母たちのブライダル 前編
カタカタカタ……と音を立てながら、キーボードを打ち込んでいく。操作に関しては手慣れたもので、瞬く間に画面上の白紙は黒い文字で覆われていった。
しばらく、黙したまま作業を続けていた麗。やがて、両手を伸ばし、大きくあくびをした。一息つくと、窓から見える遠くの景色に目を馳せた。
立ち並ぶ建物の合間を敷き詰めるように広がっている車道。より遠くに視線を送れば、この街のシンボルともいえる、灯台を模した白い流線形が目覚ましい高層建築物が目に入る。
「麗さん、お茶が入りましたよ」
同僚の小檜雫が、盆に乗せた急須と湯呑みを持ってきてくれた。
「ありがとう、雫さん。そこに置いといて」
麗に言われ、雫は湯呑みを麗の利用している卓の隅に置き、静かに緑茶を注いでいった。
雫は手短に辞宜をすると、盆を手にしたまま他の同僚の元へ歩いていった。
麗はまた、外の風景に視線を戻す。暫しの間、道行く人と自動車の数を頭の中で数えていた。やがて、自分の頭が錯綜する数字で埋め尽くされていき、突然ぎょっとなって視線を窓から逸らし、先ほど注がれた茶の入っている湯呑みを見つめる。
(ああ。ここに数字なんてない……)
湯呑みの中の緑色の水面はぴたりと止まっており、そこには小さな静寂があった。
麗は湯呑みを口に運ぶために、片手でそっと持ち上げた。すると、水面が揺れ、静寂が破られた。
麗の脳裡で、無意識のうちに数字が数えられ始めた。揺れた回数を九回ほど数えた辺りで、麗が「げっ」と言って我に返る。
麗は周囲の同僚たちの視線を感じると、小さな咳払いで誤魔化し、湯呑みに口をつけ、静かに緑茶をすすった。
湯呑みを卓の上に戻し、まだ見たくないのを我慢して、作業経過を淡々と映し出しているディスプレイと向き合った。
案の定、事細かに整理することを要求する数字が頭の中に流れ込んできた。
(数……数……数……)
イライラしてくるこの心情を、他者に悟られないようにするだけでも、一苦労だ。
(数……計算……また数……ああ、もう!)
麗の頭の中で小さな爆発が起こった。飛散する数字の残骸は、すぐに数の幻影として再構築されていく。
(ああ、もう! 全部全部まとめてゼロになってしまえば、こんな楽なことはないというのにぃ!)
今や、周りにある数字すべてが自分を苦しめる敵――麗にはそう思えてならなかった。すべてが零ならば、計算する必要もなく、とても簡単なのにと考えるが、そんな楽な話のあるわけがない。
(それというのも……)
麗の心中をここまで苦しめるきっかけになった事件――正体不明の何者かが、社内で開発していた輝石ネットワークプロジェクトの深部にサイバー攻撃を仕掛けたのが発端であった。
(ご丁寧に爪痕をこれでもかと言うくらいはっきりと残していっちゃって……人をおちょくるのも大概にしてよね。地獄に落ちちゃえ、馬鹿野郎)
犯人の目星は全く立っておらず、プロジェクトの中心となる、通称「大創界石」と呼ばれるデータだけを持ち逃げされ、その他の機密情報の多くは無残にも破壊されてしまった。
この度の損害は酷く、輝石ネットワークの制作に従事していた者たちの責任問題も計り知れない。前任の責任者がその任を解かれ、繰り上がる形で麗が着任したわけであるが、麗としては昇進の機会という発想はほとんど残っておらず、厄介ごとを押し付けられたという認識であった。
(……まあ、これだけやられたのに、再起を図ろうとするわたしたちも、まともじゃないけどね)
中間管理職である麗では想像できないほどの情報が、上層部では錯綜しているのだろう。もっとも、そんなことを想像しようとしたところで、不必要な数字が自分を余計に苦しめるだけというのはわかりきっていたので、麗はただ己に与えられた役目を全うしていた。
社内にはピリピリとした空気が充満している。プラスイオンが強すぎるんじゃないの……と考えてみれば、プラスイオンのプラスがこちらをあざ笑うかのように踊り出し、呼び寄せたマイナスとタッグを組んで、麗を苦しめる。
