テストに体育祭にと学校の行事がここまで続くとは思いませんでした。誠に申し訳ございませんm(__)m
次の投稿はもう少し早くしたいと思います。
此れからも宜しくお願いします。
生徒会長との出逢い、そしてリアスの悩み
皆に自分の真実を話して数日後…
ルドガーは学校に来ていた。ルドガーは特別顧問として認識されているが、あくまでも顧問なので授業中等は歩き回ることは禁止されていた。ルドガーが歩けるところと言えば図書室かオカルト研究部の部室だけである。なのでこの日もルドガーはこの世界に来てから趣味となった読書をしながら時間を過ごしていた
『(やっぱりこの世界の本は面白いな。)』
ルドガーは元の世界でも本は読んでいたが元の世界ではリーゼ・マクシアとエレンピオスの人間で書くことが反対であり、そもそも政治の本ばかりだったのであまり興味がなかったのである。しかし、この世界に来てから読んだ娯楽向けの本や外国の本は新鮮でとても面白いと感じていた
そんなこんなで、放課後になるまでは図書室にいることが多くなっていたルドガーは司書さんと一人の女子生徒と顔馴染みとなっていた。その女子生徒とは……
「またいらしていたんですか、ルドガーさん」
支取蒼那こと、ソーナ・シトリーであった
『やぁ、ソーナさん。あれ?なんでいるの?』
まだ、授業中じゃないの?と頭に?を浮かべるルドガー
「やぁ、じゃありません。もう昼休みですよ。それに此処では《ソーナ》ではなく《蒼那》です。」
と、キリッとした声で怒られるルドガー
『おっと、ごめんよ。あれ?もうそんな時間経ってたのか。…君が居るってことは…また?』
思っていたより時間が経っていることに驚くルドガーだったが、彼女が居ることの意味が分かるとすぐに困ったような苦笑した
「ええ。またです。」
同じ様に苦笑するソーナ。そして二人して図書室の入口を見ると……
「「「「…………(ジー)」」」」
何人かの女子生徒達が視線が此方に向けられていた。それを見たルドガーとソーナは……
『「はぁ……。」』
二人して溜め息をついていた。
何故、ソーナと知り合いであり、女子生徒達から視線を向けられていると言うと、それは数日前に遡る……
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数日前……
まだ、オカルト研究部の特別顧問となってから日が浅いある日、この日もルドガーは図書室に来て本を読んでいた。
『へぇ~。この世界の歴史は面白いな。』
そういいながら、《簡単に分かる世界の歴史~完全版~》と書かれた分厚い本を読んでいたルドガー。すると……
「ちょっと宜しいですか?」
『ん?』
突然声を掛けられた事に驚きながらも振り向くと
「初めまして。駒王学園の生徒会の者です。」
黒髪の知性的な女子生徒が立っていた
『これは初めまして。生徒会の人がどうかしたのかい?』
「はい。先程、生徒から図書室に不審者がいるとの報告を受けたので来たのですが…貴方は何者ですか?」
ルドガーを警戒しながら聞いてくる少女
『何者…か。人間だよ。君達悪魔とは違って純粋な人間だ。』
「っ!!」
ルドガーのその言葉に動揺しながらも臨戦態勢をとった
「……何故私のことを?」
臨戦態勢を取りながらも此方に質問してくる少女
『気配だよ。俺は気配に敏感でね。君達悪魔や堕天使の気配は独特だから分かりやすいんだ。』
笑みを浮かべながら説明するルドガー
「なるほど…。それで、何故貴方は此処に?もし貴方が敵対するのであれば、人間だろうと容赦はしませんよ。」
殺気を込めた目でルドガーを睨む少女
『待て待て、俺に敵対するつもりはないさ。そう言えば自己紹介がまだだったな。』
慌てて少女をなだめるルドガー
『改めまして。初めまして、オカルト研究部特別顧問のルドガー・ウィル・クルスニクだ。』
「オカルト研究部特別顧問?リアスの眷属ですか?いえ、貴方は人間のはず……。」
