下心バキバキトレーナーがトウカイテイオーに改心させられる話 作:散髪どっこいしょ野郎
虐待要素あり
「おい、そこのお前」
「……」
「お前だよ。聞いているのか?」
「……ッ?わた、し、ですか?」
「他に誰がいる。そのフォーム、ちょっとぎこちなくなってるぞ。改善点教えるからよく見てろ」
その方は、いつもそうだった。どこにいても、何をしても、私を見つけだしてくれる。
──だから、ワタシは──
▫▫▫▫▫
ハッピーエンドが好きだった。見ているだけでこんな俺でも存在を許されているような気がして。
バッドエンドが好きだった。果ての果て、尽きる瞬間には何物にも代え難い甘美があった。
俺は今も囚われている。罰と、欲に塗れた、卑しい姿で。
▫▫▫▫▫
初めて見た瞬間から意識の中に彼女が残っていた。
一見してみると彼女は淑やかで存在感が薄い儚げなウマ娘。しかしレースになると何もかもが違った。
「あハッ、アハハハハははぁハハあはははっ!」
「──」
そしてその瞬間に決意した。俺は、コイツに全てを捧げると。
▫▫▫▫▫
その日はとにかく蒸し暑かった。薄汚れたこの身には月明かりさえも眩しすぎて、それなのに彼女を追いかけていた。
「ふふ……ウフフふふ……!」
紅。濃い闇の中で煌々と光る赤色。残影は刹那に散り、その容貌を淡く溶かしている。
「おい、お前」
「……んんっ?だぁれぇ?」
走り終わった所を捕まえて声をかけた。
既に変わっている。呼び起こす鍵は──
「スティルインラブ」
「…………。…………はっ!?あ、え、あ、私、私は、また……!」
それからは順に伝えた。夜闇の中どこかへ去っていく彼女を追いかけたこと、不敵に笑いながら駆けていたのを見ていたこと、変貌ぶりに思わず声をかけたこと……。
「……申し訳ありません。私は、その……」
「お前、俺の担当にならないか」
「……え?」
▫▫▫▫▫
愛してくれるヒトはいないと思っていた。こんなはしたない本能、恐れられるだけだと思っていた。
あの日、影に溶けていた私に唯一気づいてフォーム修正をしてくれた方。
ただのきまぐれ、もしくは偶然だと思っていた。しかし──
『また会ったな、スティルインラブ』
『──ッ!?』
学園で遭遇する度、私に声をかけてくださっていた。私を覚えていた。私を──見てくれていた。
だけどそれはもう終わり。こんなはしたない姿を見せてしまったのだから、見限られるものばかりだと思っていた。
「お前、俺の担当にならないか」
「……え?」
言葉を飲む込むのは決して容易くなかった。何故?どうして?疑問符ばかりが思考を侵していく。
掠れた声で言葉を紡いだ。
「り、理由を……お聞かせいただけませんか」
「俺とお前が同じだと思ったから。以上だ」
「え……?」
レース、そして勝利という甘美を、
それ以降は何を問いかけても答えてはくださらなかった。それでも一つ確かなことは、彼の担当は私、スティルインラブになったということ。
▫▫▫▫▫
「おぇえっ、ゲホッ、ゲホッ……」
シンクに散らばる″元″食材。いつからこうなっていたのかは忘れてしまったが、どんな食事を摂ろうとしても俺の体、厳密に言えば朝の体は受け入れてくれなかった。
胃液混じりの朝食を燃えるゴミの袋に捨て、準備を始める。パソコンとノート、ペンとトレーナーバッジ、etc……。
担当を持ったことで近頃は忙しさが増していた。彼女、スティルインラブには確かな素質がある。内に秘めた本能が荒ぶることはあるが、俺は別にそれを醜いとは思わない。
荷物を引っ提げ寮を出る。太陽は、翳っていた。
▫▫▫▫▫
「……あの、ご無理はなさらないでくださいね。私は、その、食事も遅いですし……」
「俺も似たようなもんだ。そんな気にすることでもない」
「似て、いる……」
カフェテリアで談笑する生徒たちが多い中、俺とスティルは二人で昼食を摂っていた。
