシル」その目玉は他のゲームとは比べ物にならないほどの自由度が高いこと。自分のアバターはもちろん、種族、アイテム、住居にNPCなど多くの物をプレイヤーが自由にデザインでき、その圧倒的な自由度から「ユグドラシル」は爆発的な人気を博した。
――「ナザリック地下大墳墓」――
ここナザリック地下大墳墓は43人の
ギルド"アインズ・ウール・ゴウン"の本拠地である。
『プレイヤーが社会人であること、プレイヤーのアバターが異業種であること』この二つを参加条件としたギルドで、かつては「ユグドラシル」内の数千を超えるであろうギルドのうち最高十大ギルドの一つとしてその名を馳せていた。
だが、それもひと昔前の話、「ユグドラシル」の歴史は今日、幕を閉じる...。
――「ナザリック地下大墳墓 第9階層 円卓の間」――
私は前々から休日をとっていた為、最終日にログインしていた。かつて43人の
私はそのうちの一人、
スライム種 ≪
そんな時、ギルドのチャット欄に突然メッセージが二通送られてきた。二人は誰からだろうと中を覗いてみた。
『今帰宅しました、これからログインしますね。 セイバーオルタより』と言うメッセージと、
『仕事終わったー! モモンガさん今から向かいますので待っててくださいね! 邪ンヌより』というメッセージが届いていた。
「あのお二人、間に合ったみたいですね。」
ヘロヘロさんが少し嬉しそうな声で言った。
「はい、よかったです、これで他の残っているメンバーと会えます!」
私もうれしくて、少し声を上げ、スマイルの顔文字をヘロヘロさんに送った。
「でもすいません、モモンガさん。」
だがヘロヘロさんはかなり限界みたいで、私に謝る。
どうやら仕事の関係上、これ以上インできないとのことで、もうログアウトしないといけないとのことだった。
「気にしないでくださいヘロヘロさん。お二人には伝えておきますね」
私はやさしい声色で手を振りながらこう答えた、だが内心は強い悲壮感に苛まれているがぐっと堪えていた。
「ありがとうございますモモンガさん、お二人にもこうお伝えください、「ありがとうございました」と、では失礼します。」
そう残すとヘロヘロさんは軽くお辞儀し、静かにログアウトしていった。そしてヘロヘロさんがログアウトした通知のすぐ後、入れ替わる様に新たな通知が届いた。
「邪ンヌ さん セイバーオルタ さん がログインしました」
と通知が届き、その直後二人の女性が現れた。
「モモンガさん、お久しぶりです!」
元気よく話しかけてきたこの人は、《
《
そんな彼女が使う武器は
フランスの英雄「ジャンヌ・ダルク」が持っていたとされる旗をイメージして作った槍らしく、ジャンヌダルクの紋章の旗をイメージし、刃の根本部分にはアインズ・ウール・ゴウンの紋章の旗を取り付けており、よく勝利時にその旗を掲げていた。
彼女は使い魔である《
ちなみになんで黒をベースにした服や武器にしているのかと私はジャンヌさんに聞いたことがあり、彼女が言うには『ジャンヌ・ダルクって最後、異端審問で火刑にされたんですよ。その時彼女には、彼らへの怨恨が少しでもあったんじゃないかと思ったことがあったんです。それで、気になってジャンヌの歴史を調べてみたら、とあるゲームで闇落ちしたジャンヌがいるの知ったんですよ! 己を見捨てた祖国、国民、そしてこの世の全てに憎悪し、復讐を誓った「竜の魔女」とゆう設定の「ジャンヌ・オルタ」とゆうキャラクター、もうそれがドストライクで、それをユグドラシルで再現してみたかったんです‼』
と嬉しそうに手をブンブンと振りながら答えていた。懐かしい過去の記憶が脳内で蘇る。そんな風に懐かしんでいたらもう一人のプレイヤーが話し始めた。
「久しぶりですモモンガさん、数か月ぶりですね。」
私に軽く会釈しながら丁寧に挨拶するこの人は、《黒鱗の竜人(ダーク・ドラゴニュート)》のアバターのセイバーオルタさん。
戦士職の《ケンセイ》と魔法職のクラスをメインに持ったプレイヤーで、白い肌に金色の瞳と、顔つきも邪ンヌさんのアバターに少し似ている、黒い鎧に赤く輝く模様が特徴のアバターだ。
オルタさん曰く、『とあるゲーム作品に好きなキャラクターがいてそれがカッコよく、そして綺麗なキャラなんですが、ユグドラシルでアバターを作ろうとしていた時邪ンヌさんも同じゲーム内キャラを再現してみたと聞きまして、私もせっかくだし好きなキャラを再現してみたかった』らしい。どうやら二人とも同じゲームで知り合った中なのだとか、
