Act1.ハルウララ〜桜咲く〜   作:雪狐

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更新が遅くなり、すみませんでした。
やっと体調不良が治ったので、少し遅筆になるかもしれませんが、頑張って更新していきますので、これからもよろしくお願いしますm(_ _)m

今回も短くてすみません。

お知らせ

Act2.Rのプロローグを投稿しました。 もしよければ、Act2.Rもよろしくお願いしますm(_ _)m


ウララとマッサージと……

 ゴルシ鬼ごっこを始めてから二週間が経ったある日、ゴルシ鬼ごっこを終えた後、ウララは日課の地獄極楽マッサージを受けていた。

 

「んぐぅう!?い、痛い、でも気持ちいいよぉ」 

 

 地獄極楽マッサージ、それは疲労回復、骨格の矯正、柔軟を兼ねてリスティーがウララに施しているマッサージ。

 激しいトレーニングにより、蓄積した疲労や身体の歪みを治す桜井家の秘伝マッサージである。

 とても効果は高く、このマッサージを受けたウマ娘は常にベストコンディションを保つことができるのだが、この地獄極楽マッサージは名前の通りとても痛くとても気持ち良さを同時に感じてしまう。

 

「む?今日は首の骨が歪んでいるな、フンッ!」

 

「ト、トレーナー!まっ……ヒギュッ!?」

 

 メキリと鈍い音とウララの籠った小さな声が室内に響いた。

 

 

 

○○○○○○○○○○○○○○

 

 

 

「痛たた……トレーナー、痛かったよぉ」

 

 地獄極楽マッサージの後、ウララは少しだけ恨めしそうな顔でリスティーに不満を漏らした。

 

「でも身体の調子は良いだろう?」

 

 しかし、リスティーは施術に使ったタオルを片付けながら、素っ気なく返す。

 

「うぅ……確かに身体の調子はとってもよくなるけど〜」

 

 確かに地獄極楽マッサージを受けた後、とても身体の調子は良くなる。 ウララ自身も効果は実感できているし、実際のところこの地獄極楽マッサージを受けなければまともに身体を動かす事も辛いほど疲労が抜けない事は分かっている。

 しかし、最近は痛みと共に感じる気持ち良さが癖になりそうで少し困っている。

 

「それにね、ウララに施術しているのはまだ軽いマッサージなのよ?」

 

「え……?」

 

 まだ軽いマッサージ? あのとても痛くて気持ちいいマッサージがまだ軽い? ウララはとても信じられなかった。

 

「君はまだ身体しっかりと出来ていないからね、本気でやってしまうと……ネジ切れそうで怖いんだよ」

 

 ね、ネジ切れる!? 想像しただけでビクリとウララの身体が震えた。 今以上の痛みと気持ち良さ……想像するだけで恐ろしいとウララは思った。

 もしあれ以上の痛みと気持ち良さを受けてしまったら、ウララはどうなるのか? ウララは受けてみたいような、怖いような不思議な感覚、そしてどんな感じなのかを想像してみる。

 

「まぁ、本気でマッサージできるのは早くても来年くらいだろう。ほら、汚れたウェアは袋に入れておいたわよ、さぁ帰りましょう」

 

 ウララが未知なるマッサージに対して想像を膨らませている間に、リスティーは手早く使用した道具を片付け、ウララの汚れたトレーニングウェアも袋に詰めてくれていた。

 

「うん、ありがとう」

 

 お礼を言ってから袋を受け取り、ウララが先に外へと出てからリスティーが戸締りしてからウララとリスティーは同じ途につく、リスティーは毎日ウララを寮の入り口までの見送りを日課にしており、ウララが1日にあった出来事を話し、リスティーが相槌を打ちながら聞くのが日課となっていた。

 

 ウララは実にニコニコと楽しそうに、今日聞いたこと、見たこと、思ったことを話す。 そんなニコニコと話すウララを見ていると、リスティーはとても嬉しい気持ちになってくる。

 練習場から寮まではゆっくり歩いても10分も掛からないで着く短い距離ではあるが、リスティーとウララにとってこの時間はとても楽しい日課の時となっていた。

 

「あ、もう着いちゃった……うぅ、もっとお話したかったのになぁ」

 

 楽しい時間は過ぎるのが早い、そしていつもウララは寮に着くと少し寂しそうな表情をする。 リスティーにしても、もっとウララの話を聞いていたいのだが、ただでさえ門限ギリギリまで練習をしているためこれ以上ゆっくりと話す事はできない。

 

「また明日聞かせてくれ。ほら、早くご飯を食べて寝なさい」

 

 寂しそうに俯くウララの頭を少し強めにクシャクシャと撫で、リスティーはいつも微笑む。

 

「うん!トレーナー、また明日ね〜おやすみなさい」

 

 撫でられたウララはいつも嬉しそうに笑ってからリスティーにまた明日と約束してから寮の中へと入っていくのがお決まり事である。

 

「あ、そうだ。ウララ」

 

 いつもならウララが寮の奥へ入っていくのを見てから帰るリスティーだったが、今日は珍しく声を掛けた。

 

「ん?なぁにトレーナー」

 

 お別れの言葉を交わした後にリスティーから声を掛けられ、ウララは振り返った。

 

「デビューレース決まったわよ、詳しくは明日ね。おやすみ」

 

 リスティーはそう言った後、ウララに背を向け職員寮の方へと歩いて行ってしまった。

 

「……え?えええええええええ!?トレーナーァァァア!!なんで今言うのぉおおおお!!!」

 

 そして辺りにはウララの叫び声が響いた。

 

 

 




前回、次は初レースと書いてましたが、少し変更しました。

次回予告(仮)

ついに決まったデビューレース。ハルウララ伝説の第一歩が始まる。


次回
ウララとデビューレースと涙


少し考えている事を少し、Act2.Rの主人公とAct1.主人公ハルウララをライバル関係のようにしたいと思ってます。
Act2.R……ヒント→黒、短剣、ステイヤー、連覇を阻む存在。

どうでもいい作者の一言→ウマ娘の影響を受け競馬を始めてみました。とても面白いですね。
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