ワンパンマン&暗殺教室 一撃男VS超生物   作:ラルク・シェル

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ダークマター篇が終わった後の話です。
さらにこれからは、基本的ガロウ篇だけど全く違った、別な形に進みます。


新しいヒーロー誕生

それはある金曜を飛ばして、土曜日の日。

渚が家で過ごしていると

 

「ん?」

 

突然大きな音がしたので、窓を開けると遠くからでも分かるぐらいの、巨大な宇宙船が浮かんでいるのが分かった。

 

「うっ、宇宙船!?」

 

そう渚達や椚ヶ丘学園のある町から遠い、ヒーロー協会本部のある町が、巨大な宇宙船によって本部以外破壊された。

そしてその場所に向かう超生物が居た。

 

「う~~~~~~ん。これは酷い!?」

 

殺せんせーも廃墟になった町と上空に浮かぶ、巨大宇宙船を目の当たりにしながらも、とにかくヒーロー協会本部に近づくと、その近くの瓦礫の上にジェノスと他3人の姿を見つけた。

そして見つからないように身体を擬態させて、こっそり近づくとジェノスが居ることに気づく。

 

「ジェノスさん、ジェノスさん」

「貴様は!?」

 

なんとかジェノスを他の3人に気づかれないようにと離れる。

 

「ジェノスさん!一体どうしたんですか?そしてあれは?」

「宇宙からの侵略者らしい。今先生が宇宙船に潜入している」

「なるほど。それであちらにいるのはたしか、S級5位の童帝くんと7位のキングさんと11位の超合金クロビカリさんですかね?」

 

殺せんせーはスラスラと3人を言い当てるが、じつはすでにプロヒーローの名前を把握していた。

 

「それで、もしかしてあちらで騒いでいるのは?」

「同じS級のアトミック侍、シルバーファング、金属バット、ぷりぷりプリズナーだ。どうやら今宇宙船からの奴と戦っているな?」

「ほぅ?ん?」

 

すると突然瓦礫が流星のように、宇宙船に向かって飛んでいき、次々と激突していった。

 

「あれは?」

「超能力者でS級のクソガキ、戦慄のタツマキだな?」

「渚くんからはヒーローについて、多少は聞きましたけど、これほどの超能力者とは。おっと!?」

 

殺せんせーは何かに気付くと、素早くこの場から離れ隠れた。

 

「おい!いきなりどうし「ジェノスくん」ん?」

 

いきなりS級の駆動騎士がジェノスの前に現れた。

 

「なんだ?俺に何か?」

「伝えたい事があるんだが、メタルナイトはお前の敵だ!気をつけろよ」

「えっ!?それはどういう」

「時期に分かる。あんまり近づかないようにな」

 

駆動騎士はそんな忠告をすると、どこかに去っていた。

 

「ふ~~~~~危ない危ない!私一応怪人扱いされてるから、見られたら大変な事になっていましたよ」

「ああ・・・・・・・たしかにな」

 

駆動騎士が去ったのを確認した殺せんせーが、再びジェノスの前に現れたけど、彼は先ほどの忠告について気になっていた。

だがしばらくすると宇宙船が爆発した。

 

「ジェノスさん!あの爆発は!?」

「間違いない!?先生だ!?」

 

そしてそのまま宇宙船は落下して地面に激突した。

すぐさま殺せんせーとジェノスは落下した方に向かって墜落した宇宙船を見た。

 

「確実に先生だな?」

「そうみたいですね。ちょっと見てきます」

「別に構わないが、宇宙人の残党には気をつけろよな」

「ご心配なく。では、行って参ります♪」

 

さっそく宇宙船に潜入した。

 

「これは、見つけるのが一苦労ですね」

 

宇宙船の中はかなり複雑な迷路の作りであったが、それでも進み続けてサイタマを探した。

 

「サイタマさん、サイタマさん!」

 

呼びながらサイタマを探していると、突然いきなり壁が突き破られたので、残党宇宙人の可能性もあるので構えた。

 

「あれ?お前?」

「サイタマさん!?」

 

だがそれは身体に血のついたサイタマであった。

 

「無事で何よりですね!それでこの血は?」

「もちろん、この宇宙船のボスと戦ったんだよ」

「そうですか。それで勝ったんですね!?」

「まぁな、今まで戦ってきた中でかなり強かったぜ」

 

サイタマは余裕な感じで話を進める。

 

「でも、もう帰った方がいいと思うよ。他の奴らが来たら襲われそうだし」

「それもそうですね。では月曜日に」

 

殺せんせーは天井を突き破って外に出て帰ったので、サイタマもなんとか外に出ることが出来た。

 

 

 

 

それから日曜日。

烏間と防衛省の幹部がハンヴィーで、廃墟となった町を進み、ヒーロー協会本部に向かっていた。

 

「酷い有様だな?復興は出来るのか?」

「いや、復興は無理だな。だから全てを道路にして、本部も完全な要塞に改築するつもりらしい」

「なんだそれは!?そんな事の為に1つの町を消すつもりですか!本来なら政府がこの状況を対応する筈ですよ!?」

「それを言うな!今や我が日本政府のほとんどが、ヒーロー協会に協力関係となっている。我々は最早ヒーローに頼らなければならない事態だ!」

 

