もしもの選択肢   作:しゅん123

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第十九話 あの時とは違う

続き

 

蓮を背中におぶって下校するとやはり目立った

仕方ないと言えば仕方ない

まぁ、そんなことを考えてると住所の場所についた

その家はごく普通の家だった

しかし家庭は異常だ

そろそろ蓮を起こすか

「蓮?着いたから起きてくれ」

「ん?あっ!」

やっと起きたらしい

「何処にも行かないで」

まだ寝ぼけてるのかな?

「・・おね・・・が・・い・・・・」

訳でもなさそうだ

そうだよな、普通の家だけど独り暮らしには広すぎる。そりゃ寂しくもなるよな「ちょっと待てよ、いま親に連絡とるから」

電話をかけると珍しく父が電話に出て

「お前も男だ、もう独り暮らしには十分育った。どこえでいっていいぞ」

と、訳の分からなくも、状況的にはとてもありがたいことを言い出した

しかし、こっちの話も聞いてもらいたいものだ

なにも聞かずに電話切るとか常識なさすぎたろ

「俺、家無くっちゃったからさ蓮の家に住まわしてくれ」

「・・いい・・・よ・・・・」

このしゃべり方が素なのかな?

まぁいいけど

「ありがと。じゃあ、ただいま」「おかえり」

すると泣き出した

しかし、あれは素じゃなかったんだな

「お帰り、言えたの久しぶりだから。ただいま言われたの久しぶりだから

思い出して」

そりゃ泣くよな「これからはいくらでも言えるからな

何度も何度も言われるからさ

忘れる訳じゃないけど少しずつ立ち直っていこうぜ

俺もできることはしてやる」

手伝ってやれるけど、立ち直らせることはできない

背中を押す事は出来ても、それ以上はできない

俺は無力だ

つくづく思うよこうして居候一日目が終わる

二日目

「樟葉君、起きて」

「あぁー、おはよ」

「おはよ」

朝飯を蓮が作り弁当を俺が作る

「蓮、そろそろ行こうか」

「うん」

通学路には同じ学校の生徒が溢れている

やはり目立つ

が、関係無い

陰口が蓮と俺に聞こえてくる

「樟葉君、ごめんなさい」

「謝ることないって。俺は好きでこうしてんだからさ」

「ありがとう」

周りがどんな態度でも俺は変わらないと決めたんだ

だって、蓮が好きだから

そうして学校に到着

このときはまだ友達と呼べる人はいた

一時間目の回し手紙には、蓮が死ねばいいと思う人のアンケートが書いてあった。だから俺はそれを握り潰した

「(くそ!胸くそわりぃことしやがって)」

一時間目のでき事のせいで少し人がはなれる

が、気にしない

そうして昼休み

いつもの屋上に行こうとしたときに

蓮がクラスのやつに囲まれてるのを見つけた

「おい、お前みてんと腹が立つんだよ」

「れん、いい加減に死ねば?」

ざけんな

「なぁ、ちょっとこっち向いてくれ」

囲んでる男子を呼ぶ

「なんだ?」

「うりゃ!」

思いっきり背負い投げをする

「痛ってーな!なにっすんっ!」

倒れてる男子の腹を蹴る

「蓮に二度と手出しすんな」この時学校で味方と呼べる存在がいなくなった

蓮は俺の喧嘩にこれ以上巻き込ませない

その日の放課後にクラスのやつから呼び出しをくらい集団リンチをされたがなんとか撃退

満身創痍の状態で帰宅

しかし俺の地獄はそこからだった

今日一日で何度も意味深なことをいっていた蓮が心配だった

「蓮?何してんだよ!」

帰ったあと洗面だいに向かったら

手首を切って水につけて、青くなった蓮がいた

「くず・・・は・く・・ん・・・・ごめん・・・ね・私のせい・・・で・・あんな・・ことにな・・って・・これ以・・・上・・苦しませ・・・ないた・・めに私・・・死ぬよ」

えっ?

何がどうで、どうが何だ?いそうで救急車を呼ばなくちゃ

あれ?でも

手も足も動かない

こえも出ないぞ

早くしないと死んでしまう動け!動いてくれ!

やっとの思いで救急車を呼んだときにはもう、蓮は助からない状態だった

side咲夜〜現在

すべてを話終えると日は落ちて私は泣いていた

「そんなのあんまりよ」

何度そう思ったか

きっと音無樟葉は仲間が怖いんだ

失うのが、哀しませるのが、怖いんだ

「樟葉、私はあなたの事が大好き、私だけじゃない。だからじゃないけど貴方に遠慮されたくない」

「ありがと」

そういって撫でてくれた

その手は暖かくて、大きくて安心できた

安心したらなぜか眠くなってくた

side樟葉

「寝ちゃったか」

俺の右肩には嬉しい重みがあった

咲夜をベッドに運んで蓮を迎えにいった

図書館より

「そろそろかえっぞ」

「お疲れさま」

なぜかパチュリーが労ってくれた

「大変な思いしたものね」

きっと、前世のきおくのはなしだろう

「ありがと、さぁ、帰るか」蓮をおぶって家に帰るか

あの時と同じように

でも、あの時とは確かに違う

そんな幸せを噛み締めて帰った

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