彼女のメイン武器は片手剣のワールドアイテム《黒く淀みし勝利の聖剣(エクスカリバー・モルガン)》。
元はアーサー伝説で出てくる剣が元ネタの《聖剣 エクスカリバー》とゆう青と金色の柄が特徴の武器だが、彼女がその聖剣を改良し、全体的な色合いを赤と黒に変更した剣。まがまがしくも一応聖剣ではあり、アンデット等には変わらず大ダメージを与えることはできるそうだ。ワールドアイテムとしての効果は教えてもらったことはないが、一度その力を見たことのある「たっち・みー」さんの話によると、「私とオルタさんが1v1で戦った場合、あの武器の力を使わなくてほぼ互角、そこにワールドアイテムの効果とプレイヤースキルの面を含めたら、私の方がかなり危ういかもしれないです。何せ彼女、以前ナザリックを襲おうとしたギルドの連合チーム、およそ200人をその剣の一振りで壊滅させたことがあるほどですから、かなり戦闘特化の効果だと思いますよ。多分
彼女は基本この武器を大いに振るい前衛で暴れることが得意だが、ここぞと言う時にあえて距離を離れ、高威力の魔法を剣に纏い、大規模な一撃放つことで敵を一掃するなど、場面に合わせた戦闘が得意な人だ。
ちなみに戦士職のまま魔法職で得た魔法が使えるらしく、剣を振るい魔法を放ったり、剣に魔法を付与し威力を高める事ができるらしい。
本来なら魔法が込められたスクロールを使ったり、使いたい魔法が込められたマジックアイテム等を使わない限り、基本戦士職は魔法を使うことはできない。だがオルタさんは以前、"あるスキル"を入手し、戦士職のままでも魔法職の魔法を使えることができるようになったそうだ。本人は狙って入手したわけでは無く、気づかない内にスキル入手条件を満たし入手したとの事で、入手条件は本人でもわからないそう。
「あれ?ヘロヘロさんもしかして先に落ちちゃいましたか?」
邪ンヌさんが円卓の間を見回しながら言う。
「少し遅かったですね、あと数秒ログインが早ければ会えましたね。」
「えぇ、そんなぁ、久々にお話合いできると思ったのにー...」
邪ンヌさんはガクリと肩を下す。彼女は以前からヘロヘロさんと仲が良く、よく一緒にクエストをこなしていた中だった。
そういえば邪ンヌさんの持つ武器の素材集めにも、ヘロヘロさんはよく協力していたっけなぁ。
「入れ違いになっちゃいましたか、最後に挨拶をしたかったですね。」
「仕方ないですよオルタさん、あ、ヘロヘロさんがおふたりに「お疲れ様でした」と。」
「そうでしたか、できれば直接聞きたかったですね。」
「そうですねー、もうこれであえないかもしれないですからね...。」
とお二人とも悲しそうにそう言った。このギルドに残ってくれたメンバーの一人と最後に合うことができなかったからか、すこし心残りがあるんだろう。
そんな風に話していると
「あ、モモンガさん時間見てください、あと数分でこのゲーム終わっちゃいますね。」
突然オルタさんが少し寂しそうな声色で言う。俺は急いでゲーム内の端にある時計を確認する。すると確かに時間は「23:47」と表示されていた。
24:00になれば強制的にサーバーが落ちる、この二人と話せるのもあと10分ほどしか無いということ。
「もうこんな時間ですか、早いですね...。」
もうすぐこのナザリックが消えてしまう、
「モモンガさん、オルタさん、これで最後なのですし、最後は玉座の間に行きませんか?」
「あぁ、それはいいですね。モモンガさん行きましょう、最後にあの杖と共に。」
そういうとオルタさんは円卓の間に飾られていた一つの黄金の杖を指さした。
ギルド武器《スタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウン》この杖は、私達のギルド「アインズ・ウール・ゴウン」の仲間たちと共に作成したスタッフ型のギルド武器。ギルド長である私に合わせて調整されているが、この杖が破壊された場合はギルドその物が崩壊するため、基本この杖は「ナザリック地下大墳墓」の「円卓の間」の部屋に安置され、一度も使われたことがない。この武器を作る為にわざわざ有給を使ってまでログインしてくれたり、夫婦喧嘩してまで手伝ってくれたっけ...