昼はいつも大丈夫だった。しかし慌てて詰め込みすぎると決まって
……『相性が良い』。あまりにも、上手くいきすぎているくらいに俺と彼女は繋がる部分が多かった。
如何に本能を抑え走るか。彼女の現在進行中課題はそれだった。しかしあの本能は本当に悪いものだろうか。
確かにアレは恐れを抱かれる様相だ。だが俺からしてみれば『走りへの愉悦』が根幹にあると理解できるから、説明のつくものだった。
アレは理不尽とは違う。彼女の魂から溢れ出す、ただひたすらに純なる欲求だ。
「あの、トレーナーさん……?」
「ああ、悪い、少し思索に耽っていた」
「…………」
「……なんか変な所見せたか?」
「……考えている間の貴方が、苦しそうで……」
……やれやれ。担当から心配されてはトレーナーの名折れだ。今度から思惟する時はなるべく一人の時間にしよう。
▫▫▫▫▫
「おい、スティル」
「……」
「いるんだろ?」
「おみそれしました」
彼だけだった。どんな群衆の中でも必ず私を見つけ、ただ何も言わず傍にいてくれる。それだけで、どれだけの勇気をいただいたことだろう。
トレーニングの日々。あの方と鍛えて、あの方と見て、あの方と走って、そして──めくるめくレース。
……っ、また、あの子が顔を出す。
貴方と強くなりたい。貴方と速くなりたい。貴方と──勝ちたい。
『──クスクスクス』
やめて。
『分かるでしょう?
出てこないで。
『ああ、昂っているわ。ワタシ。アナタも……アナタと、叶えたいってコトなのねぇ?』
お願いだから。
『なんって、いじらしいのぉ……♪』
……トレーナーさん。
▫▫▫▫▫
「はぁっ、はぁっ、はぁっ」
トリプルティアラの足がかり、桜花賞は、アルヴさんを抑えて一着。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ……」
信念と熱情がぶつかりあう。そしてその煌めきは私の血肉となって──
「はぁっ、はぁっ……ぁはぁっ」
ダメ……!
「スティル」
「──ッ!?と、トレーナー、さん……?」
本当に……不思議。声を張り上げたわけでもないのにその音調は私の胸へスッと入っていく。あの子に変わっていく私からいつもの自分へ簡単に転換できた。
▫▫▫▫▫
「あ、トレーナーさん……」
ある日。私はトレーナーさんを探して学園を歩いていた。改めて桜花賞のお礼を申し上げたかったから。
トレーナー室に入っていくあの方。追いかけようとして歩いて──異変は起きた。
「わっ」
単に忘れ物があっただけなのか、彼がドアを開けたタイミングと重なって正面からぶつかりそうになってしまった。
「ご、ごめんなさい。その、桜花賞の時のことで改めてお礼を……トレーナーさん?」
「……ぁ」
呼吸が荒い。口はパクパクと開閉を繰り返すばかりで、本来の役割を担っていなかった。
「ハァッ、ハァッ、ハァッ……!」
「と、トレーナーさん!?」
典型的な過呼吸。思わず背中をさすろうとすると──
「──触るなっ!」
「────ぇ、あ」
「…………あ、スティル、か。悪い。気にしないでくれ。本当に……すまない」
明らかな拒絶だった。いつも凪いでいる彼からは考えられない絶叫。
「……本当に、すまなかった。……頼みがあるんだが、あんまり俺の正面に立たないでくれ」
「……………………はい」
……思えば、カフェテリアでご一緒した時からそうだった。私の正面ではなく隣に座って会話していた。
普段の生活でもそうだ。私は自然とトレーナーさんの後ろを歩いていたから、『こうなる』ことを今に至るまで気づけなかった。
信頼、されているのだと思い上がっていた。彼の闇は、まだ私に届いていない。
常日頃お世話になっている。だからこそ、トレーナーさんも私を頼ってほしい。それとも……私では、役に立たない?
