オーバーロード ~堕ちし聖女と黒き騎士~ 作:赤猫project
仕事が忙しくなる時期が不規則な職種な為書きたくても書けなかったりするので困ります……。
今年(2021年)の投稿はこれが最後になると思いますが、これからも不定期更新となるかも知れませんが応援してもらえると嬉しいです!
それでは、良いお年を。来年も「オーバーロード ~堕ちし聖女よ黒き騎士~」をよろしくお願いします! <(_ _)>
――アルトリア(オルタ視点)――
なんやかんやとあったが依頼の方は(当たり前だが)上手くいき、カルネ村の人々に見送られて帰路に着いた。
帰りはかなり暗くなり敵も出てくるかと思っていたが特に追加で敵に合う事すらなく無事にエ・ランテルまで着いてしまった。なんか少し物足りない……。
「(これならアウラに頼んで追加で森の狼やゴブリン共をこちらにおびき出してもらうべきだったかもな……)」
「(まぁゴブリンの討伐価値を早く知ることでこれからの狩り対象を決めるのも手か)」
現地に到着するやいなや周囲の視線がこちらに向かって降り注ぐ、まぁ私達というより"
現地人にとってはこのモンスターですら脅威なのでそんな魔獣を従えてる騎士というのはかなり注目を集めるのは当然なんだろうが、異世界人から見ればその光景の第一印象は"遊園地でどうぶつアトラクションに乗ったおっさん"にしか見えないのだ。まぁ私と邪ンヌは女だからどうぶつ系アトラクションには抵抗ないがモモンはリアルで男、正直噴き出す所だった。
ちなみに名前は「ハムスケ」になったらしい、なんとも安直な……
『プックククク……』
『ラピュセルさん笑わないでください‼‼』
『いやっ……笑うなって言う方が無理ですよそれwwwwwww』
『///~~~~~~!!!……ハァ』
視線を浴びてる中、我々は別れることになった。
モモンは魔獣の登録をする為にギルドに行かなければならないのだ、この魔獣現地では見た事無い種族との事なのでギルドにて魔獣の登録と使役に関しての登録もしなければならないのだ。
私は彼らと離れている時にこっそり狩っていたゴブリンや狼などのモンスター達をギルドに私報酬を受け取りに、漆黒の剣とンフィーレアは積み荷を運ぶ為店に向かった。
「アルトリアさん、お帰りなさい!初の仕事はどうでした?」
「なかなか良かったぞ」
「そうですか?それで、こちらにいらしたのは依頼の完了報告ですか?」
「いや、報告ではないんだ。道中にゴブリンとオーガの群れと合ってな?狩ってその装備や一部を持ってきた。鑑定し見合った金額が出ると聞いたので先に確認しておこうと思ったんだ」
「なるほど、そうでしたか!では一部と備品を見せてもらえますか?」
「ああ、これだ」
そういいラピュセルに持たせていた武具や耳や牙などのパーツを入れた4つ程の大きな袋を受付横に置く、その袋を受付嬢が確認すると先程とは表情が違い顔に焦りが見えはじめた。
「こ、この装備の数々と部位の数……これ、パーツ一つで一匹なんですよね?」
「ああ、同じ依頼を受けた冒険者から教えてもらいながら剝ぎ取ったぞ。それがどうかしたか?」
「い、いや……数が異常なんです。23、24、25……ゴブリンだけで30体以上、オーガに関しては8体分の牙と武器……!」
「そ、そんな驚く事なのか?」
「い、異常すぎますよ!これ……ちょっとギルド長と共に精査しないといけないかもしれません!」
「そ、そーなんですね……」
受付嬢は持っていた羊皮紙に武具の詳細や部位の数や状態等を記入していく。
その後受付嬢に聞いた話だとどうやら30ものゴブリンが集団で行動していたというのは一部族が総出で移動していたという事らしい。
流石にこの量を今日さばくのは難しいので明日、精査した後に報奨とプレートのランクアップについての会議を開くことになった