「結局、この杖は使うことなかったですからね。最後ぐらい持っていきましょう。」
「そうですね、最後にこのナザリックの統治者として、これぐらいはしても皆怒らないですよね。」
私は静かに杖に向けて手をかざす、すると杖は私に引き寄せられるように手元まで寄ってきた。
「行こうか、我がギルドの... いや―― 我らがギルドの証よ。」
「ひゅー、カッコイイ‼ よっギルド長!」 邪ンヌさんが少し笑い声を出しながらはやし立てている。
「ふふ、やはり似合ってますねモモンガさん。」 オルタさんも少し笑っているように感じた。基本威厳ある声色のロールプレイしているひとなのに...
二人が
「さ、さあ二人とも早く玉座の間に行きましょう。」
「ご命令のままに、なんちゃって♪」
「そうだ、ギルド長として威厳ある立ち振る舞いをしないとなモモンガよ。」
「もう二人ともやめてくださいよぉ! オルタさんもここぞと言わんばかりにキャラによらないでくださいよぉ!」
三人はアハハ少し笑いながら、円卓の間を後にし、玉座の間に向かった。ユグドラシルの最後を玉座で迎えるために。
――「第10階層 玉座の間 廊下」――
私達三人は、玉座の間に向かう為に廊下を歩いていた。すると廊下の脇に数人のメイドと少し年老いた執事がいた。
「彼らはたしか...」
私は気になって彼らの設定を確認してみた。そうだ、メイドの彼女らはナザリック地下大墳墓第10階層にて、《玉座の間》へ進むプレイヤーを待ち構える為に配置されたNPC、執事長セバス・チャンと純戦闘行為を前提とした《戦闘メイド》からなる玉座の間の防衛チーム《プレアデス》だ。
プレアデスは執事長で竜人のセバス・チャン
メイド長で《
《
《
《
《
《
この8人で構成されている。基本時間稼ぎをメインにした構成なのでレベルが高いとゆうわけでは無いが、メイドの容姿などのレベルにおいてはかなり高く、皆可愛く、美女と呼べる容姿だ。
「ああ、モモンガさん《プレアデス》連れていきましょうよ《プレアデス》、最後なんですから!」
「わかりました、わかりました!連れていきますからそんな興奮しないでください邪ンヌさん...。」
邪ンヌさんがプレアデスをみて興奮している。なぜなら邪ンヌさんは彼女らの美人で戦闘メイドというプレアデスの設定、そう「戦う女性」が特に大好きなのだ。彼女が大の戦う女性好きな理由は、彼女の仕事に関係している。彼女は漫画家で仕事でアクション系の漫画を描いているらしく、その漫画のヒロインや主人公のキャラの設定のほとんどが「戦いに長けていて、綺麗or可愛い女性」という設定が多いらしい。ほとんど自分の趣味全開のキャラばっからしいが以外にもどの女性キャラもそこそこ読者には人気があるらしい。
「あぁ、この子達の頭とか撫でたりとか、抱いたりとかできればいいのになぁ。」
「いまさらそんなこと言ったってもう追加要素はありませんよ。」
「むー、わかってますよぉ。でも、でもですよぉ...」
そんな趣味の話を私の後ろで話す二人、ワイワイと彼女たちについて話している、それを聞いてると自然とナザリックの過去を思い出す。あの頃の仲間たちと、至高の43人と呼び合った仲間たちとの遊んだあの頃の...
