オーバーロード ~堕ちし聖女と黒き騎士~   作:赤猫project

4 / 22
陽光聖典戦とエ・ランテル導入です。


第3話

広場に村人達が集まり話し合っている、どうやらこの周辺でまた何かが起こった様だ。

 

「どうしましょう、村長…」「あぁ……どうしたものか…」

 

「はぁ、また厄介ごとか…」

アインズは軽くため息をつき、村人たちの方へ足を進めた。

 

「どうかなさいましたか?」

「ああアインズ様、どうやらこの村に騎士風の者達が近づいているようでして」

「あら、また騎士達?その騎士の鎧は同じだった?」

「い、いえ。遠くから来ているのが見えたのでハッキリとは見えませんでしたが、多分別の国からの者かと」

だとすると、目的は村の巡回か?一応村長に村には定期的に巡回に来る者は居るか聞いたが「いえ、稀に冒険者が来るぐらいでその様な者は居ない」との事だった。とすれば後考えられるのは二つ、別に動いていた同じ騎士が報復に来たか、別の国の騎士が何らかの目的でこの村を訪れようとしているか、多分後者だろうが一応村の代表以外を避難させた方が良いな。

 

「アインズ、私が指示していいか。」

「ええ、大丈夫ですよ」

「では村長殿、貴方は私達と共にここに。他の村の方々はどこか別の場所に避難させてもらえるか、護衛にはこいつを置いておく(邪ンヌ指さし)」

「私が守るの?防御高いアルベドの方が…まぁいいわ」

「アルベド、私、アインズ、村長この四人で騎士の対応をするとしよう」

「だ、大丈夫でしょうか…?」

「心配しなくて大丈夫です村長殿、私もですがアルベドやオルタさんも腕は立ちます。しっかり皆様を守りますよ」

「あぁ、心配するな」

「わ、わかりました。何から何まで、ありがとうございます」

その後村人は奥の倉庫に集まり避難、入り口の外で邪ンヌが壁に寄りかかり見張っている。私達は広場に待機しこのまま騎士達が来るのを待つ。彼らが対話に応じるなら対話するが、少しでも攻撃の意志があれば……迷うことなく皆殺しだ。そして村人の避難が完了した少し後に鎧の騎士たちがやってきた。数は1,20人程か。戦闘を走っていたこの男がリーダーだろう、他の奴らより体格もよく屈強な戦士の風格を持っているように感じる。

 

「私はリ・エスティーゼ王国の王国戦士長、ガゼフ・ストロノーフ。王の命令により最近この付近を荒らしまわっている帝国の騎士達を討伐する為回っている者である」

「王国戦士長…!」

村長が教えてくれたな、たしかリ・エスティーゼ王国の王の護衛であり、王国最強と言われている男だと、私達よりは断然弱いが、たしかに今まで見た人間の中では強さはかなり上位に見える。するとガゼフは私達の方をみて話す。

 

「この村の村長だな、隣に居るのは誰なのか教えてもらいたい」

「この方たちは…」

「それには及びません、初めまして王国戦士長殿。私はアインズ・ウール・ゴウン、彼女はオルタ。この村が襲われているのが見えまして、助けに来たマジックキャスターです」

「なんと…!」

彼はその言葉に驚いた後、馬から降り私達に頭を下げた。

 

「この村を救っていただき、感謝の言葉もない!」

「戦士長‼」

ガゼフが私達に礼をした時、後ろから兵士が一人やってきた。どうやら何かが起こったようだな

 

「周囲に複数の人影、村を囲うような形で接近しつつあります!」

「そうか…。」

どうやらまだすべて終わったわけでは無さそうだな…とりあえず一旦村人が避難している倉庫に入り、中から様子を見る事にした。すると確かに村の周辺に人が等間隔で囲っている、だが前と違っているのは彼らが鎧ではなくローブを身に纏っている事と、一人一人が天使を、しかも"ユグドラシルの天使"を召喚していることだ。以前の騎士とはだいぶ違うが別の国の者か?戦士長に聞いてみるか

 

「やつらは何者なのだろうな」

「これだけのマジックキャスターを揃えられるのはスレイン法国、それも神官長直轄の特殊工作部隊"六色聖典"のいずれかだろう」

「となると前に村を襲った奴らは…」

「装備は帝国の物だったが、どうやらスレイン法国の偽装だったようだ」

そうか、ならばこの村に同じ国の奴らが来たのは納得したが、では何故この近辺の村々を襲っている?こんな目立つ事をしていたらすぐに警戒される事ぐらいは予想できるハズだ…。

 

"誰かをおびき寄せる"為…?

確かにそれならわざと目立つ行動をしているのは理解できるが一体誰を、まさかこの前の転移で私達の墳墓を見られたのか…?色々考えていた時、アインズがガゼフに質問する。

 

「この近辺の村々は、目立ってまで襲う価値はあるのでしょうか?」

「いや、村を襲う事が目的ではないのだろう、ゴウン殿方も心当たりは無い、狙いでは無いという事は残りの可能性は1つだろう」

「あらあら、目的は戦士長の命みたいね」

「ああ、よほど恨まれているのですね戦士長殿も」

「本当に困ったものだ、まさかスレイン法国にまで命を狙われているとはな」

なるほど、法国の狙いは戦士長。スレイン法国にとっても、法国と友好的な帝国にとっても、戦士長の存在は脅威であり目障りなのだろう。特に帝国はいまでも王国と争っている、だが戦士長がいなくなれば帝国は戦争を優位に進められるし、その援助をした法国との関係もより友好的になる。王国にとっての戦士長はそれほどまでの人間ということか…とりあえず気になることは一つ分かった、だが私達にはもう一つ気になる物がある。

 

『なぁアインズ、あの天使って見間違いじゃなければ《炎の上位天使(アークエンジェル・フレイム)》か?』

『間違いなくそうでしょうね』

『この世界にもユグドラシルと同じモンスターがいるのね…まさか一緒に転移してきたのかしら?』

『いや、それは無いだろう。あれは隣に居るマジックキャスターが使役しているのだろう。これはこの世界にも同じモンスターが生息していると思って良いだろうな』

私達はメッセージで話し合っていた時、ガゼフが私達に声をかけて来た。

 

「ゴウン殿、良ければ雇われないか?報酬は望む額を用意しよう」

「…お断りさせてもらいます」

「…では、王国の法を用いて強制徴集というのはどうだ…?」

ガゼフがそういうと、周りにいたガゼフの部下が私達に剣を向けようとした。それに気づいた私はガゼフの喉元に剣を突き付け、邪ンヌはスキルを使い床から無数の槍を出し周囲の兵士達をけん制、アルベドはアインズを守れる位置で武器を構えた。ガゼフと周りの兵は私達の一連の行動に対応できておらず兵士達はあまりの速さと殺意に一歩も動く事ができず、ガゼフの顔には冷や汗が流れ唾をのむ。この一瞬の経験はガゼフ達が体感した中で一番の殺意と恐怖が渦巻いていた様に感じた。

 

「(まさかこれ程までに力の差があるとは… 最初一目見ただけで私達以上の強者なのは理解していたが、このまま無理やりと行けば確実に死ぬのは私達、ゴウン殿達は私達を軽く払いのけていくだろうな…これ以上とやかく言うのは絶対に避けなければならない…。)」

