ワンパンマン&暗殺教室 一撃男VS超生物   作:ラルク・シェル

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前回登場した怪堂阿含の名前などのモデルは、アイシールド21の金剛阿含と魔人探偵脳噛ネウロの怪盗Xからです。


謎の少年・怪堂阿含

ヒーロー協会で怪堂阿含という少年が名乗りを上げた頃、バングはE組に拳法を教えていた。

 

「君の武器は、その素早さだから、もっと磨きを上げるといいな」

「ありがとうございます!」

 

まず木村正義の素早さを褒めたり。

 

「君は元々運動は苦手のようだが、少しでも体力を着けるのを忘れないような」

「・・・・・・・・はい。なんとか努力します」

 

竹林考太郎にアドバイスをしたり。

 

「君は・・・・・・・・こんなにふくよかながらもいいセンスだ」

「バカにしないでね!だって私は動けるデブだから♪」

 

原寿美鈴はつい自慢し始める。

しばらくすると磯貝に目を向ける。

 

「君!」

「はい?」

「こんなに若いのに、中々いい腕してるな?わしの弟子とは大違いに」

「それはありがとうございます!」

「どうだ?わしの弟子にならないか?君だったらすぐに流水岩砕拳をマスターできそうだが?」

 

バングは磯貝の動きを気に入ったのか、弟子にならないかと勧誘してきた。

 

「バングさん、気持ちは嬉しいけど俺ん家貧乏だから、学費や弟と妹と母との生活費で一杯一杯なので無理ですよ」

「そうか、残念だな・・・・・・・センスあったのに」

「でも、誘ってくれるのは嬉しいので、考えて見ます」

 

磯貝は丁寧にバングの誘いを断った。

 

「君達」

「あ?なんだよじいさん」

 

バングは次に寺坂と拓也と吉田ら3人に声をかける。

 

「ちょっと立ってくれないか?」

「はぁ?たくなんだか?」

 

3人は仕方なく立ち上がると、バングが腰や間接を見たり、少し触ったりさらには。

 

「ちょっと失礼」

「え?あ痛たたたたたた!?」

 

寺坂の腰を無理やり曲げての前屈をさせる。

 

「おい、ジジイ!何してんだよ!?」

「すまんすまん。しかし3人共、体力はあるようだが少し身体は硬いな?ストレッチぐらいした方が良いかも知れんぞ?」

「うるせぇ、余計なお世話だ!」

 

寺坂は恥ずかしそうに顔を赤くして怒鳴りつける。

するとバングの後ろに誰かがこっそりと近づいていた。

 

「おっと!」

「うわっ!?」

 

だが素早くバングが、近づいた者の後ろに回りこんで、そのまま彼の腕を押さえたまま、首の辺りに手刀の構えをする。

 

「酷いなぁ・・・・・ちょっとイタズラするつもりだったのに?」

「レモン汁入りのスプレーで、どんなイタズラを?」

 

イタズラを仕掛けようとした犯人は、当然のように赤羽であった。

バングは赤羽のイタズラに、少し呆れたりする。

 

「おや?」

 

するとバングは真面目に訓練しながら、周りと協調する渚の姿を見る。

 

[あの少年・・・・・・・なんとも面白い能力を持ってる]

 

バングは渚の暗殺者としての才能と、素質を見抜いていた。

 

「なぁ、学校終わったらまたキングの所行こうぜ♪」

「うん!行く!」

「では、先生も行きますか♪」

「なんだ?お前もゲームやりたいのか?」

「それもありますが、生徒の安全を守るのも仕事ですからね」

 

ここではそんな平和な時間を過ぎていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、ヒーロー協会では。

 

「ちょうど良いや!どうだ?ここにいる奴ら全員で、俺と勝負しろ!!」

 

謎の少年怪堂が、ホールの全員に喧嘩を吹っかけた。

 

「は?なんだよアイツ?」

「頭おかしいだろ?」

「つーーーか、なんでこんなガキがいるんだよ?」

 

だが、ならず者達は呆れたり笑ったりする。

 

「君、いきなり何わけの分からない事を言ってるんだ?ここは喧嘩をする所じゃないよ?」

「なんだよ?ヒーロー協会の奴らって臆病な奴しか居ないのか?」

 

怪堂は笑いながら、シッチを挑発し続ける。

 

「全く、悪いが彼を追い出してくれないか?」

「分かりました。私がなんとかしましょう」

 

テジナーマンが怪堂の前に立つと、シルクハットからロープを取り出す。

 

「悪いが、大人しくしてろよな!」

 

そのロープが蛇のような動きで、怪堂に飛び掛ってきた。

しかし素早くかわして、テジナーマンに近づく。

 

[早い!]

