ご了承下さい(>人<;)
お気に入りしてくれた皆さん、誤字報告を下さる皆さんありがとうございます(´ω`*)
「うわぁ〜ん、遅刻遅刻!!」
昨夜、初めてのトレーナーとのマンツーマンでのトレーニングが嬉しくて、ついついウララは夜遅くまで眠る事ができなかった。
そのせいで同室のキングが起こしてくれるまで、グッスリと起きる時刻よりも寝てしまい慌てて飛び起きた後、顔だけを洗いてんやわんやで着替えを終えてから待ち合わせ練習場へと向かった。
ウララが練習場に着いた頃には、すでにリスティーは入り口の前で竹刀を地面に突き立てるようにして立っていた。
「ハァ、ハァ……ご、ごめんなさい寝坊しました!!」
怒鳴られるのを覚悟し、ウララは一生懸命に頭を下げ謝罪をした、しかしリスティーは怒鳴る事はせず、静かに明日からは気をつけなさい、と言った後、練習場のターフの所へと歩き出した。
「は、はい!」
てっきり初日から遅刻した事を怒鳴られると思っていたウララだったが、怒りを感じさせないリスティーの対応にホッと胸を撫で下ろしながら、後に続きターフへと向かう。
ターフへと向かう短い時間、ウララはどこか不思議な感覚を覚えた。 一歩、また一歩、足を進める度にピリピリと肌に何かが当たるような不思議な感覚、そして込み上がってくる不安。
「ウララ、ウォームアップを念入りにしなさい」
リスティーの声に、ハッと我に帰ると既にターフへと着いていた。
(ダメダメ! 集中しなきゃ!!)
邪念を祓うように頭をブンブンと振り、リスティーから指示された通りウォームアップをいつもより念入りに行う。
先ずは大きく深呼吸を数回した後に、上半身から下半身のストレッチをし終えた後に、軽くターフの中を走った。
「そろそろいいでしょ、ウララ来なさい」
さっさと体を動かすウララをジッと観察していリスティーはウララのウォームアップが十分だと判断したのか、ウララを自分の元に来るような呼びかけた。
「お待たせ、しました!」
足早にリスティーの元へとウララは駆け寄り、ビシッと背筋を伸ばして直立し次の指示を待った。
リスティーはしばらくウララを頭の上からつま先まで見回した後、口を開く。
「君は圧倒的に基礎が足りない、今日からしばらくの間は基礎だけを行っていく。そして改めて言わせてもらうけど、私は本気でウララを有馬記念制覇まで連れていくつもりだ、今日より一切の泣き言は許さないからね?」
その瞬間、真っ直ぐにウララを見つめているリスティーから放たれる目に見えないナニカを感じ取り、ウララはゾクリと体をナニカが走った。
心臓がドクンドクンと一気に大きく脈打ち、少し息苦しい感覚に襲われる。 今までこのような感覚をウララは感じた事がない。
「返事は?」
ウララが気圧され口を開けずにいると、リスティーは真っ直ぐウララの目を見つめたまま口を開き返答を求めた。
「は、はい!!頑張ります!」
グッとお腹に力を入れ、ウララもリスティーを見つめ返し大きく返事を返すと、リスティーは軽く頷いた後に竹刀でターフのコースを指しながら言った。
「初日は軽めにしてあげる、まずは登校時間ギリギリまで一切足を止めずに走りなさい」
一瞬、え? っとウララは思ったが、リスティーは有無を言わせぬと言わんばかりに、早くしなさいと檄を飛ばした。
そしてウララの初日が始まった。
********
「ひっ、ひぃ……ぅ」
リスティーの指示で走り出してから3時間、ウララはひたすら走っている。 立ち止まろうとするとリスティーから檄が飛んでくるため、止まる事は許されない。
ボタボタと止めどなく汗が頭から爪先まで溢れ落ち、トレーニング用の服も汗でグチャグチャに濡れている。
(ぅ、ひぅ……も、もうどれだけ、走っ、たのぉ??)
既に身体は限界を超え、ウララは一生懸命、飛びそうな意識を保ちながらリスティーの言いつけ通りに走り続ける。
一方、フラフラと走り続けるウララを観察しながら、リスティーはスポーツドリンクの粉を水に溶かしていた。
ウララが一定距離を走る度に、作ったスポーツドリンクを手渡して適切な水分補給をさせている。
「ふむ……そろそろいいか。ウララ!ラストスパートだ、ここまで来なさい!」
時計をチラリと確認した後、リスティーはウララへと向かい呼び掛けた。
「は、はぁぉあい!!」
ウララは最後の力を振り絞り、リスティーの元へラストスパートを掛けた。 しかし、既に体力がカラッカラッのため左右にフラフラと揺れながら早足で歩く程度のスピードしか出ていない。
そして、やっとリスティーの元は辿り着いたと同時にその場にへたり込んでしまった。
「今日の朝練はこれでお終いにしよう、ほらシャワーを浴びてきなさい」
「ゼー……ゼー……あ、あり、が……とうござ、い、まし、だぁ」
やっと終わった、とウララは安堵したと同時にドッと疲労が襲ってきた。
なんとか立とうと必死に足に力を入れるが、限界まで酷使された足はウララの言う事を聞いてくれず、立つ事ができない。
「ぅ、ゔぅ……ぐっぬぅ……ゼー……ゼー」
立つどころか、ウララはその場にベチャリと倒れ伏してしまいシャワーなんて浴びに行けるはずなかった。
「立てないようだな……ふむ……仕方ない、ほら」
しばらく何とか立とうと奮闘するウララを見ていたリスティーだが、小さくため息を吐いた後、ウララをお姫様抱っこし練習場のシャワールームへと向かい歩き出した。
「ひゃっ!?ト、トレーナー……私、汗まみれ……それに土まみ、れ、だか、ら……汚れ、ちゃうか、ら」
突然のお姫様抱っこにウララは軽くパニックを起こしながらも、汗まみれで土で汚れた自分と密着するとリスティーの服を汚してしまうと慌てた。 しかし、リスティーは軽くウララに視線を落として口を開いた。
「フッ、構わん。頑張ったな、ウララ」
小さくだが微笑み、ウララを抱く手に力を入れた。
「ッ!?……ぅ」
不意打ちのようなリスティーの優しい言葉と微笑みにウララはついつい安堵してしまい、そして……。
「ウッ……ウゥゥ!!オロロロロロロロロロロロロロロロロロロロロッ!!」
リスティーの胸元へと向かい盛大に
お食事中、お食事後の方がおられましたら、申し訳ありません。
次回予告(仮)
盛大に虹色☆してしまったウララが目覚めると、そこは見知らぬ天井だった。
次回、ウララと見知らぬ天井と……
タイトル変わる場合があります。