「二人共、もうよい」

「いいのアインズ、こいつら無理やり行かせようと剣向けたのよ?」

「そうですアインズ様、このような障害今すぐにでも!」

「私よせと言ったのだアルベド!私に二度も言わせるな」

「…畏まりました、アインズ様」

「はいはい、貴方が代表ですからね、貴方の決定に従いますよ~」

そういうと邪ンヌは指を鳴らしスキルを解除した。すると兵士に突き付けられた槍はボロボロと朽ちていくように消えていった。槍を向けられていた兵士たちは途端に腰が抜け床に座り込む。だが私は今だガゼフの喉元に剣先を突き付けている。

 

「オルタさんも」

「…フン」

私はそう言い武器の構えを解いた。だが武器はしまわず持ったままにしておく、すぐガゼフの首を刎ねられるように…

 

「(明らかに強者の彼女たちがゴウン殿の言う事に従うという事は、この御仁がこの中の代表ということか…だがアルベド殿と呼ばれた彼女と違いオルタ殿と邪ンヌ殿は"さん"と呼んでいる。この二人はゴウン殿と旧知の仲という事、かの御仁達には特に言葉に気を付けて話さなければ……。)」

「…大変失礼なことをしたゴウン殿方。これ以上は何も言わない…ではゴウン殿、お元気で。この村を救ってくれたこと改めて感謝する」

そういいガゼフは手を差し出しアインズに握手を求める。私達の殺意を間に受けたのにこんな風に優しく接してこようよしてくるとは中々面白いやつだ、それに刃を向けられた後なのに冷静に思考を巡らして言葉を選び話している。私はこの男にかなり興味が湧いてきた。アインズも同じ様に感じたのか少し笑い握手に応え、ガゼフがこれからの事を話し始める。

 

「我々がこれから囮となって何としても包囲は解いてみせる。だからもう一度頼む、この村をもう一度守ってほしい、このガゼフ・ストロノーフの願いを何卒……何卒聞き入れてほしい!」

この男、先ほどの申し出では怖気ずに私達に頼み込むとは。これほどの度胸があるガゼフという男、私はよりこの男に興味が湧いてきた。

 

「…それについては了解しました。村人は必ず守りましょう、このアインズ・ウール・ゴウンの名に懸けて…」

「えぇ、私達もそれについてはしっかり務めるわ」

「ああ、せっかく助けたのだ。ここで終わらせはしない」

「…感謝する、ゴウン殿方」

「あぁ、それとこれをお持ちください」

アインズはローブの中から木彫りの小さな彫刻のアイテムをガゼフに渡した。あれは確か… アインズが取り出したアイテムをガゼフは受け取る。

 

「君からの品だ、ありがたく頂戴しよう」

「戦士長、そろそろ…」

「ああ、ではゴウン殿ご武運を」

「ええ、貴方も」

ガゼフは私達との会話を終え、馬を走らせる。私達はその姿を見届けた

 

「…初対面の人間には、虫に向ける程度の親しみしか湧かないが…どうも話してみると小動物に向ける程度の愛着が湧くな」

「それであの尊きお名前を用いてまでお約束されたのですか?」

「そうかもな……」

「私は普通に面白い人間だと思ったけどね」

「ああ、あの男の内には私達のとは別の"強い意志"みたいなのを感じたな」

「ええ…そうですね…自分とは違うあの意志には、少し憧れを感じました…。」

私達はその後村を守る為の準備に取り掛かった。

 

 

 

―― 数十分後 ――

 

私達はガゼフ達が戦う様を探知系魔法越しに見ていた。誘導はうまくいき村から離すことはでき、天使対ガゼフ部隊の戦闘が繰り広げられていた。戦力としては天使一人にガゼフ以外の兵士2~3人でようやく拮抗といった所で数的にはガゼフの部隊が押されている、隊長のガゼフの方は一人で天使数体を倒せる程の実力はあるようだ。だが天使を倒せてもすぐに召喚されてしまっている。それに気づいたガゼフは天使達をなぎ倒しつつ指揮官と思われる男に向かう。

 

ちなみに、この戦闘を見ていた私達には一つ気になることがあった。ガゼフが使う"武技"という物だ。これはユグドラシルには無かった要素、能力としてはユグドラシルの職業スキルに似た物のようだが、この世界にはユグドラシルにあった力以外にもこの世界固有の技もあるのか

 

「"武技"か…私としてはかなり気になる物だな」

「面白そうね武技って!私達も使えないかしら?」

「どうなんですかね、私は魔術があるので覚えても使う機会はなさそうですが」

「そもそも私達はレベル100だぞ、覚えることが出来るのか?」

「あっ…ま、まあでも試してみないとわからないじゃない!うん!」

私達が武技について話していたら、戦況が大きく変わっていた。戦士職が多いガゼフの部隊と、MPがある限り呼ばれる天使達と遠距離攻撃がメインのマジックキャスターは相性最悪。すでにガゼフの部隊はボロボロで立って居るのはガゼフただ一人。そのガゼフもマジックキャスターの魔法に滅多打ちにされ地面に倒れる。そして確実にとどめを差すためか天使たちが一斉攻撃を仕掛けようとしていた。

 

「そろそろですかね」

「あぁ、まずは私があの男のもとに先に向かう。お前たちは後からあのアイテムでガゼフと入れ替わるといい」

「了解ー、此処の守りは…私達がせん滅するから大丈夫よね」

「周辺に敵の気配はないから大丈夫だろう、では私は先に行く」

「わかりました、すぐに私達も向かいますね」

そういい倉庫から出た私は、勢いよく大地を蹴った。大量の土煙を上げ、私はすさまじいスピードで駆けだす

 

 

 

―― ガゼフ視点 ――

「ガァッ‼‼グフッ!グアッ‼」

敵の魔法が俺の体に直撃し、当たった場所から体の内部に響く様な鈍痛が走る。これはまずい、明らかに一方的だ。

しかもあのモンスターは倒しても倒してもまた呼び出される…これでは倒しても倒してもきりがない……

 

「とどめだ。ただし一体でやるな、数体で確実にとどめを刺せ」

敵の指揮官が俺にとどめを刺すため指示を出している、このままで終わるものか、俺は今まで多くの命を奪ってきた…死など今更怖くはない!俺は最後の力を振り絞って立ち上がる。

 

「なめるなぁぁぁぁああ!!」

「ほう、まだ立てるほどの力が残っていたのか」

「はぁ…はぁ…俺は、王国戦士長!この国を愛し守護する者! この国を汚す貴様らに、負けるわけにいくかぁあ!!」

「愚かだな、こんな辺境の村人など切り捨てればこのような結果にはならなかっただろう。私たちはお前を殺した後で()()()()()()()()()()()()()()、お前のしたことは恐怖を感じる時間を長引かせただけに過ぎないというのに。無駄な足掻きをやめそこで大人しく横になれ、せめてもの情けに苦痛なく殺してやる」

今、あの指揮官は何て言った? あの指揮官は今()()()()()()()()()()()()()()といったのか…ハッ ハハ そうか殺すと言ったのか、ならお前はあの御仁達の力を知ることになるだろうな。そう思うと俺は何故か自然と笑みがこぼれた…

