まさかこんなに更新が遅れてしまうとは思いませんでした。この作品を見てくれている皆様に深くお詫び申し上げますm(__)m
これからも読んでくださると嬉しいです。
本当に申し訳ございませんでした。
翌日
この日ルドガーは部室に行かずに家にいた。それは、これから自分のことを皆に話すためである。信じて貰えないかも知れない、今までのように接してくれないかも知れない、そんな考えが浮かんでくるがルドガーは話すことを止めようとしなかった。それほどまでにリアス達の事を信用していた。
そして……
ピンポーン
呼び鈴が鳴り、ルドガーは玄関に向かった
ガチャ
「お邪魔するわ」
ドアを開けると其処には、リアスを筆頭にグレモリー眷属が勢揃いしていた
『……いらっしゃい』
ルドガーは優しく微笑みながら答えた
リビングに入ると皆は思い思いの席に座った
一誠、アーシア、リアス、朱乃がソファーに座り、木場、小猫が椅子に座った
「さあ、ルドガー。質問に答えてもらうわよ」
席につくなり、リアスがそう切り出した
『ああ、分かった』
「まず、何故貴方は魔法が使えるのかしら?」
リアスは今、一番疑問に思っていることをルドガーに聞いた
『正確に言うと俺が使ったのは魔法じゃない』
「じゃあ、貴方が使ったのは何?」
『俺が使ったのは"スキル"と呼ばれるものだ』
「スキル?」
頭の上に?を浮かべる皆
『ああ。そして、これから説明するに当たって皆に伝えておくべき事がある』
「何かしら?」
そして、ルドガーは告げた
『俺はこの世界の人間じゃない』
「「「「「「!!?」」」」」」
その言葉にルドガー以外の全員が驚愕した
「そ、それはどういうことかしら?」
リアス達は動揺しながらもルドガーに聞いた
『そのまんまの意味さ。俺は異世界から来たんだ。』
その言葉にリアス達は開いた口が閉まらなかった
『俺は、エレンピオスという世界から来た。そこは、この世界の様に天使や悪魔、堕天使等と言ったもの達は存在しなかったが"精霊"と呼ばれる者達がいた。』
その言葉に、またもや驚愕した顔を浮かべるリアス達
『そして、エレンピオスの他にもリーゼ・マクシアと呼ばれる世界もあった。エレンピオスとリーゼ・マクシアは繋がっているんだ。そしてそこは、精霊と共に住み、歩んで行く世界だった。そして、そこの人たちは頭のなかに霊力野【ゲート】と呼ばれる器官があり、【マナ】と呼ばれる物質を使い魔法を使っている。』
「じゃ、じゃあルドガーが言っていた"スキル"っていうのは?魔法とは違うの?」
未だ動揺しているものの、リアス達はなんとかルドガーの言っていることを理解しようとしていた
『ああ全くの別物だ。それに、エレンピオスに住んでいる人は霊力野【ゲート】が存在しないんだ。だから魔法は使えない。そして、スキルについてだが…これを使うんだ。』
そして、ルドガーが出したのは円形で各方向に六つの穴が空いているものだった。
「ルドガー、それは?」
ぱっと見だと、只の置物にしか見えないものを出されて、興味深そうに見つめるリアス達
『これは"アローサルオーブ"と呼ばれるものだ。これを使うことでさっき言っていたスキルを覚えることができる。そこに穴が空いているだろう。そこに"アブソーバー"と呼ばれるものを嵌め込み、"エレメンタルコア"と呼ばれる属性エネルギーを吸収させれば"スキル"を使うことができる。』
その言葉を聞き、真っ先に反応したのが一誠だった
「じゃ、じゃあそれを使えばルドガーさんみたいに強くなれるんですか!?」
ルドガーの強さを目の当たりにし、一誠はルドガーの様に強くなりたかった。しかし、ルドガーの返事はそんな一誠の考えを壊すものだった
『…いや、残念だがこの世界には"エレメンタルコア"が存在しないようだ。だから、お前達が"スキル"を使うことは出来ない。』
「そう…ですか…。」
その言葉を聞き、落胆の表情をする一誠
『だが一誠、お前にはもう赤龍帝の籠手【ブーステッド・ギア】があるだろう。あれはとても強力な物だ、だからそんなに落ち込むな。』
「っ!はい!」
その言葉を聞き再び笑顔になる一誠だった。
「ルドガーさん。私も聞きたいんですけど、レイナーレを倒す時になった黒い鎧みたいなやつはルドガーさんの神器なんですか?」
朱乃がそう聞いてきた
『そうだ。あれは俺の神器による力だ。』
「そう、私も聞きたかったのよ。ルドガーの神器を家で調べてもらったんだけど、該当するものが無かったのよ。つまり、新種の神器だったの。なのに貴方はそれを使いこなしていた。それはどういうことかしら?」
リアスが疑問を聞いてきた