麗は、作業に従事しながらも、この数字地獄から抜け出す手段を渇望していた。
明かりを消し、暗闇のヴェールに包まれたかのような一室。
部屋の中央には広い円卓が置かれており、周りには六つの椅子が置かれている。椅子の背板は直立している大人の背丈ほどもあり、おぼろげな光を放っていて、闇の中に浮かぶモノリスを連想させる石板のようであった。
六つの椅子の内、五つには黒ずくめの人物が腰を掛けていた。残りの一つは、空席である。
五人の人物は胸元にそれぞれ色の異なる宝石を模したバッジを身につけており、背後の背板もまた、同じ色の光を灯していた。その色は時計回りの順で紫、緑、白、黄、青であった。空席となっている席の背板は赤い燐光を宿している。
暫し、一室を沈黙が支配していたが、紫のバッジを身につけた長身の男が、おもむろに口を開いた。
「コードマン・ルビーは欠席かね? ……仕方がないな。我々だけで進めるとしよう」
他の人物たちが揃って片腕を掲げた。それがこの人物たちにとっての合図であり、紫のバッジを身に着けた男は話を続ける。
「スピリット世界からの干渉がはっきりと確認された。場所は輝竜山。観測したエネルギーの大きさから、相当巨大なスピリットが複数体、こちらの世界に侵入してきたらしい」
「輝竜山、というと例の霊穴か?」
緑のバッジを身につけた小太りの男が尋ねた。
「そうだ。言い伝えでは、遥か昔、輝竜山に黄金に輝く龍神が舞い降り、疫病に苦しむ人々に恵みをもたらした……と語られているが、あながち間違いではないのかもしれないな」
紫のバッジを身につけた男が話し終えると、黄色い宝石を模したバッジを身につけた白髪の老人が口を出す。
「古き伝承というものは、常に真実の一端を示しているのだよ。輝竜山に限らず、霊穴と地域の伝承は密接に結びついている……」
「……ふむ。コードマン・トパーズよ、そう言うのならば、きみは次に観測の予想される霊穴の目星でもつけているのかね?」
紫のバッジを身につけた人物の問いに、黄のバッジを身につけた人物――コードマン・トパーズが答える。
「確証はまだないがね。ただ、興味深いデータは幾つか上がっているよ。まあ、これを見てくれたまえ」
コードマン・トパーズが片手で卓上に設置してある球体の装置を操作すると、円卓の中央に立体映像が浮かび上がっていった。
映像は明けの星町を上空から見た地図であり、山間部の高低差が一目でわかるつくりとなっている。その山の一点に赤と白の光が灯っており、そこは以前、空矢と龍がバトルスピリッツの対戦を行った地点でもあった。
「ここが……先ほどコードマン・アメジストの話していた輝竜山の霊穴だな。続けて、現在判明している霊穴を表示しよう……」
映像に、光の点が灯っていく。その数は、全部で十二箇所。うち一つは、明けの星病院と同じ位置で明滅していた。
「これは偶然見つけのだがね、どうやら明けの星病院においても何らかの干渉があった可能性が高い……今からそれぞれの手元にデータを送ろう」
五人の人物の座っている席の前に、四角い映像が続けざまに浮かび上がっていく。そこにはミニチュアサイズの明けの星町の立体映像が映され、数字の羅列が付随していた。
「こんなものを見せるからには……きみは確信しているのではないかな?」
紫のバッジを身につけた人物――コードマン・アメジストがコードマン・トパーズに尋ねた。
「まあね。輝竜山で観測されたのは赤と白の龍型と思しきスピリットだったが、こちらにも幾つかの共通項があることから、やはり龍型のスピリットの存在が関与していると、わたしは考えているよ」
「緑だな。この波長、データは少ないが、緑のスピリットの影響力が強い」
「ほう、流石はコードマン・エメラルド。わたしが見せたこれだけのデータで感づくとは」
コードマン・トパーズは感心した様子で、緑のバッジを身につけた小太りの男――コードマン・エメラルドに目を向けた。
