ワンパンマン&暗殺教室 一撃男VS超生物   作:ラルク・シェル

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超生物対ヒーロー2

次の対決はサイタマとなった。

 

「あれってたしか……この間B級に上がった?」

「あのサイタマってヒーロー。巷じゃあインチキだって噂が立つよ?」

 

赤羽業は少しからかうかのようにする。

 

「うん……隕石破壊したとか海からの侵略者を倒したって言うけど、実際は他のヒーローの手柄を横取りしたって言うし」

「つーーーか、あんなハゲが本当にそんな真似したのかよ?ただのデタラメじゃねぇのか?」

「ほんとほんと!」

 

寺坂竜馬達が笑いながら言う。

 

[でも……なんかあの人、普通じゃない気がする]

 

それからサイタマが殺せんせーの前に立つ。

 

「本当に手加減はしなくてもいいんだな?」

「もちろんですよ♪どっからでも来てください!」

「そんじゃ!」

 

サイタマは拳一撃で殴りつけると、殺せんせーは勢い良く吹っ飛んだ。

 

「うわ!?」

「なんだ!?」

 

しかもその場所から強い衝撃波が出てきた。

 

[これは、なんてパワーだ?!]

「一体どうなってんの?」

 

当然のように烏間や渚達は、サイタマのパンチの威力に呆然となる。

 

「まさか、拳一発で……」

「てか、殺せんせーは!?」

 

するとサイタマは吹っ飛ばされた殺せんせーの所に行ってみると

 

「あれ?」

 

そこには何か落ちてた。

 

「なんだこれ?」

 

手に持って広げるとそれは皮のような抜け殻のような物で。

 

「びっ、ビックリしましたよ!!いきなりですからね……」

 

木の上に殺せんせーがしがみ付いていた。

 

「お前、脱皮するなら先に言えよ」

「それを言わないのが切り札ってものですよ!!」

「そっか」

 

サイタマはジャンプすると抜け殻を鞭のようにして、殺せんせーの腕に巻きつかせる。

 

「にゅ!!」

「おらぁ!!」

 

そのまま地面に叩き付けて、キックをやったが超スピードで逃げられてしまい。

 

「よう」

「ニュニュ!!」

 

なんとサイタマは殺せんせーのマッハ20に着いて来ていた。

 

「お前、パニックより早いな?!」

「アナタも反応が早いですね」

 

殺せんせーは触手でサイタマを捕らえた。

 

「あれ?」

「いくら早くても、動きを見れば捕らえられますよ」

「ふ~~~ん」

 

だがサイタマは縛られたままグルグルと回った。

 

「にゅにゅ!!まさかこの状態で?!」

「この状態作ったの、お前だろ?」

 

そして殺せんせーは思わず離して地面に着地しサイタマも拳を構えて

 

「連続普通のパンチ!!」

「おっと!!」

 

サイタマが連続でパンチを繰り広げるので、殺センセーも尽かさず防御する。

 

「はっ!!」

「くっ!!」

 

負けずに殺せんせーも触手をドリルにして反撃するが、サイタマはそれらを全て避けたりしてパンチを繰り返す。

だが周りはそんなハイレベルな戦いに、思わず言葉を失いかけていて

 

「まさか……殺センセーと互角なんて!!」

 

渚は殺せんせーと互角のサイタマに驚いていた。

 

「つーーーか、もしかしたら学校どころか、町が崩壊するんじゃねぇか!?」

「てか、なんだよあのヒーロー!本当にB級か?!」

 

さらには杉野友人達も声を出し始めた。

 

[あの怪人……先生と同等なのか!やはりこの世界には、これほどの存在がいたのか?]

