ワンパンマン&暗殺教室 一撃男VS超生物 作:ラルク・シェル
サイタマが住むゴーストタウンのマンション。今日一日は、サイタマしかいない。
「ふ~~~なんかジェノスはメンテに行ったし、殺せんせーも渚と一緒にキングの所へ行ったから。今日は久々にのんびりしようか」
いつもは趣味でヒーローしているサイタマも、たまにはのんびりと休日を過ごそうとしていた。だが、そこにチャイムが鳴った。でも今日はゴロゴロすると決めたサイタマは動かない。けれども、連続チャイムにサイタマはキレて玄関に行き。
「おや?随分…ぐおっ!?」
扉を開けた瞬間にハエ叩きで、その相手に手を抜きながらも容赦なく叩いた。
「おい!一体誰だって…アンタは、浅野か!?」
それは渚たちが通う椚ヶ丘学園の理事長の浅野學峯。
「君は…いきなりきた相手をこんな風にするのかい?」
顔面を押さえてフラフラになりながら立ち上がる。
「まぁ、とりあえず…どうもサイタマ「帰れ!」もうちょっと、最後まで喋らせて」
今すぐ帰れと睨むサイタマに言葉を返す。
「一体何しに来たんだ!アンタ仮にも進学校の理事長だろ?!」
「その学校にいる怪人の殺せんせーを倒す役目を持つ君の私生活を見に来ただけだ!」
いきなり勝手に来たことを怒り出すが、本人は殺せんせーの相手がどんな生活をしているのか見に来たと発言。
「全く、お土産を持って来たと言うのに」
「とりあえず、ゆっくりしとけよ」
しかしお土産と言う言葉にサイタマは態度を変えた。
「あははは、正直だな。じゃあ、さっそくお土産を」
すると浅野が渡したのは、知恵の輪とルービックキューブ。
「これで少しは知恵をつけるように、がはっ!?」
ドヤ顔で語る浅野の顔面にその2つを叩きつけるサイタマ。
「それにしても、廃墟の町のマンションを許可なく勝手に住み着くとは…君は人としてどうかと思うが」
「勝手に茶を入れるお前に言われたくないけど!?」
ブツブツと文句を言いながら浅野はお茶入れて飲むので、また怒鳴りつけたりする。
「てか、おちょくりに来たのなら帰れ!」
「ちょっと、せっかく来たんだぞ。客人にもうちょっと居させても良いだろ?」
「そのタップダンス止めろ!!」
完全におちょくるようにとタップダンス始める浅野に苛立つサイタマ。
「まぁまぁ、さすがに悪かったから息子のアルバムでも見るかい?」
「見ねぇよ!」
などといつの間にか、学秀のアルバムやらホームビデオDVDを出した。
「つーーーか、アンタ自分の息子と反目しあってんだろ!!」
「公私はちゃんと弁えてるさ!」
本来なら息子の学秀とは仲が悪い筈だとツッコむサイタマだけど、あくまでも教師と生徒の関係だと反論。
「ほら、どうだい?この頃の学秀は本当に素直で可愛かったんだぞ♪」
[コイツ…裏じゃあ溺愛してんのかよ]
メロメロになりながらもテレビで幼稚園の頃の学秀の映像を見たり、または小学生の時の写真を見せたりとしていた。そのあまりの親バカっぷりに引く。
「まぁ、それはさておいて…君は近頃どんな風に言われてるのか分かってるのか?」
「あ?」
「たしか、怪人…つまり殺せんせーとコンビを組むヒーローだとな」
「なんだそりゃ!聞いてねぇよ!?」
まさかサイタマは自分が殺せんせーとコンビで行動していると噂されていた。
「あんだけ一緒いたら仕方ないな」
「こっちだって好きにいるんじゃねぇよ!」
バカにする浅野に怒りMAXのサイタマ。
「アンタもアンタだろ!子離れしろよ!」
「何を言ってるんだ!あの優秀で可愛い学秀を婿になんかさせてたまるか!そもそもまだピチピチの中三だぞ!」
「ピチピチって単語止めろ!!」
そのまま2人は喧嘩し始めてギャーギャー騒ぎ出す。だが、そこに
「まぁまぁ、お2人とも」
「お前!?」
「アナタ!?」
変装した殺せんせーが現れて2人の喧嘩を止めた。
「そんな興奮してはいけませんよ。だって…ほら」
「「え?」」
そこにいたのはジェノスと渚とキングと、なぜか学秀だった。
「が…学秀」
「あの…せっかくなのでサイタマさんにお土産をしようかと…」
「その途中でね」
「うん…」
なんでも学秀はサイタマにお土産を届けようとした時に、たまたまメンテが終わったジェノスと遊びにいこうとした渚とキングと殺せんせーと合流。
「それで…それは」
などと学秀は自分の小さい頃のアルバムと映像に指をさして尋ねる。これには浅野は脂汗がダラダラ。
「えっと…理事長っていうか、父さん…公私はちゃんと弁えているのなら構わないけど…あまり迷惑はかけないように」
学秀は少し申し訳なさそうにしながらもサイタマにお菓子の詰め合わせを渡して帰った。
そして浅野は息子に見せてはいけないものを見せられたと倒れる。
「ああ、理事長先生!?」
慌てて駆け寄る渚達だった。
これも吸死からのポジは声優からです。
サイタマ・ロナルド
浅野・ドラウス