ワンパンマン&暗殺教室 一撃男VS超生物 作:ラルク・シェル
ある日の昼頃。
「さてと、白菜を買って豚肉とモヤシも買ったと」
「大安売りで良かったですね」
サイタマとジェノスが買い物を終えて家に帰ろうとした時に。
「あっ!サイタマさんジェノスさん!」
「ん?お前は確か」
「E組の前原陽斗くんか?」
そこに陽斗が慌てて現れて2人に駆け寄った。
「全裸の女に1つ着せるとしたら、メガネか靴下のどちらがいいですか!」
「帰れ」
いきなり現れての卑猥な話にサイタマははっきり帰れと言った。
「お前、いきなりなに言い出したんだ?暇なのか?」
「今は買い物が終わったところだが、関係ないなら帰れ」
サイタマもジェノスも無視して行こうとした。
「待って、違うんだ!真剣に裸体を彩る唯一の宝石は何か…」
「とっとと帰れ!」
「裸眼鏡ぇぇぇぇぇぇ!!」
「帰れーーー!」
陽斗の猥談話にサイタマはストレスが溜まっていき怒鳴り散らす。けれども、ジュネスは何かに気がづく。
「もしかして…前原くんは、なにかしらの催眠術にかかっているかもしれませんね」
「催眠術?」
「うわあああぁぁぁぁぁぁぁ!!」
するとどこからか誰かの叫び声が聞こえる。
「先生!」
「ああ、コイツはほっといて…正義を執行する!」
さっそく陽斗を置いて声のした場所に向かう。そして声のした場所では、1人の少年を追い詰める怪人の姿。
「おやおや、悪い子だね。世の中には怖い人がいるのに近づこうとしている子がいるとは…だが、その欲望を解き放ってあげよう!」
そして怪人は杖から少年に目掛けてビームを発射。だが、そこにサイタマが出てきてビームを受け止めた。ここでジェノスもやって来た。
「サイタマ先生、大丈夫ですか!?」
「ああ、巨乳のお姉さんにおっぱい揉む?って胸を掌に押し付けられたいぜ」
「「え?」」
なぜかサイタマの口からおっぱいの話をし始めた。
「さ…サイタマ先生。なぜ女性の胸の話を」
「どうしたの?怪人との戦いで疲れたの?」
ジェノスは少し混乱して少年はちょっと呆れそうに言う。
「待て待て違う!揉みたいんじゃなくて、揉ませて欲しいんだ!」
「違いわかんねぇよ!」
必死で否定するサイタマだが、訳の分からない否定の仕方。
「残念だったね。君も我が術中」
「なに!?」
「この私、怪人Y談おじさんによって!」
杖を持ってスーツ姿の中年紳士の怪人、Y談おじさんが自己紹介をする。
「私の催眠術にかかった人間はY談しか話せなくなる。性癖をぶちまけて慌てふためく者たちを見るのが私の趣味で生きがいだ」
「めっちゃどうしようもねぇな」
かなり変態じみた趣味のY談おじさんだが、少年は呆れたまま帰って行った。
「テメェ!俺は巨乳のお姉さんに甘やかされてぇんだよ!」
「先生…アナタは巨乳が好きなのですか…」
怒り出すサイタマだが、そのY談のせいで巨乳好きという性癖を暴露しまくる。
「テメェは年下でも巨乳ならいいと思ってんのか!?〔そんな変な能力で俺に勝てると思ってるのか!?〕」
「もちろん、思ってないさ」
Y談おじさんはY談語を理解できる。
「ので逃げる!」
「この野郎ぉぉぉぉぉ!!」
逃げるY談おじさんにサイタマはますます怒りながら追いかけたが
「何か騒ぎみたいですね?」
「もしかして怪人?」
ここに殺せんせーと渚が登場してY談おじさんと鉢合わせ。
「殺せんせー、それから渚!お前のお母さんのビーチクに触れたい!」
「何言ってるんですかサイタマさん!」
サイタマがY談おじさんには気を付けるようにと言おうとしたが、Y談語なので伝わらずにいた。だが、容赦なくY談おじさんが渚にビームを撃つ。
「渚くん!大丈夫ですか!?」
「ちんちん!ちんちんちん!」
慌てて殺せんせーは大丈夫か聞くと、渚の口から出たのはそんな言葉
「ち!」
「どうしたんですか渚くん!そんな小学生みたいになって!?」
「ちんちーん!」
顔を真っ赤にして叫ぶ渚で、その隙にY談おじさんは逃げ出した。
「じつは、Y談おじさんと名乗る怪人が現れて催眠術によってこんな事に」
そこですぐにジェノスがこの状況を説明する。
「クソ、裸にはカーディガンを羽織らせたい」
「ちんちん…」
「よく分かりました。だから、サイタマさんは歩く性癖拡散機になって…渚くんは性癖レベルが低いから鳴き声みたいにと」
とりあえずある程度まで理解した殺せんせー。
「だけど、早く何とかしないと町が下ネタだらけになりますね!」
さっそく町に行ってみると
「タイルスカートよりパンツスーツのが尻がエロい!」
「待て、スカートの魅力が…」
「ああっ、分かる。リクスーとか最高!」