「……龍帝か」
白のバッジを身につけた、サングラスをかけた人物が呟いた。端正な顔立ちは、やや中性的な印象を人に与える。
「コードマン・ダイヤモンド、何か思うところがあるのかな? ……龍帝、というからには大創界石の関連する話か」
コードマン・アメジストの問いに、コードマン・ダイヤモンドと呼ばれた白のバッジを身につけた人物が答える。
「いや……データが足りん。わたしは今一度、この病院と近辺の調査に乗り出すことにしよう」
コードマン・ダイヤモンドは立ち上がると一礼し、円卓に背を向けた。
「いいのかね? まだ話はあるのだが……」
「ああ。わたしはこれ以上ここにいるよりも、もっと有意義な研究を続けることにするよ」
コードマン・ダイヤモンドはそのまま一室を退出した。
「ふん。ルビーといい、ダイヤモンドといい、勝手なことを」
コードマン・エメラルドが忌々し気に吐き捨てた。
「まあ、仕方あるまい。では……先日のサイバー攻撃の件だが」
コードマン・アメジストがそう口にすると、コードマン・エメラルドが頭を押さえ、苦悩をもらした。
「よくもまあ、堂々と痕跡を残していったな。それでいて、足取りは全くつかめないというのだから……我が社のセキュリティを一から見直さねばなるまい」
「わたしも、この件は話すだけでも辛いよ。社員のモチベーションに響くからね……」
コードマン・アメジストは、コードマン・エメラルドに同感の意を示した。
「しかも、これ見よがしにデータ上に記された紫色の龍のマーク。現代の怪盗のつもりなのか? やれやれ、わたしと同じ色で、飛んだおいたをしてやられたよ」
「むう。あちらも龍、こちらも龍、か」
コードマン・トパーズが思案気な面持ちとなる。
「コードマン・トパーズ、きみもこの件と霊穴で観測された龍の一件、同一の存在が関与していると考えているのかな?」
コードマン・アメジストが尋ねたが、コードマン・トパーズはかぶりを振った。
「いや、わからんよ。コードマン・ダイヤモンドではないが、データが足りていないのは事実だからね」
その時、これまで無言で話を聞いていた青色のバッジを身につけた人物が、立ち上がった。他の三人の視線が、その人物へと向けられる。
「コードマン・サファイア。……もう、良いのですか?」
コードマン・アメジストの問いに、コードマン・サファイヤと呼ばれた人物がこくりと頷いた。
「この件、大方の見当は、ついております」
水のように染み渡る、透き通った声。それは、若い女性のものと思われた。
三人の間に僅かな動揺が奔る。コードマン・アメジストは相手の出方を見定めるような視線を送っていたが、やがて問いを口にした。
「我々にお教え願いませんかね」
コードマン・サファイヤは自分の眼前に手をかざし、答えた。
「いいえ。スピリット世界を通じて見た情報を、あなた方にお答えするわけには参りませんので。……ただ」
「ただ?」
「一言添えるならば……先ほど、コードマン・ダイヤモンドの口にした、龍帝。実に的を射た意見です」
コードマン・サファイヤはそう言うと、深々と礼をし、退出していく。
後に残された三人の間には、重々しい空気が充満していた。
初夏の香りを含んだ気体が、夜風に運ばれて街道に運ばれてくる。街路樹として植えられているイチョウの雄木の立ち並ぶ街並みが、幾分暖められていくのを実感できた。
クタクタに疲れている麗は、ぽけーっとした面持ちで、歩道をとぼとぼ歩いていた。
頭の中から忌々しい数字を押し出し、何も考えずに歩いていく。今の麗にとっては至福とも言えたが、前方不注意であった。
麗の靴が道の出っ張りに引っかかり、危うく転びそうになった。よろよろしながら一歩、二歩と足を踏み出し、何とか己の全身を支え、倒れずにすんだ。
げんなりとしてしまう、麗。
(この調子じゃあ……今週もずっと残業だなぁ)
麗は、夜食の弁当を買いに、近くのコンビニに向かう途中であった。残業は一旦終わり、あとは帰宅するだけであったが、家に帰る前に空腹を満たしておきたかった。
