聖遺物は創れる(確信)   作:うろ底のトースター

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ここには元気一杯で純粋な響はいないです。



昔の話をしよう

火の海で、1人の少女が絶唱(うた)を歌った。

 

怪物の前に立ちはだかり、暴虐の塊を押さえ込んで、しかしその代償を負い、血を流し、今に瓦礫に押し潰されんとしている。

 

本当であれば、彼女はこのまま命を散らしていたはずだった。

 

「あー、大丈夫?はいこれ回復のポーション」

 

「・・・え?」

 

突如現れた扉とは言えない岩の門。そこから飛び出した1人の少年が、降り注ぐ瓦礫を()()()()()()()、少女の口に謎の液体を注ぎ込んだ。

 

「うぷっ!?」

 

「あ、一応もう一本渡しておくから体が動くようになったら飲んでね。あとここら辺壊れすぎだし応急処置くらいはした方いいよね?今手持ちのブロックが土しかないけど、ま、いっか。文句は後で聞くかな。ん?あれって君以外の生き残りだよね。じゃあ先に救助した方いいかな。とりあえず外に出そうか」

 

この間1秒弱。あまりの早口にただでさえ混乱中の彼女がさらに混乱した。

 

「いや、あの、ちょっと待ってください?」

 

「お、体動くようになったね、じゃあポーション飲んで飲んで」

 

困り果てた末の静止も、少年は聞かなかった。

 

「あ、はい」

 

「その間に俺はMobConfinementであの人たちを回収してくるから。足りるかな?あ、足りるな」

 

何もないところからぽっと白い卵のようななにかを取り出したが、ポーションなるものを飲む少女は気が付かない。

 

「あ、すごい、もうどこも痛くない」

 

「飲み終わったね。じゃあちょっと失礼?」

 

「へ?」

 

少女は少年の持つ卵のようななにかに取り込まれ、気付いたら外に出ていた。

 

「え?え?え?」

 

「あとは消火と復旧だけど、任せた方がいいっぽいなぁ。じゃ、俺日本に用事あるから」

 

「はい?」

 

今度は白い銃を取り出して空気中に撃ち、ポータルを作り出した。

 

「縁があればまたどこかで、じゃーね」

 

少年がポータルに潜るとともに、ポータルは消えた。

 

 

 

 

 

これが、後に[クラフター]と呼ばれる少年の、人類との初遭遇の瞬間であるのだが、この少女、セレナがそれを知るのは、あと6年は先だろう。

 

 

───────────────────────

 

 

ども、クラフターです。人によってはスティーブの方がしっくりくるかな?

 

クラフターって何やねんって人に解説してくからとりあえず理解してな。文章になってるから何回でも読み返せるでしょ?

 

クラフターってのはこの世界と別の、[Minecraft]と呼ばれる世界の住人で、その世界では時間の流れがこっちよりも遅くて、今もまだ500年くらいしか歴史がない。

 

で、クラフターは外見こそ人間だけど手先が超器用だったり力が強かったり頑丈だったり。

 

あと、()()()()()()()

 

とまぁこんな感じ。

 

そんな人間モドキがなんでこんな世界に来てんねんって話だけど、そこにもちょっと複雑な事情がだね。

 

「おはようございますクラフターさん!」

 

「おはよう響。俺鍵掛けてたはずなんだけどなんで家の中にいるの?」

 

「邪魔だったので壊しました!」

 

「おう弁償しろ」

 

今日も平和だわ(白目)。この子は立花響、確か今年で16歳だったっけか。2年前にいろいろあって命の恩人ってのになった。

 

それで恩返しがしたいってことらしいんだけど。

 

「今日はどこに行くんですか?ダンジョン?天界?あ、鉱石とか少なくなってましたし、亡霊鉱山とかですか?」

 

「ナチュラルにあっちの世界に着いてこうとすんのやめよ?」

 

こんな感じで、休みの日に勝手に俺の家に来ては手伝いをしてくれる(強制)。

 

「あのさ、前も言った通り、[Minecraft]はクラフター専用の世界。この世界の人間が関わるのはあまり良くないんだよ」

 

「はい!言われました!」

 

「だからさ?別に全く来るなとは言わないから、少しずつ普通の生活に」

 

「嫌です!」

 

「あら元気」

 

もうちょい考えてくれないかな、頼むから。

 

「だってクラフターさんって放っておいたらまた女の人増やすじゃないですか!」

 

「言い方」

 

「この前だってチェンソーなんて危ない物振り回す女の子作りましたよね!」

 

「[チェンソーガール]は強いから仲間に欲しくていや待ってなんで知ってんの?」

 

「メイドさんも増えました!」

 

「響ちゃん用の畑作ったからなんだけど」

 

「あ、それは・・・いやでも女の子が増えたのに変わりはないです!」

 

んー、独占欲。確かに多方面から力借りてるけど、別に彼女たちにそんな感情は向けたことないし、申し訳ないけど響にも向けたことはない。

 

「と・も・か・く!私はクラフターさんのお手伝いをしたいんです!」

 

「・・・はぁ、しょうがないな。亡霊鉱山、手伝ってくれる?」

 

「分かりました!」

 

今日も俺は彼女に負けて、折れてしまった。

 

 

───────────────────────

 

 

クラフターさんにとっては、あれは、気まぐれだったのかな。

 

2年前のライブの日、ダイヤモンドの剣と無限に矢を撃てる弓を持って、死にかけの私に絆創膏を貼りつけて、ノイズをドロップ品目当てに倒して回っていたあなたの背中を、私はまだ覚えてます。

 

クラフターさん、知ってますか?

 

私もう、恩返しなんて()()()()()()()()()

 

私は、助けてくれたあなたの隣にいたいんです。

 

だから毎日ここにきてるんですよ。

 

だからあなたの世界に、着いて行ってるんですよ。

 

あ、後でちゃんと未来に紹介しないとね。できるなら、みんなで[Minecraft]に行きたいなぁ。

 

あはは、楽しみだなぁ。

 

 

「───よぉ」

 

「・・・また来たんですか」

 

目の前にはツヴァイウィングの二人、2年前なら大興奮だったんだけど、今は少し鬱陶しい。いや、ツヴァイウィングとしてなら大好きなのだけど、今は、ね。

 

この二人は、シンフォギアと言う武装を纏ってノイズと戦っている。私も、ライブの日に少しだけ見えた。

 

今日も、それを纏っている。

 

「今日こそは奴の居場所を教えてもらうぞ」

 

「お断りします」

 

奴とは、クラフターさんのことだ。ノイズと戦える貴重な人材ということで、国が欲しているらしい。

 

そんなの許せない。

 

この世界でクラフターさんを知っていいのは、未来と私だけだ。

 

「あ〜あ、今日も実力行使か」

 

「致し方あるまい」

 

「私としては、いつでもやめてもらっていいんですけどね」

 

勝てないと分かっていて、どうして挑みに来るんだろう。

 

 

 

Balwisyall Nescell gungnir tron

 

 

 

黄昏の森に行った。

天界に行った。

ネザーに行った。

地獄に行った。

 

 

クラフターさんと共に多くの戦場を踏んできたんだ。

 

そんな私が、ノイズとしか戦ってない人に負けるわけない。

 

 

「さぁ、どこからでもどうぞ?」





多分続く。

MODの解説くれって人は言ってくらしゃい。
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