 

「ふっ…あの村には、俺より強い御人がいるぞ…」

「はったりか?無駄なことを、そんなものが通用すると思っているのか? 天使達よ"ガゼフ・ストロノーフを殺せ"」

指揮官がモンスターに指示をだすと、4~5体の天使と呼ばれたモンスター達が俺に刃を向け突撃してくる、こんなところで、俺は終わってしまうのか…そう思い俺は敵の目の前で目を閉じてしまった。

確実に死んだと思ったが未だに来るであろう痛みがやってこない… 俺はゆっくりと目を開くと、黒い鎧に身を包んだ女騎士が私の前に立って居る。彼女は村にいた時私の喉元に剣を突き立てた御仁、彼女は天使達の武器をすべてはじき返していた。

 

「ふっどうやら無事…とは言えないが、生きている様だな」

「なっ・・・オ、オルタ殿! ど、どうやって此処に…!」

「なっ!?」 「ばかな!?」 「天使の攻撃をすべてはじいたのか!?」

指揮官以外の周囲に居るマジックキャスター達が驚きの声を次々と上げている。どうやら彼女はたった一撃で()()()()()()()()()()()ようだ、私でも1体の攻撃をさばくので手一杯だったあのモンスターの攻撃をだ。やはりあの御仁達は強い、あの時敵に回さないで本当に良かった…

 

「貴様は何者だ?」

「ふっ、貴様が指揮官か。私はそうだな…あの村に来た騎士を潰した者とでも言おうか」

「なっ!」 「ばかな!」

「ほう、貴様が騎士を…?とんだ虚勢だな。」

そういうと指揮官は手を振り下ろしモンスターに指示を出す。2体のモンスターが彼女目掛けて突撃する。

 

「邪魔だ」

彼女はそう言い剣を横に振るう。すると突撃したモンスターはその一振りで切り裂いた。その一撃を受けたモンスターは光の粒子となって消えていった

 

「ふむ、強さも其処までではないな」

「なぁああ!?」「あ、あり得ないッ‼」

「やはり…強いな、この御仁は…」

彼女の力を見て私は敵前で安堵する。彼女の内にある圧倒的強者のオーラが私の心の恐怖と不安が和らいでくれている。他の御人達も彼女と同等の強さなのだろうか…そんなことを考えていた時だ

 

『そろそろ交代だな』

 

突然脳内にゴウン殿の声が聞こえると突然私の周りの景色がガラッと変わった、付近には負傷した俺の仲間達以外に村の人々が集まっていた。これはゴウン殿の魔法なのか…?

 

「こ、ここは一体…」

「ここは村の倉庫です、アインズ様が魔法で防御を張られています」

「…ゴ、ゴウン殿は…?」

「そ、それが戦士長と入れ替わるように姿が消えまして…」

俺はふと、戦場に行く前にゴウン殿に貰った木彫りのアイテムを思い出しポケットから取り出す。するとそのアイテムは役目を終えたのか砕けて消えていった。このアイテムで俺達と、かの御人達を入れ替えたのだろう。

 

「…そ……そうか…」

俺たちはかの御仁達に助けられた、そう思うと私は安堵し、安心しきった顔で私は意識を手放した…。

 

 

 

―― オルタ視点――

アインズ達がガゼフとかいう男に渡したアイテムを使い、入れ替えるように戦場にやってきた。

「次から次へと……何者だ」

「初めましてスレイン法国の皆さん、私はアインズ・ウール・ゴウン。アインズと呼んでもらえると幸いです」

「なんだ、村の者か? 命乞いにでも来たのか?」

「いえいえ、実は…」

スレイン法国のマジックキャスターたちは、いきなりこの場の雰囲気が変わったような感覚を覚えた

 

「お前と戦士長の話を聞いていたが、本当にいい度胸をしている……。」

「はぁ?」

「お前たちはこの私が、手間をかけてまで救った村人を殺すと広言していたなぁ、これ程不快な事があるものか」

「ええ」

「まったくだ」

「フッ 不快とは大きく出たなマジックキャスター、で?だからどうした……」

「簡単だよ、抵抗することなくその命を差し出せ、そうすれば痛みは無い。だが拒絶するならその愚劣さの対価として絶望と苦痛の中で死に絶えるだろう」

「もっとも、すぐには殺さないがな」

指揮官の男は、アインズの存在を見ても何も恐れる様子はない…実力はガゼフ以下だろうな。だが何かを感じたのか指揮官の男は何か行動を起こそうとしている

 

「天使達を突撃させよ!」

男が命令すると、私とジャンヌ、アインズの元に天使が突撃してきた。天使達の輝く剣は私達の体を貫く、その光景をみた指揮官はこれで終わったと思っているようで笑っている。

 

「ハハハ! 無様な者だ、くだらんハッタリで煙に巻こうと……」

そう言いかけた時、天使達の異変に気付く。何故か天使達がジタバタと動いているのだ、まるで何かに抵抗しているような

 

「言っただろう、抵抗することなくその命を差し出せと……」

「まったく、無駄な努力だな」

「ホントそうね。無駄なMPの消費、ご苦労様♪」

指揮官は目を疑った。何故なら串刺しにされたはずの私達が天使達の体を掴んでいるのだ。まるで何もされなかったかの様に平然と、この光景を見た指揮官は驚きの声を上げる

 

「なぁあ‼‼」

「《上位物理無効化》のスキルだよ」

「低位のモンスターや情報量の少ないモンスターの攻撃を無効化するパッシブスキルだけど、まさか見た事がないのかしら?」

「まったく、こうもレベルの差が有るとこんな単調なスキルも見抜けないとは……少々ガッカリだ」

私達はそういうと各自攻撃してきたモンスターを始末する。アインズは二体の天使の頭を鷲掴みにし地面に叩きつけ、邪ンヌは天使の首元を掴み片手でへし折る。私は首元を掴んだ二体の天使を投げ回し蹴りを放ち頭を吹き飛ばした。

 

「やはりユグドラシルの《炎の上位天使(アークエンジェル・フレイム)》と同じ様だな」

「この程度の天使は流石に一撃なのね」

「まぁ、向こうでもあまり強い部類では無かったからな」

「さて……何故お前たちがユグドラシルの魔法を知り、モンスターを使役しているのか知りたかったが」

「まぁそれは一先ず置いておくとしましょ?」

「あぁ、攻撃してきたのなら次は私達の番だな……」

「「「いくぞ、鏖殺だ……」」」

私達が殺意を向けると指揮官達は怯えながらも、攻撃に移ろうとしてきた。

 

「ぜ、全天使達で攻撃を仕掛けろ!急げ!」

指揮官が命令すると、残っていた全天使達がこちらに攻撃すべく突撃してくる。

 

「本当にお遊びが好きな奴らだ……皆下がれ」

アインズがそう言う時は大抵全体魔法を使う時だ、私達は数歩後ろに下がりアインズから距離をとる。

 

「《負の爆裂(ネガティブ・バースト)》!」

アインズが魔法を発動すると、周囲にドーム状の負のオーラが炸裂し、天使達を全て一体も残さず殲滅した。その光景を見た指揮官は口を大きく開け驚きの表情をみせる

 

「あ…ありえない……。」

「(ガゼフ・ストロノーフが自身より強い御人が居ると言っていたが、まさか、まさか!そんなわけがあるか!!)」

指揮官が驚愕していると、部下のマジックキャスター達が混乱しながらもこちらに魔法を放とうとしてくる

 

「《魔法の矢(マジック・アロー)》!」「《衝撃破(ショック・ウェーブ)》!」「《酸の矢(アシッド・アロー)》!」「《火球(ファイアー・ボール)》!」「《雷撃(ライトニング)》!」 etc.