今日も帰りが遅くなる。ふと、心の中に浮かんだのは、娘の小夜の顔。
(小夜、もう寝ちゃっているかな)
今日は夕食を用意する時間も取れず、朝、出かける前に、夕食代のお駄賃と置手紙だけを置いて来てしまった。
(わたしが大人になったら……世の中にはたくさん楽しいこと、心を綺麗にするような美しいこと、生まれてきて良かったと思えることがいっぱいあるんだよって、自分の子供に教えてやりたいって思っていたっけ。それが今は……)
深いため息をついた麗は、ふと、前方の建物の、シャッターが下ろされている入り口の横に設置されている展示用ショーケースを見やった。
(あ……ウエディングドレス)
麗は惹かれるようにして、純白のウエディングドレスが飾られているショーケースの傍に近づいていく。ショーケースの裏側には、暗い店内が広がっており、衣装屋であることが見て取れた。
ウエディングドレスの足元には、「オーダーメイドお受けします」と書かれたプラカードが置かれていた。
(そっか。六月の花嫁ってやつだっけ)
麗は、自分の花嫁姿を連想した。それは、実際に見て、見られた光景。
(……押し入れにしまったままだったかな。一度しか着ていないし、勿体ないな)
思えば、たった一度の晴れ舞台のために、随分と資金を工面したものであった。当時は、それが最良だと思っていたが、今にして思い出してみると、何だか変な憑き物にとりつかれていたんじゃないかって気持ちになってしまう。
(子供を幸せにできない大人に、どれほどの意味があるのかな)
ぼんやりと、そんなことを考えてしまう麗。
背後から近づいてくる自動車の音。麗を照らすライト。
(わたしも一度は、こんな脚光を浴びて、舞台に立っていたのね……)
ぶうううんと低い音を響かせ、車が麗のすぐ後ろの道路で止まった。何ごとかと思い、振り返る麗。
「麗? ……麗、だよね?」
麗は、その声に聞き覚えがあった。
「あ……美香?」
「ええ。こんなところで会うなんてね」
狩野美香。麗にとっては、小学生の頃からの同級生で、一番の親友だった。そして――最大のライバルでもあった。
「どうしたの、麗。何だから暗そうにしていたけど……」
美香はそう言いかけたが、麗の前のショーケースに気づき、口を閉ざした。
暫しの、気まずい沈黙。
黙している両者の合間を、幾分の熱を含んだ初夏の風が舞っていた。
やがて、先に沈黙を破ったのは美香の方であった。
「……ねえ、麗。どうかな、久しぶりに……一緒に食事でも」
麗にとって、思いがけない提案であった。
「どう? わたし、今日は病院の仕事が長引いて、帰りが遅くなったの。まだ、夕飯食べていないんだ」
「……わたしも、さっき仕事に一区切りつけてきたところだから。……別に良いけど」
「そう。良かった、じゃあ乗って」
美香の申し出を断る理由もなかった。
美香に連れてこられたのは、深夜営業を行っているレストラン、『ティ・ターニャ』。ある妖精の名前からとられた店名である。
テーブルを挟んで向かい合って座っている二人の他にも、幾つかの客のグループが屯していたが、その多くが所謂アベック。それらを意識して、麗は何だか落ち着かなくなってしまう。
「ふふ。懐かしいね、わたしたちにもああいう若い頃があったんだ……」
美香の言葉に、麗は「ああ」とも「うん」ともつかない相槌をうった。
「……ほら、見て。綺麗な景色」
気乗りのしない様子の麗を見かねた美香は、その視線を夜景へと誘う。
美香の言葉に従って、外の光景を見つめる麗。確かに綺麗ではあったが、内心「破局一歩手前の恋人同士の会話みたい」と自嘲気味に思った。
トレイを手にしたウェイターが、注文されていた料理の皿をテーブルの上に並べていく。麗はチンジャオロース、美香は和風のホイコーローであった。麗の分も美香のおごりである。
これといって会話が弾まないまま、両者は料理を食べ始めた。