▫▫▫▫▫
「これでトリプルティアラ達成か」
残る二戦、オークスと秋華賞にてアドマイヤグルーヴに勝利し、スティルは史上二人目のトリプルティアラウマ娘となった。
アドマイヤグルーヴ。この三戦でスティルの糧となってくれたライバルだが、奴もまた何か抱えているように見受けられた。
重大事態になる前に俺も介入しようか悩んだが、エアグルーヴの言葉によって奴はある程度救われたようだ。
「ふー……」
彼女の本能もコントロールできた。アドマイヤグルーヴも″道″を見つけた。これでいい。やっぱり物語はハッピーエンドの方がいい。
──壊したい。
「……ふぅ」
懐かしいな。『お前』と向き合うのも──
「トレーナーさん」
「ああ。よくやったな、スティル」
っと、また自我を見失いかけていた。せめて彼女の前でぐらい大人らしくいないと。
▫▫▫▫▫
「菓子、か」
彼女から菓子を貰った。できるなら嚥下してエネルギー源に変えたいが、はてさて今の俺が受け付けるか……。
口に運ぶ。甘い。ホロホロと崩れるような食感は淡雪のよう。これなら俺の体も──
「……っ!う、えぇ……っ」
ダメだった。一応夕食時の胃が一番安定してるタイミングで食べてみたが、最低限の栄養以外吸収してくれない。
「……すまない。スティル」
その後も一旦胃に収めては吐き出すを繰り返し、貰った菓子をなんとか『消費』した。食わずにそのままゴミ袋へ捨てる方がよかったのだろうが、せっかくの彼女の厚意をそんな形で失いたくなかった。
▫▫▫▫▫
「……どうした?」
エリザベス女王杯。観客席から彼女を観戦していたのだが、どこか精彩を欠く走りだった。
『トレーナーさん』
観客席の俺を見つけ、口パクで彼女はそう言った。応えるべく地下バ道へ向かう。
「トレーナーさん、私……」
「どうしたんだ?本能が出てなかったが」
「……あの子が、感じられなくなりました」
「そうか」
それなら仕方ない。別のレースに切り替えるかと意識を反転させようとするも──
「……」
「お前……走りたくないのか?」
「…………衝動も、あの子と同様に消えました」
「そうか」
それなら仕方ない。まだ活躍はできると思うが闘争心を失ったウマ娘が勝てるほどこの世界は甘くない。
引退か。早すぎる気がしなくもないが、それが彼女の望みなら。
──壊したかった。この手で。
いちいちうるせぇな『お前』は。
▫▫▫▫▫
「はっ、はっ、はっ、はっ」
幸せだった。内から融けてしまいそうな程に熱い闘志もなくなり、トレーナーさんとの関わりが増え、かつてなく私の道は幸福に染められていた。
「よし、終わり。着替えてきたらカフェテリアに行こう」
「はい」
金鯱賞。それが、トレーナーさんと相談して決めたラストラン。
トレーナーさんと二年過ごして気づいたことが一つ。
彼は、レースに意義を見出していない。興味を失っていると言ってもいい。
このヒトが私と道を同じくしてくれた理由、今ならなんとなく分かる気がする。
「お待たせしました、トレーナーさん」
「ん。じゃ、行くか」
私と彼の『同じ』部分。近頃はそれを見つけるのが、ささやかな楽しみの一つだった。
▫▫▫▫▫
「フー……」
終わった。金鯱賞を一着に終えて、私はトレーナーさんの元へ真っ直ぐ向かった。
向かった。
向かった。
そして、
トレーナーさんは、
笑っていた。
初めて見る彼の笑顔は。
それは、
どのような、美景よりも、
どのような、甘味よりも、
熱く、熱く。
▫▫▫▫▫
どういう風の吹き回しなのかは分からないがスティルは引退を撤回して走り続ける道を選んだ。
そして、彼女の本能もそれに伴って蘇った。で、ありながらこれまでのような危うさは感じられない。
不可解の連続だが成長の証として飲み込む。そのぐらいの大仰さがなければトレーナーなんてやっていけない。
「トレーナーさん」
──壊したい。ハヤク、おれにコワサセろ──
「トレーナーさん」
「……ああ。悪い。なんだ?」
最近『俺』がよく目覚める。輝き続ける彼女にあてられて活性化でもしたのか?
