ワンパンマン&暗殺教室 一撃男VS超生物 作:ラルク・シェル
3日目は本校舎でE組以外の全校生徒と、1時間の間ヒーローについて授業であった。
ジェノスは体育館で1年から3年のA組B組を、サイタマはグランドでC組D組の担当となった。
そして一時間経ったら交代する形となった。
「という訳で、俺がお前達にヒーローについて授業するからな。ちゃんと聞いとけよ」
当然のようにサイタマは、全く教える態度ではなかった。
[たく、俺ってこういうの苦手だっつーーーーの]
と欠伸しながら周りを見る。
[しかもほとんど、人を舐めてるガキばっかだな?]
「あの質問!」
と最初に質問してきたのは、3年D組の田中信太。
「なんだ?」
「どうして、S級のジェノスさんは、サイタマさんを先生って呼ぶんですか?どうみてはアナタが弟子って感じだけど?」
と信太の目はまるでE組を見るように、サイタマを見下す。
「いや・・・・・・・・・・それは、アイツが勝手に」
「てか、どうせ呼ぶなら。キングか戦慄のタツマキかイケメン仮面アマイマスクをゲストにしてよ?こんなB級をさ?」
さらに同じく3年D組の高田長助も、サイタマをバカにし始める。
[クソうるせ・・・・・・・・・・・だから嫌なんだよ]
サイタマが苛立ちはじめるけど
「ちょっと、いくらB級でも失礼ですよ先輩?」
と下級生の1人に味方してくれる人が居てくれた。
「でも、B級って大変だよ?」
「あ?」
「なんかB級は、C級以上に出世意識が高くて、とくにフブキ組って組織がかなりヤバイって噂だし」
さらに別の生徒もB級の裏事情について教えてくれた。
「あーーーーー俺そういうの興味ないから」
「そうですか・・・・・・・・・でも気をつけてくださいね」
「ああ、そんじゃお前らには、俺が強くなる為に行なったトレーニングをして貰おう」
「「「「トレーニング?」」」」」
その言葉に全員は不思議がる。
その頃、ジェノスの方だが、彼がサイボーグになった理由や、なぜサイタマの弟子になったか話した。
「という訳で、俺の両親を殺した狂サイボーグを追って、その途中でサイタマ先生に出会った」
「では、そのジェノスさんの宿敵の狂サイボーグですが、今はどれぐらい分かった事はありましたか?」
「いや、今のところ全然・・・・・・・・」
生徒全員は真剣にサイタマとは大違いにジェノスの話を、ちゃんと聞いてノートにメモッたりして。
「じゃあ、アナタにとってヒーローとして必要なものはありますか?」
「それはやはり、強い力と・・・・・・・・・・・後は精神面だな」
と生徒からの質問にもちゃんと答えたりしてた。
「はい!ではどうしてジェノスさんは、サイタマさんの何に引かれて弟子になったのですか?」
「もちろん、先生の底知れない力に」
「本当にあるんですか?信じられません」
「それはお前達が、先生の本当の力を知らないからだ!」
とサイタマの力に信用出来ない生徒に熱く語り続けた。
それからサイタマ本人は先ほどから生徒に、腕立て伏せと腹筋とスクワットを30回。さらに校庭の周りを10周ランニングさせてた。
「サイタマさん!本当にこんなトレーニングで強くなったんですか!?」
「当たり前だ!本当なら100回だが、お前達に合わせて30回だぞ?それにきちんとした食事制限も大切だからな!!」
「こんなんで強くなったなんて嘘だよね?」
「絶対ドーピングだよ?あのハゲはそれが原因だよな?」
と信太と長助は走りながら愚痴を言ったりする。
それから1時間が立ちトレーニングが終了し、C組D組生徒全員はバテていた。
「はい、これで俺の授業は終了。ちゃんと休んでおけよ」
と適当な事を言ってこの場から離れて、生徒全員は騙されたと感じ始めた。
それからサイタマはグランドから体育館に入ると、ジェノスの方も終了したみたいで、すぐに合流した。
「やぁ、御2人さん」
けどいつのまにか学秀と知らない4人がやって来た。
「ん?お前、誰だっけ?」
「浅野学秀ですよ!覚えててください」
すでに名前を忘れたサイタマに、学秀は少しイラ立ちながら名前を教える。
「てゆうか、そいつら誰?」
と後ろの4人について尋ねる。
「僕の仲間、五英傑を紹介しますよ」
「五英傑?」
「彼は放送部長の荒木鉄平。生徒会書記の榊原蓮。生物部長の小山夏彦。そして生徒会の議長瀬尾智也です」
「それでてきなりですみませんけど。もし宜しかったら、明日の昼の放送に2人共出演してみてください!!」
といきなり荒木は2人に出演をお願いした。
「別に良いけど・・・・・・・・・ジェノスは?」
「俺は先生がやるなら」
「それは良かった!明日は楽しみにしてますから」
荒木は2人にお礼を言うけど
