体調不良には皆さんもお気をつけ下さい。
「まったく……くだらん事で争って、痴れ者共が」
おしゃぶり合戦の後、ゴルシとクリークは地べたに正座をさせられ説教を受けていた。
「で、でもよ!先に手を出してきたのはクリー……痛っ!?」
ゴルシが唇を尖らせながら反論するも、両成敗だ痴れ者! っとリスティーに拳骨をもらった。
「クリーク、君には確かに練習のパートナーを頼んだが……明日のはずだぞ?ちゃんと練習のスケジュールは渡していただろう?」
ゴルシにデコピンで追撃をしながら、リスティーはクリークをジロリと横目で睨みながら声をかけた。
「えっとですねぇ……あの、実は我慢できなくて……その〜、早くでちゅねしたくて、来ちゃいました♪」
クリークはリスティーの横に座るウララに熱いネットリとした視線を向けながら答えた。
「はぁ……スケジュールも守れないのなら、君に頼んだ合同練習は取り消しにさせてもらいたい」
リスティーの言葉を聞いた瞬間、クリークは両手で口元を覆い隠し、目を見開き今にも泣き出しそうな表情でリスティーの足に縋りついた。
「嫌です!!お願いします、ちゃんと練習スケジュールを守ります!!わ、私、我慢しますから、だから……うっ、うぅ」
クリークの大きな瞳からポタリポタリと大粒の涙が溢れ落ち、リスティーのジャージのズボンを濡らしていく。
「……二度目は許さんからな、いいな?」
リスティーの許しを得てクリークは満面の笑顔になり、リスティーに何度もお礼を言った後、ウララにまたネットリとした熱い視線を向けながら小さな声を漏らした。
「ウフフ、お楽しみは明日♪可愛いぃ、私の赤ちゃん♪」
地面に落ちたおしゃぶりを拾い上げ後、クリークはフンフン♪ と鼻歌を奏でながら部室から去って行った。
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「まったく……相変わらず狂気じみているな……所でゴールドシップ、お前は何しに来た?」
ゴルシの方に視線を移すと、どこから取り出したのかルービックキューブで遊んでいた。
「お?もう終わったんか?よっしゃー!!練習すんぞ、ウラ吉!!」
「え、え!?わ、あわわ」
「先に行ってんぞー!!そりゃーー!!」
ゴルシは返事も聞かず、手慣れたようにウララをヒョイっと担ぎ上げ、部室のドアを蹴破り練習場へと走り去って行った。
「ハァ……ドアを壊すな、馬鹿者が」
小さなため息を吐いた後、リスティーも練習場へと向かい歩き出した。
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「よし、今日からゴールドシップにはハンデなしで追い込みをしてもらうぞ」
いつものようにハンデ斤量を背負い始めたゴルシは、リスティーの言葉に驚いたような表情をした。
「いいのか?アタシがハンデ無しとか、勝負になんねーけど?」
「問題ない、ウララを徹底的に追い込んでくれ」
へぇ、っとゴルシは一瞬だけニヤァと笑った後、身に付けた錘を脱ぎ捨て、肩をクルクルと回してから鬼ごっこのスタート位置に向かった。
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「あ、ゴルシちゃん今日も……っ!?」
今日もよろしくね、っと声を掛けようと背後のゴルシに向き直った瞬間、ゾワッと全身が震えた。
まるで、得体の知れないナニカに出会ってしまったかのような、恐ろしいモノを見てしまったかのような、恐怖に似たナニカ。
「ウラ吉……今日から本気だ、アタシの本気は怖ぇぞ?」
本気の鬼ごっこが始まる。
次回の更新も少し遅れる可能性があります。
寒くなりそうなので、皆さんも風邪などにはお気をつけ下さい。
次回更新日が決まりましたら、小説トップページにてお知らせします。
遅筆ではありますが、更新は続けていきますので今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m