「今日はもう、終わりにしましょうか」
「あん?俺は大丈夫だぞ。お前もまだ余裕ありそうだが」
「終わりに、しましょう」
立ち上がろうとして、不意にフラつく。そんな俺を彼女が支えようとした瞬間、手が触れた瞬間──
『誕生日おめでとう!』
こわさせろオレにおれに壊さセロ俺に──
「──ッ!!」
「……トレーナーさん」
彼女の手を振り払い倒れる。もう、それだけでいっぱいいっぱいだった。
倒れ込んだ状態のまま会話は進んでいく。
「トレーナーさん。貴方は何故、私と契約を結んでくださったのですか?何故、触れることをそんなにも
「……俺、は」
▫▫▫▫▫
俺には産みの親がいる。両親共に現在も生きている。恐らくその衝動は、今への経路で発現したものなのだろう。
今思えば、俺の親は気狂いだったのだろう。
親は頻繁に俺を殴った。父も母も。俺は一人っ子だったため、痛みを分かち合うのは俺の中の『俺』しかいなかった。
数秒前までは和気藹々としていたのに前触れもなく殴り出す。躾というわけでもなくただ殴る。
最も印象に残っているのは五歳の誕生日の頃。
『誕生日おめでとう!』
そう言いながら両親は俺を殴った。顔はもちろんのこと腹にも数発入れられ。未消化のエビフライ、チキン、誕生日ケーキが床に吐き出された。それ以降胃が食事に耐えられないことが多々あった。
ずっと親の顔を伺っていた。しかしそれは意味が無かった。親は怒っても憎んでもいない状態から一転して俺を殴り出すから。
一度殴り返したことがある。気分がスッとした。だがその喜悦は一時の、或いは刹那の酩酊にすぎなかった。俺は暴力という酒饌に囚われた、異常者だったのだ。
そしてそれから『俺』が目覚めた。誰でもいいから壊したい。その破壊衝動は担当ウマ娘、スティルインラブにも向いた。
殴り返した時、両親はこんなことを言っていた。
『なんで?』
なんで?よりによってその言葉か。俺はあんたらにずっと頭の中で問いかけていた。それでもあんたらは俺を殴り続けた。
だからほら、そんな両親から離れるためにトレーナーを目指すのもそう変な話ではない。よりによって国内最難関の中央を受けた理由は特にない。俺は優秀だったから学んだ、それだけのこと。
破壊衝動を抑えられないもう一人の『俺』。そんなペルソナを抱えながら生きていく姿は──彼女に似ていた。
初めて彼女と出会った瞬間心を奪われた。そして思った。スティルインラブこそが俺の運命だと。
だけど、だけど共に歩んでいく内に俺は知った。レースという熱狂の舞台を。駆け抜いていく彼女の美しさを。
いつからか、俺は彼女との共通項から、彼女の走りに魅入られていたらしい。
▫▫▫▫▫
「──以上だ。……質問に答えるか。触れられたり正面に立たれたりすると両親の暴力がフラッシュバックする。だからあの時も過呼吸になった」
「…………よかった」
「?」
「私の走りが、貴方を笑顔にしたのですね」
「そうだな」
幸せ、と表現してもいいかもしれない。
──ああ。だからこそ。
……壊したいなぁ……。
▫▫▫▫▫
『化け物』
貴方のためなら、何と呼ばれようと。
『なにあの子……おかしいよ……』
貴方のためなら、何が待ち受けていようと。
『ねえ、もう気づいているのでしょう?ワタシ』
貴方のためなら、修羅に墜ちようと。
どこまでも、贄を尽くせる。
「フフフ……あははハハはハハハッッ!!」
同じ痛みを共有したから。はい、おそろい。
▫▫▫▫▫
「お前は……強いな……」
宝塚記念。全ての選手を置き去りにして彼女が勝者となる。
「ふー……」
なんとなく、疲れたな。いつも悪かった体調がここのところは輪をかけて酷い。
「……出迎えるか」
控え室に一旦戻り、なんとなく鏡を見つめると──
「……おそろい、ってやつか」
瞳が赤く染まっていた。
▫▫▫▫▫
あれから、トレーナーさんは
もっと。もっとご馳走を、ちょうだい……?