[でも本当は、ジェノスさんだけでいいんだけどなぁ・・・・・B級なんて、どうせE組と一緒だろうに]
内心ではサイタマをバカにしていた。
「つーーーーかさぁ、大体この前B級に上がった分際でいい気になるなよ?」
「あ?何言い出すんだ?」
「言っとくけどなぁ、俺はこの前彼女とカフェ行った時怪人が現れたがな。彼女を守る為に身体張ったんだぞ?ようは気持ちで誰でもヒーローになるって事だよ」
智也は2人を見下しすように自慢するが、実際怪人に怯えたりしていた。
ちなみにその怪人を倒したのはサイタマ本人であるが、すでに忘れていた。
さらに智也と果穂は勿論の事、仕返しのために変装した渚とカエデも、サイタマの顔をはっきり見てなかった為、気づかずに居た。
「しかしあれだな?人の名前を覚えられないなんて、酷い記憶力だな?ヒーローなら暗記力を高くしとけって話だろ?」
と夏彦がサイタマを見下し始める。
ジェノスがすぐに叱ろうとするが、サイタマが止めて話しかける。
「なんだお前?暗記暗記って、暗記の鬼かよ?」
「そうだ!はっきり言うが、俺は暗記には自信があるぞ!!」
「おいおい。暗記が凄いって事は、女子の生年月日や身長体重とか覚えちゃうって事だろ?ストーカーかよ?」
「そんな訳ないだろ!俺は断じてストーカーじゃない!!」
引き始めるサイタマに夏彦は侮辱の意味も込めて怒鳴った。
「とりあえず、次は僕達の講師をお願いしますね」
「ああ、分かった分かった」
そして5人は元の場所に戻ろうとした。
「しかし浅野君。やはり僕は、あのサイタマさんだけは好きになれませんね?」
と榊原が未だにサイタマを信用していなかった。
「今はガマンする事さ、E組に負けたのと比べたら安いものだと思えれば」
「・・・・・・・・・・分かった。言うとおりにするよ」
それからA組B組に変わったサイタマだが、またいい加減で適当な事を言ったり教えたりして、生徒全員から白けた視線を浴び続けるが気づかずにいた。
ジェノスの方はボディの装備などを見せたり教えたりしていた。
そして昼休み。
とんでもない事件が起きてしまう。
「先生大変です!!」
生徒の1人が教務室に慌てて入ってきた。
「ん?どうした慌てて?」
「それより早く来てください!!」
訳も分からないまま、生徒に連れられてグランドに来た。
そこで目にしたのは、涙と鼻水を流しながら落ち込む、運動部員の姿と戸惑うサイタマが。
「なんだこれは!一体何が!?」
「じつは、さっき野球部とサッカー部と陸上部が、サイタマさんの力を確かめようとして」
どうやらサイタマの驚異的な身体能力を目の当たりして、野球部・サッカー部・陸上部は、完全にプライドを破壊されてやる気を無くしていた。
「まさか・・・・・・・・・・俺のボールをバンバンとホームラン打たれるなんて・・・・・・・・・・・」
と野球部主将の進藤一孝は涙と鼻水を垂れ流しして悔しがる。
「やべ・・・・・・やり過ぎた」
サイタマも少しやっちゃったと思ってしまう。
それでしばらくすると、E組に居る杉野に電話がかかってきた。
「あれ?どうしたの進藤?」
当然いきなり進藤から電話が来たので、杉野は不思議がってしまう。
「えっ!?野球部辞めてE組に来る!?」
だが、電話からのとんでもない発言に、当然のように杉野は驚いてしまった。
「ああ、さすがにB級だけどヒーローで大人のサイタマって人は警戒してたけど、あんだけホームラン打つから野球部に居られないよ。だからこれから他の仲間と一緒に、E組で鍛え直しに行くから」
「早まるな進藤!?サイタマさんは少しって言うか、滅茶苦茶特別な奴だから!!」
杉野はなんとか進藤を説得させようと焦って、他の生徒と教師も進藤を含んだ運動部全員を立ちなおさせる為に説得をする。
ちなみに運動部が立ち直ったのは、2週間後の事であった。
午後は2人ともA組で授業を受けた。
「「「「「「ん・・・・・・・・・・・」」」」」」
授業をやってる学秀達五英傑や他の生徒と教師は、明らかに気づいていた。
「ぐぅ・・・・・・・ぐぅ・・・・・・」
サイタマが目を開けたまま寝ている事に。
ジェノスはと言うと
「サイタマ先生には気にせず、授業を続けてくれ」
「あ、そ・・・・・・・そうか」
納得なら無いまま教師は授業を続けて、こうして3日目が終了した。
そして理事長室では
「は~~~~~~まさか、こんなにもサイタマさんが厄介だとは思わなかった」
机には生徒からのサイタマに対する苦情の手紙が山ほどあって、浅野は改めてサイタマを呼んだのは失敗だと思った。
「だけど・・・・・・・・もう少し様子を見た方がいいかな?」
と半分投げやりな感じになり始める。
学秀率いる五英傑が登場した上、サイタマが運動部で大暴れしました。