ワンパンマン&暗殺教室 一撃男VS超生物   作:ラルク・シェル

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今回はシルバーファングと、あの5人のキャラが登場します。


シルバーファング登場

火曜日は通常授業に戻って、サイタマ達は午前中本校で過ごしていた。

それから昼休みになると、律が妙にソワソワと落ち着きのない素振りを見せる。

 

「ん?どうたの律?」

『いえ、じつは・・・・・・・・みなさんに伝えたい事があるのですが・・・・・・・・』

「機械でも、隠し事があるんだね?」

「でも話しなよ。俺達はE組の仲間だろ?」

 

悠馬らは律を励ますようにするので、ついに彼女は発言する決意した。

 

『ではみなさん、メタルナイトって知っていますか?』

「え?メタルナイトってたしか、全身重火器で固めて辺りを破壊しまくって敵を倒す、S級ヒーローの?」

「渚君・・・・・・・完全にヒーロー説明係りだな?」

 

赤羽に言われて渚は恥ずかしくなってしまう。

 

「それで・・・・・・・律とメタルナイトとはどんな関係なの?」

『じつは私、メタルナイトから作られました』

 

律が衝撃の事実を話した。

 

「ちょっと待って!アナタを作ったのは、たしかノルウェーの科学者達だって!?」

『正確には、私のこのボディと成形機能を、メタルナイトが設計開発してくれました。それを開発者達(マスター)に渡して、その設計を元に改良を加え私が生まれました♪』

「つまり律にとって、メタルナイトは異父って事になるんだ!」

「意外だね?」

 

E組半分はみんな、律の衝撃の秘密の話題でいっぱいになった。

 

「あの・・・・・・・・・・私の時とは態度や反応が違うのですけど?」

 

殺せんせーはこの前自分が、人工的に作られた生物だって告白したけど、全員ノーリアクションな態度に対して、律の秘密を知った時はリアクションが高い事に戸惑う。

 

「だってねぇ・・・・・・・・」

「なんか殺せんせーと律じゃあ、衝撃が違うしなぁ」

 

三村航輝と吉田が理由を簡単に話した途端、殺せんせーは凄く傷ついた。

それから体育の時間になった。

 

「もしかして、アンタの実家って寺なの?」

「・・・・・・・・・・お前は俺に何の恨みがあるんだ?」

「ジェノスさん、学校が終わったら一緒にお茶行きましょ♪」

「いや、俺にはサイタマ先生と買い物があるので」

 

中村莉桜がサイタマの頭をネタにからかったり、矢田桃花がジェノスを誘惑したりしていた。

 

「そういえば、烏間先生ヒーローになったんだよね?」

 

渚が訓練の途中で、思わず烏間に質問した。

 

「そうそう!ヒーロー協会のホームページに、烏間先生の姿があったよ!?」

「てか、ワイルドクロウって・・・・・・・・そのまんまだね?」

「しかも、鴉型ヘルメットがバレバレな感じだね?」

「全く・・・・・・・・だから俺は、ヒーローというのは嫌なんだ」

 

E組全員がこ烏間は、改めてヒーローになってしまった事に後悔した。

 

「ほ~~~~中々良い動きしとるな?」

 

するとグランドに現れたのは、白髪で髭の生えた老人であった。

 

「なんだ、あの爺さん?」

「一体どこから来たんだ?」

 

当然E組の全員は突然現れた老人に戸惑うけど、渚はその老人を見て衝撃が走る。

 

「アナタは・・・・・・・・シルバーファングさん!?」

「「「「「え!!?」」」」」

 

渚の言葉に全員は声をあげる。

 

「シルバーファングって!?」

「S級3位で拳法の達人の!?」

「あっははは。まぁ、そういうことじゃ」

 

ついシルバーファング、本名バングは照れてしまう。

 

「今回は彼、シルバーファングに拳法を教えて貰う!」

「まぁ、気軽に本名のバングって呼んでも良いからよ」

 

バングは全員にあいさつする。

 

「よう!じいさん♪」

「まさか、アンタも呼ばれたとは」

「そのようだな。とりあえず、よろしくな」

 

するとそこに殺せんせーが現れた。

 

「はじめまして、バングさんいや、シルバーファングさん。態々生徒達の為に来てくれるなんて!」

「君が殺せんせーか?よろしっ!」

 

