艦娘達の姉妹探し~睦月型編~   作:秋月雪風

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第一章(残された2人)

まだ平和だった頃は、皆で生き抜こうって約束した。

 

だけど、深海棲艦の総攻撃で私達は、皆殺しにされた。

 

でも、提督が一部の艦娘を逃がしてくれた。

 

そして、私達は鎮守府を支持している人達の支援の元、人間としての人生を始めた。

 

しかし、深海棲艦はそんな艦娘達を抹殺し始めた。

 

私達はそれを避けるために遠くに逃げた。

 

・・・それから数年が過ぎた。

 

今では世界が深海棲艦によって支配されていた。

 

最初は艦娘を庇っていた人間の多くは次々に深海棲艦側につき、隠れて住んでいた艦娘達を深海棲艦に差し出した。

 

そして私は、艦娘だということを隠し、忘れようとした。

 

だけど、忘れられなかった。

 

目の前で死んでいく仲間達、燃えていく鎮守府、血まみれの状態で庇ってくれるお姉ちゃん、そして、連れ去られる妹を助けられずただ、そこに立っている私。

 

忘れるわけがない、忘れたくない。

 

私はどうしたら良いかを考えた。

 

そして、唯一残ったお姉ちゃんと一緒に残った艦娘を探すことにした。

 

・・・深海棲艦が支配してから10年後

 

???

 

文月「・・・(あれ、ここは・・・っ!)三日月!」

 

三日月「お姉ちゃん!助けて!!死にたくない!」

 

深海棲艦「うるさいな・・・少し黙らせるか」

 

文月「・・・だめ・・・待って!」

 

文月は三日月を助けようとしたが、別の深海棲艦に腕を掴まれており、ただ見てるだけしかできなかった。

 

文月「離して!・・・えっ・・・」

 

掴まれてる腕を振りほどこうとした時、後ろから悲鳴が聞こえた。

 

振り返ると、さっきまで叫んでいた妹が血まみれで海に浮かんでいた。

 

三日月「・・・お、ねえ、ちゃん・・・たすけ・・・」

 

深海棲艦「まだ黙らんのか。じゃあ、次は・・・」

 

文月「いや、だめ!その子を殺さないで!」

 

深海棲艦「・・・先にあっちから黙らせるか。おい、殺れ」

 

後ろにいた深海棲艦は片腕で首を掴んだ。

 

文月「がっ・・・あっ・・・」

 

首を掴まれて、苦しみながらも必死にほどこうとしたが力は相手の方が強かった。

 

そして、だんだんと意識がなくなり視界もぼやけてきた。

 

文月「あっ・・・(ご、めん、もう、だ、め・・・)」

 

・・・

 

文月の寝室

 

???「・・・い。ふ・・・き。起きろ、文月!」

 

文月「っ!ハーハー・・・。お姉ちゃん?」

 

皐月「やっと起きた。またあの夢?」

 

文月「うん・・・怖かった・・・」

 

皐月「あれを打ったせいかな・・・」

 

文月「たぶん・・・」

 

私達艦娘は年をとらない。

 

それは戦争をしている私達にとってはありがたいことだった。

 

だけど今は、それが逆に艦娘だという証拠の1つになってしまった。

 

私達は支持者の人がくれた年を取る薬を打った。

 

そのため、身長も伸びて、年を取り始めた。

 

そして、私達は偽造してもらった書類の通り、今日から学校に行くことになった。

 

皐月「ほら、早く起きて朝ごはん食べて。転入初日から遅刻はやだよ」

 

文月「ふぁい・・・」

 

文月はベッドから降りて朝食を食べに下に行った。

 

リビングに行くと皐月が朝食の準備をしていた。

 

皐月「あ、来た。早く食べよ」

 

文月「うん、・・・いただきます」

 

2人は朝食を食べ始めた。

 

文月「それで、私達はどうするの?」

 

皐月「えっとね・・・、まず、私達の名字は村山で双子だって。それと、僕達の入る学校はいくつかに分かれてるんだって。それで私が普通科ってところに入るから文月は工業科ってところに入って」

 

文月「分かった。でも、名前はそのままで良いの?」

 

皐月「調べたけど、僕達みたいな名前の人は結構いたよ。それに、まだ女の子みたいな名前じゃん」

 

文月「・・・そうだね」

 

皐月「うん。だから名前は考えなくて良いんだよ・・・って文月?大丈夫?」

 

文月を見ると手が震えてた。

 

文月「うん、大丈夫・・・。だけど、いるのかな?他に、生き延びた子達は・・・」

 

皐月「・・・文月。大丈夫だよ!きっといるって!」

 

文月「・・・うん!ありがとう、お姉ちゃん」

 

皐月「うん、やっぱり、文月は笑った顔が一番だよ。さ、早く食べて行こ!」

 

文月「うん!」

 

2人は朝食を食べると制服に着替えた。

 

文月「へー、普通科と工業科ってちょっと制服違うんだ」

 

皐月「え?本当だ~!すごいね」

 

文月「うん。よしっと、着替えたよ。どうかな」

 

皐月「似合ってるよ!」

 

文月「ありがとう!お姉ちゃんも似合ってるよ!」

 

皐月「ふふ、ありがとう。じゃあ、行こっか」

 

2人は鞄を取って玄関に向かい、ドアを開けて学校に向かった。

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