出る魔法すべてユグドラシルの魔法だ。だがすべて低位の魔法ばかり、高くても第3位階程度の魔法しか撃ってこない。この部隊にはせめて第7位階の魔法を扱える者は居ないのか?こんな低位の魔法なら躱す意味もない。パッシブスキルで低位の魔法は無効化できるからな。魔法による攻撃は全て当たらず、周囲には土煙が舞うのみである

 

「やれやれ、あの天使がかなわないというのにこの程度の魔法しか撃ってこないとはな」

「まったくよ!これじゃあこの世界の強さ基準が分からないじゃない!あぁ服が汚れる……」

「土煙のせいで、視界は悪くするためかもな」

「ならば、私があの人間(下等生物)共を一掃いたしましょうか?」

「よいアルベド、少し検証もかねて態々ここに居るのだからな。」

「承知しました」

土煙の中私達が話していると、指揮官の男の声が聞こえた。

 

「《監視の権天使(プリンシパリティ・オブザベイション)》!かかれ!」

指揮官の男が呼び出した《監視の権天使(プリンシパリティ・オブザベイション)》が命令を聞き行動に移る、その声に気づいた他のマジックキャスター達は魔法の攻撃をやめ土煙が晴れる。土煙が晴れた先には《監視の権天使(プリンシパリティ・オブザベイション)》が持っているメイスを振り下ろそうとしている。それに気づいた邪ンヌはその攻撃を受け止めようとアインズの前に出る。《監視の権天使(プリンシパリティ・オブザベイション)》がメイスを振り下ろし、その攻撃を邪ンヌは片手で容易に受け止めた。

 

「やれやれ、じゃあ反撃ね」

邪ンヌは攻撃を受け止めた片手でメイスをはらい、もう片手に握られた槍で攻撃する。槍は黒い炎の魔法《獄炎(ヘル・フレイム)》を纏った槍で《監視の権天使(プリンシパリティ・オブザベイション)》の胴を貫く。《監視の権天使(プリンシパリティ・オブザベイション)》の胴には大きな穴が開きその穴から《獄炎(ヘル・フレイム)》が燃え広がる、《監視の権天使(プリンシパリティ・オブザベイション)》は塵も残さず消え去った

 

「あ、ありえるかぁああ!!上位天使がたった一撃で滅ぼされるはずがない!!」

「た、隊長…私達はどうすれば…」

「時間を稼げ!私は最高位天使を召喚する!!」

そういう指揮官は懐から水晶の様なアイテムを取り出し天に掲げた。あれはたしか《魔封じの水晶》、ユグドラシルにあったマジックアイテムだったはずだが……

 

「ほぉユグドラシルのアイテムも存在しているのか」

「みたいですね、アルベド。スキルを使用して私達を守れ」

「はっ!」

「さぁて、何が出てくるのかしらねぇ♪(ワクワク)」

「「邪ンヌさん/お前は何故嬉しそうなんだ……」」

「いでよ最高位天使、《威光の主天使(ドミニオン・オーソリティ)》!!」

指揮官の男が空に掲げた水晶が強く輝き水晶にヒビが入り砕け散る。すると空から優しい青き光と共に巨大な翼と(しゃく)を持った天使《威光の主天使(ドミニオン・オーソリティ)》が降臨する。周りの者達はその神々しい姿に感嘆の声を上げる。これがこいつらの持つ最高戦力……

 

「これが切り札……。」

「そう…みたいだな……。」

「何てこと…。」

「そうだ!恐れるがいいマジックキャスター共!」

「「「くだらない……。」」」

「なにっ!?」

「このような幼稚なお遊びに警戒していたとは……」

「まったく、とんだ期待外れよ!もっと強いの出してみなさいよ!!」

「敵に言う言葉ではないが…確かにそうだ。貴様ら揃いもそろって"弱すぎる"」

「お、お遊び……弱いだと…。い、いやまさかそんなはずは無い!上位天使の前でそんなのハッタリだぁ!!《威光の主天使(ドミニオン・オーソリティ)》よ、《善なる極撃(ホーリースマイト)》を放てぇ!!」

指揮官が指示すると《威光の主天使(ドミニオン・オーソリティ)》が持つ(しゃく)が砕け周囲に舞う、すると私達の頭上が強く光り出し、天から強力な光が降り注いだ

 

「は、ははははは!魔人すら消滅させる第7位階魔法!神の御業を知るがい…い……。」

指揮官が愉悦に浸っていた時、男の目には信じられない光景を捉えていた。かつてこの地に猛威を振るった"魔人"を消滅させた天使の第7位階魔法をまともに受けたはずなのに、彼らのシルエットがしっかり残っており、しかも一人は笑っているのだ……そして光の柱が消えた後にはほぼ無傷の状態の私達が立っていた。

 

「フッフフ、ハハハハハハ‼これがダメージを負う感覚、"痛み"か!」

「フッ、もろに受けた割には存外痛みは感じないのだなこの体は」

「私は避けたわよ、死なないと分かってても痛みなんか感じたくないわ!」

「なぁっ!!馬鹿な、馬鹿な馬鹿な馬鹿なぁあ!!」

「この、下等生物がぁああああああ!!」

アルベドは私達が攻撃を受けてダメージを受けたのをみて、怒りの雄たけびを上げる

 

「わ わた 私たちの敬愛すべき主君であられる至高の、至高の御方々の体に傷を負わせるなど、ゴミである身の程を知れぇえええ!!容易くは殺さんんん!この世界で最大の恐怖と苦痛をぉおお!!」

「ひぃいいい!!」

「よい、アルベドよ」

「し、しかしアインズ様!」

「いいんだアルベド、よせ」

「オルタ様まで!」

「天使の脆弱さ以外のありとあらゆる事態は私達の狙い通りだ」

「ああ、それにお前は微笑みを絶やさないほうが魅力的だ、あまり声を荒らげるのはよせ」

「!!くふー!み みりょっ ゴホンッありがとうございますアインズ様」

『うまくアルベドを丸めたわねぇアインズ?』

『正直これ以上怒るアルベドを見るのは怖いので…ねぇ……』

私達が話していると、指揮官の男はまた天使に行動させようとしている。どうやらもう一度《善なる極撃(ホーリースマイト)》を使わせようとしているのだ。

 

「無駄よ、そいつはねぇ(しゃく)を犠牲に一度だけ魔法の強化ができるのよ?今更無強化の魔法ごときが私達に通じるはずないでしょ?あなたそんな事も理解できないのぉ(笑)」邪ンヌが笑いながら相手を煽る

 

