トウカイテイオーの恋のダービー   作:トウカイテイオーのメッシュ


原作:ウマ娘プリティーダービー
タグ:トウカイテイオー
三冠ウマ娘になったテイオーがトレーナーとお出かけした時に恋心を自覚してしまったお話かもしれない

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アニメ2期見てトウカイテイオー推しになったので勢いで書きました。
プーさんと蜂蜜を奪い合うテイオーという電波を受信したので初投稿です。


トウカイテイオーの恋のダービー

 そのウマ娘は険しい顔でそれを言い放った。

 

「ボク、トレーナーが欲しい」

「いきなり何を言い出すんですの貴女は」

「トレーナーが欲しい」

「二回言わなくてもよろしいですわ」

 

 とあるカフェで向かい合って座るトウカイテイオーとメジロマックイーン。スイーツを三つ奢るという提案にまんまと乗せられたマックイーンはその言葉を聞き、着いてこなければよかったと悔やんだ。

 

「ほら、ボクってば三冠を取った最強無敵のテイオー様ですし〜? オトそうと思えばヨユーだと思うんだよね。三冠の次はトレーナーが欲しい」

「レースと恋愛は別物だと思いますが。大体歳の差もありますし難しいのではなくて?」

「愛に歳の差は関係ないよ!」

「世間的な目の話ですわ」

 

 三冠ウマ娘とトレーナーの禁断の恋、なんて見出しで悪質な記者に取り上げられますわ。と言って二つ目のスイーツを完食したマックイーンはテイオーには一切目を向けず、三つ目に何を頼もうかとメニュー表を眺める。

 

「まぁとりあえずアタックしてみればいいのでは? まぁ今の貴女には無理でしょうけど」

 

 はっ、と鼻で笑ったマックイーンに青筋を浮かべながらテイオーは言い返した。

 

「言ったなぁ〜?? ボクは最強のウマ娘だぞ。これくらい難なく成し遂げて見せるさ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「トレーナー! 今度服を買いに行こうよ! ボクに似合う服を選んで欲しいんだ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「トレーナー! ここのケーキが美味しそうで最近ボクの中で話題なんだけどカップル限定らしいからちょっと付き合ってよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「トレーナー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「トレーナー!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「トレーナー!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何でだよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

 テーブルに突っ伏して嘆くテイオーに一切見向きせず、店員に注文をし終えたマックイーンは前と同じように鼻で笑った。

 

「ほら言った通り。恋愛経験が無い私があまり偉そうに言えたものではありませんが無理だったでしょう?」

 

「なんでトレーナーってば一切動揺しないの!? もっとこう、色々反応あるでしょ! ちょっと恥ずかしいのを我慢して色々攻めてみたのに全くもって反応無いの! 定番のあーんとかもして見たんだよ!? あれが大人の余裕ってやつなのかなぁ?!」

 

 なんならボクの方が動揺しっぱなしだぁぁぁ、とえんえん泣き叫ぶテイオーを呆れた目でマックイーンは見ていた。

 腕を絡めてみたりだとか、その際になけなしの胸を押し付けてみたりだとか色々やってはみたが結果惨敗。口元についた生クリームを指ですくわれ口に運ぶ等々、反撃を受け頭がぐちゃぐちゃになったテイオーは涙目で呟いた。

 

「ボクは最強無敵のテイオー様だぞ……うぅ……なのになんでぇ……」

「今の様では無敵どころかミジンコレベルですわね。その顔ちょっと面白いので撮影しても? トレーナーさんに送りますわ」

 

 カシャカシャとたっぷり十枚程撮ってトレーナーに送信。やり切った顔のマックイーンは低カロリーで美味しいと女子達の間で評判のスイーツを口に運んだ。

 

「大体貴女は次のレースが控えているでしょう? 恋するのが悪い事だとは言いませんが現を抜かす暇があって?」

「レースで勝って恋にも勝つ……両方やらないといけないのが最強のウマ娘の辛いところだよ……いただき!」

「トレーナーさんには負けっぱなしですけどね」

 

 隙を見て一切れ奪おうとしたが、デコピンを受け強奪に失敗してしまった。テイオー、負け続きである。

 

「それにあの人のどこが良いんですの? 言っては悪いですが、色々がさつだったりするでしょうあの人」

「分かってないなぁ〜マックイーンは。あの人の良い所なんていくらでも言えるよ。例えばレースで勝った時に大きな手で頭撫でてくれるんだけどそれが凄い気持ちよくてほんの数秒でふわふわしちゃうんだ。それとトレーニングのメニュー考えてくれてる時のトレーナーの顔つきがすっごいカッコよくてついつい見惚れちゃうんだよね〜あとは腕組んでみた時に気付いた事なんだけどトレーナーの腕って見た目以上にガッシリしてて逞しくってあの腕に抱かれた時の妄想を数え切れないほどしちゃってふへへへへへへへへ」

「もういいですわカロリー過多です、甘ったる過ぎて太ってしまいますわ。どうしてただの会話にここまで糖分を詰め込めれるのか分かりませんわ」

 

 話すうちにトリップして妄想の世界に浸ってしまったテイオーにもう付き合ってられませんわ、と支払いを全てテイオーに押し付け、マックイーンはさっさと退店してしまった。

 

「あ! 今月はちみー飲み過ぎて金欠なのに〜〜!!」

 

 哀れ、テイオーの叫びはもうマックイーンには聞こえないのであった。


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