「アンタ、遅ぇな!」

「がはっ!?」

 

そのまま怪堂が膝蹴りをしてテジナーマンを倒す。

だが、フンドシが拳を振りかざし。

 

「重戦車パンチ!!」

 

必殺パンチが決まったに見えたが。

 

「なにっ!?」

 

しかしこの場には怪堂の姿が見れなくなる。

 

「上だよ上」

「なっ!?ごふっ!?」

 

すでに怪堂はフンドシの頭上に居て、そのままフンドシの頭を掴んで強く床に叩きつける。

 

「貴様、もう許さん!消し炭にはさせないが、一生消えない火傷を負え!」

 

するとブルーファイヤーが手から青い炎を発射した。

 

「おっと!コイツは危ないな!?」

 

余裕な笑みで炎を避けると、ブルーファイヤーの背後に回って。

 

「よっこらしょ!」

「なっ!やめ、ぐふっ!?」

 

見事なバックドロップが決まる。

 

「やっぱ、仕込んでたんだな?」

 

さらにブルーファイヤーの両手に仕込んでた、小型の強力火炎放射器をもぎ取る。

 

「中々やるなぁ、あの小僧!」

「良いぞ!そのままこの本部を乗っ取れよ!!」

 

他の犯罪者達はヒーローを倒しまくる怪堂に声援を上げたが。

 

「はぁ?なに調子のいい事を?てめぇらはここで死ぬんだよ?」

「なんだと!」

「テメェ!一体どう言うつもりだ!」

「お前は、こっち側じゃねぇのか!?」

 

その暴言に周りが苛立ちを見せる。

 

「さっきも言ったが、俺は怪人を目指してんだよ?あっち側とかこっち側なんて、関係ないのが怪人よ!」

「生意気言ってんじゃねぇぞ!?」

「上等だ!先に俺がぶっ殺してやるよ!!」

 

ギャーギャー騒ぎ立つ中、先にスモッグが前に立った。

 

「たく、しょうがない。しばらく動けねぇようにしてやるよ!」

 

するとスモッグは麻酔ガスのスプレーを噴きつけようとしたが、素早く腕を掴まれるとそのままへし折った。

 

「っ!?きさ・・・・・ぐぉ!?」

 

さらに怪堂の飛び蹴りも喰らってしまって、スモッグはやられてしまう。

 

「スモッグ!?」

「おのれ!」

 

続いて超握力のグリップが相手をする事になる。

掴みに来るグリップの手を避けたりかわしたりする怪堂は、そのまま大きく振りかぶって殴りかかった。

 

[バカな奴だぬ。一生その手を使い物にならなくしてやるぬ!]

 

グリップは殴りかかる怪堂の拳を右手で掴み、その持ち前の握力で粉砕しようとした。

だが、パンチの勢いは止まらずに掴まれた手ごと顔面に直撃。

 

[コイツ・・・・俺に拳を掴まれたまま、殴ってきたぬ!?]

 

本人も信じられないまま、グリップは数メートルぶっ飛ばされる。

そして右手の骨も砕けてしまう。

 

「さぁ、次は?」

 

まるで獲物を探す獣の目で、辺りを見回して。

 

「良し、お前だ!」

 

ガストロをターゲットに決める。

 

「クソ・・・・・・まさかこんなにも、不味い仕事になるなんて、本当にガッカリだぜ!!」

 

ガストロはしゃぶってた銃を、怪堂に向けるので周りのならず者は、思わず怪堂から離れたりする。

 

「小僧。強いってのは認めてやるが、おいたが過ぎたようだな?」

「忠告する前にさっさと撃てよ?」

「全く、本当に不味い仕事だ!」

 

ガストロが叫んで彼の右足を、掠る程度にぶっ放した。

しかし怪堂は驚く事も恐怖もせずに、ガストロに近づいてくる。

 

[おいおい!コイツは本当に人間かよ!?]