「ばかな、そんなはずは無い!魔人をも消滅させた魔法だぞ!貴様らが生きているなどありe…」

「はぁもういい…絶望を知れ」

私はそういうと聖剣の剣先を《威光の主天使(ドミニオン・オーソリティ)》に向け、魔法を放つ。

 

「《魔力放出(マジックバースト)》。」

私は魔法を放つと剣の中心部分に魔法陣が現れ、剣先に赤黒い魔力が放出される。その魔力の本流は《威光の主天使(ドミニオン・オーソリティ)》を飲み込み、数秒で《威光の主天使(ドミニオン・オーソリティ)》は消し飛んだ。切り札の《威光の主天使(ドミニオン・オーソリティ)》が一撃で倒されたのを目の当たりにした指揮官達は、現状を受け入れられず声を発することなく佇んでいた

 

「魔人すらも超える力…お前達は一体何者なんだ……。」

「"アインズ・ウール・ゴウン"だよ。かつては、この名が知らぬものは居ないほど知られていたんだがねぇ…」

「さて、これからどうしてやろうか」

「ま…待って!待って欲しい!アインズ・ウール・ゴウン殿……いや様!私達、いや私だけでかまいません!い、命を助けてくださるならば望む額をよ、用意させてもらいます!」

「貴方間違っているわよ」アルベドが口を挟む

 

「なっ」

「…最初にアインズ様が"死ね"とおっしゃったんだから、人間という下等生物の貴方達は"頭を下げ命を奪われる時を感謝しながら待つべき"だったのよ」

「……かとう…せい…ぶつ……。」

「たしか貴方達、ガゼフに何て言っていたかしら?」

「あぁ確かに何か言っていたな、何だったか…」

邪ンヌと私が半ば笑いながらこういう。アインズは身に着けていた仮面を外し、指揮官の男が言っていた"あのセリフ"を言う。

「たしか…こうだったな――」

「"無駄な足掻きをやめそこで大人しく横に慣れ、せめてもの情けに苦痛なく殺してやる"と」

そう言うアインズの姿を、一言で言い表すならばまさしく魔王 ――

その光景を見た指揮官達の顔は、恐怖に染まりきっていた…。

 

 

その後、マジックキャスター達の半数を殺し、残った指揮官ともう半数のマジックキャスター達はナザリックに送られた。死体は今後のアンデッド創造実験の為ナザリックに送り、生き残りはナザリックの特別情報捜査官"ニューロニスト"による拷問もとい尋問を受けてもらい情報を引き出す予定だ。私達は一連の騒動の終わりを村人達に伝えた後、ガゼフの事は村の人々に任せその場を離れることにした。気づけばもう夜、私達は帰路についていた。

 

「やっべ―、至高の御方々マジかっけー!ンフフフ♪」

「どうしたアルベド?」

「いえ、何でもありません♪」

「そ、そうか?」

「ところでアインズ、これからナザリックの方針はどうするの?」

「そうですね…」

「表に出すべきだろうな」

「え、表にですかオルタさん?」

「正気?いきなりナザリックを表に出したら…」

「いや、すぐさま表舞台に顔を出すわけでは無いさ」

「どうゆう事でしょうか、オルタ様」

「このまま隠れながらコソコソとするのは性に合わん、それにつまらぬ。折角ならこの世界で正々堂々と動き回りたい」

「それはそうね、隠れながら過ごす日々なんてつまらないわ」

「そこでだ、一ついい方法を思いついた。まぁ私が思いついたわけじゃないがな」

「へぇ、何なのその"方法"って?」

「私も()()です、何ですかその方法って」

「何卒私にも、お教えください!」

アインズは案の定この前の事を忘れていた、これからナザリックのまとめ役として動こうとしている奴が自分で言ったことを忘れてどうする……。

 

「"世界征服"だ」

「「世界征服!?」」

「なんとまぁ!!」

「ちょっちょっと待ちなさいよ!世界征服っていきなり規模がデカすぎるわよ、何考えているのよアンタ!」

「そうですよ、世界征服なんて…」「お前が言ったことだろ」

「……はい?」

「だーかーらー、お前が最初に言ったんではないか、"世界征服なんて面白いかもしれない"って」

「なんと、アインズ様がそのようにお考えだったとは!?」

「いやいやいや、私がそんな事を何時言いました!?」

「ちなみに言質はデミウルゴスとシズも取っているぞ」

「……マジで?」

「……マジだ」

アインズは頭を抱えながら深いため息をつき、いまだ言った事実を思い出せず悩ませている。アルベドは私達が世界征服に向けて動こうとしていた事を知り目をキラキラと輝かせ羽をパタパタと羽ばたかせ興奮している。そんな中邪ンヌは冷静で、私に向かって話す

 

「……世界征服、方針は大きくて結構。だけどいささか急すぎはしない?いきなりどこか国とでも戦争でも起こすつもり?」

「いやそれはない、リスクが大きすぎるからな。最初は世界征服を円滑に進める為の土台作りだな」

「それはいいと思うけど、どうするのよ?」

「詳しくは帰ったら話す。まずはナザリックに戻るとしよう」

「ふーん、大丈夫なのよね?」

「まぁ聞けばわかるさ」

アインズが頭を悩ませている事など気にせず、私達は話しながら帰路についた。その後ナザリックの守護者や領域守護者などを第十階層に召集を掛けた、これからの方針を皆に伝えるためだ。階層守護者達が玉座に向かう為廊下を歩いている

 

「な、なにを話すんだろうね、おねぇちゃん」

「さぁね、でも至高の御方々が話すことだもん、きっと凄いことをこれからするとか?」

「なに、我らの創造主が話される事。何も不安など感じはしないさ」

「デミウルゴスは知っているんでありんすか?」

「あくまで予想だがね」

「ふぅん……と、コキュートス達でありんす」

シャルティア達は話ながら歩みを進めると、玉座の間へ通ずる扉に到着し門が開く。前には先に集合していたコキュートス,サリエリ,ランスロット,ジャック,そしてプレアデスとセバスが居た。

 

「やはり先ほどの歩みの音は、貴殿らか」

「階層守護者ハ皆集マッタヨウダナ」

「モモンガ様方はまだいらっしゃらないのでありんすね」

「我が主によると、少し外に出ていたそうだ」

「そ、外ですか」

「……はい、わかりました」

「どうしたの、セバスのおじさん?」

「モモンガ様からのメッセージが届きました、アルベド様と共にこちらに向かわれるとのことです」

「アルベドと共にぃ!?あいつまさか抜け駆けを!」

「いえ、モモンガ様からの指示で同行していたようです」

「ま、まさかモモンガ様は妻をアルベドと決めて…‼」

「シャルティアおねぇちゃん全く聞いていないよ?」

「「「・・・・・。」」」

勝手な妄想をして興奮しているシャルティアに他の守護者は半ばあきれ顔で見ている、そんな事など気にせず自分の妄想を広げ勝手にアルベドに対抗意識を向けるシャルティア。そんななか、玉座の入り口にいたユリがアインズ達がやってきたことを各守護者に伝え扉を開く。私達は左右に跪いている守護者達の真ん中を堂々と歩き玉座に向かう。目の前には玉座が3つ……ん?3つ?