バンクが握手しようとした瞬間、一瞬対先生弾を埋め込んだグローブを纏った拳で、彼の十八番である流水岩砕拳が決まろうとした。

 

「早い!」

「これが、流水岩砕拳!」

 

ジェノスと生徒と烏間は息を呑んだが、その場には殺せんせーがいなくて、さらにいつのまにかバングの爪と髪が手入れされていた。

 

「なるほど、噂以上に早業だな?ワシの流水岩砕拳をかわして、さらに手入れをされるとはな」

「いえいえ、じつは少し顔とかに掠ったりしましたよ。でも余計なお節介かもしれませんが、あんまり無茶はしてはいけませんよ。もうお歳なのですから」

「分かってるって。あっ!そうだ手土産を持って来たんだ。クラスのみんなで食べるじゃぞ」

「これはこれは!ありがとうございます♪」

「殺せんせー、1人で食べないでね」

 

バングが羊羹とカステラと煎餅の入った袋を、お菓子で涎を流す殺せんせーに手渡す。

 

「アンタがバング?」

 

するとイリーナが割り込んできた。

 

「ワシのこと知ってるのか?」

「もちろんロヴロ師匠から聞かされたわ。何回も酒の席でね」

「ロヴロか、懐かしいの・・・・・・・・・・昔、一度手合わせした以来じゃな。まっ、勝ったのはワシじゃが♪」

 

とバングが自慢するかのように笑い出した。

 

「じゃあ、まずは基本からだ。やれるか?」

「「「「「はい!」」」」」

 

掛け声と共にバングの訓練が始った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、ヒーロー協会本部の多目的ホールに、たくさんの人が集められていた。

しかもそれは、目つきが悪い犯罪者達であった。

その中には、彼ら3人の姿も。

 

「おいおい、まだかよ?てか、今日も銃うめぇ・・・・・・」

 

この3人はガストロ、スモッグ、グリップ。

かつて政府によって殺せんせーを殺す為に雇われた殺し屋である。

 

[依頼だと言われて、ヒーロー協会本部に来て見たと思ったら、まさか他にもこんなに!?]

 

ガストロは銃をしゃぶりながら、自分達以外にも殺し屋や殺人鬼といった。裏社会の住人を大量に集められていた事に驚く。

ちなみに京都で殺せんせーの暗殺に失敗した、レッドアイの姿もいた。

 

[あの3人は、たしか普久間島でターグットの生徒にやられたと聞いたが、呼ばれたんだな?]

 

レッドアイはガストロ達を確認する。

 

「一体・・・・・・なぜこんなに俺らのような者達を集めたぬ?」

「ああ、おまけにあれ!」

 

スモッグに指を刺した先には、かつて防衛省に所属してE組の担任になったが、暴力による授業でクビになり、その後は防衛省から盗んだ金で3人を雇って、E組に逆恨み的な復讐を企んだが失敗した鷹岡明の姿もあった。

しかもなぜか左目は潰したかのように切り傷が出来てた。

 

「ありゃ、鷹岡の元ボス!なんであいつまで!?たしか横領と脅迫と傷害ってことで逮捕されたんじゃ?!」

「そういえば、密かに脱獄したらしいぬ。そしてあの左目は、自分から潰したようだぬ」

 

グリップの話によればあの戦いの後、鷹岡は逮捕され刑務所に入れられたが、渚に二度も負けたので新しいトラウマが目に焼きってしまった。

だが、どこからか盗んだハサミで自分の左目を刺し、医務室で治療を受けたが、その隙に刑務所を脱獄したのであった。そして残った右目の色は前より一段と濁って表情も凶悪さが増していた。

 

「まさかとは思ったが、アイツまで呼ばれてたとはな」

「だが、1番気に入らねぇのは・・・・・」

 

ガストロが睨んだ先には、A級ヒーローの重戦車フンドシ、ブルーファイア、テジナーマンが立っていた。

 

「すでにA級上位ヒーローを配置しておいて、呼び出した本人は来てないってどういう用件だ?」

「・・・・・帰るか?」

「そうだな。帰るか」

 

3人はこっそりとこの場から去ろうとした。

 

「やぁ、遅れてすまない。少し用事があってな」

 

ここにようやくシッチがホールの舞台に現れた。

そして少し冷や汗をかきながらも、集まった犯罪者達を確認する。

 

「え~~~~ここに集まってくれた、裏の世界で実力を備えた君達を呼んだのは他でもない。じつは、「ここには、サイタマという男は来てないのか?」

 