だがもうそんな時は戻らない、そう考えながらも最後に二人と共に最後を迎えれれて良かったとそう感じた。
「ほら二人ともそろそろ行きますよ、プレアデスたちよ『付き従え』」
そうプレアデスたちに向けて話すと、プレアデスたちは私の後ろに整列しついてくる。
「あ、はい今行きます。ほら行きますよ邪ンヌさん。」
「あ、待ってくださいよオルタさん、もう少しプレアデスの良さについて話合いましょうよー!」
ワイワイと少しはしゃぎながらプレアデス達と共に玉座の間に向かう。もうすぐこのゲームは終わる、そんな事はないかのように私達三人は笑いあいながら玉座の間に足を運ぶ。
サーバーが閉じるまであと10分...
――「第十階層 玉座 入口」――
そんなこんなありながら私達は玉座の間の目の前までついた、時間はもう5分を切っている。
「ようやくここまでつきましたねー」
「そうですね、これが最後に見る玉座になりますね。」
「はいそうですね、では行きましょう。」
私はそう言って玉座の門を開けた。
玉座の名に相応しい豪華絢爛な内装、いくつもの巨大なシャンデリアが玉座の間を華麗に見せ、上の脇には多くの旗が掲げられている。この旗は我々の
「ここの玉座にモモンガさんが座るんですよねぇ、なんか懐かしく感じます。」
「私だけが座ってた訳じゃないですけどね。後々オルタさんもこの玉座が合うのでは?みたいな話が出てきて1度座ってもらったんですよね。」
「そうそう、そして座ったら案の定似合ってて、そしてギルド内で話し合って女王が座る玉座があってもいいのではって結論でたんですよね!それで途中から玉座が二つに増えたんでしたよね(笑)」
「そうですよ、そう決まってから私がモモンガさんの隣で座るようになったんですよ、アレ本当に恥ずかしかったですよ…」
そう、この話の流れでで分かるように、もうひとつはセイバーオルタさんが座る用の玉座、オルタさんの元ネタのキャラが王様だった事もあり、試しに(半ば無理矢理に)座らせてみた所、これがなんど玉座の間の雰囲気にピッタリとハマっていた。そしてその一部始終をみた他のメンバー(言い出しっぺは「ウルベルト」さんだったかな)達の多数可決によって、玉王と女王が座る二つの玉座が設置されたのだ。
「ほらほら二人とも、最後なんだから座ってくださいよ。ささ早く早く」
「わかりましたよ、ほらオルタさんも座ってください。最後もかっこよくこの玉座に。」
「わ わかりましたよ、今座りますってば...。」
そういうと私は左側の玉座に、セイバーオルタさんは照れ臭そうに右側の玉座に腰かけた。その時、無意識なのかオルタさんは自然と足を組み、片手で黒い聖剣を支えていた。やっぱりこの人が座るととてもカッコイイ、最後のラスボスが堂々と座り、勇者を待ち構えているようなそんなイメージが頭に浮かぶようだ。ただあんなに恥ずかしがっていたはずなのに足を組んだり、剣を片手で抑えたりなど無意識にしているあたり、元々やりたかったのかもなぁ、基本的にクールな対応をするオルタさんだったけど、こんな風にかわいい部分もあるんだなぁ。
そんなことを考えながらプレアデスに「待機」のコマンドを指示していた時、ふと私の横に佇んでいる一人の女性NPCが目に入る。
「彼女って確か、」そういうと邪ンヌさんが気づき私の問に答えてくれる。
「ああ、彼女はたしか守護者統括って設定のアルベドでしたよね。」
ああ、そうだった。この場所「玉座の間」にまで来るプレイヤーは結局最終日になってもいなかったので、少し設定を忘れていた。
(たしかアルベドを作ったのは「タブラ」さんだったっけな)気になった私はアルベドの設定を確認することにした。すると詳細には長々とアルベドに関する設定が書き込まれていた。
私は思わず「ながっ」と口に出してしまうほどに。その声に気づいたのか邪ンヌさんが横から覗きにきた。
「何を見てるんです?まさかこの長文、タブラさんの作ったアルベドの詳細ですか?」
「そうですよアルベドのです。タブラさんは"設定魔"でしたからね、以前もこの設定を練る為だけに、ユグドラシルにログインしてずっと設定練ってましたし。」
「私も自分もセイバーオルタのアバターやNPCを作る時、考えた事はありましたが流石にここまでは...。」
そう言うオルタさん、私も邪ンヌさんも全くの同じ意見で、うんうんと頷いていた。そんな風に話しているとアルベドの詳細の一番下についたようだ。するとこんな一文を目にする。
『ちなみにビッチである。』その一文じ自分はガクリと頭を下す。
「あぁ、ギャップ萌えでしたからね、タブラさんは。」
そういえばそうでしたね、個人の趣味だとしてもさすがにこれは、」
さすがにこの設定はどうなんだと私は思ってしまった。まぁ他人の趣味にあれこれ口を出すのはいけないとは思うけども...。
そう思いながらも私はこの設定を変えたいと思った。本来なら特定のツールが必要なんだけど、この杖《スタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウン》があれば、ツールの必要がなく変えることができる。
早速杖を使い、最後の一文を削除した。んーせっかくだしここに何か入れたほうがいいかなぁ
すると、近くにいた邪ンヌさんが一文に「モモンガを愛している。」こう書き込んだ。
・・・。 (なんじゃこの設定は!てか杖無しになんで邪ンヌさんがかきこめるんだ!?)