すでに町の人たちがY談おじさんによって下ネタの嵐。
「遅かったですけど…こうして見ると楽しそうですね」
この光景に殺せんせーがのん気に言うとワイルドクロウ改め烏間がいた。
「烏間さん!いや、今はワイルドクロウですかな?じつは、怪人Y談おじさんがこの騒ぎを作ったのですが見てませんか?」
「ん…」
「えっ…まさかアナタ!」
思わず烏間はワイルドクロウを脱ぐと、顔を真っ赤にして屈辱にまみれた目の素顔で。
「…たくましい女性に…ビシバシといじめられたい…」
「烏間さん…アナタってMなんですか」
恥ずかしそうにして烏間が口にしたのは、自分がMという性癖で殺せんせーは少し意外だなと思う。
「強気で力強く押してく女性なら、もっと大歓迎…〔突然奴が現れて、他のヒーローと一緒に喰らった〕」
「なるほど、分かりませんがよく分かりました」
烏間の話をちょっとだけ理解して他のヒーローはと言うと。
「男はデカくてなんぼよ!」
「貧乳を気にしている女はエロい!」
「腰骨のラインが重要だ!」
「これはこれは、大惨事ですね…」
タツマキも金属バットもクロビカリも見事にやられたので呆れてしまう。
「…やっぱりブルマニーソとセーラースク水に、猫耳と尻尾は最高ぅぅぅ」
「キングさん、分かっていましたけど…ものすごく哀れですね」
やっぱりキングもやられたらしく、涙目で二次元なオタクらしい性癖暴露に殺せんせーは同情した。
「わしはピーでピーのピーピー」
「バンクさん!!?」
なんとバンクはピー音が出る程のY談に殺せんせーは驚愕する。
「伏字になる程のY談とは、言っちゃあ悪いですけど…アナタ達とは大違いですね」
「うるせぇ!悪いか!おっぱい大好き!」
殺せんせーの言い方にサイタマが怒鳴るが本当のことだった。
だが
「隙あり!」
「うっ!?」
「ジェノスさん!?」
ここでY談おじさんがジェノスにもビームを撃って逃げ出した。そしてビームに撃たれたジェノスは
「俺は…俺は……可愛い女の子…にっ!!」
全身から煙がプシューと噴き出して倒れた。
「大変です!かなり真面目なジェノスさんがY談催眠術で、電子頭脳が受け入れずオーバーヒートを起こしました!?」
ジェノスを解放しながらも殺せんせーは何か退治する方法がないかと考えた。
それからY談おじさんはステップしながら公園を歩く。
「さぁて、大混乱で愉快愉快♪もっとY談の渦に包んでやるか!」
「ちょっと待った!」
「ん?」
だが、Y談おじさんの前に大河と殺せんせーが現れた。
「何だ君は!」
すぐさま大河にもビームを撃つが効かない。
「君…私の催眠ビームが効かないのか?」
「もちろんだ。俺もエロに生きる者…アンタの間違ったエロを懲らしめるのさ」
「大河くん、あんまり無茶はしないでくださいね」
「分かってる」
殺せんせーに言われながらも大河はY談おじさんに近づく。
「いいだろう。君のエロスと私のエロス…どちらか上か勝負だ!」
こうして2人のエロ対決が始まった。
「やはり君の扉も誰かから開かれたのだろう!」
「いや、選択は自分から選んだものだ!」
「では真の自由とは、果たして」
などとY談おじさんと大河がお互いのエロスレベルや、これまで道筋とかを語ったりし続けていきかなり激戦していく。これには2人は真剣だと分かるが、周りから見たら2人の下ネタ祭にしか見えない。
とにかく戦いが行き着く先は果たして。
「「意気投合♪」」
「アホーーー!!」
Y談おじさんと大河はお互いに認め合い、2人仲良く肩組んで意気投合したので殺せんせーは叫んだ。
「さぁ、行くぞ!彼と一緒にY談の渦に!」
高笑いしながら勝ち誇るY談おじさんだが、殺せんせーは余裕の笑みを見せた。
「いえ、そうはなりませんからね」
「なに?ん?」
すると大河はY談おじさんの手にロープ付きの手錠をして、それを目の前のベンチにロープを結んだ。
「悪いな。アンタとは仲良くできそうだったけど、俺は囮の時間稼ぎだったのさ」
大河が言った後に、サイタマ達がやってきた。もちろん全員滅茶苦茶怒っている様子。
「え…とひぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
こうして見事、Y談おじさんは退治されて怪人収納所行きとなった。
今回の登場したキャラのポジ紹介です。
サイタマ・ロナルド
殺せんせー・ドラルク
ジェノス・ジョン
渚・ヒナイチ
烏間・サテツ
タツマキ・ター・チャン
金属バット・メドキ
クロビカリ・ショーカ
キング・ショット
バンク・ゴウセツ
陽斗・ヴァミマ店長
大河・変な動物