 

「アルベド、玉座の方が一つ増えているが」

「はい、誠勝手ではございますが、邪ンヌ様がお座りいただけるよう玉座を追加させてもらいました」

「あら、気が利くじゃない♪ありがとアルベド」

「勿体なきお言葉…」「ぐぬぬぬぬ…」

なにか歯ぎしりのような物が聞こえた気がするが気にしないでおく。邪ンヌは左側、アインズは中心、私は右側の席に座る。私達が各玉座に腰を下ろしたその姿は魔王の様だ、3人も居る魔王など聞いたこと無いが…私達が玉座に座る姿を見た各守護者はなぜか感嘆の表情を見せる。さてこれから世界征服について守護者達と話し合うとするか。だがその前に…

 

「面を上げよ」

「「「はっ」」」

「まずは、私達が勝手に動いたことを詫びよう、何があったのかは後にアルベドに聞くといい。」

「さて、まずは私から皆に早急に伝えなければいけないことがある」

突然アインズは杖を持ち床に杖先で床をつく、すると玉座の後ろの壁に大きな旗が飾られた。

 

「私は名を変えた、これより私はナザリックを代表し"アインズ・ウール・ゴウン"―アインズと呼ぶがよい!異論ある者は立ってソレを示せ!

高らかと声を上げアインズは新たな名を示す。その名に反論する者は当然いなかった。

 

「ご尊名伺いいたしました、いと尊き御方。ナザリック地下大墳墓全ての者より絶対の忠義を。アインズ・ウール・ゴウン様万歳!」

「「「アインズ・ウール・ゴウン様万歳!!」」」

「至高の御方々に、私共の全てを捧げます!」

「「恐るべき力の王よ」」

「この世の全ての者が、御方々の偉大さを知るでしょう!」

「全テヲ超越セシ我ラノ王――」

「死と生を操りし、絶対なる強者に忠誠を!」

「死の支配者、オーバーロードに栄光を!」

「これよりお前達の指標となる方針を言明する、"アインズ・ウール・ゴウンを不変の伝説にせよ!"

「英雄が多いのなら、その殆どを塗りつぶしなさい、我らアインズ・ウール・ゴウンこそが大英雄だと生きとし生きるもの全てに知らしめなさい!」

「より強き者がいるのなら力ではなく策略で、数多くの部下を持つ魔法使いがいるなら別の手段で、今はその前段階に過ぎないが来るべき日の為に働け」

「「「我らアインズ・ウール・ゴウンこそが最も偉大なものであるという事を知らしめよ!!!」」」

「ウォオオオオオオ!!!」

 

この世界で"アインズ・ウール・ゴウン"の名を轟かせ、この世界に居るかも知れない仲間達に届くように…

 

「さて、一つ伝える事は伝えた。では次の話をするとしよう」

「デミウルゴス、"プレアデス"が一人シズよ。前に」

「「はっ」」

「さて、二人は以前私とアインズが夜空を見に外に出た時、傍付きとして付き添っていたな」

「はい確かにお傍におりました」

「ではシズ。夜空の景色を見てアインズはなんと言った?」

「はい、「この景色、まるで宝石箱のように綺麗」とおっしゃっておりました」

「うむ、ではデミウルゴスよ。貴殿はその言葉を聞きナザリック全軍をもって手に入れると申していたな」

「はい」

「ではアインズはその言葉を聞いた後、なんて言ったか覚えているか?」

「はい、アインズ様は私の提言を聞いた後こう仰っておりました。「世界征服なんて面白いかもしれないな。」と……」

「「「!!!」」」

その言葉を聞いた後他守護者達が驚きの声を上げる。そう、"世界征服"とナザリックの代表であるアインズが言ったと聞こえたからだ。二人の話を聞き、アルベドが声を高らかに話す

 

「各員、ナザリック地下大墳墓の最終目標は、正統なる支配者である御方々の為に宝石箱を……」

「この世界をお渡しすることだと知れ!」

「「「はっ!」」」

『えぇ……』

『なんだアインズ、まだ思い出せないのか』

『俺本当にそんな事言ったんですか……俺が…俺が…?』

そういいながらアインズが悩んでいるとスキルによる精神安定が発動した。余程の起伏がない限りめったに起こるものではないと聞いていたが、そんなに自分が言ったと信じたくないのか…?

『まぁ言ったことは仕方がない、此処から世界征服の話は私が受け持つから安心しろ』

『わかりました……。』

「さて、守護者達よ。我らの最終目標を知った所で、解決しなければならないことが幾つかある」

「まず一つはこの世界の知識だ。この世界の国々の情勢や文化、歴史に技術など知らない事が多すぎる。其の為第一の目標は多くの知識を得ることだ」

「質問よろしいでしょうか、オルタ様」

「なんだシャルティア?」

「その、いきなり人間の国を攻めたりはしないんでありんすか?」

「はぁ……シャルティアよ、その案はリスクが高すぎるのだ」

「リスクでありんすか?」

「確かに我々はレベル100の強者。それ以下のレベルの国など攻め落とすのは容易いだろう。だが我々はこの世界に無知という事を忘れてはならない。」

「そういうことですか」

「デミウルゴスはわかるんでありんすか?」

「あぁ、簡単な事さ。オルタ様は"至高の御方々と同等、又はそれ以上"の存在を警戒しているのさ」

「至高の御方々と同等?そんなのが…」

「居ないとも限らないさ。私達はユグドラシルから転移した存在だが、同じくユグドラシルから転移した者達がいる可能性は十分にあるからね」

「その通りだデミウルゴス。それにもう一つ、この世界には"武技"なる技を使える者がいた。これはユグドラシルには無かったものだ。同じように私達が知らない脅威になる力があるかも知れないからな」

「なるほど、そのようなリスクまで考えていたんでありんすね!」

「当然だ、さて二つ目の問題はどう地上に出るかだ。現状未知の要素が多い中いきなりナザリックを表舞台に出すのはこの世界の強者に目を付けられる可能性が高い、そこで」

「私とアルベドは以前、オルタ様と世界征服に向けての会議をしておりました」

「なんと!」

「クフフフ、まさか至高の御方とこのように話し合うことが出来たとはこの上ない喜び、それにこの話し合いで得られるものがとても多かったわ!」

「全く同じ意見だよ、オルタ様の思考の速さ、そして数々の案とアクシデント時の対応策そのすべてにおいて我々では到底たどり着けないほど深く練られた物ばかりだった。私にはオルタ様の領域には全くたどり着けなさそうだよ」

「えぇ、本当にそうね。私達にはオルタ様の思考には到底到達できないと改めて感じたわ……」

『あんた何を提案したのよ……。』

『オルタさん、何を話したんですか?』

『いや……。私達はエ・ランテルに行くっていうのと、そこで私達は冒険者になるって話をしただけだが』

わたしはそう言い、以前世界征服の為の行動や注意点などを書いていたノートを二人に見せた。そこにはある程度の思い浮かんだ事を書いただけで特に驚かれるようなことは書いてないはずだが

 

『普通とは言えないけど…比較的思いつきそうなことが多いですよね?』

『ええ…確かに意外な所もケアしているけど……とくに目立った個所は無いわよね……?』

二人は何がアルベドたちをそこまで言わせたのか分からない様で困惑している。実際私もそうだ、そこまで大層な事を言ったことは無い。これは、私達の思考は高度なレベルと思い込みによる物か……、これから何か言う時はさらに気を付けた言動をしなければいけないのか?

