体調不良と多忙のため、次回更新は5日の夜くらいを予定しております。
更新ができずおり、読んでくださっている皆様、本当にごめんなさいm(_ _)m
「ハァ、ハァ……ぅう!?」
肺が潰れそうなくらい苦しい、今すぐに走るのを止めて座り込みたい。
でも、後ろから迫ってくる圧倒的な存在感がそれを許さない。
「アハハハハハ!!ほらほら、また捕まえるぞぉー!!」
ドスンドスン! っと地響きを鳴らしながら、ゴルシがどんどんウララの背後に迫り来る。
ヒッと小さな悲鳴にも似た声が漏れ出る。
「確保〜!!」
声と同時に背後から強烈なタックルを受けて、ウララはその場に倒れ込んだ。
新しいトレーニング、それはゴルシからひたすら逃げて逃げて一定時間、捕まらずにゴールまで走ることだった。
「あぅ……ぅ」
しかし既に数十回は捕まり、またスタートへと引きずられていた。
ゴルシは楽しいのか鼻歌を口ずさみながら、ウララをまたスタートまで引きずっていく。
「よぉし♪ほら、次行くぞ〜♪」
スタートにウララを置くと、ゴルシは楽しそうに再スタートを促してくる。
今までのトレーニングも過酷であったが、今回の新しいトレーニングは更に辛いとウララは思った。
どんなに距離を保って走っても、ゴール付近になるとゴルシは恐ろしいほど速い速度で追い上げてきて、ウララへタックルしてくるのだ。
何度も交わそうとしたのだが、まるでゴルシにはウララが避ける方向が分かっているかのように、悉く避けた先でタックルをされては確保されてしまうの繰り返し。
何がいけないのか、スピードが足りないのか? それとももっと別の何かが足りないのか?
考えても考えても答えはでず、ウララはうーんうーんと頭を抱え悩み込んでしまった。
「お〜い?もう終わりなんか?なぁー、もっとゴルシちゃんと鬼ごっこで遊ぼうぜぇ」
唸りながら動かないウララの周りをゴルシはクルクルと回りながら、ウララに再スタートをせがむ。
そんな様子をリスティーは静かに観察し、ずっとメモ帳に何かを書き続けている。
「もうわかんない……ゴルシちゃん、続きしよう」
しばらくして、ウララは考えるのをやめた。 そして、ゴルシに続きを始めようと言うとまた走り出した。
「よっしゃぁー!オラオラ〜行っぞー!!」
ゴルシはゆっくりとウララの後に続きゆっくりと走り出した。
序盤、中盤は10馬身ほど後ろにつけて走って、ウララが最後のコーナー付近に差し掛かると、一気な加速してウララの背後に張り付いてきた。
「くっ!?今度こそ!!」
ウララはゴルシを振り切ろうと脚に力を入れ加速する、しかし……。
「おいおい?仕掛けるのが丸わかり過ぎ、だぞ!!」
完全に仕掛ける前にゴルシは軽々とウララにタックルして、まるで高い高いするみたいに抱き上げた。
結局、練習が許可されたギリギリまで鬼ごっこを続けたものの、ウララは一度もゴルシから逃げ切ることはできず終いだった。
しかも、最後の鬼ごっこでゴルシにタックルされ抱き上げられた瞬間……ついにウララは、疲労と衝撃でゴルシに向かい盛大に虹を出した。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!?目、目がぁぉぁぁああ!?」
ずっとメモを取り続けていたリスティーがふとメモを取る手を止めて、顔を上げて見ると視界にはいったのは疲労で気を失ったウララとウララの虹をかけられ目を押さえながらもがくゴルシの姿だった。
「何をやっているんだ、まったく」
リスティーは呆れながら、近くの水道からバケツに水を汲んできてゴルシに頭から水をぶっ掛けた。
「冷てぇぇえ!!何すんだ!」
ゴルシはずぶ濡れになりながら抗議するも、リスティーはどこ吹く風と聞き流してウララを抱き上げた。
「今日のトレーニングはこれで終わりだ、ゴールドシップまた頼むぞ」
そしてそのままゴルシには目も暮れず、シャワー室へと向かい歩いて行ってしまった。
「……いや、私もシャワー浴びるんだけど」
独り残されたゴルシは、そう呟くとリスティー達の後を追う様にシャワー室へと向かい歩くのだった。
新しいトレーニング。
ゴルシとの逃げ切るまで終わらない鬼ごっこレース。
次回予告
朝は五時からひたすら走り、昼はオグリとスペシャルウィークと友情昼食、放課後はゴルシとの終わらない鬼ごっこを毎日、続けるウララ。
そしてついにやってくる、デビュー戦。
はたしてウララはデビュー戦を勝利で飾れるのか?
次回(変更の可能性あり)
ウララと初めての公式戦〜負けちゃったけど楽しかったよ、でも悔しいな……〜の巻