ソードアート・オンライン~メロンの君の冒険譚~   作:proto

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第一話 リンクスタート

トルキア共和国の事件から数年がたち、2022年11月6日。

沢芽市復興に尽力していたとある男は、自室でナーヴギアを頭に装着していた。

「最新技術の視察…という名目ではあるが、ゲームか。俺には無縁なものだと思っていたが…せっかくの厚意だ。少しハメを外して羽を伸ばさせてもらうとしよう。」

部下たちに是非と渡され、無下にもできずに、既に仕事も彼らによって片付けられており、少し休みができたこともあって、渡されたゲームをプレイすることにしたのだった。

「キャリブレーション終了。しかし、何のためだ?…ゲーム内のアバターとの動きのより精密なリンクのため?……まぁいい、()()()なら、興味津々で調べそうなものだが。」

疑問を頭に浮かべつつも、ベットに横になる。そして、仮想世界へと装着者を誘うあの合言葉を唱える。

「リンクスタート!」

その瞬間、彼の肉体から意識は世界初のVRMMO『ソードアート・オンライン』の舞台……空浮かぶ鋼鉄の城「浮遊城アインクラッド」へ。

 

 

 

かくして、彼は再び戦場へと誘われることとなった。命を賭けた戦場へ…

 

 

 

彼が目を開けると、そこに広がっているのは現実と見間違いそうなほどリアルな風景。だが、日本には見られないような街並みが、ここが現実ではないと知らしめる。

「さて、これからどうすればいいのか。」

ゲームに不慣れな彼は、適当に街をぶらついていた。

「しかし、随分とリアルにできている。雰囲気は、フッ、ヘルヘイムにあった遺跡を思い出すな。」

「おーい!そこの兄ちゃーん!!」

少し細目の路地を歩いていると、後ろから大きな声が聞こえてくる。彼が振り返ると、そこには二人の青年が居た。走っていた赤い髪の男からベータテスト、レクチャーなどという言葉を聞き取った彼は、彼らに近づいてみることにした。

「すまない、少しいいか?」

「あんたは?」

黒髪の青年が彼にそう尋ねた。

「私はタカトラ。生憎、ゲーム…というモノにはあまり縁がなく不慣れでな。そこの彼がレクチャーと言ってるのが聞こえたので、私にも頼めないか?」

「いいぜ。俺は、キリト。で、こっちが…。」

「クラインだ。よろしくな、タカトラ。」

「あぁ、よろしく頼む。」

「まずは、武器屋で武器を調達しよう。この先に安い武器屋があるんだ。」

こうして彼は、キリトと出会いこの世界の冒険の足掛かりを作った。

 

 

 

「うぁぁぁあ!」

赤い髪の男『クライン』は、股間に青い猪「フレンジーボア」が突進してきて、悶絶しながら抑えている。

「仮想世界だから痛みは感じないはずだぞ?」

「あ、そっか。」

そんな様子を見ているタカトラは、コツを掴んだのか盾と剣を構え、一人で二体のボアを相手取っていた。

「ふむ、ゲームとは言えなかなかの迫力だな。」

「あんた、ゲームって不慣れって言ってた割に、随分戦い慣れているんだな。」

クラインにレクチャーを終えたキリトがタカトラに話かける。

「まぁ、色々あってな。」

「そうか。」

「おーいキリト!早く次狩ろうぜ!!」

「今行く!さ、行こうぜタカトラ。」

「あぁ。」

3人はボア狩りを続けた。

 

 

 

夕日が空を染め、3人はそれを眺めていた。

「いや~、これがゲームの中なんて、まだ信じらんねぇぜ!」

「そうだな、なかなか精巧にできている。」

「初のフルダイブ経験だ!この時代に生まれてよかったぜ!」

「タカトラは、ゲームには縁がないって言ってたけど、クラインはナーヴギア初体験なのか?」

「おう!っていうか、SAOのために慌ててナーヴギアも買いそろえたって感じだな!初回の1万ロッドを手にできたのは、我ながら幸運だったぜ!」

「1万ロッドしか流通していないのか…。」

「あんた、本当に何も知らないんだな。」

「なかなか忙しくてな。娯楽文化というもの自体に縁がなかった。」

「そうなのか。すまねえな、変なこと聞いちまって。」

「いや、問題ない。」

「だがよ、キリトはもっと幸運なヤツだ。このゲームのベータテストは、1000人しか当たらなかったんだからな!」

「そんなに少なかったのか。」

「ま、まぁな。」

「ところで、ベータの時はどこまで行けたんだ?」

「2ヵ月で8層までだったな…まぁ、今度は1ヵ月あれば十分だ!」

「随分とこの世界に魅了されているんだな。」

「ベータテストの時はSAOのことしか考えてなかったよ。」

キリトは背中の剣を抜き、夕日ににかざしながら剣を見つめ言葉を続けた。

「この世界は(コイツ)一本でどこまでもいけるんだ。…さて、狩りを続けるか?」

「おうよ!って言いてぇところだけど、腹減っちまってよ…。」

そう言うクラインの腹がぐぅぅぅうと鳴る。

「ここでの食事は、空腹感が紛れるだけだからな。」

「5時半に熱々のピザを予約済みよ!」

「準備万端だな。タカトラはどうする?」

「では、私も一度ログアウトするとしよう。仕事の進捗などの確認もあるしな。」

「……そんじゃあまたな、キリト。」

「では、またどこかで会おうキリト。」

タカトラとクラインは仮想ウインドを操作し、ログアウト処理を行おうとした。だが…

 




ヒカリさんのアイデアが全く浮かばなくなったので、ずっと頭にあったSAOx主任を投稿しました。
取りあえず短編ものとして投稿しておりますが、アンケート結果で続きを書きたいと思います。

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