リリカル For FFXI   作:玄狐

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以前、投稿していた作品を大破したPCから引き揚げてみました。
文字化けがえらいことになっていたため、実質ほぼ作り直しですがよろしければ見てみてください。

なお、この作品の98%作者の妄想でできています。
アンチがそれなりに入ると思うので、嫌いな人はご遠慮ください。


無印前
生まれてみた!


 最初は、普通の人生だと思っていた。

 何の因果かは分からず仕舞いだったが、モーグリという使い魔というかペットができて、不思議な力や技術が身についた『だけ』だと思っていた。

 確かに地獄じみた経験をさせられたが手にしてみれば、それ以上の価値のあるものだとわかる。

 尤も、小学生1年の身でそんなことが起きてもどうしようもないのだが、ありがたいことに我が家は父子家庭だ。

 この体になってからの記憶をたどると4歳ぐらいの時に母親のほうが浮気をして発覚、まぁ、子供ができた、と言っても父親と子づくりもろくすこしないで出来るわけはないし、そもそも、父と母ではできない血液型だったというから救えない。

 そんなこんなで俺には母親がいない。

 前世で散々迷惑をかけられた両親は兎も角、忙しいのにもかかわらず細かな時間を見つけてはかまってくれる父親には感謝をしても到底足りぬものではない。

 幸にも不幸にも父親がいないため、モーグリの存在を隠すのには苦労しなかったし、なんとあのなぞ生物、一日バナナ一本程度で十分らしい。

 まして、父親が部屋に入っても隠れてくれるというからありがたいことこの上ない。

 そんな、使い魔?にも恵まれ新たな人生をやり直せるのはこの上ない幸せなのだろう。

 さしあたって、今の目標とするなら、前世の願いである結婚して幸せな老後を目指しつつ、父性愛を注いでくれる父親と類稀なる忠誠というか愛情?を注いでくれるモーグリに報いいること。である。

 しかし、だ。

 懸念があった。

 それも、核地雷級のものだ。

 名前が海鳴市という、この土地で入る小学校は風芽丘小学校…。

 悩んだ。

 成績では聖祥も全く問題ないと言う幼稚園の先生と強く勧める父親に頭を下げ風芽丘小学校へと「友達と離れたくない」とウソ泣きまでして入学した。

 なぜか?

 簡単な理由だ。

 仮にこれがとらハだった場合で、尚且つ登場キャラクターのいずれかに該当したとしても友好がなければ問題ない。

 少なくとも進んで友好を温める主人公ではないし、主人公でなければなあなあで充分対処できる。

 だが、『なのは』は違う。

 ぶつかり合いながらも絆を深め、どんなことがあっても相手を許す懐の深さを持つ少女。と彼女を評価できる。

 裏側としてみてしまえば、何が何でも自分の意見を貫き通すエゴイストと判断しても何らおかしくはない。

 それ故に不味いのだ。

 彼女はどんなことがあっても『友達』という関係を作りたがる。

 だけなら良い。

 前者と同じく適当な関係を継続できればいい、どうせ中等部なれば離れれるのだ。

 だが、FFのジョブには『MP』が存在する。

 検証は不可能なのだがこれがリンカーコアとなる場合、A'sで間違いなく狙われることになり、無印であってもユーノの念話や感知能力により有耶無耶のうちに関わりを持たされることになるのだ。

 しかも、拒否をすればしただけ強く食いつく……どんな罰ゲームかと言いたくもなるのだが、拒否云々の前にそんな状況を作らせなければいいのだ。

 頼み辛い条件の相手となることでユーノの交渉を跳ね除け、なのはのすっぽん並みの食いつきから逃げる。

 条件を整えるには聖翔などよりも風芽丘のほうが遥かに優れているのだ!

 フハハハハッ!

 今度こそ、人生をエンジョイさせてもらおう、条件はクリアーだ!

 

 

 

 ……そう思っていた時が私にもありました。

 ネタじゃないのに本当にそういうなんて思わなかった。

 だってさ…。

 同級生に一緒にいたくない戦闘生命体と6年一緒だぜ?

 信じられるか?

 6クラスあるのにずっと一緒だぞ?

 中学は言っても一緒って呪いか?呪詛状態か?

 虐めか?虐めなのか?

 そんな呟きを漏らしても罰は当たるまい。

 許可が下りるのであれば一日中愚痴を呟ける自信が俺にはある。

 

 さて、今回割り振られた案件は今までで一番へヴィなものだ。

 このミッションは、こちらの最重要対象〈Takamati Nanoha〉がもっともPOPしやすいエリアであるTakamati homeに行かなくてはならない。

 何せ、あの化け物はトリガーも何もなしにPOPする上に、ヘイトリストに載ったら最後、ほかのエリアにいたとしても勝手に沸いて出てくるトンでも仕様だ。

 あんな化け物作った運営がいるとするなら小一時間問い詰めなければならないのは、決定的に明らかで、目をつけられれば最後、如何にカカッとバックステッポしても無理だろう。

「さて、信濃。そろそろ現実に戻ってこのプリントを届けてくれ」

 あまりのショックに現実逃避していた俺に、クエの発注者である織部 忠一教諭(34)見合い失敗回数更新中。が声をかけてきた。

 ああ、信濃と言うのは俺の名字である。

 信濃 信志、これが俺の今回の名前であるのだが、今回は置いておく。

 そしてこの、プリントの配達を不幸にも承る原因というのが、あの魔王の城が非常に残念なことに近所なのだ。

「あのな信濃、お前がなんでそんなに高町と接触したくないかは知らん。現に小学校でも相当、手を焼いたと連絡を受けている」

 ほほう、まぁ、相談などは尤もなので何も言い返す気はしない、仮に避ける理由を言っても頭のおかしい電波君にされる。それは回避したい。

「いじめはない、これは、起きないようにお前自身が気を使っていたのも知っている。だがな、協調性というのは必要以上に大切なものなのだ」

 おお、織部が教師っぽいことを言っている!