「ちょちょちょっと、何つう一言書いてくれるんですか!?というか何故邪ンヌさんが書き込めてるんですか!?」
「あれ、知らないんです?その杖でツールを使わず書き込もうとする時、いじれるメンバーを指定しないと近くにいるプレイヤーにも書き込めるようになるんですよ?」
「なっ!?」
そうだ、元々このツールを使う時は仲間で相談しながらギルドの背景設定を考えたり、階層のイメージを互いに書き込んだりする為に使っていた。その時は特に全員の意見をもらので、全く気にすることもなかった。個人のキャラの設定を変えるなど考えたこともなかった為すっかり忘れていた。
「あぁ、この通知はその通知なんですね、突然「ギルド管理者権限により、ツール設定を有効にされました」と通知が来たんですよ。」
初めて知ったそんな通知...それもそうだ、何せ自分が許可を皆に出してるのにそのような通知が来るわけがない、そもそもこれは杖を使える私だけしかできないのだから知るタイミングなど元からなかった。
そんな珍イベントで盛り上がっていたら時間が残り3分しかないのに気付いた。
「...もうすぐですね」そう私はつぶやいた。
「なんのことでs...あぁそうですね。」
オルタさんも時間に気づいたらしくさっきまでの盛り上がりが嘘のようにしんみりとしている。
「あら、もうそんな時間たっちゃいましたか、やっぱいざ終わるとなるとより寂しさを感じますね...。」
どんな時でも明るく接してくれる邪ンヌさんも、低いテンションで話す。今思えば、さっきまで楽しかったのは、邪ンヌさんが色々盛り上げてくれたのが大きかったからなぁ...プレアデス達との会話といい、アルベドの設定といい
もう終わる、そう感じた私は、玉座の間に飾られている
「俺、たっち・みー、死獣天朱雀、餡ころもっちもち、ヘロヘロ....」
それに続いてオルタさんも続いて
「邪ンヌ、ペロロンチーノ、ぶくぶく茶釜、タブラ・スマラグディナ...」
その後に邪ンヌさんが続いて、名前を呼ぶ、皆との思いでを思い出しながら...
「セイバーオルタ、武人武御雷、スーラータン、ばりあぶる・たりすまん、源次郎...」
一人、また一人と
(((そう、楽しかったんだ...楽しかったんだ。)))
全員の名前を挙げ終えた邪ンヌさんとオルタさんは、私の方に顔を向け声をそろえてこう言った。
「「モモンガさん、いえギルド長、今まで本当にありがとうございました。」」
その言葉で私の胸の奥にしまっていたものがあふれた気がした。最後まで残ってくれた二人からの「ありがとう」の言葉、1人プレイヤーとして、そしてギルドの代表として心の底からうれしかった。本当にこのゲームを遊んで、このギルドを作って本当に良かった...
「お二人も、本当に、本当にありがとうございました。」
震えながら二人に向けて言う感謝の言葉、今頃現実の私は涙を流しているんだろうな、
二人も互いに顔を見合わせ、軽くお辞儀した後、静かに目を閉じ、最後の時を持つ。
ピッ ピッ ピッ...
静かなこの場所にこの場所に秒針が進む音だけが響き渡る...
23:59:56ピッ...
23:59:57ピッ...