ルドガーの紹介に対して疑問を持つ少女
『まぁ、色々あってリアスのお世話に成ったからね。眷属では無いが特別顧問としてオカルト研究部にいれてもらったんだ。』
軽くリアスとの関係に着いて説明するルドガー
「そうでしたか…。大変失礼を致しました。確認を怠った此方の責任です。誠に申し訳ございませんでした。」
自分に非があることが分かった少女はルドガーに対して頭を下げた
『!いやいや、此方もいきなりだったからね。そちらに責任は無いよ。だから頭を上げてくれ。』
いきなり少女が頭を下げたことに狼狽えるルドガー
「ですが…。」
尚も申し訳なさそうにルドガーを見る少女
『いいからいいから。それにこんな可愛い女の子に頭を下げさせてたら俺が居心地悪いんだ。』
「可愛っ……!!」
少女は顔を真っ赤にして顔を俯かせた
「…っんん!!と、取り敢えず、これから宜しくお願いしますね?ルドガーさん。」
若干慌てながらもルドガーに挨拶をした
『?ああ。これからよろしくな、ええ~と…。』
いきなりの慌てように驚きながらも挨拶しようとしたが、まだ此方が少女の名前を知らない事に気がついた。
「ああ、まだ名乗っていませんでしたね。」
ルドガーの困ったような顔を見て少女もその事に気がついた。
「駒王生徒会、生徒会長の支取 蒼那と言います。そしてシトリー眷属の王【キング】の駒、ソーナ・シトリーです。」
これが、ルドガーと蒼那の出逢いであった
そしてその後、生徒会長が図書室に居る謎の銀髪のイケメンと話してると噂になり、度々女子生徒がルドガーを人目見ようと集まるようになってしまい、それを抑えるために生徒会が呼び出されるようになってしまったのである。
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その後、ルドガーは早々に図書室から追い出され(本は貸してもらえた)、放課後になりオカルト研究部に戻っていた。そして扉を開けると
『あれ?リアス一人かい?』
部屋の中にいたのはリアスだけであった。そして、ルドガーが声を掛けるもリアスは窓から外を見て気づいていないようだ
『おーい。リアスー』
「……」
『リーアースー!』
「え?キャッ!?ル、ルドガー?」
近くに寄って大声で呼び掛けたことでようやく気づいたようだ
「もうっ!驚かせないでよルドガー」
頬を膨らませながらルドガーを見るリアス
『そっちが反応しなかったんだろうに…。でもどうしたんだ。声を掛けても無反応なんて、何かあったのか?悩みがあるんだったら聞くぞ?』
リアスの言われように苦笑しながらも疑問に思ったことを聞いてみた
「…悩み…ね…。大丈夫よ。ありがとうルドガー」
『……そうか』
ルドガーの言葉に一瞬顔に陰が差したもののすぐさま元の笑顔に戻ったリアスだったが、その一瞬の表情もルドガーは見逃さなかった
『なら、気晴らしにこれをやらないか?』
そういってルドガーが指したのはチェス盤であった
「チェス?……ええ。いいわよ」
そうしてルドガーはリアスの対面に座り、二人はチェスの準備を始めた
「でもいいの?私、これでも結構強いわよ」
準備をしながら聞いてくるリアス
『いいんだよ。気晴らしなんだから』
「まぁ、貴方がいいならいいのだけれど…。じゃあ、始めましょうか」
20分後……
「あらあら、これは…」
「凄いですね、ルドガーさん」
「…驚きです」
「す、凄いです、ルドガーさん」
「よくわからないけどルドガーさんが勝ってるのか?」
チェスをやってる最中に朱乃、木場、小猫、アーシア、一誠が部室に来て、一誠以外の全員が盤上を見て驚いていた。それは、リアスの盤面が劣勢だったからである。そして……
『王手【チェックメイト】だ、リアス』
「……そうね、私の負けよ。流石ねルドガー」
素直にリアスが敗けを認め、二人の勝負は幕を閉じた。
「驚きだね…部長が押されているのを見るのは、ソーナ会長以来、僕は見たことがない」
