ラビット;レコード   作:ポッキー ィィィ!!!!!

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文才が欲しいです。語彙も


プロローグ

これは人々が求めた英雄が成した軌跡の物語

 

 

エレジア

 

かつての英雄、冒険者を哀卓し、見送る日。

人々は、花を持ち、歌を歌い、かの英雄、かつての仲間、恋人、家族の墓を巡る。

常に陽気な神々もこの日は哀歌を歌い、彼ら(子供達)を見送る。 

 

ダンジョンでは毎日のように人の死がある。

命懸けで冒険をしている。生きて帰ることもあれば帰ってこない時もある。

これが冒険者の街、オラリオでの日常だ。

 

しかし、七年前の『暗黒期』。ソレは脆くも崩れ去った。

冒険者は冒険をすることなく死に、力を持たない大人も子供も、そして神も多く死んだ。

 

闇派閥。邪神に従い、オラリオを破壊し、殺戮。多くの傷跡を残した。

 

七年たった今、1人の妖精のきっかけにより、人々は平和を取り戻した。

だが、失ったものは大きい。

 

家族

 

友人

 

仲間

 

恋人

 

ファミリア

 

主神

 

取り返せないものを失ったその傷は癒えない。

 

 

だからこそ人々はこの日に願う。

 

もし、あの日がなかったら。

 

もし、彼女、彼が死ななかったら。

 

もし、もし、…………。

 

 

 

 

もし、あの時、英雄がいれば。

 

 

 

 

人々は願う。

 

 

 

とある神は言った。

 

「子供達の思いは奇跡を起こす」と。

 

かつて、暗黒期で失った人々は願う。

 

 

 

 

 

 

思いは、願いは集い、託される。英雄の器たる者に。

 

今ではない、時代を、刻をも超えて託される。神々でさえ見通せない人々の、子供達の願いは力となる。

 

 

 

英雄は、少年は、知らぬが間に人々の願いが託された。

 

その少年は偉業を成した。自分を上回る怪物を、敵を倒し、時には生贄の少女、知恵を持ちダンジョンの外に出ることを望む怪物までをもすくった。

そして、都市を破壊する者の姦計をも打ちこわし、鐘の音とともに邪竜を倒した。

 

 

英雄の器たる少年。その名はベルクラネル。

 

たった一つの情景を追いかけ、英雄に憧れ、神の思惑さえ超えた。幾多の冒険を乗り越え成長した冒険譚は全て彼の背中に刻まれている。その器は彼の冒険譚だけでなく、人々の願いさえ受け入れた。下界に住まう子供たちが、たった一人の少年が、彼が持つ可能性は神でさえ計り知れない。

 

 

彼の背中に刻まれた英雄への切符は収束する。それは彼の意思とは関係なく、無意識的に集める。

 

収束するのは魔法ではない、力でもない、願いだ。

 

収束する願いは叶えるための力へと変わった。

力を行使するため、目的を願いを叶えるために道が開く。その先は現在ではない、かつての暗黒の時代。彼の知らない時代。

 

人々は、神々は、英雄を求めている。それは何処の、どんな時代でもそうだった。

 

その先での「出会い」が何を成すのか。

 

全ては刻をこえ、偉業を成す前の少年に託された。

 

 

これはそんな英雄譚の始まり。

少年は英雄になる。

英雄の名はベルクラネル。

彼はこれから出会うのだ。

運命の歯車と共に紡ぐ英雄譚の序章を。

第一話 邂逅

 

 

 

 

 




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