 

ガストロは次第にビビリ始め、手元が震えてしまう。

 

「ほら、撃てよ」

 

どんどん近づいてくる怪堂に、ガストロは恐怖のあまり手の震えが止まらず。

 

「来るな・・・・・来るなあぁぁ!!」

 

叫びながら引き金を引いた。

しかし、いつのまにかすでに怪堂が近くに居て、ガストロの腕を掴んで、銃口を天井に向けていた。

 

「恐怖で手元が狂って周りも見えてなきゃ、銃なんてまともに使うはずないだろ?」

「そりゃ・・・・・どうも・・・・・」

「ふんっ!」

「ごふっ!?」

 

そのままガストロに回し蹴りを喰らわせた。

 

「さてと、次は?」

「ヤバイ!だが俺だって!」

「遅い!」

「うっ!?」

 

すぐさまレッドアイも銃を構えたが、すぐに瞬殺されてしまう。

 

「おっさんも立てよ。どうせ目覚めてんだろ?」

「よく・・・・・気づいたな!」

 

鷹岡が鼻血と額から血を流して、後頭部を押さえて少しふらつきながら立ち上がった。

 

「おいガキ!さっきから随分と生意気言ってんじゃないか?」

「うるせぇよ。見掛け倒しの隻眼のおっさん」

「んだと?この・・・・・・・ガキがああぁぁぁぁぁぁ!!」

 

怪堂の挑発に鷹岡が完全にキレて、拳を振りかざし襲ってきた。

 

「がはっ!」

 

だが、怪堂のパンチが早く鷹岡の腹部に食い込んで、そのまま彼の姿勢は崩れた。

 

「そして、足がガラ空きだ!」

「ぐおぁぁぁ!!」

 

さらにそのまま鷹岡の足を思いっきり蹴り付けて折る。

 

[このガキ!烏間以上のパワーとスピードを持っていやがる!しかも戦いが喧嘩レベルの分、渚のガキやE組共より動きが読めない!?]

 

元々防衛省の軍人である鷹岡は、烏間の方が遥かに戦闘力が上だが、それでも強くて洞察力や観察力もある。しかし怪堂の素人ともいうべき戦い方と、その予想以上の戦闘力に驚愕してしまう。

 

「とりあえず、死なねぇ程度にタコ殴りだ!」

「ぐおっ!ぐはっ!止め!がはっ!!」

 

そのまま鷹岡の顔面を何十発もぶん殴り、歯が10本ほど折れて顎や頬の骨が砕けて、完全に顔の形が歪んだ酷い状態になった。

 

「さぁ?次の相手は?」

「上等だ!!」

「テメェみてぇなガキ、俺が殺してやる!」

「袋叩きだ!!」

 

いっせいにならず者達が怪堂に襲い掛かって来た。

だが、逆に返り討ちに合ってしまっていた。

 

「緊急事態!緊急事態!中央多目的ホールで、うわっ!?」

 

すぐさまシッチが助けを呼ぼうとしたが、しかしぶっ飛ばされたならず者、激突して気絶してしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、サイタマは殺せんせーと渚と一緒、キングの家でゲームをしていた。

 

「にゅにゅにゅにゅ!キングさん、少し手加減を!?」

「それは無理!」

「あはははは!お前、ほんと弱ぇなぁ?」

「がんばってね!」

 

渚に応援に答えるべく、必死にリモコンを操作し続ける殺せんせー。

だがしばらくすると、なぜか殺せんせーは自分の触手に絡まってしまう事態になってしまった。

 

「ちょっとちょっと、どうしたんですか!?」

「すみません。殺せんせーってテンパりやすいんですよ」

「めんどくさい弱点だな?」

「というより、助けてください!?」

 

そんな殺せんせーの弱点にサイタマは呆れてしまう。

それから、ヒーロー協会ホールで、シッチが目を覚ます。

 

「う・・・・・・・さっきまでいったい、うわぁ!!?」

 

そこでシッチが目にしたのは、ボロボロにやられて全滅した犯罪者と、全身返り血を浴びた怪堂の姿。

 

「んじゃ、俺はここで失礼するよ♪さすがにS級相手じゃあ荷が重いからな」

 

怪堂は相手の服で自分の顔についた血を拭いて、そのままホールから出た。

シッチはしばらく固まっていたが、すぐに我に戻ってもう一度助けを呼んだ。

 

「先程はちょっとトラブルに合いましたが、中央多目的ホールでの乱闘で、重傷者が多数!すぐに医療班を!そして誰も本部から出さないように!」

 

その頃、怪堂だが警備員と居住しているヒーローを薙ぎ払いながら、すんなりと本部から出た途端。

 

「はぁはぁ!少し・・・・・・・疲れたな。まぁ、怪人になる為ならこれ位の疲れなんて屁でもないがな」

 

かなり疲労しながらもヒーロー協会本部を後にした。




怪堂阿含の強さにヒーローはもちろん、ガストロや鷹岡達は見事にやられました。

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