するとシッチの話に誰かが割り込んできた。

 

「なんだ?その男とは知り合いか?残念だが今は関係ないことだ。後にしてくれ」

「そうか、では話というのは・・・・・・・・椚ヶ丘学園に住む怪人か?」

「・・・・・・・・さっきからなんだ君は!!」

 

シッチが怒鳴った先には、音速のソニックが立ってた。

 

「ありゃ、音速のソニックだな?」

「ああ、俺達以上に手練れな奴だぬ」

 

するとソニックはいつのまにか何かの資料を手にして読む。

 

「近年より災害レベル・虎以上の怪人・怪獣が出現し続け、CからSのヒーロー達では対処し切れなくなり。さらに大預言者シババワの「地球がヤバイ」という最後の予言が関係している可能性が高いとされる」

「おい!アイツ全員に配る筈の資料を!?」

 

ブルーファイアがソニックの持ってた資料をみて驚く。

 

「そしてもっとも脅威とされてるのは、椚ヶ丘学園にて3年E組の担任。災害レベル・神レベルの超怪人、通称殺せんせーの存在にヒーロー協会と日本政府の態様も間に合わずにいる。そこで、善悪関係なく人類の為に戦ってくれと協力を要請するか・・・・・・・・はっきり言うがお断りだ!」

 

ソニックは不気味な笑いを見せながら、シッチを見下すように宣言する。

 

「俺はアンタらヒーロー共のお遊びに付き合う暇がないし、タコ怪人も俺個人として倒すからな。帰らせてもらうぜ」

 

そしてソニックはそのままホールから出ると、ブルーファイアは人相を歪める。

 

「犯罪者に手を貸すなんて、今の話は本当か!」

「そうだ!今ヒーロー協会にいるC級390名、B級110名、A級39名、S級17名。合わせて556名、明らかに不十分だ!だが裏社会にはヒーロー並の実力を持つ者がいるのは事実!もし怪人を討伐したら報酬を払うつもりだ!」

 

シッチはまるで開き直ったかのように、ホールの全員に頼み込む。

 

[やっぱり帰ろうか・・・・・・・・]

 

ガストロ達は完全に呆れ果てて、さらにフンドシが口を開き始めた。

 

「止めとけ、どうせコイツらは使えん」

「おい待てよ褌が!なに俺が使い物にならないって?」

 

するとフンドシの憎まれ口が気に入らなかったのか、鷹岡がナイフを持って近づいて来た。

 

「ただ一般人より強いだけで、戦い方を知らない民間人の分際で・・・・・・・・この俺に偉そうにしてんじゃねぇよ?」

 

前よりも歪んだ顔で笑い出す鷹岡は、ナイフを突き出してフンドシを挑発し始める。

 

「なんだ、怖いのか?所詮テメェなんてガタイだけの、見掛け倒しだからな!」

 

フンドシの首に小さな傷を作りながらも、鷹岡の歪んだ笑いがホールに広がる。

その笑い声に、ガストロやシッチらホールの中の全員が、不快に感じてしまう。

 

「せっかくだ!お前に俺の特別授業を教えてやるよ?俺の事を父ちゃんと思っても良いんだぜ。たっぷりと戦いってもんを教えてやるよ!!」

「ふんっ!」

「ぐぼっ!?」

 

そのまま襲い掛かったのだが、一瞬にしてフンドシの重い拳で、鷹岡はあっけなく瞬殺された。

 

「どうやらガタイだけの見掛け倒しは、貴様の事だったな!!」

[ほんと、バカな奴だな?]

[俺達は、あんな奴に雇われていたとはぬ・・・・・・・]

[なさけねぇ話だ]

 

3人はなさけなくやられて、痙攣をしまくりながら伸びてる鷹岡を見て、改めて後悔しまくる。

 

「スッゲェなーーーー!災害レベル・神って俺が目指しているもんじゃんかよ!?」

 

その時、誰かがプリントを見てはしゃいでいた。

それは高校生ぐらいで、黒髪の少し中性な顔立ちをした少年であった。

 

「なんだ君は?どっから入ってきた?」

「俺は怪堂阿含。怪人を目指す男だよ!」

 

黒髪の少年は怪堂阿含と名乗った。




律の開発にメタルナイトも関わってたという設定を加えてみました。
さらにガストロ、スモッグ、グリップ、レッドアイに、あの鷹岡明も登場させました。

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