金鯱賞の時に知ってしまった。あの方は、私の走りで幸せになってくれる。私が求めているのは正にそれだと。
彼の告白に嘘は無い。初めて出会った瞬間、私に惹かれたというのもきっと事実。
アナタたちを、ワタシに喰らわせてぇッ!!
そして私は獣へ墜ちて、知ってしまった。
どこまでも優しい貴方だから。きっと、終わりが来るまで私を愛してくれる。
でも、だからこそ、貴方の傍に私はいるべきではない。
▫▫▫▫▫
「うぇっ、ぷ、おえぇ……」
視界が紅い。吐き出される朝食の色もぼやけてしまう程に紅く、熱い。
時間の間隔が曖昧になる。確か宝塚記念を勝って、エリザベス女王杯を勝って、ジャパンカップを勝った。もうそれぐらいしか分からない。
このまま壊れてしまえるのならそれでもいいと思う。彼女が本能に吞まれてしまうのならそれでもいいと思う。
もう、戻れない。戻りたくない。なぐられたくない。こわしたくない。
……俺はお前を──
▫▫▫▫▫
《幻想が向ふから迫つてくるときは
もうにんげんの壊れるときだ》
"宮沢賢治『春と修羅』
▫▫▫▫▫
「……?」
見慣れない白い天井。
「ス、ティル……」
目覚めてすぐに案じたのは彼女だった。彼女は今、どうしている?
そこから横のナースコールに気づくまで数十分、ここが病院の一室だと気づくまで数時間かかった。
▫▫▫▫▫
「は……?退学届……?」
「はい。まだ受理されていませんが……って、トレーナーさん!?」
あれから分かったことは俺はトレーナー室で意識を失い倒れ、病院で数週間眠っていたとのこと。
大急ぎで学園に戻り彼女を探したがどこにもいない。たづなさんに問うてようやく俺のために離れたことを悟った。
……そうかよ。まあ、優しいお前ならそうするだろうな。
驚愕するたづなさんを置き去りにして走り出す。無論、スティルを探すため。
幸せだった。彼女の走りを見届けられたことが、何よりも嬉しかった。だからこそ、俺は──
▫▫▫▫▫
結局、この心情は打ち明けられなかった。でも、それでいい。
貴方の存在が私の中で息をしている。私はもう、それだけで幸せだった。
だから、私は──
ああ。
▫▫▫▫▫
「────」
「──え……?」
「やっと、見つけた」
「……ぁ、そんな、ダメ。私といれば、貴方は──」
「ごちゃごちゃうるせぇ」
「ん……む……っ!?」
「……ぷはぁっ、……おいテメェふざけんなよ。今更俺がお前無しで生きられるわけねぇだろうが」
「でも、貴方がまた壊れてしまいます。そんなのいけません……!」
「言っただろよく思い返せ。お前は、俺の運命だから。だからいいんだよ。お前の傍にいられるのなら、何回壊れたってまたお前に会いに行く」
「……私だって」
「あ?」
「私だって!貴方が好きです!……愛してるんです。だから、貴方には幸せでいてほしかった……」
「勘違いしているようだから言っておくが、俺はお前とでないと幸せになんてなれねぇ。もう俺の全部が、お前なんだよ。スティルインラブ」
「……なら、おそろいですね。私たち」
「ああ。もう一回、いや何度でも言うぞ」
「……はい。では、私からも」
「愛してます」「愛してる」
この後二人はどうなる?
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そりゃもうドロドロのグチャグチャよ
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清廉潔白なうまぴょい