 

「……二人共謙遜はよせ。お前達の提案も良いものだったぞ」

「いえいえ!私達の考えなど至高の御方々の足元にも及びませんとも」

「事実なのだがなぁ……まあいいそれで計画というのはな。人間の国に行き私達は"冒険者"になろうと思う」

 

「「「冒険者…?」」」

「そうだ、この世界では冒険者にランク付けがされ、カッパーやアイアンなどランクを上げることが出来る。そこで私達がランクを上げ、ミスリルやオリハルコンなどの高ランクの冒険者になればより高度で多くの知識を得られるかもしれないからな」

「な、なるほど!」

「流石はオルタ様!」

「後は資金だな、この世界の硬貨は独自の物だ。ユグドラシルの硬貨は宝物庫にあるがこの世界の物で実験したい事は多くあるからな」

「失礼とは思われますが、聞きたいことがございます」

「よいぞセバス、言ってみよ」

「はっ、硬貨を稼ぐことが目的なら、ユグドラシルの金貨を多少売るのはどうでしょうか。こちらの世界でも金の価値は同じとお聞きしました」

「ふむ、その案もあるが、この世界にユグドラシルの硬貨が使われていない関係上ユグドラシルの硬貨を扱う者の情報が流れ、転移した者が動き出す可能性がある。余計なリスクは避けるのに限るからな」

「なるほど、畏まりました」

「さて、私達の行動については話した。あとは守護者達についてだな…」

そして私は、数人の守護者とプレアデスに指示を与えた。これから私達は少しづつこの世界に手を伸ばし始めた。

 

 

 

 

 

――エ・ランテル アインズ視点――

数日後、オルタさんが考えた計画を進めるため、私は《上位道具創造(クリエイト・グレーター・アイテム)》を使い、姿を黒い鎧の騎士に変えてエ・ランテルに入った。私はナーベラルと共に、オルタさんは邪ンヌさんと人型のシャドウアサシンの三人組で別パーティーを組むそうだ。二組に分かれて行動すれば情報も集まりやすいだろうとの考えらしい。

本来ならオルタさんと邪ンヌさんの二人組で行動する予定だったのだが『御身だけでなく我らもお連れください!』と守護者全員に言われてしまった為、守護者を同伴させるわけにはいかないので仕方なく一人追加としてシャドウアサシンを連れることにしたそうだ。

確か彼女はシャドウアサシンの一人で『グレイ』と呼ばれていたな。ナザリックの大九階層の守護者であるジャックが率いるアサシンの名が付いた者による暗殺チーム「渡影(とかげ)(弐式炎雷さん命名)」の一人だったな。彼女はその中でも唯一高火力の攻撃系スキル持ちだったな。

「さて私達はとりあえず宿に向かうとするか」

「はい、畏まりましたアインズ様」

「ちがう、この姿では私は"モモン"、冒険者モモンだ。そしてお前はナーベラルではなく、同じく冒険者仲間の"ナーベ"だ」

「畏まりました、モモン様」

「様付けはいらぬ、呼び捨てで構わん」

「畏まりました、モモンさー……ん」

「たどたどしいな…まぁいいこれから気を付けるように」

「はっ」

そうして私達は町の人に聞き、冒険者がよく泊まりに来ると言われた宿に向かった。外観は一階が酒場で二階以降が宿といった感じだろう。情報収集がしやすい酒場があるのは非常に助かる。そして私は酒場の入り口の扉を開けた。

中はある程度武装した冒険者らしき者達がチラホラといる。だいぶ柄が悪そうなやつが多い気もするが、冒険者というよりむしろ野盗のほうが近い人相だな。そんや野盗のような先輩たちがいる中、一際目立った3人組が目についた。

一人は龍の外郭をモチーフにしたフルプレートの鎧に身を包んでいた金髪の女性、竜モチーフの兜を外しており素顔が見えるがとても綺麗な顔立ちの女性だと分かる。もう一人は長い金の髪で青い服に部分的な鎧を装備している女性、顔立ちは白銀の鎧の女性によく似ていた。もう一人は灰色の綺麗なマントを羽織った少し幼い女の子、こちらはフードを深くかぶっておりあまり顔は見えないが顔立ちは二人の女性に似ている様に見えた。彼女達こそ姿を偽った邪ンヌさん達だ。

彼女達の容姿をチラチラとみている他の冒険者達が見えるが、そんな事お構いなしに3人は話し合っていた。すると、青い服の女性、邪ンヌさんが私達に気づき声をかけて来た。

 

「おや、貴方達もこの国に来ていたんですね」

「久しぶりだな、モモン」

「えぇ、少し色々ありましたからね」

「「・・・?」」

ナーベとグレイが不思議そうな顔をしている。私達はこの国で冒険者として行動する前に、お互いの関係に"設定"を付けており一応「かつて私達は共に冒険していた仲だがとある事情により解散。その後、海を渡り旅をしていたら偶然合流した」という邪ンヌさんが適当に5秒で考えた設定だ。一応ナーベ達二人にも伝えていたが、私達は元からナザリックで共にしているのにこのような発言をしているから疑問に思っている。設定の事は伝えたはずなんだけどなぁ……それより気になることがある

 

『邪ンヌさんすごい丁寧な口調ですが前そんなんでしたっけ?演技とか?』

『いいえ、どうやら種族の能力で変身すると口調や思考もその姿に引っ張られるようなんです、気にしないでください♪』

『私は演技で口調は変えているが、お前がそんな感じだと気持ち悪いな』

『失礼ですね!別にいいじゃないですか!』

『あはは…っとそうだ、お二人は冒険者としての名前はどうしましたか』

『私は、オルタから「アルトリア」に変えた。オルタの別名だがちょうどいいからこの名を使う』

『私はそうですね…ジャンヌと名乗ったとしても、もともと「邪ンヌ」ともじった名前でしたからね、どうしましょうか。』

『「ラピュセル」なんてどうだ、史実のジャンヌの異称でそんなのがあったではないか』

『そうでしたね、ではそうします。私はこれから「ラピュセル」です!』

『わかりました、ではそのように』

私達はメッセージで名前の確認をした後、同じ席に座り話し始める。その光景をみた周りの冒険者はヒソヒソと何か話しているのに気づく

 

「おい、あいつらの鎧みろよ。フルプレートだぜ」

「ああ、しかも女なんか全員美女と来たもんだ」

「何処かの貴族とかか?鎧の感じ的に竜王国とか?」

「わからねぇが、ありゃ相当いいものだぜ」

「男の方もすごいな、ちっボンボンめ…」

やはりこの姿は目立つか、にしてもこの世界はフルプレートの鎧は珍しいのか?ユグドラシルにはフルプレート装備なんてゴロゴロとあったし装備していたプレイヤーは多かったが。まぁこれからこの国で冒険者として名を上げていく予定なんだ、多少目立つ姿でもいいか…

 