ふと、麗はホイコーローを食べている美香の様子を見つめながら、考えごとをする。
(小夜にも、もっと良いものを食べさせてあげたかったな……)
同じことを何度考えたことだろう。そして、それが実現した試しなど、ぱっとは思いつかない。
美香が顔を上げ、両者の視線が合った。麗はぎょっとなって視線を逸らす。美香は何かに感づいたらしく、麗の様子を眺めている。
やがて、美香が口を開く。
「麗……小夜ちゃんの今日の夜ごはんは何?」
図星。麗は逡巡していたが、観念した様子で答える。
「……お弁当代だけ、置いてきたから。多分、近くのコンビニの」
美香はあきれたような、悲しいような、複雑な面持ちのまま、大きくため息をついた。
「ねえ、麗。最近、小夜ちゃんに構ってあげている?」
美香の問いに、何と答えて良いか迷う、麗。
「ほら、例えば……小夜ちゃん、美都とよく一緒に遊んでいるの。今一番のものといったら、勿論、バトスピね。……麗、あなたも詳しいでしょ、小夜ちゃんとは最近やっている?」
「それは……勿論、やる時はあるよ」
「へえ? どのくらい?」
「……今年に入って……ニ、三回くらい?」
「はあぁぁ」と大きく息を吐く美香。
「麗、あなたって人は本当にもう」
「だ、だって、このところ、ずっと忙しくて」
言い訳をする麗を尻目に、美香が鞄のチャックを開ける。何をしているのか訝しんでいる麗の目の前で、美香が二つのデッキケースを取り出した。
「え……それって」
美香は、片方の紫色のデッキケースを麗に見せながら、語り出す。
「麗。以前、わたしに譲ってくれたあなたのカードがあったよね。わたし、あなたの好きそうなデッキをイメージして組んでみたの。まあ、あなたの意に沿えるかどうかはわからないけど、ね」
続けて麗に見せるのは、黄色いデッキケース。
「それから、こっちはわたしのデッキ。あなたも覚えているでしょう、わたしが一番好きなカード」
麗は思い出していた。二人でバトスピをやっていたあの頃を。
一緒に遊ぶのが楽しくて笑ったこと。こっぴどく負けたのが悔しく、泣いたこと。二人で高みを目指そうと夢を膨らませていたあの頃。
「大天使ミカファール……?」
麗が呟いた。
「うん、そう。……だったんだけどね」
美香がカードケースから取り出し、麗に見せたのは……「堕天使ミカファール」のカードであった。
「食事が終わったら……勝負よ、麗」
「え……ええ?」
麗はすっかり困惑してしまった。
「そう困らなくても、どっちもわたしが組んだデッキだから。負けてもわたしのデッキが悪かったと思えば、良いでしょ?」
そういう問題かなぁ……と麗は思ったが、美香の瞳を見ているうちに考えが変わっていった。
そう、美香の輝いている瞳。子供の頃の、美香。そして、美香に見つめ返されている麗の心の中にも、昔の自分の姿が浮かんでいるのかもしれなかった。
やがて、麗は美香から申し込まれた決闘に応える決心を固めるのであった。
★来星の呟き
今回の話、要するに母親たちの六月の花嫁をやりたかった回。
六月中に発表していないから、不自然にはなりましたが、せっかくのプロットを先延ばしにするわけにもいかず、書き続けました。
作中のコードマンを名乗る者たちが集会する円卓、大分漫画のサウスピ団のイメージが入っています。
コードマン、という名称は勿論、ゼノンザードコラボで登場したAIの創界神ネクサスからとってあります。
といっても、自分はゼノンザード自体はやっておらず、ゼノンザードは既にサービス提供を終えているので、現在公開されている情報くらいの知識しかありませんが。。。
月坂小夜がコードマンのカードを使用しておりましたが、母親の月坂麗がこの会社で働いていることと関わってくるわけで……その辺は後々。。
名前について補足しておくと、麗(れい)という名前は、零、ゼロとの関連。美香(みか)はミカファールですね。
美香に関しては、如月ミカという登場人物がアニメの覇王にいますが、そちらとは、特に関連性はありません。