「……新たな才能」
木場と小猫ちゃんは感心したように言うと、リアスは頭を悩ませる。
「なんて言うのかしら…ルドガーは他人の手を読むのに長けているのかしらね…私が今、打とうとしたことを先に止めてしまうから、思うように駒を進めれない…そしてミスを起こすように誘導する。私の感覚としては正直、ソーナよりもやりにくいわ」
『といっても、戦績は2勝1敗だがな』
と、苦笑いしながらも若干嬉しそうだった
『リアスは、経験を積むことと表情を隠すべきだな』
そう言うとリアスは少し膨れながら
「私、年頃の女の子よりは隠れてると思うのだけれど…」
『俺にとってはリアスはただの女の子だからな』
…その時、リアスは目を見開いて驚いていた。
『ん?何か変な事を言ったか?』
「い、いいえ…少し不意をつかれて驚いただけよ…」
そして、リアスはルドガーから視線を外した
かすかに頬を赤く染めながら
『まぁ、取り敢えず気晴らしににはなっただろ?』
その様子には気付かず声をかけるルドガー
「…ええ、ありがとうねルドガー。次は負けないわよ」
『ああ。楽しみにしてるよ』
リアスは初めの頃の陰のある顔ではなく、楽しそうな表情を浮かべていた
「じゃあ、みんなも来たことだし、部活を始めましょうか」
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その後、いつも通り悪魔の仕事を手伝いある程度終わったら今日は皆帰っていった
そして、ルドガーは家のベッドの上で今日借りた本を読んでいた。すると…
『…グレモリ―の魔法陣?』
突然、ルドガーの部屋の隅にグレモリー眷族の紋章の魔法陣が浮かんだと思うと、そこから見知った人物が現れた。
『リアス!?どうしたんだ?』
そこにはリアスがいて、そしてどこか表情に曇りがあった。
ルドガーはベッドに横になっていて、そしてリアスはルドガーの姿を確認すると、ルドガーに馬乗りになった
『リ、リアス!?』
「ごめんなさい…でも急を要するの…」
そういうとリアスは急に服を脱ぎ出した
「黙って聞いて、黙って言うことを聞いて……ルドガー、私のことを抱きなさいっ!」
ルドガーは部長の言うことに呆然とする…がリアスは更に続けた。
「お願い…私の処女を貰ってちょうだい…」
『リ、リアス!何言っているんだ!?なんでこんなことを!?』
「…お願い、今は黙って私を抱いてッ!ただの都合のいい女と思っていいから…既成事実が出来れば…」
リアスは泣きそうになりながらも必死にルドガーに懇願してくる
「お願い…無理を言っていることは分かっているわ…でもあなたしかいないの…私だって、本当なら…こんな形で…」
リアスの最後の呟きはルドガーには届かなかった
『(リアスが今日暗かったのはこの為か…。それが今の行動を起こしているのだとすれば…)』
ルドガーはリアスがこのような事をした理由を考え、今日のリアスを思い出した。そして…
『いい加減にしろ……”リアス”!』
ルドガーは、リアスをためらいなく抱きしめて、叱るようにリアスを呼んだ
『そんなの、リアスらしくないぞ……それに自分を都合のいい女なんか呼ぶんじゃない……今のリアスは俺の知っているリアスじゃない。何かに焦って、好きでもない男に抱かれるなんか、ダメに決まっているだろう!』
「で、でもこうでもしないと私はッ!」
『リアス……お前が何に困っているのか、焦っているのか、それは俺には分からない。だけど……』
ルドガーはリアスから離れ、タオルケットをリアスの方からかける
『俺はリアスの……オカルト研究部の先生だ。だからリアス達が何かに困っているなら助ける。俺は悪魔では無いけれど、お前らを守る力はある。本当にこの場で抱いてほしいなら、抱きしめることくらいはしてやる。だから……自分を大切にするんだ、リアス』
ルドガーは必死にリアスに言い聞かせた
「……ルドガー」
