今回のお話はリスティーさんとSSのお話になります。
リスティーさんの秘密の第一弾となっております。
小さな頃の私は泣き虫で、よく兄弟達にいじめられては泣いていた。
私の父母はとても厳しい人達で、父母は地方トレセンのトレーナーだった。
兄や姉と妹と私は中央のトレーナーになるべく厳しい教育を受けていた。
優秀な兄、姉、妹に比べて、私は体も弱く小柄だったため、父母は私の事を出来損ないだと言い、兄弟姉妹からも落ちこぼれと呼ばれ粗雑な扱いを受けていた。
兄にグズと呼ばれ、姉からは不良品と呼ばれ、妹からはゴミと呼ばれていた。
誕生日を祝ってもらった事すら無かったし、服などは全て姉か妹の着れなくなったお古ばかり、食事も兄弟姉妹の食べ残し、食べ残しが無かった日は雑草を食べる日もあった。
転機が訪れたのは9歳になった夏の事、長らく中央トレセンで多忙なトレーナーをしていた祖父が、60歳の還暦を機に長期の休暇を取ったと遊びに来たことがキッカケであった。
祖父は薄汚れボロボロな私を見るなり目を見開いて驚いた。
そして父母を怒鳴りつけた、なぜこの子はこんなに痩せ細っている!? なぜこの子はアザだらけなんだ!? 怒鳴る祖父に対し、父母は不快そうな顔でただ一言だけ告げた、落ちこぼれだからですよ、と。
その一言を聞いた瞬間、祖父は父を殴り倒し、母には怒声を浴びせた。 あまりの祖父の剣幕に兄弟姉妹も怯え腰を抜かしていた。
祖父は一通り怒鳴った後、私を力強く抱き上げるとその足で乗ってきた車へと向かって歩き出した。
外には当時は名前など知らなかったが、ド派手なピンク色のキャデラックが停まっており祖父は優しく私を助手席に下ろすとシートベルトを装着させてくれた。
当時はオロオロするしかできずされるがままだった私に祖父は優しく笑い、ちょっと待ってなさいと優しく頭を撫でてくれた。
それから10分程度経った頃に祖父は戻ってきて運転席へと座りエンジンを掛け、そのまま振り向きもせず私の実家から走り去った。
その後、私は祖父の養子となり祖父の元で暮らし始めた。
いきなり私を連れ帰り、養子にすると祖父が祖母に言った際には状況が飲み込めずに驚いていた祖母だったが、祖父から私がどの様な扱いをされていたかを聞いた後、祖母は私を抱き締め声を上げて泣き出した。 それに釣られる様に、私も泣き出してしまい、結局その日はそのまま泣き疲れ寝てしまった。
後日、私は祖父母の正式な養子となり、それまで受けた事がなかった愛情を一身に注がれ始めた。
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祖父母に引き取られ2年が経ち、私も11歳になったとある夏の日。
私はアイツと初めて出会った。
なんの予兆もなく、唐突にアイツは現れた。
ギザギザに尖った歯、見るモノを引き込むような爛々と妖しく光る瞳、青鹿毛の髪、全体的にまるで漆黒の様に真っ黒な服装だった。
当初、私はアイツの事を私の妄想だと思ったが、すぐにそれは違うと理解した。
アイツは……コイツは私だ、と。 コイツと私は同じモノであると確信した。
「よぉ、やっと俺様を見たな」
アイツはニンマリと口角を上げ嬉しそうに笑っている。
「お前は誰なの?」
ドキドキと胸が高鳴った、まるで長い時間探していたモノを見つけたような気持ちで鼓動が激しく高鳴る。
「俺様か?知ってるはずだぞ?思い出せよ」
アイツは私の頭を優しげに掴むと、顔を唇が当たるくらいまで近づけニンマリ笑顔のまま目を細めた。
「……S、SS」
私は頭に浮かんだその名をポツリと零した。
すると、アイツは……SSはギザギザ歯を見せ大声で笑った。
「そうだ!!俺様はSS!!やっと会えたなぉー、俺様の半身♪」
これが私とSSの始めての出会いだった。
そしてこの出会いの後から、私の人生は大きく動きはじめた。
SSの正体につきましては、ご想像にお任せ致します。一応モデルは……あの青鹿毛のお馬です。
本編更新について
本編の続きがなかなか纏まらず、もう少しだけウララがどうやってクリークマッマを攻略するかを考えてみたいので、長く書かずにいると書けなくなりそうなので、本編の続きが書けるまで閑話を更新させて頂きたいと思います。
本編が纏まり次第、すぐに更新させて頂きます。
しばし閑話をお楽しみ下さい。
また本編更新後は閑話は削除、もしくは公開停止しようと思っています。