「さて、これからアルトリアさん達はどちらに?」

「私達はすでに町を散策し此処の部屋を取ったからな、もう少し此処で休んだら冒険者組合の方に向かおうと思う」

「せ、拙達はその、これから冒険者登録をしようと思いまして」

「モモン達のこの後の予定は?」

「私達はここの宿の部屋を取ったら、同じく組合に行く予定です」

「そうですか、ではせっかく会えたんですし一緒に組合に向かいましょう!いいですよねアルトリア?」

「あぁ、それでいい。私達はここでゆっくりしているからモモン達は気にせず部屋を取りに行ってください」

「ありがとうございます、では行くぞナーベ」

「畏まりました」

そういうと私達は椅子から離れ、この酒場兼宿の店主であろう人物に声をかけ宿を借りたいと声をかけた。店主は私達の姿をとくに気にすることなく部屋の宿泊料を簡単に伝え。私はその額を払う。オーナーは硬貨を確認すると部屋の空き部屋の場所を教えてくれた。どうやらこの世界に"チップ"の文化などはなさそうだ。

そして私達は教えてもらった部屋を確認しようとすると、近くの机にいた男が私の前に足を出す、どこにでもこんな事をする馬鹿は居るんだな。仕方なく私はそのまま歩くと当然男の足がぶつかる。案の定男はくだらぬ事をほざきながら悪態をついてくる、しまいにはナーベの介抱がなんたらと口にする、私は男のあまりに下っ端ぱらしい言動に笑いがこみ上げてきた

 

「フッフフフフ」

「あぁん?何笑ってんだよ!?」

「いやすまない、いや許してくれ。あまりにも雑魚に相応しいセリフに笑いを堪え切れなかった」

「あぁん!?なぁっ!?」

わたしは男の胸倉を片手で掴み持ち上げる。リアルの自分ならこんな事絶対できないだろうけど今の俺ならこれぐらい簡単に持ち上げられる

 

「お前となら遊ぶ程度の力すら出さないで済みそうだ」

「うわぁああああ!?」

私は男の胸倉を掴んだまま遠くの席へ、投げ飛ばす。男はそのまま机に激突し倒れた。さて残りは二人だな…今ので私との実力差は理解できたとは思うが一応警告はしておくか

 

「で、次はどうする?時間を無駄にするのも馬鹿馬鹿しい、何なら――」

「ほぎゃぁああああああああああ!!」

突然男を飛ばした方から女の悲鳴があがった、私が悲鳴の聞こえた方を見ると赤毛の髪の女冒険者が頭を抱え怒りの表情を見せながらこちらに向かってくる、その眼には少し涙が見えた。

 

「ちょっとちょっとちょっと、あんた何すんのよ!あんたのせいで私のポーションが割れちゃったじゃない!免償しなさいよ!!」

「ポーション?」

なんでポーションごときにそんな怒っているのかわからなかった、ユグドラシルでは当たり前のように誰でも持っている物だったが

 

「あたしが、食事を減らし、酒を断ち、倹約に倹約を重ね貯めた金で今日!買ったばかりのポーションを壊したのよ!!」

「なら、原因はこの男たちだ。こいつらに請求したらどうだ?」

「金貨1枚と銀貨10枚よ?いつも飲んだくれてるから払えるはずないわよねぇ…」

男たちは冷や汗をかき焦りの表情を見せながら笑っている。たかがポーションに金貨までかかるとは、この世界ではかなり貴重なアイテムとして売られているのか

 

「しかたない、では私が持っているポーションを渡すので良いか?」

「ポーション持ってるの?ならそれでいいわ」

「そうかではこれでよいか」

そうして私はユグドラシルポーションを彼女に渡し、彼女が受け取る

 

「赤いポーション?」

「ん?なにか問題があったか?」

「いや、大丈夫よ」

「そうか、では失礼する」

そういい私は部屋に向かう為階段に向かった。全くいきなりこんな目に合うとはこれから大丈夫だろうか…

 

「貴方達よかったわね、彼の隣に居た子は一応第三位階魔法の使い手よ」

「「「!?!?」」」

その場にいたラピュセルがそういうと酒場が一斉にざわつき始めた。

 

「第三位階だと!?」「あの嬢ちゃんがそんな強力な魔法使いなのかよ!?」

「ええそうよ。ちなみに剣士の彼は彼女をしのぐ強さを持っている、貴方達は斬られなくて幸運でしたね…」「・・・・・。」

酒場は驚愕のあまり静まり返っている。酒場とは思えないほどに、そんなこんなあったが部屋を確認した私達は一階に降りアルトリアさん達と様々な視線を浴びながら酒場を後にし、冒険者組合に向かった。

 

 

「恥ずかしい……。」「慣れろ」




ご清覧ありがとうございました。

今まで誤表記や誤字が多かったので今回は以前より多く読み返していた為投稿が少し遅れてしまいました。しっかり確認しているんですがそれでもどうしても見逃してしまっている部分も出てきているかもしえません。その際は誤字報告をもらえると助かります

今回はfateキャラNPCのステータスを張っておきます



【ナザリック第二階層守護者】
アントニオ・サリエリ Lv.100
【種族】始祖(オリジンヴァンパイア)(ヴァンパイア系)
・基本は第二再臨の姿で、人型での戦闘時に第一再臨の姿になる。真の姿は第三再臨の悪魔に近い形相
【職業】吟遊詩人(バード)、※¹名演奏家(ヴァーチュオーソー)など
【カルマ値】中立〜悪
【性別】男性?(始祖は性別をいじれるらしいが基本男性の姿)



【ナザリック第三階層守護者】
ランスロット Lv.100
【種族】食屍鬼王(グールキング)(アンデット系統の種族グールの上位種族の一つ)
【職業】暗黒騎士 など
【カルマ値】悪
【性別】男性



【ナザリック第三階層守護者兼暗殺チーム兼暗殺チーム「渡影(とかげ)」のリーダー】
※²ジャック・ザ・ミスト Lv.100
【種族】上位霊体(ハイ・ゴースト)(アストラル系の種族ゴーストの上位種族)、切り裂きジャック(アンデッド系)
【職業】教祖・暗殺者(マスターアサシン)妖術師(ソーサラー)など
【カルマ値】中立~悪
【性別】不明(様々な霊体の集合体の為、性別が混同している)



【暗殺チーム「渡影(とかげ)」の一人】
グレイ Lv.70前後
【種族】|シャドウアサシン(アンデッド系)、シャドウデーモン(悪魔系)
【職業】アサシン、イビルスレイヤーなど
【カルマ値】極善(ナザリックには珍しいセバスと同じカルマ値が+)
【性別】女性
使用武器は【魔術礼装"アッド"】、人格のある魔法の武器で弓や鎌、剣に大槌など多彩に変形できる。死霊特攻付きで、倒した死霊を吸収し一時的に武器を巨大化させることが出来る。ただ死霊に強いだけで死霊以外のモンスターには強さ的に高ランクの武器と変わらない。力を開放させると強力な技が使えるらしい……。

※¹吟遊詩人(バード)の上位クラス。
※²種族名にジャックザリッパ―がある為、キャラの名前を変更。スキルに霧を使ったものがある為この名になった。

次回のあとがきの予定は特にないです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。