 

ジェノスも殺せんせーの力に驚いた。

それから2人のバトルは続いて、もはやグランドが壊滅的にボロボロとなってしまう。

 

「うおりゃああ!!」

「にゅらあああ!!」

 

そして2人の拳がそれぞれの額に当たる寸前、ギリギリに止めた。

だがその周りから先ほどよりも強い衝撃波が出た。

 

「お前、本当に本気出してなかったな?」

「それはアナタも一緒でしょ?手加減なしって言ったはずなのに?」

 

2人は睨み合いながらも、一歩とも動こうとはしない。

 

「なんか疲れたし腹減ったから、俺の負けでいいよ」

「いえいえ、この場合は引き分けの方があってますね」

 

2人は意気投合して握手した。

 

「しかし、まさか俺と互角の奴なんていないと思っていたが、世界って本当に広いな!」

「先生だって世界中を回って、色んな人や兵器を目にしてきましたが、アナタは初めてでしたよ!」

 

2人は馬鹿笑いをしまくるが、周りのみんなはついて来られなかった。

 

[あのヒーローが、奴と互角とは……もし2人が本気で続けていたら、確実に地球が滅んでいたな]

 

烏間は改めて、サイタマを呼んだのを正解だと思ってたりする。

そして放課後。

生徒のほとんどは下校していたが、理事長室では

 

「理事長!なんですかあのサイタマというヒーローは!!」

 

大野は浅野にサイタマの事を強く抗議した。

 

「あんな態度の悪いヒーロー見た事がありません!そもそもプロヒーローになったのも可笑しい!!」

「まぁ、落ち着いて。真の教育者はこんな事で興奮するんじゃないですよ」

 

少し脅すみたいな気迫で浅野は大野を落ち着かせる。

 

「なんでも彼は、短期間でC級からB級に上がったみたいでね。もしかしたら彼の実力は、すでにS級を超えてるかもしれませんよ」

 

浅野はすでに気づいていた。

サイタマが何もかも桁違いな男だという事に。

その頃、渚とカエデと杉野と赤羽が一緒に下校していた。

 

「なぁ!今度お前んちで他にヒーローの事を教えてくれよ!」

「もちろん、そのつもりさ♪」

「すっかりヒーロー博士だね♪」

 

楽しく会話しながら歩いていたが

 

「ぎゃははははははは!」

「「うわ!!」」

「えっ!なに?!」

 

突然渚達の目の前に、6本の腕を持つ蜘蛛のような怪人が現れた。

 

「俺様は蜘蛛を愛するあまりに、いつのまにかこんな姿になったクモクモマスター!」

 

怪人はクモクモマスターと名乗った。

 

「へ~~~コイツが怪人か?」

「何だガキ?」

 

赤羽はクモクモマスターを興味を持つ。

 

「ちょっとカルマくん!何する気なの!?」

「別に、怪人って本当に強いのかなってね!」

 

いきなり赤羽はカバンを投げつけて、クモクモマスターの頭部に当たったので、その隙に赤羽は道に落ちてた鉄パイプを拾って殴れ掛かろうとする。

のだが

 

「無駄だ!」

「ぐあ!」

「カルマくん!?」

 

しかし6本も腕があるので、鉄パイプを受け止めて殴りつけた。

すぐさま駆け寄るが

 

「俺に攻撃した連帯責任だ!お前らもこうしてやる!」

 

そしてクモクモマスターは渚達にも襲い掛かろうとした。

それで渚は改めて知った、これが怪人というのを。

 

「あれ?」

 

だが、そこにサイタマが現れた。

 

「サイタマさん!」

「なんだ?てめぇは!!」

 

クモクモマスターは6本の手から爪を出し、さらに口からより鋭い牙を出して襲い掛かったが

 

「えいっ!」

「ぎゃあああああああ!!」

 

サイタマのパンチでクモクモマスターは一撃で倒した。

 

「スゴイ……」

「ワンパンチだ!」

 

 

殺センセーの対決もそうだが、やっぱり桁違いだと思った。

 

「サイタマさん!もしかして危険を感じて?」

「いや、今日このスーパーの特売日だから向かっていた途中、偶然お前らがここで襲われていたから助けただけ」

 

スーパーのチラシを見せると立ち去っていった。

 

「本当に……よく分からないね」

 

起き上がった赤羽はサイタマの性格に呆れる。

けど

 

「ワンパンマン!」

「え?」

「あ……なんでもない」

 

カエデは思わずサイタマに“ワンパンマン”とあだ名を着けたが、それはしばらく自分の心の中にしまっておいた。




サイタマと殺せんせーの対決は、見事に引き分けとなりました。
そして、少し色々と書き加えたりしました。

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