ヒーロー協会のやり方に納得ならない烏間であったが、協会本部に到着した。

 

「お久しぶりです、シッチさん!昨日は大変でしたね。ご無事で何より」

「いえいえ、この本部が丈夫なだけですので。さぁ、こちらへ」

 

烏間はヒーロー協会のシッチと握手して、さっそく会議室に行くと、彼らを椅子に座らせた。

 

「それで、我々を呼び出して何か?」

「単刀直入に言うが、烏間さん……アナタにヒーローになって貰いたい!!」

 

シッチは烏間を勧誘し始めた。

 

「・・・・・・・前にも言いましたが、俺はヒーローになる気も興味もない。それに今は奴の暗殺に最優先にしてる身だ!そんな暇はありません」

 

すんなり断ると椅子から立ち上がる。

 

「もう帰ります!俺には奴を殺さなきゃならないので」

「ちょっと!烏間くん!?」

 

帰ろうとする烏間に幹部が止めようとしたが。

 

「もしそれが、君の言う奴に関係あるとしたら?」

「「え?」」

 

シッチの言葉に烏間は動きを止めた。

 

「一体どういう・・・・・・・?」

「とりあえず座ってください」

「分かりました」

 

仕方なく席に戻った。

 

「シババア様は知っているかな?」

「もちろん、たしか預言者で三日前に亡くなった」

「そうだ。だが死に間際に書き残してくれた、最後の予言がこれだ!」

 

机に置いたのは〔地球がヤバイ!!〕って書かれた紙が1枚。

 

「地球が・・・・・・・・・・」

「ヤバイって・・・・・・・・これだけ?」

「パッとしないだろうが、これこそシババア最後の大予言なんだ」

 

そのままシッチの話を続けた。

 

「つまり、半年以内に地球がヤバイ事が起きようとしているから、俺にヒーローになれと?」

「そうだ!その原因一号が超生物、通称殺せんせーだとは分かっている!すでに椚ヶ丘学園に送り込んだヒーロー2名の他に、何人ものヒーローも討伐しようとした。だが結果はこのとおり」

 

目の前のモニターからそれぞれの成果を流した。

まず無免ライダーは、街中で殺せんせーに勝負を挑むも、自転車のメンテナンスをして貰って、そのまま討伐を忘れて失敗。

タンクトップタイガー&タンクトップブラックホールも、町で見つけるやすぐさま襲い掛かるけど、避けられてさらには2人の着ているタンクトップに、衣服の消臭剤を何度もふきつけてそのまま逃げられた。

スティンガーも、殺せんせーがケーキ屋で並んでる時に勝負を挑むが、一緒に並んでるお客さん(自分も含めて)に迷惑だと叱られて失敗に終わる。

と映像を見た烏間は呆れ果て、幹部もシッチもため息を吐いた。

 

「まぁ、そんな感じだ!だから奴を監視している君にヒーローになってもらいたい!どんな要求でも呑むから頼む!!」

 

シッチは必死に頭を下げてお願いしまくり。

その行動に完全に烏間は負けてしまう。

 

「・・・・・・・・・・・分かりました。だが2つ条件があります」

「条件とは?」

「まずは俺の顔は伏せてください。一応教師となっているから、本校の生徒に悟られたくは無いので」

「それなら心配ご無用」

 

するとシッチは机に置いたのは、鴉をモチーフにしたフルフェイスヘルメットであった。

 

「そう来ると思って、童帝くんに頼んで作っておいたアナタ専用の防護ヘルメットです」

「ふっ、随分と悪趣味だな?俺の名前からか?」

「まぁまぁ、そしてもう1つは?」

「それはいたって単純。即ち・・・・・・・」

 

そしてしばらくして。

 

「まさか、この俺がヒーローになるとはな」

 

烏間はなんどもヒーロー認定書を見つめ続ける。

 

「俺は先に外で待ってますが、よろしいですか?」

「ああ、後はこっちでやっておく」

 

烏間は幹部を残して出入り口に向かった。

だが本部の前に変装した殺せんせーが立ってた。

 

「お前、いつのまに来た?!」

「アナタがヒーロー協会に向かっているのを見ましてね♪」

 

そのまま馴れ馴れしく近づいた。

 

「もしや・・・・・・・これはもしかして、ヒーロー認定書!!」

「あっ!コラ!?」

 

さらに烏間の認定書を奪って見始める。

 

「それは、おめでたいですね!まさか烏間先生がA級ヒーローになるなんて!」

「なんでお前が喜ぶんだ!?」

 

怒鳴りながらヒーロー認定書を奪い返す。

 

「だが、あくまでお前を殺すまでだ!お前を始末したらヒーローを辞める!」

「それは楽しみにしてますよ、ワイルドクロウさん♪」

「気安くヒーローネームを言うな!」

 

こうして烏間はしばらくの間、A級39位のプロヒーロー・ワイルドクロウとなった




烏間は見事プロでA級ヒーローの仲間入りとなりました。
ちなみに烏間専用防護ヘルメットは、仮面ティーチャー風のヘルメットに、鴉の顔の絵を描き加えたものです。

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