 なぜ、見合い現場になるとドモって何も言えなくなるのだろうか?非常にもったいない気がするが…。

「じゃかしい!ったく、いいか?何があったか知らないし、聞かん、がもう少し打ち解けろ」

 思考が発言となって漏れていたらしい、突っ込みを受け反省はするが後悔はしない。

 が、入学して2か月でこうも動かれるということは別のアクションがすでにあったためと考えておかしくない。とみるべきか?

 例えば、相手のほうから相談を受けた。ないし、受けているのを知っている。いや、それにしては動き方が若干強硬すぎると思うのだが?

 なら、続く場合、何らかのアクションを起こさざるを得ないところまで来ているため、今回の件を利用して強硬的にでも解決しようとしている。とか?」

「途中から、声に出ていたが、その通りだよ」

「おや、図星とは面白くない…が、その答えは面白くありませんね、先生」

 思考をまとめるうえでよくやる癖ではあるのだが声に出していたあたり、何とも痛い思考の持ち主と思われかねないので自重したいのだが、織部の回答はそれを許してくれそうにもなかった。

「面白く答える必要はない、必要はなのは現実に対応する柔軟性だ」

「だからって、それ中学一年に言うセリフですか?」

「妙なところで頭のまわる生徒だと理解している。これも柔軟性だ、信濃」

 いいから行って来いとプリントの束を渡されて、職員室から追い出される。

 行きたくはないが行かざるを得ず、ポストに入れるなども考えたが受け取りが確認できない、または、手渡しをしない場合、本格的な保護者の介入も予想される。

 信志は歩きながら今後のことに関しての思考を巡らせ、状況を把握していくことにした。

 現在の状況は、教師の手元に問題が残されているだけだ。

 しかし、これは一時的なものとして判断されているため、と、今回の件で認識を改めざるを得ない。

 なぜ、こんな状況になったか?分かりきっている。

 俺が『高町』に対する接触を拒んだからに他ならない。

 説明すると挨拶はするがその程度の友人、最高の状態で知人を目指していたが程無くして状況は大きく変わった。変わらざるを得なかった。

 高町家が近くにあったためだ。

 これは大変危険である。

 HNMである『Takamati Nanoha』や『Takamati kyouya』、『Takamati Shirou』に遭遇する可能性がぐっと高くなる。

 まして、親が滅多にいないと知られた場合、劇中から考え接触を図ろうとしてくる可能性が極めて高い。

 そして、我が親父殿はその接触をした場合、彼らの提案を受けてしまう可能性が極めて高くなる。

 とらハかなのはか図りかねているこの現状で、彼らとの接触は何としても避けたい。

 今は、分岐点なのだ。

 このレポートを渡される原因となった高町美由希の欠席の理由は父親の怪我というもの。つまり、高町士郎は死んでいない。

 残念ながら、とらハで彼がすぐに死んだのか、病院で死んだのかがわからない。これは、俺の記憶があいまいになっているからだ。

 さすがに万能人間である自信は無いし、そこまで優秀という自負はない。

 高町美由希にかかわるのはこの件が終わってからにしようと決めていた俺にとっては、都合の悪い話以外の何物でもない。

 だが、強制的な接触を図られるならこちらにある程度手綱を握れていたほうがいいのには違いない。

「だからとて、喜び勇んで逝きたいくはないな」

 因みに、逝きたいは誤字に非ず。目の前にそびえる地獄門を潜らねば高町家に入ることはかなわない。

 ぼそりと呟いたセリフはいつの間にか降り始めた雨にかき消され、余計に気を重くさせられながら門徒を叩いた。

 




ご説明の巻
モーグリ>>ぐぐれ、と言って差支えがないぐらい有名、FFXIではぬいぐるみのような見た目をしており鉢の世話から家具の配置まで何でもこなす迷ハウスキーパー、カリカリクポーをご参照あれ

ヘイト>>敵対心を意味し、これが攻撃の順位を決定する。盾(タンク)役はこれをいかに維持し仲間に飛び火しないようにするかが腕の見せ所と言って過言ではない。

NM・HNM>>ノートリアスモンスター、またはネームドモンスターを差し、HはHi…つまりはどえれぇつよいという意味を込めている。MMOにおいてNMを狩ることは一重に様々な苦労と労力を必要とし、手に入るアイテムは名声と金銭を生むといって過言ではない。

POP>>湧くを意味し、フィールドに対してモンスターが現れることの総称を指す。

呪詛>>呪われてます。ひどいものは回復どころかHPやMPをがりがり削るドsが当たり前に存在してます。がこれは信濃君のSAN値を削るぐらいですねw

Takamati>>HNM、無慈悲の代名詞で時間を経つと桃色の閃光を放つ
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