そんな話の時、別室に連れられ話していたモモンの方でも悲鳴が上がった。だがその悲鳴は恐怖によるものと言うよりかは驚愕による悲鳴に聞こえる
「あっちの魔獣登録も忙しそうだな……(笑)」
「あ、あはは……いきなり新人の冒険者があの森の賢王を退け服従させた。そしてその魔獣が新種とあればそうなりますよ」
「すまないな、受付嬢」
「ア、アハハ……」
そんなこんなで冒険者としての初依頼は無事終わり、後は彼らと合流し完璧に依頼を終わらせるだけだ。
そう、
モモンの方の魔獣登録が速く終わり、先にンフィーレアの店に向かっていった。私達の方もギルド長がやってきてゴブリン部族との戦闘が起こった場所やその時の状況、ゴブリン達の雰囲気等色々聞かれた後無事手続きが終わった。
報酬は明日払われると話がつき私達も急いでンフィーレアの店に向かおうとしたその時だった――
『オルタ様、邪ンヌ様……ンフィーレアの店が襲撃に遭いました』
ナーベから突如伝えられた報告、その報告で一瞬思考が停止した。
ンフィーレアが襲撃?何があった?どうしてそうなった……いや、今はそんな事を考えている暇は無い。
私達は急ぎギルドを後にする
「ア、アルトリアさん⁉どうしましたか⁉」
「緊急の要件が出来た!失礼する!」
私達3人は急ぎンフィーレアの店が存在する地区へ駆け出す。超高速で駆けだしている私達に驚きこちらを見る周囲の住人の事など気にせず全力で駆ける――
ンフィーレアの店に着き店内に入る、するとそこにはすでに殺されたアンデットとなったダイン達3人の死体と店の奥で倒れていた無残に殺されたニニャ……そして血が滴った大剣を持ったモモンが居た。
「おい、何があった!?」
「アルトリアさん……ンフィーレアが連れ去られました」
・
彼らの遺体を布で覆い手をあて祈る。彼らは私達とは違い人間、そこまでの感情は抱くことは無いと思っていた。だがあのひと時の旅での経験と彼らの明るく仲の良い雰囲気……一瞬だが昔のギルドを思い出した。
そんな夢に向かって進んでいた若き者達を、何者かが踏みにじった――
――私は
「……だ」
「どうしましたアルトリアさん?」
「……不愉快だ」
「ちょ、ちょっとアルトリア!?」
「ここまでコケにされたのは初めてだ……。何処の誰かも知らぬ馬の骨風情が私の計画を台無しにしてくれた……共に行動した仲の者を虐殺しただけでなく、彼らを使い"遊ぶ"とは――」
「不愉快、実に不愉快だ!これ程の侮辱を与えるとは‼簡単には殺さんぞ……‼‼」
「っ⁉」「ちょ、ちょっと⁉」「アルトリア様⁉」「アルトリアさん⁉お、落ち着いて……!」
私の周囲から黒い怨嗟の魔力があふれ出す、黒き悪意ある触手と共に私の周囲を激しく燃やす――
少しするとその怨嗟の炎は落ち着き周囲にうごめいていた触手も収まった。私の周囲の床は炎の影響で赤黒く明滅し呪いの様に胎動したモノに浸食されていた……。
「ここまで本気で怒りを露わにする所初めて見たわ……」
「私もです」
「こ、怖かったですぅ……(汗)」「至高なる御方がここまでお怒りになられるとは……」
「……すまない、取り乱した」
「大丈夫です、私もこの身になって人に抱く感情は少なくなりました。けど今回は……同意見です」
「ええ、あの子達との冒険は一瞬だったけどとてもいい時間でした。それを……」
「そうか……では、方針を決めよう」
一瞬怒りで我を忘れかけたが随分冷静になった。その後は犯人が持ち去った漆黒の剣のプレートを頼りに居場所を特定しそこに向かうまでの作戦を立てた。
リイジーに依頼と言う形で私達に全てを差し出す事にも成功し、これから犯人が居ると思われる共同墓地に向かおうと思ったのだが……
「……っ!アインズ様、シャルティア様からメッセージが届きました」
「シャルティアから?ナーベよ、シャルティアは何と?」
「はい……「こちらの準備は完了しました、合流の程お待ちしています」……との事です」