リアスは泣きそうな顔で、ルドガーの名を呼んだ
「……ありがとうルドガー。私がどうかしてたわ」
リアスは目尻に涙をためながらも、なんとか笑顔を取り戻した。と、その時
ルドガーの部屋の床に、突如、グレモリー眷属とは違う銀色の魔法陣が浮かんでくる
「……来たわね」
リアスはあれの正体を知っているようだ……そして少しすると、魔法陣から人が現れた。
「こんなことをして破談に持ち込もうということですか?」
そこから現れたのは銀髪の髪にメイド服らしき服装の女性
だけど、現れた瞬間、ルドガーは気がついた
『(この人…強いな…。)』
身に纏う威圧感から魔力まで……正直、ここまでの力を持った存在にルドガーはおどろいた
これは下手すればミラやミュゼと戦って互角かもしれないほどの悪魔であった
ルドガーはそんな存在の突然の登場に緊張感を解けずにいると、そのメイドはルドガーのことをじっと見ていた。
「……こんな下賤な輩に操をささげるということをサーゼクスや旦那さまが知れば悲しみますよ?」
『(……下賤、か。そう言われたのは初めてかもな)』
突然の言われように内心落ち込んでいるルドガー
「私の貞操は私の物よ……それに今、あなたは私のルドガーを下賤と言ったかしら?それは違うわ……ルドガーは私が暴走しているのに私を叱ってくれた。だから今は私は冷静よ」
あれ?俺っていつからリアスのになったんだ?と、ルドガーは思いながらも話は進んでいく
「……どちらにしろお嬢様はまだ学生なのですから、殿方の前で肌をさらすのはおやめください」
メイドはリアスの脱ぎ去った衣服をリアスに手渡しすると、リアスは少し不機嫌な表情でそれを受け取る
そしてメイドはルドガーの方を見て、頭を下げてきた
「はじめまして。私はグレモリ―家に仕えるグレイフィアと申します」
先程、ルドガーを下賤呼ばわりした人とは思えないような丁寧なあいさつだった
ルドガーが感心していると、リアスは既に服を着こんでグレイフィアさんの前に立っていた
「グレイフィア。貴方がここにいるのはお父様のご意思?それともお兄様のご意思かしら?」
「……全部です」
ルドガーはリアスのお家事情は分からかったが大丈夫だろうと思っていた
少なくともルドガーに馬乗りになった時のあの焦りようは感じられず、冷静であった
するとグレイフィアがルドガーのことをもう一度、じっと見ていた
「……もしかしてこの方がお嬢様の学校に新しく入った……」
「ええ……私の部活の特別顧問にして異世界から来たと言う……ルドガーよ」
『俺の事を話していたのか…。初めましてグレイフィアさん、ルドガー・ウィル・クルスニクです』
するとグレイフィアさんは、まるで納得したような表情になる。
「なるほど……私に対して警戒をしていたのはそのためですか」
「どちらにしろ、一度私の根城に戻りましょう。話はそこで聞くわ。朱乃も同伴でいいかしら?」
「ええ。"王"たる者、傍らに"女王"を置くのは当然でありますから」
するとグレイフィアは部屋の床に銀色の魔法陣を展開させた
そしてリアスはルドガーの元に近寄ってきた
「ごめんなさい、ルドガー……今日のことは気にしないで。でもこれだけは覚えておいて……私は誰でも良いわけじゃない。一番最初に思いついたのがルドガーだったってことを……」
そう言うとリアスはルドガーの顔に唇を近付けて……頬にキスをした
「今日はこれで許してもらえるかしら?」
『は、は、はいっ!?』
ルドガーは突然のことで敬語になりながら頷くことしか出来なかった
「また、部室で会いましょう」
そう言うとリアスは魔法陣に入って、そしてグレイフィアと一緒に部屋から光のように消えていった
それを見送ったあとルドガーは一言呟いた
『……疲れた』
それだけ言うとルドガーはベッドに倒れ、眠りに墜ちていった
誤字、脱字や感想など送ってくれると嬉しいです。
此れからも宜しくお願いしますm(__)m