23:59:58ピッ...
23:59:59ピッ...
(さようならナザリック...ありがとう...)
最後、サーバーが閉じる瞬間、心の中でそう言った ―――
一つの時代が終わった今、新たなる時代の秒針が音を立てる ――
ご清覧ありがとうございました。
私は小説等を書いた経験などはほとんどなく、話の流れがめちゃくちゃになってしまったり、蛇足な部分が多かったりする可能性がありますので、そういった気になる箇所がございましたら、優しく指摘してもらえると助かります。
さて、まずは導入としてナザリック転移前の描写をさせてもらいました。まだ邪ンヌとセイバーオルタの口調に違和感を感じたと思いますが次回からキャラに寄せたセリフ回しをしていこうと思います。
せっかくなので今回は現在構想しているセイバーオルタのステータスの一部を少し書いておこう思います。
名前:セイバーオルタ 種族《黒鱗の竜人(ダーク・ドラゴニュート)》
《種族Lv.》+《職業Lv.》=Lv.100
《種族合計取得レベル45》
・黒鱗の竜人Lv.10
・竜人Lv.10
・湖の精霊Lv.9
など
《職業合計取得レベル55》
・ケンセイLv.10
・竜司祭Lv.10
・ドラゴン・ネクロマンサーLv.10
・エレメンタリスト(フレイム)Lv.10
・スナイパーLv.5
・ガンナーLv.5
など
《使用する武具》
・片手剣 ワールドアイテム《黒く淀みし勝利の聖剣(エクスカリバー・モルガン)》
黒と赤がベースのアンデット特攻のスキルがついている聖剣。もとはワールドアイテムの《聖剣エクスカリバー》を自分好みに改良したもの、色合いをいじっただけだが、剣になぜか天使特攻の追加スキルを得られた。(アンデッド特攻はそのまま)
この剣にはワールドアイテム特有の強大なスキルがあるらしいが本人は話したことはない。一度その力を見た事がある「たっち・みー」によると超攻撃特化のスキルとの事。
・仮面 《淀んだ目隠し》
黒いバイザーに赤く光る亀裂のような模様が特徴の防具、精神攻撃に大きな耐性が得られるほか、少量ではあるが一秒ごとにMPを回復することができる。MP回復の手段が少ないユグドラシルではかなり重宝される防具
《取得スキル・魔法》
・スキル 《竜の祝福(ブレス・オブ・ドラグニル)》
《竜の祝福》は戦闘時に重宝するスキル。《竜の祝福》を使うと、内に秘めた竜の力が自動的に最適解の攻撃を繰り出せるようサポートする。《竜の祝福》は一回の戦闘で1度しか使えず、効果も数十分とかなり短いが、このスキルを使っている間は、すべての攻撃が急所、つまりクリティカル判定となり、最適解の戦闘を行う為回避にバフを付与することもできる。だが一度しか使えず、効果も短い為、ここぞと言う時にしか使わない。
・第5位階魔法 《魔力放出(マジックバースト)》
自分の消費MPを自由に設定でき、消費したMPの量によって与えられるダメージが大きく変わる魔力を放出する魔法。一応消費MP量には上限があり10∼150程度。オルタはとあるスキルによって職業を変更せずに剣から魔法を放てるため、遠近巧みに使い分けることができる。
・パッシブスキル 《???》
オルタが偶然入手することができたスキル。本人曰く、このスキルによって戦士職のままでも覚えている魔法を扱うことができるようになるスキル。その際物理攻撃の数%分を魔法攻撃に上乗せできるらしく、普通に魔法職の状態で魔法を放つより少し強化されるという。
と、長々と設定を書かせてもらいました。次回は邪ンヌのステータスでも記載しようと思います。
※追記
今回の一文に「基本戦士職は魔法を使うことはできない」とありましたが、アニメや原作見返すとコキュートス等が使っていたりしてると思います。ですがその際武器を使わず、魔法の使用時は魔法の発動に専念しているように感じました。そのため私は「魔法の詠唱をしながら武器での攻撃は同時に行えない。」と解釈しました。つまり何が言いたいのかと言いますと、オルタは「武器を振りながら魔法を詠唱し放つことが出来る」という事です。
言葉足らずでややこしくなっていしまい申し訳ありません。