「合流?合流……」
「「「あ」」」
実は私達が冒険者として活動している裏でソリュシャンとシャルティア、セバスに武技の使い手に関して調査し捕まえる様任務を与えていた。
そして昨日、ソリュシャンからある程度人間を捕獲する機会が出来ると連絡が入った。其の為一人でも彼らに付き添うと話していたのだが……まさかの出来事が起こり離れられなくなってしまった……。
「しまった、イレギュラーが起こったせいですっかり忘れていたな……」
「どうします?私はリイジーに依頼をした身なので絶対離れられないですよ?」
「……シャルティア達を信じてないわけじゃないけど、血の狂乱が不安だから一人付き添うって話したけど」
「……!おい邪ンヌ、お前"
「え、ええ?まあ出来るけど?」
「その分体を送るんだ、多少のスキルと魔法を分体に譲渡すれば作れただろう」
「いいけど……いざと言う時そのスキル使えないかもしれないかもしれませんよ?分体消してこっちにスキルが戻ってくるとしても10秒ほどかかるし……」
「大丈夫だろう、こっちには私にモモン、ナーベにグレイも居るんだ。多少力を分散したところで影響は少ないだろう」
「はぁ、分かりました」
そういうとラピュセルは一旦変身を時元の邪ンヌの姿に戻り自身のスキルを発動する。
邪ンヌの周囲にいくつもの魔法陣とは違う赤い文字列が漂い彼女の周囲をとり囲む
「スキル〈|ユゴスに奇異なるよろこびをもたらすもの《ブリングズ・アー・ストレンジ・ジョイ・ター・ヤゴス》〉――」
今発動したスキルは"
邪ンヌの左腕が複数の触手の集合体の様な異形に変質する、色や質感がそれぞれ違う無数触手が蠢き本来手の手と指の部分は無数の触手で疑似的に作り出している。
その手を作り出した触手がほどけ開くとその触手の渦の中心からどす黒い泥の様な何かが流れてくる。その泥が腕から零れ落ち床に大きな泥溜まりを作るとボコボコと動き始め徐々に人の形を作り始める。
泥の塊は人の形を形成し終えると次はその泥で防具や髪、竜の様な尾を形成しはじめた。分体の体のベースが完成すると徐々に全体の色合いが黒から様々な色に変色する。
少し黒い肌色や身に着けている黒いドレスの装備や色等、まるで本当に存在していたかのような出来ばいの分体が完成した。
「よっと、できたできた」
「……これが
「おお、これが邪ンヌ様の分体のお姿……!」
「初めて見ました……!」
「んあ?その尻尾は竜人ナンカ?」「アッド、尻尾って?本当だ、大きな尾がありますね……!」
「わえが持つ種族の一つ〈
「自分で自分をみてる気分ってこんな感じなのねぇ……」
「と言っても私からすれば別人に見えるがな」
「「そうか?私達は自分を自分と自覚できるぞ?」」
「……二人ではなすな、困惑する」
「んじゃー早速シャルティアの所に向かうとするかのぉー。ナーベ、シャルティアにゲート開く様頼んでもらえるか?あ、あと自身の容姿も一緒に就てるのを忘れんようにな」
「畏まりました、<
ナーベの言葉どおり、すぐに部屋の端にゲートが開いた。分体の邪ンヌはその穴に気にする事なくスタスタと歩き向かって行った、「本体の事よろしく頼むのぉ~♪」なんてのんきな事を言いながら。
「さて、じゃあ私達も本格的に動きましょうか」
「そうしよう、その前に自身の冒険者としての役を忘れないように」
「わかってます、ナーベとグレイも気を付ける様に」
「了解ですアルトリアさん、モモンさん!」
「畏まりました、モモン様、アルトリア様――」
「「様づけは無しだと言っただろう?」」
「は、はい……!」
こちらでやる事は全て済ませた、あとは墓地に向かい依頼を終わらせ……首謀者に死すら生ぬるい地獄を見せるだけだ――
一ヵ月前からとある事情で目を悪くしてから誤字がより分からなくなってしまった……誤字見つけたら優しく教えて報告をおねがいします……。