『それは恐らく俺の世界の力だから記録に無いんだろう。あの力は"骸殻"と呼ばれる力だ。』
「"骸殻"?」
聞きなれない言葉に頭に?を浮かべるリアス達
『ああ、皆はパラレルワールドって知ってるか?』
「え、ええ。自分達の世界とは違う可能性の世界のことでしょ?」
ルドガーの突然の質問に驚きながらも答えるリアス
『その通り。俺達の世界では自分達の世界を"正史世界"。可能性の世界を"分子世界"と呼んでいた。そして、分子世界が増えすぎてしまって正史世界が滅んでしまいそうになったんだ。』
「そんなことが…。」
驚愕の表情をしたリアス達
『だからそんな分子世界を壊さなくてはならなかったんだ。そして、それを出来たのが俺の一族、"クルスニク"の一族が持つ力、骸殻だったんだ。』
そういうとルドガーは神器を発動し懐中時計を取り出した
『この懐中時計は自分がクルスニク一族の証である事を証明する品だ。だがこの懐中時計は決して一族の証明と単純に時間を見る為の物ではない。この懐中時計には大精霊クロノスがクルスニク一族に与えた力、“骸殻”を引き出す“鍵”だ。その力は精霊の力だけあって人知が及ばない圧倒的な力を使用者に与える上、正史世界から枝分かれした分史世界を、その核である“時歪の因子”【タイムファクター】を破壊する能力をも手にする事になる。分史世界を破壊しなければ正史世界が滅んでしまうが、骸殻能力者は唯一その危機から正史世界を救う事ができるんだ。これだけを聞くと骸殻能力者を救世主に思えてくる人間もいるはずだ。だけど、考えてみれば一つの分史世界を破壊するという事はそこで生きる者達を、数えきれない命を奪う事になる。正史世界を守る事だから仕方のない事だとはいえ許される事でもない。そして俺もその一人なんだ。』
「っ!そんなこと…!!」
その言葉を聞き否定しようとするリアス
『違わないんだ。俺は確かに沢山の人間を殺してきた。分子世界の人間、ヴィクトル、そして自分の兄すらも…。』
ルドガーは顔を悲しみに歪め、うつむいた
「ルドガーのお兄さんって…?どういうこと?」
ルドガーは顔を上げた
『すべて話すよ。俺が前の世界で何をしたか。』
ルドガーは悲しみながらも話始めた
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朱乃side
私たちは全てを聞いた。ルドガーさんの冒険の全てを。相棒のエルという少女との出逢い、ルドガーさんの仲間との出逢い、彼の苦労、骸殻という能力の恐ろしさ、一族にかけられた呪い、分子世界の自分ヴィクトルについて、お兄さんであるユリウスさんの最後、そしてカナンの地で自分自身を犠牲にし相棒のエルを守った事、全てを聞いた
私達は絶句した。ルドガーさんが経験してきた冒険の凄まじさに、そして何より自分の兄ユリウスを殺し、自分自身すらも犠牲にし、たった一人の少女を救った覚悟に
そして最後にルドガーさんは言った
『俺は何故この世界に来てしまったんだろうか。俺は許されない罪を犯した。世界を壊すという罪を。そんな俺が違う世界でどうすればいいのか分からないんだ。俺は、生きている意味が分からないんだ…。』
とても悲しい顔をしたルドガーさんが手を震わせながらそう言った。私はそんなルドガーさんを優しく抱き締めた
『朱乃…?』
「ルドガーさんは何も悪くありません。だって、ちゃんとその少女を守ったじゃないですか。この世界にいる意味もこれから探せばいいじゃないですか。だから、そんな悲しい事を言わないで下さい…。」
私は悲しい表情をするルドガーさんを見ていられなかった
『朱乃…ありがとう』
彼は笑顔で微笑みながら私の頭を撫でていた。この歳で頭を撫でられるは恥ずかしかったけど、不思議と嫌な気分にはならなかった
side end
その後、結構な時間が経っていたので皆に晩御飯をご馳走し、皆は帰って行った。その時に出した晩御飯は好評だったが、約三名は
「負けたわ…。/負けましたわ…。/ううっ、…負けましたぁ…。」
と、女としてのプライドを叩き壊されていた
そして、ルドガーの神器は新種なので登録をしなければならないらしく、名前は『骸殻者の証【クルスニク】』と名づけられた。
そして、皆が帰った後ルドガーは一人、リビングにいた
『(兄さん。俺はこっちの世界でもう少し生きてみたくなったよ。でもまさか、自分より年下の女の子に慰められるとは思わなかったな)』
と考えながら、笑顔で微笑んでいた
今回、この作品を書くに当たって神器の名前を考えてくださった、レオン@フンスッ!!さん、凶狂さん、ベジータさん、こらーげんさん、大変ありがとうございました!
これからも宜しくお願いします!